2014/6/20  0:15

大同スラグを巡る不可思議な経緯を国レベルでも検証する必要性あり  スラグ不法投棄問題

■今回の大同特殊鋼渋川工場排出のスラグの有毒性が発覚した端緒は、平成25年5月、渋川市のスカイランドパーク遊園地の駐車場などで、20年近く前にスラグを使って埋め立てた個所が、その後、スラグが吸水による膨張収縮をしたりして、路面が凸凹にひび割れたりしたため、渋川市が、中間処理の資格のない大同特殊鋼に掘り出させた際に、サンプルを専門業者に分析試験してもらったところ、基準値を遥かに超える六価クロムやフッ素が検出されたことです。


 これが契機となり、渋川市では大同スラグを施工した場所で相次いで高濃度の有害物質が検出された為、有害スラグ汚染騒ぎが拡大しました。おそらくこうした騒ぎの中で、群馬県が廃棄物処理法に基づき調査をしたところ、大同特殊鋼がスラグ砕石を佐藤建設工業に扱わせる過程で、逆有償取引の証拠をつかんだと思われます。それに基づき、群馬県は平成26年1月27日に大同特殊鋼渋川工場に立入調査をおこないました。

 その後、同じくこの有害スラグを公共工事に使用していた国交省や群馬県にも、この問題が次々と飛び火したのでした。

■この問題について、国に初めて質問したのは、地元選出の石関代議士でした。平成26年2月19日の衆議院予算委員会で、太田国交相らが質問に答えました。毎日新聞記事がそれを報じています。

**********毎日新聞2014年02月19日20時15分(最終更新02月19日20時45分)
スラグ有害物質検出:群馬の工事45カ所で大同特殊鋼製
 大手鉄鋼メーカー、大同特殊鋼(名古屋市)の渋川工場(群馬県渋川市)から出た鉄鋼スラグで環境基準を超す有害物質が検出されるなどした問題で、太田昭宏国土交通相は19日の衆院予算委員会で、2008年度以降、群馬県内の国道など45カ所の工事で、大同製のスラグが使用されていたことを明らかにした。
 石関貴史委員(維新)の質問に答えた。
 答弁などによると、45カ所のうち、前橋市の国道17号など道路工事24カ所では、アスファルトの下に敷く下層路盤材として利用。このうち、4カ所は六価クロムやフッ素などの有害物質が検知されなかったことを示す品質証明書が添付されていなかったという。
 また、茂木敏充経済産業相は、販売額より高い費用を引き取り手に支払って高額な処分費用を免れる「逆有償取引」をしていたとして、大同に対し、聞き取り調査をし、再発防止を指導したことを明らかにした。答弁によると、逆有償取引が行われたのは09年7月〜12年6月で、茂木経産相は「誠に遺憾」と話した。【杉本修作】
**********

 この時のやりとりはYouTubeでも見られます。https://www.youtube.com/watch?v=In9aSLPq1f8

 また、質疑応答の議事録はこの記事の末尾に掲載してあります。

■その後、石関代議士は平成26年3月20日付で、国に対して質問第84号「群馬県内における有毒物質を含む疑いのある鉄鋼スラグの使用実態に関する質問主意書」を提出しました。この全文も末尾に掲載してあります。
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon_pdf_s.nsf/html/shitsumon/pdfS/a186084.pdf/$File/a186084.pdf

 それに対して、同3月28日付で国は衆院議長あてに答弁第84号「衆議院議員石関貴史君提出群馬県内における有毒物質を含む疑いのある鉄鋼スラグの使用実態に関する質問に対する答弁書」を提出しました。
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon_pdf_t.nsf/html/shitsumon/pdfT/b186084.pdf/$File/b186084.pdf 

 答弁書と同日のタイミングで、国土交通省関東地方整備局は3月28日、渋川市の国道17号の工事に使われた同社のスラグから基準を超えるフッ素が検出されたと、次の内容の記者発表を行いました。

**********記者発表資料 平成26年 03月28日
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000101962.pdf
鉄鋼スラグを含む砕石の分析試験結果について
                    関東地方整備局 企画部
1. 分析試験の対象工事について
 国土交通省関東地方整備局では、群馬県内で平成20年度以降に行われた国道17号等の工事のうち45工事において大同特殊鋼(株)の鉄鋼スラグを含む砕石が使用されたことを確認しています(本文資料(PDF)別添1)。
 このうち39工事で使用した砕石については、都道府県知事の登録を受けた試験機関の品質規格証明書により環境基準への適合を確認しています。
 この度、品質規格証明書による環境基準への適合が確認できていない6工事(本文資料(PDF)別添2)について、群馬県環境森林部からの助言等を踏まえ、分析試験を実施しましたので報告いたします。
2. 分析試験結果について
 大同特殊鋼(株)の鉄鋼スラグを含む砕石の分析試験を行った6工事のうち、1工事において、砕石及びその直下の土壌も含め「ふっ素」の溶出量が基準※に定める基準値を超えて検出されました(本文資料(PDF)別添3)。
 なお、基準値超過の箇所については、現地において砕石、土壌ともに地表に露出した状態にはありません。
 また、調査結果については、群馬県環境森林部へ報告しております。
※砕石:JISA5015環境安全品質基準
 土壌:土壌汚染対策法における指定基準
3. 今後の対応について
 引き続き、群馬県環境森林部との協議を踏まえ、適切な対応を行ってまいります。
**********

