2013/8/2  12:33

とりあえず環境省で審査段階にある戸田・西松JCのアスベスト中間処理施設の現状と群馬県の不穏な対応  全国のサンパイ業者が注目!

■サンパイ銀座化が水面下で行政と業者の間でどんどん進められている実態が地元住民を不安に陥れている高崎市上奥平地区〜安中市岩野谷地区〜富岡市桑原地区ですが、もうひとつ懸念されるサンパイ処理施設として、戸田建設と西松建設のJVの中央環境資源開発による富岡市桑原地区で計画中のアスベスト中間処理施設があります。


 この施設は新技術による石綿含有廃棄物等の無害化処理を目的とする計画で、業者が環境省に新技術の認定を昨年申請した後、平成24年11月29日(木)から平成24年12月28日(金)まで国や県、地元富岡市と安中市で申請内容の公告・縦覧が行われました。

 当会では、平成23年12月11日に環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課(TEL03-5501-3156)に電話をし、担当の胡桃沢博司氏に連絡をとって、約600ページを超える縦覧資料の閲覧を行いました。そして、その結果を意見書にまとめ、平成25年1月11日付で、さいたま市の新都心にある環境省関東地方環境事務所廃棄物・リサイクル対策課に提出しました。詳細な経緯は当会の次のブログをご覧ください。
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/941.html#readmore

■これに先立ち業者は、平成24年9月6日から数日間にわたり、施設設置予定地で、地元説明会を開催しましたが、同日、アスベストによる健康被害を懸念する住民らも建設反対集会を同時間帯に開きました。理由は、業者が同年10月下旬にも施設の認定を国に申請する方針だというので、危機感に駆られた地元の住民が大挙集合して反対集会をひらき、住民や地元選出の県議、市議ら約200人が集まりました。当会は同年9月8日に業者の地元説明会に顔を出し、計画内容について業者から詳しく聴取しました。その際のやり取りの詳細については、当会の次のブログをご覧ください。
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/854.html
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/855.html

■業者が地元説明会を予定地で開催したため、地元住民らの危機感はますます高まりました。そのため、富岡市の岡野光利市長は平成24年9月25日の記者会見で、アスベストの無害化処理施設建設について「地元の皆さんが反対している。市としても『反対』ということで出したい」と述べ、県に対し建設反対の意見書を9月末に提出する考えを明らかにしました。

 岡野市長は、群馬県から同年10月1日までに意見書を提出するよう求められていることに言及し、「地元の人たちからは県に二十数件の意見が出され、ほとんど反対だったと聞いている。現状をみれば、(反対は)地元住民の総意と考える」と指摘しました。

■ところが業者は予定通り平成24年10月29日に無害化処理認定申請書を長浜博行環境大臣に提出したのでした。その1ヵ月後に環境省は次のプレス発表をしました。

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http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=16057
平成24年11月29日
石綿含有廃棄物等の無害化処理の認定申請について(お知らせ)
 環境省では、石綿含有廃棄物等の適正処理を推進するため、廃棄物処理法に基づく無害化処理の認定を実施しています。
 この度、石綿含有廃棄物等に係る無害化処理の認定申請書等の縦覧を開始しましたのでお知らせします。
 廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和45年法律第137号)の規定に基づき、石綿含有廃棄物等について高度な技術を用いた無害化処理を行い、又は行おうとする者は、環境大臣の認定を受けることができることとされています。また、環境大臣は、認定の申請があった場合には、申請に係る事項等について告示し、申請書等を告示の日から1ヶ月間公衆の縦覧に供しなければならないこととされています。
 この度、下記の者からの申請を受け、本日(11月29日)付けで告示を行うとともに、申請書等の縦覧を開始しましたのでお知らせします。(縦覧の期間:平成24年12月28日まで)
 また、同法の規定により、本認定に係る施設の設置に関し利害関係を有する者は、環境大臣に生活環境の保全上の見地からの意見書を提出することができることとされていることから、当該意見書の提出の募集についても併せて行います。(意見書提出期限:平成25年1月11日まで)
1.申請の概要
(1)申請者の住所、名称、代表者の氏名
 東京都中央区京橋一丁目7番1号
 中央環境資源開発株式会社 代表取締役 山下 雅己
(2)施設設置場所
 群馬県富岡市桑原字七曲り579番2、579番11及び579番13
(3)施設の種類
 石綿含有産業廃棄物の加熱処理施設
(4)処理を行う廃棄物の種類
 石綿含有産業廃棄物
2.申請書等の縦覧について
(1)縦覧場所
 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
(東京都千代田区霞が関1-2-2)
 環境省関東地方環境事務所廃棄物・リサイクル対策課
(埼玉県さいたま市中央区新都心11-2明治安田生命さいたま新都心ビル18階)
 群馬県西部環境森林事務所廃棄物係
(群馬県高崎市台町4-3)
 富岡市経済環境部環境課
(群馬県富岡市富岡1460-1)
 安中市市民部碓氷川クリーンセンター
(群馬県安中市原市65)
(2)縦覧期間
 平成24年11月29日(木)から平成24年12月28日(金)まで
3.意見書の提出について
 本認定に係る施設の設置に関し利害関係を有する者は、上記の縦覧期間満了の日の翌日から起算して2週間を経過する日までに、環境大臣に生活環境の保全上の見地からすることができます。
(1)提出先
 環境省関東地方環境事務所廃棄物・リサイクル対策課
 住所:〒330−6018 埼玉県さいたま市中央区新都心11-2明治安田生命さいたま新都心ビル18階
 TEL: 048−600−0516
 FAX: 048−600−0517
(2)提出期限
 平成25年1月11日(金) 必着
(3)提出方法
 意見書の様式は問いませんが、日本語で記載してください。
連絡先
 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
 代表   :03−3581−3351
 直通   :03−5501−3156
 課長   :廣木 雅史
 課長補佐:木村 正伸
 担当   :胡桃澤博司(内線 6873)
**********

