2013/6/25  23:09

タゴ事件発覚から18周年・・・地方自治体史上最高額の横領事件に安中市民はどう対処したか(会報12号)  安中市土地開発公社事件クロニクル

■平成7年9月5日に発行された会報12号では、同年8月21日(月)に前橋地裁で開かれたタゴ事件の初公判の様子を傍聴していた市民らのメモをもとに、その前半部分を掲載しました。このチラシを見た前橋地検から市政をただす安中市民の会事務局に対して、さっそくクレームが来ました。傍聴の概要が詳しすぎるということでした。安中市民が必死でメモした内容を集計して掲載したのですが、前橋地検の反応は尋常ではありませんでした。そのわけは、後になって判明したのです。この傍聴概要メモのなかに、重大な事実が隠されていたからです。


 会報12号の内容は次のとおりです。8月21日のタゴ事件の刑事初公判の前編は最後のほうにあります。

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■市政をただす安中市民の会  会報12号(上)
連絡事務所TEL/FAX:81-0364 平成7年9月5日発行

公社の昭和55〜63年度事業報告書開示! 内容分析中

8月21日の初公判で、新たに11億3千万円が今度は正規口座から引き出され使い込まれていた事実が明らかになった。これを受けて当会では8月24日群馬県知事にたいし、安中市土地開発公社の昭和55年から63年までの各年度の予算書や事業報告書など関係資料を開示するように請求書を出した。ところが県の情報開示窓口の広報課(県民サービスセンター)は、県文書保管規則に基づき公社関係の書類は5年保存だとして、それ以前のものは既に廃棄処分にしたという理由で、当会の開示請求を退けた。
■公社を監督する県地方課の話では「土地開発公社は県内に36もあり、毎年受け取る資料は5年経つと高さ1メートルに達する。保管場所がないので5年を過ぎたら廃棄してる。手元にないから開示できない」という。門前払い同然の県の対応に納得できず市民の会では「県になければ市にあるはず」と食い下がり「前回と同様に安中市に開示を指導するよう」要望し30日再度知事あてに公文書開示請求書を提出した。
■同時に、市民の会では30日安中市役所を訪れ土地開発公社の当該資料を請求したところ「開示してもよい。コピーしておくから明日に来るように」という返事。31日再度市役所を訪れ当該資料を手に入れた。現在、市民専門家による分析作業が進んでいる。
■開示により、知事への開示請求は31日取下げた。

収入役17日に入院! 辞任覚悟の身辺整理?

48億円不正借入事件の舞台となった公社の常務理事を務めていた青木弘之収入役が17日に緊急入院していることが利明した。問題が起きると即入院というケースは政治家によくみられる現象だが、青木氏の場合は病気による入院らしい。入院に先立ち身辺整理をしたというから辞任覚悟の入院と見る向きもある。
■一方、市3役のうち、須藤一緒助役は百条委で多胡被告の人事について「5年をメドに指導してきたが、人事管理に不行き届きがあった。責任を感じている」と説明している。こうした動きから、小川勝寿市長の6月10日の緊急市民集会での発言などからも早期辞任を予測する筋もある。しかし、8月11日の臨時議会での市長不信任議決が不発に終わったため、今後の動静は依然として流動的。

市役所前での早朝アピール再開! 駅での会報配付続行!

48億円事件によって市民の前に露呈した市政の腐敗ぶり。このゆがんだ市政をただすためにたくさんの市民が連日活動を続けている。当会は怒りに燃える市民の声を背景に、各地区での報告集会開催をはじめ会報発行による市民への広報活動、行政への真相解明要請と質問・提言活動、及び各種の関連情報の調査・収集・分析活動その他幅広い活動を通じて、この農大問題に取組んでゆきます。9月2日の定例集会で確認された9月の活動予定は次の通り。
■8月いっぱい夏休みしていた市役所玄関前での早朝アピールを9月から週1回のペースで再開する。
■市民に好評を得ている安中・磯部両駅前での会報配付にも引き続き注力してゆく。
■宣伝カーによる市内全域での街頭宣伝も手を緩めることなく続行する。
■8月の旧安中地区での集会に続き、9月は磯部地区を重点に報告集会を開催する。(裏面予定表参照)

市内各所に「会報ステーション」設置開始!

