自分ちに無くて、この家にあるもの。
室内呼び出し機。各階に一機づつ付いている。
自分の家は木造二階建て。吹き抜けで一階と二階が繋がってるから、声や音は家中に聞こえる。というか、吹き抜けのせいで、音に関してはちょっと不思議な感じがする家だ。間取り的にも、全体的にオープンな造りになっているので、多分、音は家中に複雑に反響しているのだろう。家の中で誰かが呼びかけても、声の主が何処にいるのか分かりにくい。入居直後は、かなり違和感があったけど、思えば二年以上住んでる間に、その感覚にも慣れていたようだ。だいたい、音の発生源が分かるようになっていた気がする。
それに対してこの家は、鉄筋三階建て。階段室も壁で仕切られていたりと、各階が完全に仕切られている構造的に声や音が伝わりにくいようだ。二階のリビングから三階の各個室に呼びかけても殆ど聞こえない。
だから、室内呼び出し機は必需品だ。
二つの家の違いを比較していると、色々面白いことが分かってくる。今は、この家に不便さを感じることも多いけど、きっとしばらくしたら住みこなしてしまうんだろうな。この家も。

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