2014/6/5  23:37

敷砂利に大同スラグを使った東吾妻町の農道に急遽舗装を被せ証拠隠滅を図る県環境行政の臭い物にフタ体質  スラグ不法投棄問題

■高崎市の君が代橋東端の交差点を起点に、長野県大町まで続く国道406号線「通称、草津街道」を走り、倉渕までだらだらと上り坂を上り切り、東吾妻町に入って間もなく、まとまった集落が左側に見えてきます。ここが東吾妻町萩生地区です。国道に面した直売所の72歳女性に話を聞くと、「ここ(萩生地区)は、東吾妻のチベットだよ。だけど、水はうまいよ。ここの水でいれたお茶でも飲んでいってらっしゃい」と言われました。確かに、いただいた日本茶は香りがよく、さらには、自慢のギョウジャニンニクの葉の漬物まで賞味させていただきました。素朴な人情と自然の調和を感じさせられます。ところが、この自然豊かな地区に、有害物質が混入されたスラグ混合砕石が野放図にばら撒かれていたことが判明しました。地元関係者の通報で、当会ではさっそく現地に急行しました。その時の状況を報告します。
https://www.google.co.jp/maps/@36.486869,138.772501,3a,75y,271.33h,86.6t/data=!3m4!1e1!3m2!1s69UmT2eR3F_QlY0FBjIySQ!2e0

 5月10日付の朝日新聞報道によれば、「県建設企画課によると、スラグ採石が使われた工事現場は渋川市や榛東村の国道や排水路など27カ所。このうち工事年次や地域などで抽出した渋川市や東吾妻町、水上町の計6カ所について分析試験をした。」とあります。一方、市民オンブズマン群馬が5月27日に群馬県に対して、この分析試験結果に関する詳しいデータの情報開示請求を行っており、6月5日に県から届いた開示通知によれば、6月10日に開示が予定されており、詳しい現場の場所が特定できる情報が入手できるかもしれません。

■冒頭の国道406号線沿いに面した直売場を出て、裏手にある橋を渡ると、「昭和60−61年度第三期山村振興農林漁業対策園芸経営近代化整備施設事業集荷場 吾妻町農業協同組合」と書かれた建物が右手に見えてきます。その手前にゲートボール用のグランドがありますが、そこから左手に砂利を敷き詰めた農道があります。
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 地元関係者によると、この敷き砂利の中におびただしい鉄鋼スラグが混じっているというのです。

■さっそく、園芸用のハンドシャベルで表面を引っかいてみました。そしてあらかじめ用意した酸塩基指示薬(フェノールフタレインをエタノール・水で希釈した溶液)を、引っかいた場所に吹きかけました。すると、たちまち赤紫色に変色しました。
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 フェノールフタレインは、アルカリ度の検出に用いられ、アルカリ性の物体に接触すると赤紫色を呈します。溶液が濃いと、紫色にもなることがあります。色の変化は、フェノールフタレインが塩基と接触して構造が変わることで起こります。pHが8.3以下の酸性側では無色ですが、pHが8.3を超えて塩基性側になると淡いピンクを発色するようになり、pHが上がるにつれて赤紫色を示します。なお、さらにアルカリ度が上がり、pHが13.4を超えるとさらに構造が変化し、無色となります。

■一方、鉄鋼スラグ協会のホームページhttp://www.slg.jp/slag/character.htmlによれば、鉄鋼スラグの性質について、次の記載があります。

●鉄鋼スラグの化学的特性
鉄鋼スラグは石灰(CaO)とシリカ(SiO2)を主成分としています。その他の成分として、高炉スラグはアルミナ(Al2O3)、酸化マグネシウム(MgO)と少量の硫黄(S)を含み、製鋼スラグは酸化鉄(FeO)、酸化マグネシウム(MgO)を含有しています。製鋼スラグの場合、金属元素(例えば鉄など)が酸化物の形でスラグ中に取り込まれていますが、精錬時間が短く石灰含有量が高いため、副原料の石灰の一部が未溶解のまま遊離石灰(free-CaO)として残るものもあります。
これらの成分は、地殻や天然岩石、鉱物など自然界に存在するものであり、化学組成は普通ポルトランドセメントに類似しています。鉄鋼スラグの形状や物理的特性は、一般の砕石または砂と似ていますが、化学成分や冷却プロセスの違いなどにより、スラグ特有の幅広い性質を持たせることができます。例えば、アルカリ刺激があると硬化する特性を持つものなど、その物理的・化学的特性を活かした用途が開発され、多方面で利用されています。