当会の会報は、その的確で迅速な情報内容が市民の間で定評となり、配付部数は発行を重ねるごとに増加。既に毎号7千部を突破した。さらに一人でも多くの市民に大不祥事件の状況をお知らせすべく、市内各所に会報ステーションを設置し、迅速かつ効率よい会報配付体制を構築することになった。すでに30ヵ所近い設置希望の申込が市内各地の商店や団体から寄せられている。
■会報ステーションは直径8センチ、高さ!5センチの円筒容器。外面は夾纈(きょうけつ)染の和紙で落ちついた色調にアレンジされている。これを商店、オフィスなど市民の集まる場所に設置して、事務局から定期的に供給される会報を数十部入れておき、来客や来訪者に自由に会報を取って頂くシステム。
■安中市民総てに降りかかった48億円事件にもっと関心を持ってもらうと同時に、会報ステーション自体が市民討論の場にもなり得る。さらに話題性を付加することで店舗・オフィスのイメージアップにより、来訪者の増加で集客にもプラスになるなど、活性化に役立つことが期待されている。
■会報ステーション設置希望される場合はさっそく連絡事務所(電話81−0364)にお問い合わせください!

そのままおけや! オヤジ市長の摩詞不思議

18日の百条委員会に出席した市側関係者は、多胡容疑者の人事管理について次のように語っている。
■参考人で出席の須藤助役は3年前に多胡被告の異動話が浮上したとき、小川市長の意向で留任が決まったことを明らかにした。助役によれば、被告の留任について市長は「そのまま置けや」と指示したという。
■同じく参考人で出席した市長は「開発公社は市の将来にとって重要な位置を占めると考え、事業拡大には専門的知識力望蜀で(多胡被告の後任が)後を引き継いでキチンと仕事ができるにはあと数年かかると思った。決して多胡を意識しての発言ではない。人材が育つまではということだった」と弁明している。
■被告とは10年来のゴルフ仲間でその親交ぶりが話題となっており、被告の元直属上司からもオヤジと呼ばれ慕われているという小川市長だが、百条委では、多胡と親しい関係にあることを「一切ない」と否定。小川市長いわく「多胡の派手な生活については聞いていた。高級車とかいうことも。競馬で儲けたと聞いていた」と。人事管理に関して「5年がメド」と言いながらも、多胡の人事管理については明確な回答はなく、市長は「裁判を含めて、話し合いが基本」を繰り返していたという。
■民間会社なら、これだけの不祥事を起こせば、会社自体倒産の憂き日に会うのは勿論のこと、事件の当事者の本人はもとより、その上司や管理職、最高幹部まで関係者はきちんと責任を取らされる。
■しかも多胡被告は市職員になりたての頃から、頻繁に平日ゴルフをやっていたという元知人の話もある。勤務時間中に抜け出してゴルフやり放題とあれば、市のズサンな人事管理は歴然だ!
■事件発生から3ヵ月以上も経過するのに、クビになったのは多胡被告ただひとり。被告を優秀職員として昇格の意見具申をした元直属上司も元のまま。市長!それでもやっぱりチンプンカンプン?

今ごろなぜ? 市議の大挙視察訪問に戸惑う川西市

兵庫県川西市でも3年前の6月に安中市と同じような事件が発覚。被害額約19億円のうち公社の預金残高を引いた残り17億8千万円をめぐって大騒動になった。このときの犯行の手口が安中市の場合と極めてよく似ており、銀行と市・公社との間で民事訴訟に持ち込まれ、同年10月に銀行側全面勝訴となった。
■このときの川西市議会の対応がどのようであったのか参考になるのでは、と誰の発案だか知らぬが、安中市議会議員がなんと十数名もそろって9月5〜6日に川西市を視察するという。これを報じた8月31日付けの上毛新聞によれば、調査項目は(1)事件の原因と究明について(2)金融機関と本人との事後処理について(3)公社の対応について(4)今後の改善策についての4項目。こんなことを聞きにいくのは安中の恥の上塗りだと市民から批判が噴出している。
■本来、こうしたことは事件発覚直後に行うべきであり、今ごろ、しかも十数人もの市議がなぜゾロゾロ出かけなければならないのか?まさにノーテンキ議会の面目躍如。
■十何名もゾロゾロ押しかけられ、的外れの質問などされたら、さぞ川西市も迷惑がることだろう。挙げ句には笑いものになりかねない。なぜもっと早く、しかも少数精鋭で調査しなかったのか。所詮、来るべき選挙に向けてのパフォーマンスに過ぎないという見方が市民の間ではもっぱら。着々と成果を上げる草津町の百条委とは大違い。
■この大視察旅行の費用は、百条委の調査経費予算14万2千円でまかなえるのか?現地の正味視察時間は何時間とれるのか?宿泊はどこにするのか?視察旅行にかけた費用に見合う成果がはたして上げられるのか?などなど、市民の疑問は尽きない。

