岡田市長交際費の不思議・・・突出する「葬儀」香典費のナゾ  困ったちゃん岡田前市政

■岡田市長は、一昨年の合併市長選で、選挙公約を乱発しましたが、就任後、数少ない公約実行のひとつに交際費の公表があります。平成18年10月4日の上毛新聞によると、「安中市、市長交際費をHPなどで公開」と題して、次のように報じています。


「安中市は(平成18年)4月の岡田義弘市長就任後の市長交際費について、金額や名目を市庁舎の窓口や市のホームページで公開する。情報開示請求に頼らず、市民が手軽に見られるようにする。月内に始める方針。交際費の公開は「市民の血税。明らかにする必要がある」(岡田市長)として、およそ四半期ごとに秘書課窓口やホームページで閲覧できるようにする。相手の名前は公開しない。県内では太田市が2001年度から、市長交際費をホームページで公開している。安中市長の交際費は本年度、350万円を予算化。秘書課によると、岡田市長が就任した4月24日から7月中旬までの支出は108件、約60万円に上った。行事の出席費や慶弔費がほとんどという。並行して市は本年度から、旧安中市で行っていた亡くなった市功労者の新盆見舞(2千円、年間約40件)を廃止した」

就任後2周年が経過した現在どうなっているのか、安中市のホームページから交際費をダウンロードしてみました。

■すると、興味深い現象に気付きました。やたらと「葬儀」としての支出が目立っているからです。岡田市長が就任した平成18年4月は8件でしたが、その後毎月11、9、1、7、2、6、8、11、4、10、19件で、平成18年度が合計96件で、ほぼ毎週2件のペース。平成19年4月からは、5、9、16、14、8、6、7、7、10、11、11件の合計113件で、ほぼ3日に1件のペースです。また、平成18年度の交際費はトータル418件227万4928円、平成19年度はトータル460件253万9886円なので、葬儀の占める件数の割合は、平成18年度が約22.97%、平成19年度が約24.6%でした。交際費のおよそ4回に1回は葬儀のための支出です。支出額は「香典」として2,000円と5,000円、「御花料」として2,000円、「花輪代」として5,000円、「生花代」として10,000〜15,000円となっています。

交際費を開示している自治体はたくさんありますが、殆どの場合、市とどのような関係のある人なのか、あるいはその親族なのかが明記されています。「葬儀」の場合は、市職員や区長、消防団関係、民生委員、農業委員、市議等、市功労者、100歳以上の高齢者などと明記されています。ところが、安中市の場合、単に件名は「葬儀」としか書いておらず、種別には「香典」「花環代」「供花」「生花代」とあります。そんなに毎日、安中市行政と関係のある人が亡くなっているのだろうか、と疑問に思いました。

■合併市長選では無所属で立候補して当選した岡田市長ですが、平成18年9月4日に、「自由民主党安中支部全国表彰記念祝賀会」祝い金5,000、同9月24日に「康友会主催香田晋チャリティー歌謡ショー」祝い金3,000、同11月22日に「高崎佐藤学園創立100周年記念式典」祝い金5,000、同12月9日に「上野様後援会安中支部激励会」会費5,000、同12月16日に「自民党安中支部女性部忘年会」会費5,000、平成19年1月3日に「安中地区中曽根弘文後援会新年会」会費5,000、同1月4日に「尾身幸次財務大臣就任祝賀会新年賀詞交換会」祝い金10,000、同1月5日に「松井田小渕優子後援会新年会」会費2,000、同1月20日に「安中市小渕後援会新年互例会」祝い金5,000、同7月23日に「群馬県知事選挙当選祝い」祝品10,000、同9月11日に「岩井県議選対解散式」祝い金1,000、同19年9月25日に「福田総理大臣誕生祝懸垂幕(2枚)」消耗品76,000、同9月28日に「福田総理大臣就任祝い」祝品30,000、同日に「福田事務所訪問」土産代3,300、同12月13日に「大沢知事を囲み忘年会」寸志5,000、同12月22日に「福田総理就任祝賀会」会費10,000、平成20年1月3日に「安中地区中曽根後援会新年会」会費5,000などなど・・・果たして、安中市とどのような関係があるのかと首を傾げたくなる支出や、どうみても特定の政党・人物に肩入れしているような支出も目立ちました。また、岡田市長自身の政治団体として支出すべきと考えられる支出なども見受けられました。一方で、政治団体として支出すると、選挙民への寄附行為となるため、市長交際費に切り替えて支出していると思われるケースもたくさんあります。

