2014/3/18  21:07

墓石販売金に続いて葬儀代のネコババ…組織内部を蝕むシロアリ退治の難しさを示したJA碓氷安中  他の自治体等の横領事件とタゴ51億円事件

■JA碓氷安中を舞台に、また着服=横領事件が発生しました。平成24年8月末にも、墓石販売等を担当していた臨時職員が920万円を着服して懲戒解雇された事件が報じられました。今回は、アシストホール勤務の臨時職員が葬儀代3件355万円を着服したというものです。※前回の不祥事件については当会の次のブログを参照下さい。
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/914.html
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「たいせつなJAが、たいへんなJAになる前に」 JA碓氷安中では3月11日から31日まで市内家屋のシロアリ無料診断キャンペーンを実施中。だが、その前に自らの組織を診断する必要がありそうだ。


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 JA碓氷安中によると、懲戒解雇処分されたのは葬祭施設「JAアシストホール碓氷安中」に2012年から勤務していた男性の臨時職員(42)で、先月2月に受け取った3件の葬儀代を着服したことによるものです。今回の不祥事件を報じた各紙の記事を見てみましょう。

**********東京新聞2014年3月13日
JA碓氷安中の臨時職員 355万円を着服、解雇
 JA碓氷安中(安中市)で臨時職員が葬儀代計三百五十五万円を着服し、懲戒解雇となっていたことが十二日、分かった。処分は七日付。
 JA碓氷安中によると、処分されたのは葬祭施設「JAアシストホール碓氷安中」に二〇一二年から勤務していた男性の臨時職員(42)。二月に受け取った三件の葬儀代を着服した。
 無断で公印を持ち出し、偽の領収書を作って喪主に渡していた。
 職員は着服を認め、生活費や遊興費に使ったと話しているという。

**********産経新聞2014.3.12 12:21
JA職員、勤務先の葬儀代355万円着服、パチンコ代に 解雇
 JA碓氷安中(群馬県安中市)は12日、運営する葬儀場に勤務していた男性臨時職員(42)が葬儀代約355万円を着服したとして、懲戒解雇したことを明らかにした。解雇は7日付。
 JA碓氷安中によると、職員は2月13日と25日、3件の葬儀代を現金で受け取り着服。今月5日、上司が代金の未納に気づき発覚した。着服を認めており、パチンコなどに使ったという。
 JA碓氷安中は職員に全額弁済を求めているほか、県警に刑事告訴することを検討している。

**********上毛新聞2014年3月12日(水) AM 07:00
葬儀代355万円着服  JA碓氷安中の臨時職員を懲戒解雇
 群馬県のJA碓氷安中(安中市原市、猿谷富雄組合長)に勤務していた男性臨時職員(42)が、葬儀代355万円を着服し、7日付で懲戒解雇されていたことが11日、分かった。同JAは職員に対し、今月末までに全額弁済を求めている。
 同JAによると、職員は2012年4月から勤務し、葬祭施設「JAアシストホール碓氷安中」で葬儀全般を担当した。職員が2月13日と25日に受け持った葬儀3件の代金355万円が未納だったため、今月5日に職場の上司が確認したところ、いずれも喪主が支払い済みだったことが判明した。
 職員は着服を認めており、生活費やパチンコ代に充てたという。
 職員は夜勤の際に施設の事務所にあった同JAの公印を持ち出し、市販の領収証に押して偽造したものを、3件の喪主に渡していた。公印は施錠された箱に保管する決まりだが、入れられていなかった。

**********毎日新聞 2014年03月13日 地方版
着服:葬儀代355万円を 臨時職員、懲戒解雇−−碓氷安中農協 /群馬
 碓氷安中農業協同組合(猿谷富雄組合長、安中市)の男性臨時職員(42)が、葬儀代355万円を着服したとして懲戒解雇されていたことが12日、明らかになった。
 同農協によると、職員は葬祭施設「JAアシストホール碓氷安中」で勤務。2月中に3件の喪主から受け取った代金計355万円を着服したとしている。農協の聴取に対し職員は着服を認め、生活費やパチンコ代に使ったと説明したという。農協は7日付で懲戒解雇処分にし、今月末までに全額弁済を求めている。
 喪主には農協の正規の領収書ではなく、市販品に公印を押した領収書を渡していた。公印は施錠した箱に保管することになっていたが、守られていなかったという。【増田勝彦】
**********

■JA碓氷安中に関しては、これ以外にも、平成23年に共済係の職員が1200万円ほどの着服を行って処分されたという情報もあります。

 また、平成26年3月3日の新聞報道によれば、全国のJAバンクにおいて、過去9年間で861件、総額187億円もの着服=横領事件が発生したそうです。驚くべきことに、1件当たり平均約2172万円となる勘定です。

***********朝日新聞デジタル2014年3月3日21時12分
横領など被害総額187億円 過去9年で JAバンク
 「JAバンク」で知られる全国の農協の信用(金融)事業で、2004〜12年度の9年間に、職員による貯金の横領などの不祥事が861件あり、被害額は187億円にのぼることがわかった。JAバンクをとりまとめる農林中央金庫(東京)が明らかにした。
 農林中金によると、不祥事は横領が多いという。被害総額の8割弱は職員本人などが返し、返済されていない被害額は45億円だった。不祥事の発生件数は04年度は176件だったが、08年度は76件、12年度は54件と減少傾向にある。
 表面化した不祥事の例では、JAおおいた(大分市)で07〜11年に元支店長が顧客の定期貯金を無断で解約し、1億2100万円を着服した。JAながさき西海(長崎県佐世保市)では、元支店長代理が04〜05年に顧客の貯金約616万円をだまし取った。
**********