48億円問題について市内の他団体と話し合い

29日(火)午後8時から原市3区公会堂で「街づくり会議」(正式名不祥。未来塾が中心になって最近結成した組織?)約40名と当会会員約20名との間で48億円事件とその影響について話し合った。今回は未来塾サイドから申入れあったもの。これからのまちづくりを考える未来塾と、事件の真相を市民の手で解明して聞かれた市政の実現を目指す当会との間で2時間以上にわたり熱心な質疑応答が交わされた。それぞれ事件の受け止め方は違うが、市政改革に向けた有言実行が最も大切であることを双方確認した。
■なお、話し合いの中で市政をただす会の活動についていろいろ意見が出された。主な意見を次に示す。
▼百条委の傍聴で市民10名の内ただす会で5名独占しようというのは独善的だ!他市民を愚弄している!
▼事件の真相解明は司直に任せればよいのであって、警察でもない市民が真剣に取り組むテーマではない!
▼市当局や市議会の不始末をどうこう言うよりも、もっと前向きに市の将来をどうするかを考えるべきだ!
▼既に起きた事ばかりメクジラたてていると、いずれ目標を失って組織解散の憂き目にあうのでは?
―――――市政をただすスローガン秀作集(5)―――――
宅配来ても ハイ!公印 いっそ市民に あずけたら
―――――開かれた 見える政治を 市民の手で!―――――

◎この会報に対する賛否のご意見は、実名でお聞かせください。紙面上の匿名は希望に応じます◎

■市政をただす安中市民の会  会報12号(下)
連絡事務所TEL/FAX:81-0364 平成7年9月5日発行

旧安中地区シリーズ 新邸公会堂で市民報告集会開く!

8月24日(木)午後7時半から新邸公会堂で開いた市民報告集会に約50名の市民が集まった。集会は、まず事務局側から事件の経緯と、市当局の情報操作と議会の密室性、それに初公判の傍聴の様子、市民生活への影響見通しなど説明。そのあと参加巾民の間で質疑応答に入った。以下に主な討謐事項を示す。
●百条委の非公開を公開にするために直接請求はできないものか?署名運動をやってみてはどうか?[委員会も原則開示。全員協議会をたてに公開になじまないと傍聴拒否。委員長権銀の誤用。委員会は議会の下部機関でないので直接請求できない]
●銀行から9月30日に請求くるのはいくら?[容疑者が3月31日に引き出したカネは自分が不在中の金利請求に備えるためだと初公判の起訴状にあった。従って預金に残っている2億円前後が目安となろう]
●公社にはそんな金があるのか?[準備金が3億円余ある]では9月分はしのげても来年3月期限分までのカネはあるまい。その尻拭い分を、市長決裁で市の予備費から払うのは困る!市長は市民に事件で迷惑をかけないと言っているのだから、そんなカネを予算計上できるわけがない!
●区長会には120人の区長がいるはず。ただす会だけではラチが空かない。区長会からも真相解明をどしどし市長に要求してもらいたい![参加区長からの意見:区長会でもこの件を代表区長から市長に申入れる話がすすんでいる。近々行われるだろう]市会議員がやらないから、ぜひ区長会でやって欲しい!
●税金は税率が決まっているから変わらない、という市当局の話を信じていると大間違い!
●11億円は時効だという。法的には詐欺とか横領が問えなくなっても、容疑者が使い込んだ金は市民の公費に違いない。真相解明はあくまで追求されなければならない。私はこのことを市当局にも言ってきた,真相解明と時効は無関係。11億余円の金の流れと使途を舶用し、手落ちがどこにあったか確認すべきだ!
●それを本当は議員がここに立って市民に説明しなければならない。安中は市民にやらせている!
●今朝私はある人の所に行った。その人が昨日ある有力議員のところに行った。その夫人が11億3千万円の報道に触れて「あれは時効ですね」と何度も聞いた。なにか心当たりがあるのかと勘ぐらざるをえない。議員は、説明するどころか火の粉が降り係ってこないようにするのに精一杯だとしたら困ったものだ。
●百条委を傍聴させてくれと頼んだが、議員同士責任の押しつけ合いに終始。今のところ前進がみられぬ。
●ただす会へ要望あり。一般市民は事件や市政の様子を見たくても見られない。だから会報をあちこちの掲示板に張ってもらって、不特定多数の市民が見られるようにして欲しい![ぜひ実現させたい]

旧安中地区シリーズ 伝馬町公民館で市民報告集会開く!

