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これでいいのか群馬県環境行政・・・市長選前は時間の問題だけだった環境資源のサンパイ場計画の今後(2) 全国のサンパイ業者が注目!
■安中市岩野谷地区の大谷の一番上流の高崎市との境界に滑ツ境資源が計画している関東でも屈指の大規模サンパイ場設置計画は、地元住民の反対の声に耳を貸すことなく、また、隣接の高崎市にさえも計画の情報を伝えないまま、事業者の環境資源と、地元自治体の安中市長、そしてサンパイ場の許認可権を持つ群馬県環境森林部廃棄物リサイクル課の3者で、どんどん本申請の手続きを進めています。
この過程で、少しでも大量のサンパイを処分場に埋め込めるように、出来る限り、大きな穴を掘り、その膨大な掘削残土を最も距離的に近い、隣接する高崎市吉井町上奥平地区に持ち込んで処分しようという、とんでもないことを事業者が考えて、高崎市に説明もなく、直に地元住民に押し付けようとしたため、地元出身の高崎市議が、このことを高崎市議会で一般質問をしたところ、高崎市としても、膨大な掘削残土の持ち込みについては厳正に対処する旨、議会に対して報告をしました。
ところが、群馬県は、事業者がこうした残土の不当な処分について、厳しく戒めるどころか、見て見ぬふりをしていることがわかりました。やはり、かつて群馬県の環境局長として辣腕を振るった中島信義OBが顧問として天下っている滑ツ境資源に対して、特段の配慮をしていることがうかがえます。
■当会が入手した情報によりますと、滑ツ境資源の大規模サンパイ場のサンパイ進入口は、現在、高崎市最終処分場の入り口の斜め前に設置される計画になっています。

この辺りは、安中市と高崎市の境界の尾根に当たり、現在は境界に沿って県道がS字型にくねくねと走っています。安中市や高崎市側から県道に沿って、高崎市最終処分場にゴミ収集車が向かう場合には、さほど車両の通行には問題がありませんが、滑ツ境資源の場合には、サンパイを積んだダンプトラックが、富岡市側から入るため、現在の県道では非常に狭く、通行に支障をきたします。
そのため、群馬県では、滑ツ境資源のために、サンパイ処分場の進入口まで、S字型の県道を拡幅する計画を立てており、早ければ来年早々にも舗装工事まで終了させたいとしているようです。
群馬県の環境行政の大物OBを顧問に抱えると、これほどまでに優遇してもらえるのが、群馬県の特徴です。
■さて、こうして、住民の知らない間に、県道の拡幅計画が着々と進められていますが、ここで問題が起きました。
進入口に、下図に示す通り、法定外公共物である赤線とよばれる里道が横たわっているからです。そのため、サンパイ場に廃棄物を搬入する場合、この法廷外公共物を横切らなければなりません。すると、スムースにサンパイをダンプトラックで搬入するには、この法廷外公共物の里道を幅2.5m、長さ10mに亘って段差を無くすために埋め立てて、県道と同じ高さにする必要が生じます。

この里道は、かつては国有財産でしたが、平成13年から15年にかけて地方分権により安中市の公共財産になりました。そのため、事業者は、安中市に相談して、ここを自費で埋め立てることを提案しました。
そのため、安中市に対して、次のような提案文書を提出した可能性があります。

ここには「安中市の赤道(アカミチ)は現状では確認できません。施設の県道への接道は、進入形態によっては県道と間違えられやすく、一般車両の当施設への進入も想定できますので、高崎市の道路管理課と協議し、交通の安全性を考慮して計画しました。その県道(高崎・藤木線)と施設を横断するように安中市の赤道(アカミチ)が存在し、その部分を当社で自費工事として利用させて戴く計画です」と書かれています。
何度読んでも、なぜ県道なのに、高崎市道路管理課と協議したのか、よくわかりません。当然、県道なのですから、群馬県と協議しているはずですが、滑ツ境資源には、大物OBの顧問がついていますから、群馬県といちいち、面倒な協議をする必要がないのかもしれません。
■したがって、あとは、法定外公共物の所有者である安中市を丸め込めばよいわけです。ところが、事業者が勝手に法定外公共物を造成して改変するわけにはいきませんから、どうしても、地元の住民から、「公共的な機能がないので、ここを埋め立ててもよい」という同意を得る必要があります。そのため、事業者は次のような同意書をつくって、あたかも地元区長が、安中市大谷字新山1759-2番地先道路を、「車輛出入口のため道路舗装工事(L=10.00m 、W=2.50m〜2.25m)、占用面積23.75u」について異議なく同意したかのように、装おうとしました。

