首相は中東訪問前に異様なまでに気分が高揚していたという話である。だから、日本人が二名IS(イスラム国)に拘束されていたことなど、眼中になくなっていた。
エジプトでの演説でISに対抗している諸国に人道援助を行うという発言をしたことはまだいい。イスラエルでの記者会見は明らかに踏み込みすぎだった。
日本は田中内閣以来、親米ではあっても親イスラエルであることは巧妙に避けてきた。これは総理の父親である安倍晋太郎外務大臣も特に気を遣ってきたことである。
親イスラエルとなっては、ISに対抗している中東諸国も極端に言えば敵に回すことになる。
そういえば、首相は予算委員会で民主党議員が西川農水大臣の政治献金疑惑に対する質問をしている中で、自らがヤジを飛ばして、日教組も日本教育会館を迂回して民主党に献金しているじゃないかというようなことを発言した。
しかしこれは全くの事実無根。ついに謝罪に追い込まれた。
これもまた、一種の首相の高揚感の産物だろうか?高揚感、そして信じられないポカ・・・。
この人の高揚感は、政治心理学の研究対象にするべきかもね。

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