嫌中・嫌韓本に対する批判が高まったり、国連人権委員会からの勧告なども出てさすがにヘイトスピーチまがいの出版物は一時の勢いはなくなったようだ。
しかし今度はニホン、ニホンジンは素晴らしい、日本文化はこんなに世界から愛されているというニッポン礼賛本が各種出回っているようだ。まあ前からその種のテレビ番組の類いは多かったけれど。
ニホンは素晴らしい、の裏側には、韓国、中国はこんなに世界から嫌われているというメッセージが隠されているということのようだ。
まあこういう俗情に媚びる類いの出版物がやたらと増産されると言うこと自体、出版文化の劣化以外の何物でも無いんでしょうけどね。
いや、劣化と言うことは昔はそれなりに良かったということになるが、少なくともワタクシの知りうる昔という1970年代、80年代も果たしてそんなに良かったのか、あれは単なる高度経済成長の水ぶくれだったのではないかという疑問もあるけれどね。

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