去年滅茶ハマリした新鋭の小説家です。元バンカーで、辞めて小説家になった人で、小説の舞台は銀行で、しかもたぶん大井町線か池上線付近がよく登場するので、ご近所で外回りしてたんだろうなぁとか考えてしまいます。
名前は割りと売れ出していますが、メジャーの一歩手前という感じです。たぶん近々メジャーになるんじゃないかなぁと。
『
空飛ぶタイヤ』
とても社会的に問題になった少し前の車のリコールやら欠陥による事故やらが舞台。ドラマでも高く評価されたらしいですよ。
ただ単に社会的問題をなぞったとか、警鐘を鳴らすとかだけの薄っぺらいんじゃなくあくまでそれを通じた人間性だとか、働くって何、幸せって何みたいなテーマです。
(ハッピーって何ってことも含めて)ハッピーエンドな小説なので、読みながらはハラハラしながらも読後感も超良い鉄板な作家さんです。
うちの業界だけでなく、サラリーマン、いや全ての社会人へ贈る讃歌みたいな感じで、今一番のすっごいお薦めです。

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