旧安中地区の締めくくりとして8月30日(水)午後7時半から伝馬町公民館で報告集会を開き約20名の市民が参集。事務局側から事件のあらましと問題点を説明。参加市民からは次のような意見が出された。
●ただす会がこのような重要な報告をしているのに市議が顔を見せないのはどういうわけだ?こういう報告会は議員にやってもらいたい。市民の会の運動に賛成する議員はいるのか?[殆どの議員は当会を無視]
●本日初めて参加して話を間かせてもらった。乱れた市政がまかり通る有り様に開いた口がふさがらない。
●刑事事件はともかく民事事件で市民に実害が及ぶのが一番問題。市には実害がないと当局は言っているがそんな事はないと思う。市の言い分は本当にその程度のものなのだろうか?[本当にその程度のレベル]
●実害は利息を入れれば37億円では納まるまい![今回の11億とそれ以前の横領も含め50億は突破]
●一人で使いきれる額じゃない。多胡と関係した人物の特定は?[公判を通じて明らかにされると期待]
●市3役の一部給与(約462万円)半年間(6〜11月)返上について市役所に聞いた。市は「一応給与の範囲なので一般会計に残す。余ったら来年度に繰り越される」と言う。一体何のために減給したの?
●百条委メンバーは意見がコロコロ変わる。もう一度百条委員一人一人の考えを市民の会でただすべきだ。
●今日参加してみて出席率が低いのでたまげた。この事件を熟知していて不参加なのか、関心がないのか、立場が微妙なので顔を出せないのか。いろいろ個人の事情があろうが、なぜ参加者が少ないのか不思議だ。
●市役所勤務の亭主をもつ職場の同僚が、腹が痛いとよく休みをとり平日ゴルフを夫婦でしている。役所はそんなに休みがとれるものなのか?しょっちゅう夫婦でゴルフできるほど余裕があるのだろうか?不思議なことがあるものだ。

――9月は磯部地区で地区座談会を開きます★毎晩7時半より★ぜひお出かけ下さい!――
 4日(月)上磯部公会堂
 7日(木)第2区公会堂
 8日(金)第3区公会堂
11日(月)第4区公会堂
13日(水)磯部公民館
15日(金)第14区公会堂
18日(月)第9区公会堂
20日(水)第10区公会堂
25日(月)大竹住民センター
26日(火)池田公会堂
―――次回定例集会9月9日(土)午後8時半〜 於:安中公民館―――