■安中市長の交際費に関する支出規定がどうなっているのか確認するために、安中市のホームページを調べましたが見つかりませんでした。そこで、4月30日付け(5月1日受理)で情報開示請求を行いました。開示を請求する行政文書の内容又は件名は「安中市長交際に関する事務取扱要領、もしくは交際費に関する要綱、あるいは交際費の使途基準など、市長交際費が適正に支出されることを規定した安中市の一切の情報。とくに懇談、贈呈、賛助、寄附、慶弔見舞い目的など『支出の区分』『支出の種類』『執行者の範囲』『執行基準』が明記されているものも含む。また、上部団体である群馬県市長会や全国市長会での交際費に関連した義務外支出に関する申し合わせなど確認事項が安中市にも来ていれば、その関連情報も含む」でした。その結果、5月8日付けで次の通知がありました。

**********
【行政文書開示決定通知書】
安市発第3007号 平成20年5月8日
行政文書開示決定通知書
請求者 小川 賢 様
  安中市長 岡田義弘(公印)
平成20年7月(5月の間違い?)1日に請求のありました行政文書の開示について、次のとおり開示することに決定しましたので、安中市情報公開条例第11条第1項の規定により、通知します。
 開示請求に係る行政文書の内容又は件名:「市長交際費支出基準」「弔慰に関する内規」

【行政文書不存在通知書】
安市第3007号 平成20年5月8日
行政文書不存在通知書
請求者 小川 賢 様
  安中市長 岡田義弘(公印)
平成20年5月日に請求のありました行政文書について、当実施機関において保有していないため、安中顔情報公開条例第11条第2項の規定により通知します。
 開示請求に係る行政文書の内容又は件名:群馬県市長会・全国市長会での交際費に関連した義務外支出に関する申し合わせなど確認事項に関する文書

【市長交際費支出基準について】
◎交際費の支出にあたっては、社会通念上妥当と認められる範囲内とし、概ね下記の基準により支出している。

1.葬儀に係るもの
@安中市「弔慰に関する内規」による。
 香典  2,000円
 花環  5,000円(市内業者)
 生花 15,000円(市内業者)

2.懇親会等飲食を体うもの
@ホテル・旅館等  10,000円
A飲食店等      5,000円
B公民館等      3,000円
*なお、上記基準の他「会費」等を参考にする。

3.各種発表会・大会・祭典など  3,000円

4.大会出場選手・団体等への激励金
@全国大会出場(団体) 3 0,000円
A関東大会出場(団体) 2 0,000円
B個人については1人5,000円
*なお、上記については教育委員会での支出を検討中。

5.市長賞に係るもの
@トロフィー・楯 1基5,000円程度
A副 賞     1ケ1,000円〜3,000円程度

6.その他・・・その都度協議。

【弔慰に関する内規】
一般:
 市功労者→花環・弔辞・会葬
 百歳以上の者(当該年度中に百歳到達者を含む)が死亡した場合→花環
 議会の同意を得て選任された現職の委員→花環・会葬
 区長・消防分団長・民生委員・農業委員(上記については現職死亡の場合)→花環、会葬
 市区長会会長(現職)→お悔やみ・花環・弔辞・会葬
市議等:
 市議会議員→お悔やみ・生花・弔辞・会葬
 元市議会議員(議長経験者は生花)→花環・弔辞・会葬
職員:
 本人(現職)→お悔やみ・生花・弔辞・会葬
 配偶者・同居の父母、同居の配偶者の父母(同一性)、別居の父母(同居の父母、同居の配偶者の父母がいない者及び共稼ぎの場合の配偶者の父母)→お悔やみ・花環
その他:
 上記以外の者については、その都度協議し決めるものとする

■開示された安中市の市長交際費支出基準を見ると、葬儀にかかるものとして、「弔慰に関する内規」だけはありますが、そのほかは、単なる目安だけです。うがった見方をすれば、今回の開示請求にあわせて、交際費の支出種別ごとに、基準を慌てて作ったかのような感じがします。というのは、この基準に合わない例がたくさんあるからです。また、各種懇談会等の参加費では、会食代としての会費なのか、それとも賛助なのか祝儀としての祝い金なのか、支出の種別の根拠がさっぱり分かりません。

岡田市長と言えば、議員当時から「葬儀」を重視し、「弔辞」を得意とする特異な政治家として代議士も一目置くほどの選挙上手な政治家です。なにしろ市長選の最中でさえ、選挙民の葬儀に顔を出して参列者をあっと言わせるなど、葬儀に関するエピソードには事欠きません。晴れて首長となった今、この葬儀の支出がどうなっているのか、さらに情報開示で確認しておく必要が有りそうです。

【ひらく会情報部】

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