●鉄鋼スラグの組成例(n.d.:不検出)
【成分】CaO - SiO2 – T-Fe – MgO – Al2O3 – S – P2O5 – MnO
【種類】
高炉スラグ  :41.7 – 33.8 – 0.4 – 7.4 – 13.4 – 0.8 – 0.1 – 0.3
転炉系スラグ :45.8 – 11.0 – 17.4 – 6.5 – 1.9 – 0.06 – 1.7 – 5.3
電気炉系スラグ
(酸化スラグ):22.8 – 12.2 – 29.5 – 4.3 – 6.8 – 0.2 – 0.3 – 7.9
電気炉系スラグ
(還元スラグ):55.1 – 18.8 - 0.3 – 7.3 – 16.5 – 0.4 – 0.1 – 1.0
安山岩(参考): 5.8 – 59.6 – 3.1 - 2.8 - 17.3 – n.d. – n.d. – 0.2
普通セメント :64.2 – 22.0 – 3.0 – 1.5 – 5.5 – 2.0 – n.d. – n.d.

●溶出特性
<pH>
鉄鋼スラグは、含有する石灰の影響で、水と反応するとpHが10〜12に上昇し、コンクリート再生路盤材、セメント安定処理土と同等か、それ以下のアルカリ性を示します。
わが国の土壌は一般的に酸性土壌であるため、鉄鋼スラグ製品から溶出したアルカリ成分は、土壌に吸着中和されますが、鉄鋼スラグに接した水が土壌を介さないで、外部に流出する恐れがある場合には、コンクリート再生路盤材やセメント安定処理土を使用する場合と同様、アルカリ吸着能の高い土壌で覆土したり、炭酸ガス等で中和処理した後に排水する等の対策を実施する必要があります。鉄鋼スラグ製品をご使用いただく際には、施工中・施工後の流出水対策について鉄鋼スラグ製品の製造元、販売元と事前によくご相談いただくようにお願いします。
<重金属>
鉄鋼スラグ製品は、陸域での使用に際しては、土壌環境基準で、海域及び埋立地での使用に際しては、海洋汚染防止法による水底土砂基準で、環境に対する安全性を確認しています。
鉄鋼スラグ製品は、既に土木資材利用のための材料としてその品質がJISに規定されておりますが、これまで環境安全面での品質基準に係る規格がなかったことから、環境項目については規定されておりませんでした。その後2005年に「スラグ類の化学物質試験方法(JIS K0058-1)」が制定されたことから、現在、道路用鉄鋼スラグをはじめ個々の鉄鋼スラグ製品JISへの環境項目の追加改訂に取り組んでいます。

●「スラグ類に化学物質評価方法を導入する指針」について
「コンクリート用骨材又は道路用等のスラグ類に化学物質評価方法を導入する指針に関する検討会(委員長;大迫政浩・(独)国立環境研究所)」は、スラグ類を含めたあらゆる循環資材に共通化できる環境安全品質とその検査方法を導入するための基本的な考え方を総合報告書として取りまとめました。この報告書は、平成24年3月13日に開催された「日本工業標準調査会・土木技術専門員会(委員長;河野広隆・京都大学)」に報告されました。
「土木技術専門委員会」及び「建築技術専門委員会(菅原進一・東京理科大学)」では、平成23年7月12日付けで「コンクリート用及び道路用のスラグ類のJISへ環境安全品質及びその検査方法を導入するための指針(本文)」【付録A2】、「道路用のスラグ類のJISへ環境安全品質及びその検査方法を導入するための指針本文)」【付録A4】を策定しており、さらに利便性を高めるためそれぞれの解説【付録A3及びA5】を今般新たに作成しました。
なお、これらの指針は、「建設分野の規格への環境側面の導入に関する指針」(平成15年3月28日議決)【付録A1】の附属書に位置づけられています。

■上記のように鉄鋼スラグ協会によれば、「鉄鋼スラグは含有する石灰の影響で、水と反応するとpHが10〜12に上昇し、コンクリート再生路盤材、セメント安定処理土と同等か、それ以下のアルカリ性を示します」とされています。コンクリート再生路盤材(RC)と同様にアルカリ性を示すことから、フェノールフタレイン溶液で赤紫色に変色することはあり得るということを示唆しています。