 およそ現金を管理する金融機関や、企業や法人の会計や経理部門でも、大なり小なり着服=横領事件はどこでも発生する可能性があります。だから、JAバンクだけの問題ではないのですが、それにしても、この件数の多さには驚かされます。

■上記の記事にあるように、身内であるJAバンクの不祥事を発表した農林中金自身も、リーマンショックで多額の損失を抱え、その結果、財政基盤の脆弱性を露呈したことが数年前に起きました。

 そのため、政府金融庁が、金融安定化法を適用して、公的基金を注入しようとしたら、なんと農林中金がこれに反発して、1兆9000億円の増資を独自で行うことを決め、傘下の単位農協に対して、「いつも資金面で支援してきたが、その見返りに今回は農林中金の増資に応じるように」として、上納金を課したのでした。

 この背景として、もし公的資金を金融庁から借り入れると、金融庁から天下りを引き受けることになるため、農水省OBのおいしい天下り先である農林中金の利権を明け渡すことを嫌ったことが挙げられていました。

■本来、農協とは、農業者の営農と生活を守るため相互扶助を理念とし農業協同組合法に基づき昭和23年(1948年)に、戦前からの農業会を改組する形で結成された組織です。本来はGHQの農地改革の一環として、農家の自立を目的とした欧米型の、行政から独立した組織を理念とする筈でしたが、戦後の深刻な食糧難で、食料の統制や管理の都合が優先してしまいました。

 そのため、農業者の自主的運営と言うよりは、次第に行政の片棒を担ぎ、上意下達の道具になり下がってしまいました。

 それでも、減少する正組合員(農業者)と増加する准組合員(農業者以外)の合計は約969万人で、農協の信用共済部門が集めた資金を運用するJAバンクの貯金残高は約90兆円に上ります。

■当会のブログに寄せられたコメントの中に「碓氷安中の組合長は まるで●●●です。お客様がいても汚い言葉遣いで職員を罵倒したり 自分の感情で思った事を口にするなど組合員さんからもかなり煙たがられています。臨時職員との不倫も噂されています。行動には気をつけていただきたいと思います」という匿名のメッセージがあります。

 匿名ですので信ぴょう性は定かでありませんが、平成24年5月の総代会で組合長に選出された現組合長としては、前回の920万円の不祥事は、就任前に行われていたものであり、自らの責任ではありませんでした。しかし、今回の355万円の着服事件を起してしまったことについては、前回の事件を踏まえた再発防止策が有効ではなかったことになります。

 自衛隊出身と言われる同組合長が、その経験を十二分に生かして、規律を重視して、統率力を発揮し、JA碓氷安中に対する利用者の信頼を回復できるかどうかが注目されます。

【ひらく会情報部】

※参考情報
JA碓氷安中:http://www.jagunma.net/usuan/gaiyou.html
<JA碓氷安中の概要>
あいさつ
     碓氷安中農業協同組合 代表理事組合長 猿谷 富雄
 5月の総代会後に行われた理事会において組合長の職に選任されました臼井地区の猿谷であります。定年退職により野菜農業に専念いたし、規模を拡大するとともに農業分野の各職でも勉強させていただきました。今般の役員改選には、互選により当職に就任致しました。
 私の方針は「改革・改善・必達」であります。これは過去に農業協同組合の発展にご尽力頂いた組合員様がご高齢となられ離農されるため、更に利用しやすい農協創り及び農業の復権として地域の再生・経営の改革を実行し、 当農協の組織の強化と事業の改善に努め自助努力により安定した黒字経営を必達いたします。
 昨年の東日本大震災及び福島県の東京電力放射能事故また近年の異常気象に関する自然災害等農協をとりまく環境も大きく変化しております。更に環太平洋連携協定(TPP)の参加交渉阻止も強く求めてゆきます。
 最後になりましたが、当農協は皆様のもとに役員・職員が「出向く」態勢ですので、ご用命時には気軽にご連絡いただければ幸いです。
 組合員御一家皆様の御健勝をお祈り申し上げ、就任の御挨拶とさせて頂きます。
<JAの概要>
正式名称:碓氷安中農業協同組合
所在地(本所):〒379-0133群馬県安中市原市634番地
電話番号:027-382-1131(代表)
FAX:027-382-1137
代表者:代表理事組合長 猿谷富雄(平成24年5月29日就任)
設立:平成5年3月1日
地区:安中市
組合員数:正組合員 3,077人
     准組合員 2,189人
     合計   5,266人
出資金:10億9,166万円
役員:理事14名(うち常勤3名)
   監事4名(うち常勤1名)
職員:99名(男:72名 女:27名)
店舗・事務所:本所1、支所2、事業所15
貯金残高:329億7,337万円
貸出金残高:31億3,597万円
長期共済保有高:1,599億7,857万円
販売品販売高:19億9,356万円
購買品供給高:16億0,119万円
          (以上 平成24年2月28日現在)
<組合の沿革>
 昭和40年4月15日に旧安中市内7農協(安中、原市、磯部、東横野、岩野谷、秋間、後閑)合併により安中市農業協同組合設立。昭和47年6月1日、安中市農業協同組合に板鼻農協合併。昭和49年9月2日に旧碓氷郡松井田町内6農協(松井田、臼井、坂本、西横野、九十九、細野)合併により松井田町農業協同組合設立。そして平成5年3月1日に安中市農業協同組合と松井田町農業協同組合の合併により碓氷安中農業協同組合の誕生となりました。

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