こういう作戦は、前市長の岡田義弘氏が得意としていました。おそらく今回も、滑ツ境資源の鬼形忠雄社長から相談を受けて、知恵を授けた可能性も考えられます。
■こうして、業者側は準備万端、作戦を整えていましたが、想定外の岡田市長の落選という事態に直面し、現在、慌てて、作戦の変更を、県の大物OBを通じて、かつて部下だった群馬県環境森林部長経由で、廃棄物リサイクル課とひそかに相談しているのかもしれません。
いずれにしても、県道高崎・藤木線のこの付近のS字型にくねった狭い個所は、サンパイを満載した大型ダンプトラックの通行には不向きであり、群馬県が滑ツ境資源のために道路拡幅したうえで来年初頭までに舗装工事を実施することは、サンパイ場設置に向けた大きなステップと言うことができます。
こうして拡張され綺麗に舗装された県道から、幅10mの進入口まで滑ツ境資源が舗装すれば、それをみた誰もが、「ああ、いよいよサンパイ場が出来るのだな」と思うでしょうから、視覚的にも非常に効果があると言えます。
■こうして、4月13日までは、滑ツ境資源と安中市長、そして群馬県環境森林部では、関東屈指の大規模サンパイ場設置に向けた手続きで、デキレースを続けていました。しかし、自然環境重視の公約を掲げた茂木新市長が当選したため、事業者と群馬県は、作戦を大幅に見直しを余儀なくされています。
もし、岡田前市長が市長選を制して続投していれば、予定通り、来年はじめまでには立派な県道と、そこからサンパイ場の進入口につながる立派な取り付け道路が出来上がっていたことでしょう。危機一髪で、とりあえず、喫緊のリスクがひとまず回避できたことは、地元住民にとってはなによりでした。しかし、業者と群馬県、および、岡田前市長に忠誠を尽くそうとする安中市の幹部職員らが、次にどのような策を講じてくるか、予断は許されそうにありません。
【ひらく会情報部・この項終わり】
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この過程で、少しでも大量のサンパイを処分場に埋め込めるように、出来る限り、大きな穴を掘り、その膨大な掘削残土を最も距離的に近い、隣接する高崎市吉井町上奥平地区に持ち込んで処分しようという、とんでもないことを事業者が考えて、高崎市に説明もなく、直に地元住民に押し付けようとしたため、地元出身の高崎市議が、このことを高崎市議会で一般質問をしたところ、高崎市としても、膨大な掘削残土の持ち込みについては厳正に対処する旨、議会に対して報告をしました。
ところが、群馬県は、事業者がこうした残土の不当な処分について、厳しく戒めるどころか、見て見ぬふりをしていることがわかりました。やはり、かつて群馬県の環境局長として辣腕を振るった中島信義OBが顧問として天下っている滑ツ境資源に対して、特段の配慮をしていることがうかがえます。
■当会が入手した情報によりますと、滑ツ境資源の大規模サンパイ場のサンパイ進入口は、現在、高崎市最終処分場の入り口の斜め前に設置される計画になっています。

この辺りは、安中市と高崎市の境界の尾根に当たり、現在は境界に沿って県道がS字型にくねくねと走っています。安中市や高崎市側から県道に沿って、高崎市最終処分場にゴミ収集車が向かう場合には、さほど車両の通行には問題がありませんが、滑ツ境資源の場合には、サンパイを積んだダンプトラックが、富岡市側から入るため、現在の県道では非常に狭く、通行に支障をきたします。
そのため、群馬県では、滑ツ境資源のために、サンパイ処分場の進入口まで、S字型の県道を拡幅する計画を立てており、早ければ来年早々にも舗装工事まで終了させたいとしているようです。
群馬県の環境行政の大物OBを顧問に抱えると、これほどまでに優遇してもらえるのが、群馬県の特徴です。
■さて、こうして、住民の知らない間に、県道の拡幅計画が着々と進められていますが、ここで問題が起きました。
進入口に、下図に示す通り、法定外公共物である赤線とよばれる里道が横たわっているからです。そのため、サンパイ場に廃棄物を搬入する場合、この法廷外公共物を横切らなければなりません。すると、スムースにサンパイをダンプトラックで搬入するには、この法廷外公共物の里道を幅2.5m、長さ10mに亘って段差を無くすために埋め立てて、県道と同じ高さにする必要が生じます。