 しかし、通常、建物や土木構造物を解体してできたコンクリート塊を破砕し、骨材部分を取り出して洗浄し、セメント部分をできるだけ除去した再生骨材のpHは、さほど高アルカリ性を示さないと思われます。

■いずれにしても、コンクリート再生砕石(RC)の場合でも、鉄鋼スラグ再生砕石(CS)の場合でも、アルカリ性を示す傾向であることは分かりますが、問題はアルカリ性を示す原因が鉄鋼スラグかどうか、そして、その鉄鋼スラグが有害物質を含んでいるかどうか、ということになります。

 つまり、砕石を用いた敷き砂利に大同特殊鋼由来の鉄鋼スラグが混じっているとなると、その敷き砂利に触れた雨水に、有害物質が含まれていれば、周辺環境に悪影響を及ぼすことになります。

■そこで、今度は敷き砂利に含まれているのがコンクリート再生砕石(RC)なのか、それとも、鉄鋼スラグ砕石(CS)なのかを、目視でチェックしてみました。すると、明らかにRC砕石とは異なる砕石・・・すなわち鉄鋼スラグと思しきかけらが続々と見つかりました。
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 見たところ、表面は石灰由来と思しき白っぽい色をしていますが、形状が不自然に尖った形をしています。そのため、ハンマーで叩いて割ってみました。すると、ガラス質を呈した破断面が現れました。よく見ると、月の表面のようにガスが抜けたような細かい穴が多数あいているものもあります。明らかに鉄鋼スラグです。

■今度は、その破断面にフェノールフタレイン溶液を振り掛けて調べてみました。すると、とりわけ濃い赤紫色を呈するものがいくつも現れました。こうなると、もう疑いようがありません。大同特殊鋼渋川工場由来の鉄鋼スラグに間違いありません。
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 となると、フッ素と六価クロムなどの有害物質の混入の可能性が高いことが想定されるため、周辺環境に及ぼす影響が懸念されます。しかも、この農道は敷き砂利をひいただけで、地表面には、鉄鋼スラグが無数に散乱しています。

 地元関係者によると、既にこの農道の施工工事の発注者である群馬県は、大同スラグの混合砕石が敷き砂利として使われた、この農道に、さっそく舗装工事を追加で施工することを東吾妻町役場と相談している動きを見せているそうです。

 もしこの場所が、先日群馬県が、既施工現場で使用したスラグ混合砕石について、環境基準への適合を再確認するため、27の工事案件のうちから、使用年度、使用量、使用地域、使用形態などを勘案して、代表的な6工事を抽出しで分析試験が実施された現場のうちのひとつであれば、本当に、この場所で計測した結果が基準値以下だったのかどうか、極めて疑わしくなります。それほど、この場所では鉄鋼スラグのかけらが地表に無数に散乱しているからです。

 地元関係者によれば、既にサンプルを公的機関に送ってあり、分析の結果がもうじきわかるそうです。しかし、こんなにスラグが大量にばらまかれているとなると、群馬県が行った測定結果が、どのような場所で、どのようにサンプリングをして、どのような試験方法で分析したのか、について非常に関心が高まります。6月10日に予定されている群馬県の情報開示が待たれます。

■時間があったので、さらにその周辺で行われている農地区画整理事業の工事現場をチェックしてみました。すると同様に、フェノールフタレイン溶液による強アルカリ反応を示す箇所が容易に見つかり、地表の敷き砂利を調べると、やはり大同スラグが混入していました。
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長閑な農村風景だが有毒スラグばらまきでせっかくの自然環境も台無し。この区画整理事業の工事の請負は池原工業梶B
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フッ素入りスラグがザックザク。
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 さらに別の農道でも敷き砂利にスラグが混入していました。こうなると、この農地区画整理事業全体で、大同スラグ混入砕石が野放図に使用されている可能性があります。
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上記の現場から少し西側のこの場所は、地表を掘ってアルカリ反応を調べたが変色しなかった。ただし、少量のスラグが砕石に交じっていることを確認できた。

