なっちは傷を舐めている。
本当に舐めて治るのだろうかと言うくらいの傷なんだけど…、
と心配だ。
以前、TVで傷を早く正しく治す治療法と言うのを観た。
浸潤治療法。
患部を消毒せず、水洗いだけして、ドレッシング材というのを貼り付ける。
消毒液は細胞を殺してしまう働きもあるので決してしてはいけないそうだ。
(傷によっては少し必要な場合もある)
傷から出る滲出液に含まれる自己溶解酵素を活かしながら、
壊死組織を少しづつ回復させるという方法だ。
その際に使用されるのがドレッシング材というもの。
すでに似たようなものがバンドエイドなどでも発売されているのだが、
あれでは小さすぎる。
そしてこれはまだ保険適用外らしい。
ネットで探すと見つかったが、かなり高価だ。
4000円、五枚入り。
3500円、五枚入り。
高いのは一万円を超える。
でもTVでは確かにこれで火傷などの重症をキレイに早く治していた。
どれも人間用だが、動物クリニック向け製品として紹介されている。
しかし、ワタシの町では聞いた事がない。
先日行った動物病院でもこんな治療法の事も言ってなかった。
まだ、知らないのかどうか分からないが、
ワタシはこれを是非、試してみたい。
ちょうど向かいに調剤薬局があるので、
これら資料をプリントアウトして持って行った。
後で、取り寄せられるかどうか調べてくれるそうだ。
ネットでも買えるようだが、買えないのもある。
「これを使ってみたい」
と思ったのは個人取引外であった。
このような治療法があるのだが、と獣医さんに言ってみようと思う。
明日は消毒の日なのだ。
水洗いの方が良いのなら、消毒は避けねばならない。
でも、もちろん、聞きかじり、自分で調べたくらいでは、
なっちの傷に本当に良いのかどうかは判断しかねる。
だからこそ、獣医さんに聞いてみたいのだが、
果たして獣医さんは機嫌を損ねる事無く聞いてくれるだろうか?
もしかしたら、知らなかった事を素人に指摘されて不愉快に思うかもしれない。
昨日行った獣医さんはとてもやさしくて良い獣医さんだ。
技術も素晴らしい!
けれどもそこから他の獣医さんをかかり付けにしたには訳がある。
今のかかり付けの獣医さんは研究熱心で、
新薬適用やよそで出来なかった手術もしてくれた。
それでうちのオグリやサンデーは元気でいられるのだが、
昨日はどうしても午前中の診療をしたかったので行かなかった。
そこは午後診療で、一応電話してみたが留守電になってたのだ。
それで昨日の獣医さんのところへ。
昨日の段階ではそれは正解だったと思う。
傷口処理能力ではその獣医さんの方が長けている。
なっちに少しでもこれ以上の苦痛は味わって欲しくない。
けれども、これから先かかるにおいて、
研究熱心なかかり付け獣医さんの方が良いだろうか?
それとも苦痛が少なくて済みそうなゴッドハンド獣医さんが良いか?
悩むところだ。
ともかく、明日、浸潤療法について、
獣医さんと話してみようと思う。
くれぐれも低姿勢で、恐る恐る、聞いてみよう。
よくは知らないので、教えて下さいみたいな風に。
それで先生が興味を持って試してみようと言う事になるのが一番望ましい。
そうなるように祈り、
明日はまた動物病院へ行って来ます。

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