自分は前回の記事に関して、以下のようなコメントを書いた。
投稿者:kirokuro
2008/3/1 0:13
木村さんの道徳論、「アンティゴネー」とか引っ張り出していかにも高尚そうな装いを凝らしてるけど、とどのつまり「俺は戦争なんかで死ぬのは御免だから、国家は俺が脱走する権利を認めろ!」と言ってるに過ぎない。
木村さんの言う「道徳」っうのは正確には「人権」と呼ぶべきものであり、本当の意味での道徳とは似ても似つかないものである。
近代的な国民国家の関係は、権利と義務の関係で成り立っている。これは、ガッコの公民の授業で誰でも習うことである。
我々国民は、国家に対し、教育の義務・納税の義務・
勤労の義務とった義務を負う見返りとして、国家から基本的人権や財産権・
言論の自由といった権利を保障されるのである。
つまり、
人権や言論の自由は国家によって保証されるのである。
人権や言論の自由は決して普遍的な価値ではない。
人権や言論の自由を認めない国は少なくない。日本のすぐ近くにもそんな国は存在する("某人民共和国"とか"某民主主義人民共和国"など)。
それゆえ、呉智英氏が自著「危険な思想家」で述べているとおり、人権は国家なくしては成り立たない概念であり、要するに「政治」の領域に属する概念なのである。
当然ながら、自身の言論活動の根拠に「言論の自由」を持ち出す輩なぞは、まぎれもなく政治主義者なのである。

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