■帰路、東吾妻町箱島にある大同特殊鋼と佐藤建設工業のスラグ混合所に立ち寄ってみました。すると、新しい看板が掛けられており、よく見ると「産業廃棄物保管場所」「廃棄物の種類『鉱さい』」と書いてあります。5月30日までに群馬県が廃棄物処理法違反の疑いがあるとして、大同特殊鋼に対してスラグの製造停止を指示していたことと関係があるものと見られます。
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まさにスラグだらけ。だから大同はここに「廃棄物置場」という看板を掛けざるを得なくなったようだ。
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ところが、この看板には大同特殊鋼の名前でもなければ、佐藤建設工業の名前でもない個人名が記載されているだけ。廃掃法の免許を持っている人物から名義を借りたのだろうか? 【6月8日追記】0279-25-2864は大同エコメット鰹a川事業所の電話番号。したがって、大同特殊鋼鰍フ子会社がスラグ混合砕石をサンパイとして管理しはじめたことを意味している。 
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いつのまにか隣接地が「廃棄物置場」に変更された近隣住民の思いやいかに。

 地元関係者の情報によれば、それまで野放図に公共事業に使われていた有害物質混入の大同スラグの在庫は、長野県小諸市のイー・ステージhttp://www.e-stage.jp/company/outline.htmlの最終処分場に運んで処分することになっているようです。

 イー・ステージと言えば、安中市岩野谷地区で平成19年4月から稼働を介したサイボウ環境鰹蒲Lの一般廃棄物最終処分場の実質的な事業主体であり、同最終処分場の造成工事を契機に、施工業者だった椛蝸ム組とのつながりも取りざたされています。

 現在、大同特殊鋼が小林製工運送鰍ダミーの名義人として産業廃棄物である鉄鋼スラグの最終処分場の増設工事を施工中ですが、その工事を請け負っているのが大林組です。大林組は、この最終処分場の建設工事に当たり、進入道路に鉄鋼スラグ混合砕石を路盤材として使用したようですが、エイジングが不十分だったため次第に水を吸って路盤材が膨張し、挙句の果てに路盤が持ち上がってアスファルト舗装が凸凹のヒビだらけになった為、それを掘り返して路盤材を入れ替え舗装しなおした経緯があります。その時に掘り返した鉄鋼スラグ入りの路盤材は再利用できない為、馴染のある長野県のイー・ステージに依頼して受け入れてもらったようです。

 群馬県安中市岩野谷地区のサイボウ環境の一般廃棄物管理型最終処分場の建設に際しては、虚偽公文書が堂々とまかり通り、群馬県の環境行政が業者と癒着している様子をまざまざと見せつけましたが、今回の大同特殊鋼の有害スラグ投棄事件でも、群馬県の官業癒着体質が少しも変わっていないことが証明されました。

■最後に、県道164号線から大同処分場への入口脇にある渋川スカイランドパークの第7駐車場に立ち寄りました。ここは100%の大同スラグ砕石を敷き詰めた場所です。舗装もしておらず、あまりにも危険だということで、入口には急遽バリケードが設けられていました。
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おびただしい量のスラグ、それもでかい塊がゴロゴロ。

 よくみると、そのバリケードの付近にも、大同由来の有害スラグがごろごろしています。

 最後に、スカイランドパークの第5駐車場にも行ってみました。入り口付近は舗装の痕がありましたが、ここも有害な鉄鋼スラグを路盤材として敷き詰めたため、スラグが水を吸って膨張し、舗装は凸凹で日々だらけでした。未舗装の駐車スペースではやはり鉄鋼スラグが多数見つかりました。

 帰り際、気づいたのですが、スカイランドパーク付近の道路も以上に起伏があります。おそらくこの舗装の路盤材にも鉄鋼スラグが大量に敷き詰められているものと想像できます。

 スカイランドパークのすぐ隣では、大同特殊鋼のサンパイ最終処分場の拡張工事が行われており、今年秋の完成後には、さらに何十万トンという油外な鉄鋼スラグがここで埋立処分されることになります。

