【検証結果報告】市長選候補者公開討論会の会場が、文化センター大ホールから並木苑になった経緯と理由  安中市長選挙

■今回の安中市長選挙に先立ち、4年前に初めて開催された立候補者による公開討論会が、今回も、安中青年会議所(JCI)の主催で平成26年4月2日に、市内の並木苑で開催されたことは当会のブログで報告した通りです。これに関して、市民の方から「今回の立会演説会=公開討論会のような重要な催しを人口6万人の市で300人くらいしか入れない宴会場のようなところで行うことっておかしくないでしょうか?」という疑問提起がありましたので、さっそく経緯を調査してみました。


 今回、市民の方から寄せられた意見のほかにも、ネット上では、「松井田の町長選挙の時の合同個人演説会は町の施設の文化会館の大ホールでやっていた」「当初、前回2010年と同様に文化センター(800名収容)を考えていたようだが“警備上の理由”で使用許可が下りなかったらしい」「人口約5,700の長野原町では4月12日に町長選挙の公開討論会が行われ、会場の町山村開発センター(200名収容)で、230名ほどが詰め掛けた」など、市民の意見が飛び交っています。

■本当に、安中市が使用許可を出さなかったとすれば、事は重大です。そこで、安中市の文化センターを管理する市教育委員会文化センター係(電話027−381−0586)に、経緯を確認してみました。

 文化センター係の話によると、当時JCIから電話を受けた担当者(4月に別の部署に異動したとか)に確認したところ、平成26年2月14日ごろ、JCIから、3月末(日付は正確に覚えていないという)実施予定で公開討論会向けの大ホールの仮予約の打診があり、その次の週に、「3月末で抑えておいてほしい」という連絡があったそうです。その後も、「4月初めの開催予定もあるかもしれない」という連絡もあったということです。

 文化センターでは、その期間、大ホールが空いていたので、JCIの依頼により仮予約で大ホールをキープしておいたそうですが、2月末から3月初めにかけて、「やはりキャンセルしたい」という申し入れがJCIからあったため、仮予約を取消したそうです。また、仮予約だったので、以上の経緯は文書で残されておらず、担当者に直接確認して、記憶を頼りにヒヤリングした結果だということです。

■そこで、当会は、JCIが並木苑での公開討論会で、ネット中継の有効性を強調していたことを思い出し、市文化センター係に、施設のネット環境について尋ねました。文化センターの図書館では、エレベーター設置工事後、Wi−Fiが使用できる旨のステッカーが窓に張ってあるのを思い出したからです。

 すると文化センター係の回答は「図書館はネットが使えるようになったが、場所的にはまだそこだけで、ホール側には電波が届かない状況にある」ということでした。

 そのため、JCIでは、もともと文化センターでの公開討論会の開催を計画していましたが、4年前の公開討論会の反省を踏まえて、広く市民に公開討論会の趣旨を徹底するためには、ネット配信が不可欠だとして、あらためて、市内にある集客能力のある会場をチェックしたところ、並木苑でネット環境を整えてくれるということで、そちらの方を会場として選定したものと思われます。

 そして、平成26年3月10日に、「安中市長選(4月6日告示、13日投開票)の公開討論会を、4月2日午後6時半から同市古屋の並木苑で開くと決めた」と、公表したのでした。
※並木苑のURL→ http://www.namiki-web.com/project/namikien.html 

■したがって、今回の会場変更については、安中市が「警備上の理由」で使用許可を下さなかったという事実は確認できていません。

 しかし、エレベーター設置工事で図書館スペースにはネット環境を整備したわけですから、なぜホール側もそうしなかったのか、せっかくJCIが、文化センター大ホールをつかって、一人でも多くの市民に公開討論会に来てもらい、さらにネット発信を通じて、一人でも多くの市民に公開討論会の様子を知ってもらうと計画したのに、安中市の文化センターはその要求スペックに応えられなかったことになります。

 新市長には、議場なども含めて、ぜひこうした公共的なスペースでのネット環境整備にも目を向けていただきたいと思います。


【平成26年4月21日追記】

 安中青年会議所(JCI)主催の公開討論会がなぜ前回開催の安中市文化センター(800人収容)ではなく、民間の並木苑で開催されたのか、という件で、主催者の安中青年会議所側に、経緯と事情をお聞きしました。その結果、次のことがわかりました。

(1)安中JCIでは、前回と同様に、安中市文化センターでの開催を予定して、文化センター係に仮予約を入れていた。

(2)一方、前回の市長選の公開討論会の反省から、今回は一人でも多くの市民に候補者の主張を伝えるために、今回はインターネットによる同時中継を実施する計画を立てた。

(3)ところが安中市文化センターでは、ホール側にインターネットの設備がされていないことがわかり、これでは、せっかくの討論会の内容伝達が会場内だけに留まってしまうことになってしまうため、急遽、市内でインターネットが使える会場を物色した。

(4)その結果、並木苑で350名の会場にインターネット施設が設備されていることがわかり、並木苑側も、安中JCIの要請に対してこころよく会場提供を受諾した。

(5)なお、会場選定に当たり、安中JCIでは、高崎と富岡のJCIとも連絡を取りあい、過去、候補者の公開討論会に実際に参加した市民の人数の実績値のデータを入手したところ、高崎市の場合500人、富岡市の場合350人という実績だったことから、安中市の場合、並木苑の会場の収容人数350人であれば、なんとか釣り合いが取れると判断した。

(6)しかし、市長選が終わった今、安中JCIでは、直接候補者の政策を聴取できる機会を一人でも多くの市民に提供するという目的の観点から、やはり市文化センター(800人)で開催したほうがよかったかもしれない、という気持ちを持っている。

(7)それだけに、未だに市文化センターのホールのような公共施設に、インターネット利用環境が整備されていない現状に、安中市が、情報化社会において、ますます置いてきぼりにされてしまうという危機感を痛感させられる。

(8)以上のように、せっかく安中JCIが、県内他市町村に先駆けて、先進的な取り組みをしようとしているのに、肝心の安中市が、公共施設にインターネット環境整備を怠っているという現状を改善するために、今回、あえて並木苑の協力を得て、民間の会場で候補者公開討論会を開催することに最終決断した背景には、情報化時代にもかかわらず、対応の遅い安中市行政に対して、現状認識と迅速な改善を促すためのアピールもあったと思われる。

 以上が、主催者のJCIへの聴取結果です。新市長には、公共施設でのインターネット環境整備に至急取り組んでいただきたいと思います。


【ひらく会情報部】

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