◎48億事件とそれを許した市当局や市議会に関するあらゆる情報は事務局又は連絡事務所へ!◎

詳報! 8月21日の事件初公判の傍聴概要(前編)
■事件の初公判が8月21日(月)午前10時に前橋地裁で倆かれた。まず検察官による起訴状朗読。
◆平成7年3月23日頃、961万2千円の借入手続きで、2億5千万円水増しした借入依頼書を公社理事長名義でワープロを使って作成。理事長印を押して依頼書1通偽造。同月27日頃、群銀安中支店で融資担当次長らに水増し金借入を申込む。同29日頃、群銀から予め入手した金銭消費貸借契約用紙に都市計画課で2億5961万2千円也とペンで記入。ゴム印で理事長名と市長名を押し、理事長印を押印。
◆同30日頃、秘書課秘書係長に市長公印を押させ、消費貸借契約証書と連帯保証契約証書各1通を偽造。同31日群銀支店で上記契約証書2通を一括提出。公社事業資金として借入手続きし、うち2億5千万円を特別会計の普通預金口座に入金してほしいと伝え、群銀に同日その口座に振込入金させて騙し取った。
◆罪名は有印公文書偽造・同行使・詐欺。刑法155条第1項、158条第1項、246条第1項。
■被告・弁護人は上記の控訴事実を全面的に認めた。続いて、被告人の経歴、公社・市の融資決裁手続きについて朗読後、犯行に至る経緯について検察官から次のような説明があった。
◆被告は市役所勤務当初から、安い給料に不満で派手な生活に憧れ大金を得る手段として競馬麻雀をする。都市計画課に異動し、昭和57年頃公社の経理を全部任され、群銀安中支店の公社普通預金通帳を管理し、年1回の公社監査で通帳が確認されないと知り、公社のカネを流用して競馬の資金に充てる事を思い立つ。
◆当時公社の口座には事務費として市から年30万円が振込まれていた。これを勝手に1回に2〜3万円下ろしては競馬に使い、年に15万円余りの事務費を使い込んだ。昭和58年頃、事業が終了した際の土地代金が市から入金されるようになり、本来ならすぐに群銀に返済するのを数十万円から百万円単位で勝手に引き出し、競馬や贅沢品に使うようになっていた。
◆昭和60年頃になると、公社の群銀借入金の返済期限がくるようになったが、被告は既に勝手に使ったカネが4〜5千万円に上り、これを返済しないと犯行がばれると思った。そこで公社の経理担当としての経験から正規借入書類の金額欄を水増しするのは簡単と考え、借入金額を水増しした偽造書類を銀行に出して、水増し資金を騙し取ることを計画。
◆最初、昭和60年3月31日、正規借入金393万9千円を1千万円水増しした借入申込書・金銭消費貸借契約書を偽造し群集から詐取。その後平成2年4月までに合計数回にわたり11億3千万円を公社正規口座に振込ませて詐取。勝手に引き落として使い込んだ。正規口座に水増し分を振込ませたので預金通帳を見られれば犯行は発覚したが、監査委員にも上司にも見られず長期間同じ方法で犯行を重ねた。
◆ところが平成2年4月上司に高橋係長が着任し、経理に明るく通帳を確認すると話したので、このままでは発覚すると思い、新たに特別会計口座を別口座として開設し、水増し分を振込ませることを計画。昭和60年頃公社と県企業局が古城団地の土地開発共同事業を行った時に特別会計口座を別に開設し企業局からの事業資金交付を受けたことからヒントを得た。平成2年4月16日に3万円を使って群銀安中支店に公社特別会計名義の預金口座を開設。以降13回にわたり現金約36億3千万円を騏し取り使い込んだ。
■被告の犯行の動機は次の通り。
◆平成7年3月頃、年度末で都市計画課から異動になる事を知ったので、水増し金を騙し取る最後の機会と思った。異動後もバレないように、できる限りカネを騙し取り特別会計口座に資金をプールし、利息返済に備えようと決心した。そして平成6年度の安中市の債務保証限度額一杯の2億5千万円を騙し取るため3月20日頃群集支店の次長らに信越線新駅周辺区域の開発事業費として2億5千万円を借り入れたいと下話をしておき23日頃正規の決裁を得るための961万2千円の借入申込書をワープロ作成。その決裁終了後、直ちに2億5千万円を水増しした同じ書類を作り理事長印を押捺。
◆これを群銀安中支店次長に示すと、次長には予め下話をされており、書類に正規の理事長印も押してあり、疑いを持たずに受領。銀行内の稟議に回し融資手続きを取った。次に被告は正規金額の貸借契約証書を作成。市財政課に回し市の決裁を受けた正規の市長印が押された書類は廃棄し、29日頃以前群銀から余分にもらっていた用紙に2億5千万円を水増しした金額を記入。理事長印を押して書類を作成し30日頃、市秘書課で秘書係長に対して他の期限変更書類に紛れ込ませて、この書類の保証人欄に市長公印を押してもらい、これを支店次長に提出。これまで通り水増し分を特別会計口座に入金するよう依頼した。群銀支店次長らは信用して、2億5千万円を同口座に振込んだ。
◆被告人は異動後も市長から引き続き公社の仕事を担当してくれと頼まれている、などとウソを話している。
◆水増し偽造書類の作成手口には、他の変更書類に混ぜて秘書係長に市長公印を押させる方法の他に、貸借契約証書の金額欄に余白を設けて決裁に回し、決裁後この金額の先頭の余白に水増し数字を書き加えて偽造する2通りの方法がある。
◆被告が平成3年4月以降、特別会計口座に振込ませたカネは約36億3千万円。このうち引出しだのは計251回約22億4千万円でこれらを龍馬麻雀などギャンブル、自宅、妻の経官する喫茶店、倉庫の建築費用、骨董晶の化合、株券、ゴルフ会員権、リゾートマンション、車の購入費、貴金属類などに使った。
◆平成7年5月19日、公社で同24日予定の監査を受けるため各銀行から借入残高証明書を取り寄せたところ、群銀安中支店からの借り入れ残高が公社の把握していた金額と37億円違っており不正が発覚。市長、群銀支店長・支店次長が相談のうえ市長から安中警察署へ公訴依頼があり本件が公になった。【続く】
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【ひらく会情報部・タゴ51億円事件18周年記念調査班】

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