■まさに、群馬県の北毛、西毛地区は、大同特殊鋼の有害スラグまみれといってもよいかもしれません。

 市民オンブズマン群馬では引続き、この問題について追及してゆく所存です。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考情報
**********2013年12月26日付群馬建設新聞
【群馬】県吾妻農業、大笹地区農道保全へ1・8億円要求
 県吾妻農業事務所農村整備課は、農道保全事業を実施している嬬恋村大笹地区の2014年度事業要求額を1億8000万円とし、農道舗装工L700mと橋梁補修工1カ所を計画している。また、農地整備事業を展開する東吾妻町萩生川西地区へ1億800万円、来年度に新規採択を見込む農道保全事業の中之条町中之条地区へ9700万円を要望している。
 1億8000万円を要望している大笹地区の農道保全事業は来年度、農道舗装工L700mと橋梁補修工1カ所を計画している。
 橋梁補修工は1985年に架設された村道浅間開拓線の大沢橋(L135mの4径間ポステンT桁橋)を予定。全体計画では、嬬恋村で広域農道や農免農道として整備した村道大笹中原線と村道浅間開拓線を対象に、農道補修L7・8qや橋梁補修6橋などを実施する。
 事業期間は2012年度から16年度までで、総事業費は4億6800万円を試算している。本年度から工事に着手しており、本年度末での事業費ベースの進捗率は27%に達する見込み。
 農地整備事業を展開する東吾妻町の萩生川西地区では、1億800万円を投入して幹線排水路工L0・5qと補完工事一式を予定。耕作放棄地対策として10年度に開始され、農地の区画整理工29・2haは本年度で完了。14年度は残る排水路工と補完工事に取り組み、最終年度である15年度に換地処分を実施し完了する
 来年度から農道保全事業の着手を見込む中之条町中之条地区では来年度、9700万円を実施設計一式と農道舗装工L1・6qへ充当する計画。
 来年度から3カ年を事業期間とし、折田から五反田を南北に走る中之条広域農道を対象に、全体で路面補修工L3・4q、橋梁補修工1橋(笛吹橋)、構造物補修工(道路横断工)2カ所を実施する。総事業費には2億4800万円を見込んでいる。本年度は路面状況に加え、橋梁や擁壁などの構造物を含めた点検診断をNTCコンサルタンツ(本社=愛知県名古屋市)が進めている。
 来年度は笛吹橋の補修設計も委託したい考え。同橋梁は1978年に一級河川四万川へ架設された橋長70m、全幅8・2m。上部工形式は2径間連続PCT桁、下部工は逆T式橋台2基と張り出し式小判型橋脚1基となっている。補修工事には落橋防止構造設置、変位制御装置設置、地覆目地材充填、伸縮装置更新、縁端拡幅、橋脚補強が見込まれている。

■鉄鋼スラグをブレンドした路盤材等の使用実績
                     県土整備部道路管理課
No 路線・河川名          箇所名            使用量(m3)
1  一般県道下久屋渋川線      渋川市赤城町津久田地内     147.0
2  (吾)地理沢          渋川市祖母島地先        28.0
3  一般県道下久屋渋川線      渋川市赤城町津久田地内     301.3
4  一般県道下久屋渋川線      渋川市赤城町津久田地内     535.3
5  (主)大間々上白井線      渋川市赤城町南赤城山地内    520.0
6  (国)353号祖母島箱島BP  渋川市祖母島地内        59.0
7  (国)353号祖母島箱島BP  渋川市祖母島地内        120.0
8  (主)高崎渋川線        渋川市行幸田地内        957.0
9  (国)353号祖母島箱島BP  渋川市祖母島地内        5.6
10  (主)大間々上白井線      渋川市赤城町溝呂木       703.6
11  (−)津久田停車場前橋線    渋川市赤城町滝沢外地内     446.5
12  国道353号上信自動車道祖母島箱島バイパス
                   渋川市祖母島地内        110.2
13  (主)中之条東吾妻線      吾妻郡東吾妻町大字大戸地内   221.3
14  (主)中之条東吾妻線      吾妻郡東吾妻町大字大戸地内   10.5
15  (主)高崎東吾妻線       吾妻郡東吾妻町大字川戸地内   44.6
16  国道353号上信自動車道祖母島箱島バイパス
                   東吾妻町大字岡崎地内      15.2
17  (主)中之条草津線       中之条町上沢渡地内       194.0
18  利根川支川入沢川        利根郡昭和村大字森下地先    143.8
19  国道291号・小川工事工区   利根郡みなかみ町小川地内    210.0
20  (−)月夜野猿ヶ京温泉線    利根郡みなかみ町月夜野地内   47.8
21  利根川支川真沢川        利根郡みなかみ町月夜野地先   27.0
 合計                               4,700.7
■農業農村整備事業再生砕石(大同スラグ混合)使用調査結果
                     農村整備課
施工年度     事業名    地区名   工事名   施工場所   使用量(m3) 備考
平成23年度 (地域)県営農地整備事業(畑地帯担い手育成型)  北上野地区 1事 渋川市赤城町北上野地内  37.5
平成24年度 県営障害防止対策事業 相馬ケ原地区 水出配水路その1工事 榛東村大字山子田地先  243.0
平成24年度 〃          〃   水出配水路その2工事  榛東村大字山子田地先  236.0
平成24年度 (地域)県営農地整備事業(耕作放棄地解消・発生防止基盤整備) 萩生川西地区 補完3工事 東吾妻町大字萩生地内  271.8
   合計                               788.3
■森林土木事業再生砕石(大同スラグ混合)使用調査結果
                     森林保全課
事業 箇所名   工区名  施工地      施工年度  使用量(m3) 備考
林道 赤城白樺線 赤城工区 渋川市赤城町地内 平成23年度 3.6    混合砕石
 〃  〃     〃    〃       平成24年度 4.3     〃
 計                            7.9