この里道は、かつては国有財産でしたが、平成13年から15年にかけて地方分権により安中市の公共財産になりました。そのため、事業者は、安中市に相談して、ここを自費で埋め立てることを提案しました。
そのため、安中市に対して、次のような提案文書を提出した可能性があります。

ここには「安中市の赤道(アカミチ)は現状では確認できません。施設の県道への接道は、進入形態によっては県道と間違えられやすく、一般車両の当施設への進入も想定できますので、高崎市の道路管理課と協議し、交通の安全性を考慮して計画しました。その県道(高崎・藤木線)と施設を横断するように安中市の赤道(アカミチ)が存在し、その部分を当社で自費工事として利用させて戴く計画です」と書かれています。
何度読んでも、なぜ県道なのに、高崎市道路管理課と協議したのか、よくわかりません。当然、県道なのですから、群馬県と協議しているはずですが、滑ツ境資源には、大物OBの顧問がついていますから、群馬県といちいち、面倒な協議をする必要がないのかもしれません。
■したがって、あとは、法定外公共物の所有者である安中市を丸め込めばよいわけです。ところが、事業者が勝手に法定外公共物を造成して改変するわけにはいきませんから、どうしても、地元の住民から、「公共的な機能がないので、ここを埋め立ててもよい」という同意を得る必要があります。そのため、事業者は次のような同意書をつくって、あたかも地元区長が、安中市大谷字新山1759-2番地先道路を、「車輛出入口のため道路舗装工事(L=10.00m 、W=2.50m〜2.25m)、占用面積23.75u」について異議なく同意したかのように、装おうとしました。

こういう作戦は、前市長の岡田義弘氏が得意としていました。おそらく今回も、滑ツ境資源の鬼形忠雄社長から相談を受けて、知恵を授けた可能性も考えられます。
■こうして、業者側は準備万端、作戦を整えていましたが、想定外の岡田市長の落選という事態に直面し、現在、慌てて、作戦の変更を、県の大物OBを通じて、かつて部下だった群馬県環境森林部長経由で、廃棄物リサイクル課とひそかに相談しているのかもしれません。
いずれにしても、県道高崎・藤木線のこの付近のS字型にくねった狭い個所は、サンパイを満載した大型ダンプトラックの通行には不向きであり、群馬県が滑ツ境資源のために道路拡幅したうえで来年初頭までに舗装工事を実施することは、サンパイ場設置に向けた大きなステップと言うことができます。
こうして拡張され綺麗に舗装された県道から、幅10mの進入口まで滑ツ境資源が舗装すれば、それをみた誰もが、「ああ、いよいよサンパイ場が出来るのだな」と思うでしょうから、視覚的にも非常に効果があると言えます。
■こうして、4月13日までは、滑ツ境資源と安中市長、そして群馬県環境森林部では、関東屈指の大規模サンパイ場設置に向けた手続きで、デキレースを続けていました。しかし、自然環境重視の公約を掲げた茂木新市長が当選したため、事業者と群馬県は、作戦を大幅に見直しを余儀なくされています。
もし、岡田前市長が市長選を制して続投していれば、予定通り、来年はじめまでには立派な県道と、そこからサンパイ場の進入口につながる立派な取り付け道路が出来上がっていたことでしょう。危機一髪で、とりあえず、喫緊のリスクがひとまず回避できたことは、地元住民にとってはなによりでした。しかし、業者と群馬県、および、岡田前市長に忠誠を尽くそうとする安中市の幹部職員らが、次にどのような策を講じてくるか、予断は許されそうにありません。
【ひらく会情報部・この項終わり】