■こうして、冒頭に述べたとおり当会は平成25年1月11日に地元住民として生活環境保全の立場から意見書を提出しました。その月末には、群馬県知事が環境省大臣あてに意見書を出したことが群馬県のHPに掲載されました。

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http://www.pref.gunma.jp/houdou/e1700056.html
【1月29日】富岡市桑原地区「石綿含有産業廃棄物処理施設」無害化処理認定手続における知事の意見について(廃棄物・リサイクル課)
 標記の件について、廃棄物の清掃及び処理に関する法律第15条の4の4第3項において準用する同法第15条第5項に基づき、平成25年1月29日、国(環境大臣)に対し下記のとおり知事の意見を提出しました。
          記
1 意見書の骨子
(1)富岡市長及び安中市長をはじめ、地域住民等から設置反対の意見がある。国においても、地元の意見に十分配慮するとともに、生活環境保全に関する住民の不安払拭に一層努力するよう、事業者の指導をお願いしたい。
(2)現時点において、設置計画は、生活環境保全上、飛散防止対策が不十分であると考えられ、国から事業者に改善するよう指導をお願いしたい。
 イ 石綿含有産業廃棄物が処理できる規格を超えた場合の寸法合わせの際の飛散防止対策が不十分である。
 ロ 石綿含有産業廃棄物の加熱過程で発生する未燃ガス中に石綿成分が混入しているおそれがあり、計画設備では飛散防止対策が不十分である。
 ハ 新技術であることから、万が一、十分に無害化されていない場合には、処理後物を破砕する際の飛散防止対策が不十分である。
(3)事業者が、事前協議の途中で国へ認定申請を行った点は、誠に遺憾である。生活環境保全上の対策が確実に実行されるか危惧しており、国においても事業者に適切な指導をお願いしたい。
2 計画の概要
(1)事業者
 中央環境資源開発株式会社 代表取締役 山下雅己
(2)計画地
 富岡市桑原字七曲り579−12ほか6筆 合計7筆 9,228平方メートル
(3)処理対象物
 石綿含有産業廃棄物(スレート波板・住宅屋根用スレート)
(4) 処理方式
 低温加熱方式(950℃)による無害化処理
(5)認定申請日
 平成24年10月29日
(6)今後の予定
 国において、石綿廃棄物の無害化処理に係る技術等審査委員会を3〜4回実施する予定(第2回:技術に対する検討(論点整理)、第3回:現地調査予定)
―――――
環境森林部廃棄物・リサイクル課
〒371-8570 前橋市大手町1-1-1
電話 027-226-2861
FAX 027-223-7292
haikirisaka@pref.gunma.lg.jp
**********

■同じ日に、富岡市長も建設反対の意見書を国に提出しました。

**********産経新聞2013年1月30日朝刊
石綿処理施設に「反対」意見書 群馬
 富岡市内で石綿(アスベスト)の無害化処理施設が計画されている問題で、岡野光利市長は1月29日、建設反対の意見書を国に提出した。県も同日、飛散防止対策が不十分であるとして国に事業者への改善指導を求める意見書を出した。
 岡野市長は(1)3万8千人余の反対署名など全市的な理解が得られていない(2)近接地に多くの産業廃棄物処理施設があり、騒音や振動などの影響を受けている(3)石綿含有産業廃棄物の運搬による環境への影響に大きな懸念を抱いている−などを理由に計画の白紙撤回を求めた。
 計画はアスベストを含むスレート波板などの廃棄物を無害化処理する民間の施設。昨年10月、国に認定申請が出されており、審査委員会を経て今後、認定が判断される。隣の安中市も今月22日、反対の意見書を提出している。
**********