**********
svprpixj.pdf
                    監 第647−003−1号
                      平成22年10月15 日
県土整備部内所属長
土木事務所長      様
関係機関の長
                    県土整備部 監理課
                    建設政策室長 倉嶋 敬明
砕石骨材(クラッシャラン:C−40及びC−100)にクラッシャラン鉄鋼スラグ(CS−40)をブレンドした骨材の取扱いについて(通知)
 本県では、再生資源の利用及び再資源化施設の活用を図ることを目的とした「再生資源の利用に関する実施要領」及び「建設副産物から生産した再生材の使用に関する仕様書」を定め運用しているところであり、工事目的物に要求される品質等をし考慮したうえで、原則として再生骨材を利用することとなっております。
近年、中毛地区及び北毛地区において砕石骨材(クラッシャラン:C−40及びC−100)に電気炉クラッシャラン鉄鋼スラグ(CS−40)をブレンドした骨材が流通しており、国、県、市町村が発注する公共工事での使用実績も多数あるとの報告を受けております。鉄鋼スラグの使用も再生資源の有効活用に繋がることから、下記のとおり取扱いを定めます。
 なお、土木事務所におかれましては、管内市町村への参考送付をあわせてお願いします。
          記
1.砕石骨材(クラッシャラン)にクラッシャラン鉄鋼スラグをブレンドした骨材は、積算基準( 地区単価)、出来高管理基準、品質管理基準を再生骨材と原則同様に取扱う。
@ 構造物の基礎工及び裏込材:C−100とCS−40のブレンドした骨材はRC−100と同様に取扱う。
A 車道用下層路盤工:C−40とCS−40のブレンドした骨材はRC−40と同様に取扱う。
B 当初設計では構造物の基礎工及び裏込材(RC−100)、車道用下層路盤工(RC−40)で積算し、工事請負業者が実施工でブレンド材を使用した場合にも変更設計の対象としない。

C 路床工、路面敷砂利には使用しない。
(←当会注:なのに実際には剥き出しのまま施工).CS−40がブレンドされていることから、ブレンドされる前のCS−40 について下記の膨張性試験結果@を提出させる。(鉄鋼メーカーの試験成績表での代用も可とする。)
@ 品質管理基準及び規格値(ブレンドされる前のCS−40、使用1ヶ月以内)
下層路盤工: 鉄鋼スラグの水浸(蒸気)膨張性試験1.5%以下
(道路用スラグの呈色判定試験は電気炉スラグの場合は必要無し)
また、土壌汚染対策法における第2種特定有害物質(重金属等)のうち鉄鋼スラグに残留のおそれのある5品目についてブレンドした後の下記のA溶出・含有試験結果を提出させる。(骨材プラントの試験成績表での代用も可とする。)
A 環境基準への適合性
5 品目成分名 / 基準値【溶出量(r/l)注1・含有量(r/s)注2】
六価クロム化合物   /   ≦0.05  ・ ≦250
セレン及びその化合物 /   ≦0.01  ・ ≦150
鉛及びその化合物   /   ≦0.01  ・ ≦150
ふっ素及びその化合物 /   ≦0.8   ・ ≦4,000
ほう素及びその化合物 /   ≦1     ・ ≦4,000
注1:土壌の汚染に係る環境基準と同等。
   試験方法はJIS K 0058-1 による。
   1.に記載した構造物の基礎工、裏込材及び車道用下層路盤工は周辺土壌と区分する。
注2:土壌汚染対策法に基づく指定地域の指定に係る基準と同等。
試験方法はJIS K 0058-2 による。

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