この所、イジメによる自殺が増えている。
本当に痛ましいことだと思う。
さてマスコミなんだけど、案の定「学校が悪い」式の学校悪玉論を性懲りもなく展開している。
まぁ学校には生徒を管理する責任があるわけだから、学校に責任がないとは言うつもりはない。しかし、学校ばかりを槍玉に挙げるのは絶対に間違っている。
なぜマスコミが学校を槍玉に挙げるかというと、それは主に二つの理由がある。
一つ目は、マスコミには、視聴者に「分かり易い」ように事件などの諸問題を報道する際に「善玉・悪玉」といった「分かり易い」構図を作る性質があるからである。しかし、生徒を自殺に追いやったいじめっ子を槍玉に挙げるわけにはいかない。なぜならば、いじめっ子を槍玉に挙げるということは、「子供の人権」という「錦の御旗」に傷を付ける行為だからである。
ゆえにマスコミは、手頃な悪として学校を槍玉に挙げるのである。
学校を悪とするマスコミ人士にはお得意の実に安易な「反権力志向」がある。
つまり、
学校=抑圧者=権力=悪
生徒(いじめっ子も含む)=非抑圧者=善
という、実に単純な思考回路がマスコミ人士に組み込まれている為である。
なぜに「学校悪玉論」が愚劣なのかというと、それは学校を悪とすることによって、真の悪であるいじめっ子に「自分たちがイジメをするのは学校が悪いからだ」という言い訳を与えることになるだけでなく、イジメ問題の本質をもぼかしてしまうからである。
マスコミには、一刻も早く愚劣極まる「学校悪玉論」を抛棄してもらいたいものだ。

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