「みんなの党」の浅尾慶一郎議員が朝日ニュースター・「ニュースの深層」で、上杉隆さんの質問に答え、鳩山由紀夫さんが、もし本気で辺野古に新しい米軍基地を作らせないつもりだったのなら、ひとつだけ道はあっただろうと語っていた。
浅尾サンはかつて民主党の防衛外交政策の担当者であった。民主党は、国連の要請があれば自衛隊を海外に出せるという「マグナ・カルタ」がある。(そりゃ、小沢一郎さんの持論だろう。「マグナ・カルタ」ってよく分からないが、つまり党の正式な政策にはなっていないが、重要検討事項だということのようだ。)
これは、いままでの政府見解とは異なる道である。しかし、もしも鳩山サンが決断して「アフガニスタンに輸送用ヘリコプターを出す用意がある」とアメリカに提案しつつ、その見返りに、「沖縄の新たな基地建設は取り下げて、海兵隊はグアムに移転させてください」と提案していたら、アメリカ側は受け入れただろう、と浅尾サンはいう。
しかしながら、8月末までに工法を含めて辺野古に新しい基地を作るという合意までしてしまったのだから、今となってはそれもできないが・・・、とのこと。
浅尾サンは、民主党の中には公然と、「今の沖縄は反対一色なのだし、知事もそんな状況では埋め立て工事の許可が出せない。基地は建設できない」と考えている人がかなりいるのに、鳩山サンが合意を結んでしまったことは問題だと発言。
まあしかし、「みんなの党」ならこの難局をどうするのか、結局は良く分からない。要するに、この9カ月で鳩山サンがすべてをめちゃくちゃにしたという批判で終わっている。この点、自民党や公明党、その他の保守系新党も変わらない。
本土の政治論議では、沖縄の普天間基地問題はもう終わったことになったかのように扱われている。しかしながら、参議院選挙の結果がどうあれ、鳩山サンの残した8月末期限の「宿題」をどうするのであろうか?
菅総理はできるだけ沖縄のことは触りたくないという雰囲気である。「沖縄はもう独立した方がいいんじゃないか」というオフレコ発言も飛び出したらしい。
日米首脳会談でオバマ大統領は、「日本政府にとって簡単な問題ではないことは充分分かっているが・・・」などと意味深な発言をした。

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