安中市長選挙…戦い終わって夜が明けて(その5)…議員の当選候補予知能力の違いについて  安中市長選挙

■激戦と思われた安中市長選ですが、終わってみれば予想外の大差がつきました。この選挙戦の総決算である当選候補の万歳三唱の場に、どうしたら確実に同席できるか、市長の権限に大きな影響を受ける議員としては、極めて重大な判断と決断を迫られます。


 今回の選挙は、いずれも市議、県議経験者である現職と新人の候補者2名によるガチンコ選挙で、当選者と落選者が予測しづらい状況でした。通常は、複数の実力派候補が当落線上で拮抗する接戦選挙は、注目されがちであり、有権者も自分の一票で選挙結果が左右されるかもしれないという“期待”もあり、投票率が高くなる傾向があります。実際には、安中市選管の投票率向上にむけたキャンペーン努力がいまひとつだったという市民からの指摘もあり、投票率は55.25%(前回53・34%)に留まりました。

 ちなみに、群馬県での過去の接戦選挙としては、1952年衆院選の群馬1区で、32,179票で最下位当選の金子予重郎候補が、2票差で時点候補の藤枝泉介候補をかわして当選したのが国政選挙複数人区での国内過去最小の票差ということです。

■なりすまし投票など、クリーン選挙に汚点を残す事件も発生しましたが、結果的には新人の茂木英子候補が3選を目指した現職の岡田義弘候補に3789票差をつけて初当選し、県内初の女性市長となることが決まりました。

 ところで、開票所にいる開票立会人には、開票がある程度進んだ時点で速報値が伝えられ、、立会人を通じて、それぞれの候補者の事務所に連絡されます。その結果、ほぼ同時刻に大勢が決した開票結果が両候補の事務所に伝えられて、茂木候補の事務所が当選確実を知った時間は、群馬テレビが開票速報として4月13日の午後8時35分に画面で伝えた瞬間よりも、早い時間だったと思われます。

 当選した茂木候補の事務所では、群馬テレビが開票速報を放送するよりも早く、万歳三唱が行われていたそうですが、テレビ画面には岩井均・群馬県議会副議長と、伊藤清・安中市議会議長の万歳をする姿が壇上には映っていました。

■茂木候補の事務所で待機していたかたがたの話によると、最初に茂木候補と県議会で同じ二人会派に所属する阿部知世県議が来ており、岩井均・県議会副議長も割合早いうちから事務所に来ていたそうです。

 一方、岡田候補の事務所で待機していたかたがたの話では、伊藤清・市議会議長は、当初から岡田候補の事務所に居ましたが、落選の知らせが投票立会にから入るやいなや、あらかじめ駐車場の入り口に近い方に駐車してあった車に飛び乗り、猛スピードで茂木候補の事務所に向かう姿が沿道で目撃されていました。

 その迅速な行動の甲斐あって、茂木候補の事務所についた伊藤市議会議長は、なんとか茂木候補の当選を祝う万歳三唱のセレモニーに間に合ったのでした。

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壇上の県議会副議長と市議会議長。

■それに引き替え、当初から茂木候補の勝利に掛けて茂木候補の事務所に早めに顔を出していた岩井県議会副議長の読みは、伊藤市議会議長とは比較にならないほど、確かだったということができます。

 岩井県議は、今回の選挙公示日の朝8時半に、岡田候補の事務所で出陣式の挨拶をしましましたが、挨拶を終えると、公務の都合があるということで、そそくさと岡田事務所を退席していました。

 選挙期間中、松井田地区で茂木候補を伴い、有権者に挨拶をする姿が見られたという情報もあります。岩井県議も、未来塾からのコンタクトに応えており、こうした党派を超えた地元県議同士のスクラムが、岡田候補に大きな打撃を与えたことは事実だと思われます。

■では、いったいなぜ岩井県議は、アンチ岡田に傾いたのでしょうか。それは、岡田候補が、事あるごとに、自分が県議時代に何もしなかったことを棚に上げ、例えば、岩野谷地区のサンパイ処分場計画の住民説明会で、自らは出席してもいないのに、群馬県職員が「許可を出しても責任をとらない」と発言したことについて、後日、住民から報告を受けたことから、それ以降、このいきさつについて、ことあるごとに住民に吹聴したことによるしこりがあると見られます。

