高橋是清は大蔵大臣としての仕事が有名だが、実は日露戦争の戦費を欧米から外債として調達したことがある。これは当時の日本にすればすごいことだろう。
日露戦争は、一応は日本の勝利に終わったことになっているが、もし日本海海戦後、アメリカが調停に立たなければ後はどうなったかわからない。
いくらロシアが国内の混乱があったとしても、日本に対する報復はそうとうなものだったろう。
それにしてもなぜアメリカは仲介の労を取って、日本に恩を売ったのか。たぶん、日本に貸し付けたお金のことが関係するのは間違いない。
もっとも、日本の一般人からすればアメリカの行為は日本に「恩を売った」などとは思ってもいなかった。この辺に、歴史認識の理解と誤解と無知の糸が綾をなしているということかね。

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