「3人に1人が携帯でカンニング=不正意識は乏しく−米中高生調査」という記事があります。(時事6月20日)
米中高生の3人に1人が試験中、携帯電話でカンニングをしている。米国の民間非営利団体(NPO)のコモンセンスメディアの調査でこういう結果が出た。「学校内外で倫理面での指導強化が不可欠」と警告しているという。
「調査は今年5〜6月、13〜18歳の全米の中高生1000人余りとその保護者、計2015人を対象にインターネット経由で実施。その結果、学生の8割超が携帯電話を持ち、ほぼ3人に2人が学校規則に反して授業中に使用していた。また、3人に1人が試験中に自ら不正行為を働いたことがあると認めたほか、周囲の不正を知っているとの回答も6割を超えた。」
教師に隠れてネットに接続、検索結果をのぞき見たり、正解につながる情報を電子メールにコピーして級友らに転送していたりしたそうです。ほぼ3人に2人が「重大なルール違反ではない」「カンニングではない」という認識で、不正との意識が乏しい。
日本語能力試験という、日本語を第一言語にしない人々たちを対象にした試験があり、国内の日本語学校の学生ばかりでなく、世界中で試験が実施され、同じ日に受験する。同日に世界中で行うとなると、時差の関係で日本よりも早く実施される国がある。
そうなると、海を越えて国際的カンニングが行われる恐れがあるというので、試験実施には携帯電話チェックがかなり厳格に行われるようになった、という話を聞いたことがありました。本当にそんなことがあったかどうかは、知らないが。
だけど、「倫理面での指導強化が不可欠」とは言うが、どうすればいいの?ただお説教したってそんなに効果があるとは思えないというのが、わずかながら「教育」にかかわったことがある人間の正直な気持ちであります。

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