 岡田市長は、自らは出席していなかった住民説明会での県職員の発言とそれに対する県議らの対応について、「県議がその場にいたのに、県の職員のこのような暴言を、糾弾したり、たしなめたりするどころか、何も言わずに黙認していた。市と県を繋ぐパイプ役の県議が、この体たらくでよいのか」と、地区別懇談会など、住民の集まるところで執拗に、岩井県議と茂木県議をこきおろしていたため、同じ自民党所属であっても、岩井県議の政治家としてのプライドが、許さなかったに違いありません。なお、これは当会の独自の分析による見解です。

■ところで、せっかく茂木候補の事務所の壇上の万歳三唱に間に合った伊藤市議会議長ですが、気持ちの切り替えが十分でなかったためか、万歳三唱の手を逸早く下してしまいました。

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いち早く万歳の手を下してしまったという様子の伊藤市議会議長。

 選挙での当選につきものの万歳三唱ですが、群馬テレビで放映された映像を見ると、候補者本人も万歳をしています。

 最近はもっぱら候補者も、候補者が既婚者の場合は配偶者も一緒に、当選の知らせを聞くと、詰めかけた支援者らと一緒に万歳をするケースがほとんどですが、かつては、当選した候補者であっても、祝ってくれる人に対して頭を下げるというのが一般的でした。

 それが、今では時代の流れで価値観が変わってきたことと、今回は、茂木候補の場合、シガラミ動員型選挙ではなく、ネットによる自主参加型選挙だったため、候補者と支援者の一体感が、そのような全員での万歳三唱になったのだとも言えるかもしれません。

■また、万歳三唱をする様子を見ると、伊藤市議会議長をはじめ、殆どの人が、手のひらを前に向けて「お手上げ」スタイルの万歳三唱を行っていることがわかります。

 そのなかで、手のひらを内側に向けた正統派の万歳をしていたのが、岩井県議会副議長でした。かつては万歳と言えば、ラジオ体操第一の冒頭の腕の振り上げのように、手の上げ方は手のひらを内側にして上げていたものですが、現在では、「お手上げ」万歳のほうが一般的になりつつあります。

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正統スタイルの万歳をする岩井県議会副議長。その右の伊藤市議会議長は「お手上げスタイル」。

 それでも、若い世代の議員の中にも、万歳三唱の本当の意味を慮って、選挙に当選しても万歳三唱を固辞するかたもいるようです。
http://plaza.rakuten.co.jp/da110011/diary/200704100000/

■ところで、巷では、既に来年の県議選にむけた未確認情報が飛び交っています。

 今回、新人の女性候補に敗れたとはいえ、40年にわたる地縁血縁選挙で、市内にシガラミのネットワークを築いてきた岡田陣営としては、この地盤・看板・かばんを継承すべく、息子を後継者とするための行動を開始する可能性が高いと見られます。そのため、茂木候補の辞任により空席となった県議1枠の座を狙って、今回デビューを果たしましたが、結果的に父親が落選してしまったため、もう少しリードタイムを取る必要が出てきたのかもしれません。再来年の市議会選挙に照準を移したのではないかという巷のウワサもあります。

 一方、アンチ岡田の勢力をうまく束ねることが出来た茂木陣営の後ろ盾となっている未来塾では、茂木候補が占めていた県議の座を、みすみす他陣営に明け渡すのは忍びないはずです。そのため、未来塾のメンバーあるいは関係者の中から、来年の県議選に向けた候補者を選定する動きが今後加速すると見られます。現在、巷間のウワサに上っているのは、行政法に詳しい女性メンバーが取りざたされています。

 いずれにしても、市長選が終わったばかりですが、安中市の政治勢力地図は常にダイナミックに変動しているとみてよさそうです。さまざまな政治勢力の戦略地図が今後どのように展開され塗り替えられて行くのか、当会としても注目していきたいと思います。

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今後、市民団体を脱して、安中の政治勢力の中心となるのか未来塾。

【ひらく会情報部・不正選挙撲滅調査班】

※参考情報

■安中市議会のホームページより
http://www.city.annaka.gunma.jp/gikai/02.html
<議長>
伊藤 清 (いとう きよし)
所属会派 : 平成の会
所属委員会 : 福祉民生常任委員会
住所 : 原市1472番地

■群馬県議会のホームページより
http://www.pref.gunma.jp/gikai/z1110037.html
氏名 岩井 均(いわい ひとし)
生年月日 昭和39年1月25日
選挙区 安中市 当選4回
所属会派 自由民主党
郵便番号 379-0215
現住所 群馬県安中市松井田町高梨子864-1
電話番号 027-393-5447
FAX 027-393-5447


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