■その後、平成25年6月13日付で群馬県議会が地方自治法にもとづく建設反対の意見書を採択して、環境省大臣をはじめ、国あてに提出しました。

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http://www.pref.gunma.jp/gikai/s0700865.html
議第10号議案
アスベスト無害化処理施設の建設反対に関する意見書
 富岡市桑原地内に中央環境資源開発株式会社が計画しているアスベスト無害化処理施設の建設については、飛散防止対策への不安等から、富岡市長及び安中市長をはじめ、地域住民等から設置反対の意見書があり、当該地区の建設反対運動においては、富岡市民の7割にあたる3万8千余名の反対署名が集まるなど、反対運動の輪が広がりをみせている。
 また、平成25年1月29日、群馬県知事は、アスベスト無害化処理施設の建設に関し、石綿含有産業廃棄物の無害化処理認定手続きにおける国への意見として、地元自治体や住民等の意見に十分配慮し、生活環境保全に関する県民の不安払拭に努力するよう事業者への適切な指導をお願いするとともに、当該計画が生活環境保全上、飛散防止対策が不十分であり、適正な配慮に欠けると考えられることや、事業者が県との事前協議終了前にも関わらず国への申請を強行したことは誠に遺憾であるとしている。
 このアスベスト無害化処理施設の設置は、県民の理解が十分ではなく、県民の健康に対する不安は増すばかりである。
 よって、群馬県議会としては、建設に反対し計画の白紙撤回を求めるものであり、国においては、これら地域の状況を重く受け止め、当該建設計画を認定しないことを強く要望する。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
 平成25年6月13日
 群馬県議会議長 久保田順一郎
 衆議院議長
 参議院議長
 内閣総理大臣
 環境大臣
 内閣官房長官 あて
<連絡先>
議会事務局政策広報課
〒371-8570 前橋市大手町1-1-1
電話 027-899-4503
FAX 027-243-4211
giseisaku@pref.gunma.lg.jp
**********

■上記のそれぞれの意見書の内容を比較してみると、富岡市や県議会が「白紙撤回」をはっきりと求めているのに対して、群馬県知事は「住民の不安払拭に一層努力するよう、事業者の指導をお願いしたい」「飛散防止対策が不十分であると考えられ、国から事業者に改善するよう指導をお願いしたい」「生活環境保全上の対策が確実に実行されるか危惧しており、国においても事業者に適切な指導をお願いしたい」と、県民のことは他人事で、国の指導を仰げば、ゴーサインを出しかねないそぶりを見せています。

 実際に、このアスベスト中間処理施設については、群馬県のHPによると平成24年3月19日に事前協議書が提出されていて、現在も縦覧中となっており、いつまた水面下で動き出すか分からない状況にあります。

**********
http://www.gunma-sanpai.jp/gp04/002.htm
1−2 事前協議書を縦覧中の焼却施設等
(事前協議書は環境森林事務所又は環境事務所で閲覧できます)
事業者/設置場所/事前協議書提出日/処理する廃棄物の種類/縦覧場所
中央環境資源開発(株) /富岡市桑原字七曲り579番12外6筆/平成24年3月19日/石綿含有産業廃棄物(スレート波板・住宅屋根用化粧スレート・ケイ酸カルシウム板で、石綿含有率18%以下のものに限る。)/西部環境森林事務所027-323-5530
**********

■しかも、事前協議の手続は、先日の環境資源のサンパイ場の大規模審議会での配布資料によれば、次のフローになっており、業者と役所がツルめば、なんでもOKというのが実態なのです。

**********
【手続きフロー図】
 ●廃棄物事前協議
  廃棄物事前協議所提出
   ↓
  計画の公告・縦覧
   ↓
  事業者による説明会
   ↓
  市町村・住民意見
   ↓
  廃棄物施設設置等審査会
   ↓
  事業者 見解書の提出
   ↓
  市町村 見解書に対する意見
   ↓
  合意書の取得 → (大規模事前協議手続開始へ)
   ↓
  確約書・協定書の締結
   ↓(大規模事前協議の推移次第)
  事前協議の終了通知
**********

■こうした状況下で、当会から提出した意見書がその後どのように扱われていて、このアスベスト中間処理施設の申請手続きがどの程度進捗しているのが不安になったため、先日、
環境省関東環境事務所廃棄物・リサイクル対策課(TEL048-600-0814)の田代忠彦・廃棄物対策等調査官に電話で確認をして見ました。

 すると、「本件は審査会に負託されているものの、まだ技術面での審査が終わっておらず、技術的に確認事項が残っているらしい」として、「念のため環境省本省に確認してみたい」として、確認をしてもらったところ、やはり審査会で依然として審査中であることが判明しました。

 しかし、こうして進捗状況を自ら行政に電話で確認しない限り、行政から迅速に一般県民に公表されることはないため、定期的にチェックをしていかないと、ある日突然許可が出ていたということにもなりかねません。

 当会では引続き、成行きを監視していく所存です。

【ひらく会情報部】
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