■群馬県内の45カ所の国の公共工事において、発注者の国土交通省は、設計仕様として、下層路盤材として、再生砕石(RC40)を特記していました。

 ところが現状は、スラグ砕石と山砕(自然石)を混合した“スラグ混合砕石”なる代物が使用されていたことが判明しました。

 本来、再生砕石の定義は、「建設廃材をリサイクル法で定められたとおりに処理されたもの」と位置付けられています。元来、再生砕石とスラグ砕石とは、その定義からみても、根本から別物と認識すべきです。このことについては、追って説明します。

■末尾に示したように、国土交通省は、国会の場において石関代議士の質問に対して、“スラグ混合砕石”の使用を承認している旨の答弁をしています。

 ここで、ひとつの疑念が生じます。

 材料承認をする際に提出される試験成績表において、再生砕石(RC40)で承認を得られるようになっているのです。また、試験成績表には、土壌汚染対策法のデータまでもが、記入されています。

 本来、再生砕石は、中間処理の資格を持つ業者により、リサイクル法に則って、製造されるものです。この時、マニフェストの発行が義務付けられます。

 ところが、“スラグ混合砕石”の製造業者である大同特殊鋼・佐藤建設工業には、その資格は存在しません。したがって、彼らが製造しているものは、別の代物ということになります。

 しかし、その代物が国によって承認されてしまっているのです。

 このことは、「承認する側が、まさにその代物の実体を知っていて、それを承認した」としか考えられません。

■国交省は、国会答弁で、県内45カ所の公共工事中、39カ所は材料承認をしています。国交省は、この材料を使用するのが当たり前のごとく、答弁をしているのです。実際に、関東地方整備局も平成26年3月28日の記者発表で、「都道府県知事の登録を受けた試験機関の品質規格証明書により環境基準への適合を確認しています」と明言しています。

 このことは、大同特殊鋼由来の材料(鉄鋼スラグ)が、再生砕石とは違う材料だと判っていて、その使用を認めたとも考えられます。

 県内45カ所の公共工事のうち、材料承認をしていない6か所で抜き取り検査をしたところ、上武国道(国道17号前橋渋川バイパス半田地区)から、毒物であるフッ素が検出されました。この経緯を見ていると、国交省が、使用材料について「安全である」とか、「安全でない」とか、新聞を利用して騒ぎ立てさせて、自分たちがその材料の使用を承認した責務から、一般人の目をそらそうとしているのが、手に取るように判ります。

 なんともはや、都合の良い話ではありませんか。

 再生砕石と違う代物を率先して使用させておいて、毒物が検出されているのに、「安全である」と言い切る始末です。

■ところが、この材料は平成26年4月以降、一切使用をやめています。大同特殊鋼渋川工場から出るスラグは全て、長野県にある最終処分場へ運ばれて処分されているのです。勿論、“産業廃棄物”としてです。

 “スラグ混合砕石”の在庫(中央混合所の500〜700㎥を含む)が、“産業廃棄物”として、長野県にある処分場で、現在、最終処理されつつあるのです。

■水資源公団の群馬用水工事において使用した“スラグ混合砕石”を検査したところ、有害物質である六価クロム、フッ素の含有量が環境基準を上回る数値を示しました。また、冒頭の説明のとおり、渋川市の調査においても、計測した11カ所全てで六価クロム、フッ素が基準値を上回っていました。

 このことに加え、国交省が国会で答弁したとおり、大同特殊鋼は、逆有償取引を認めていることから、“スラグ混合砕石”なる代物は、明らかに“産業廃棄物”であることは、容易に理解できます。このことが理由になって、大同特殊鋼も、この代物を産業廃棄物として処分している、という現況についても、簡単に理解いただけるはずです。

 以上の事柄により、国土交通省は、建設廃材リサイクル法を、自ら逸脱して、“産業廃棄物”の不法投棄を幇助していたと見なすことができます。「安全である」とか、「安全でない」とかの判断を国土交通省がする資格はありません。したがって、このことは司法に委ねるべきだと考えます。すなわち、刑事告発をするということです。

■繰り返しになりますが、国土交通省の職員が、材料承認の際に、「もっとしっかりと材料承認願いの内容を確認していれば、よかったのに・・・」とつくづく残念に思うのは、当会だけではないと思います。

 国土交通省は、“スラグ混合砕石”と分かって承認したのです。そのことは、国土交通省が自ら国会で「材料承認している」と答弁済みであることから、明白です。

 ということであれば、国も当然責任を取るべきではないのでしょうか?

■今回の問題では、大同特殊鋼・佐藤建設工業が全て公共工事に関わって、利益を得ています。群馬県内の“スラグ混合砕石”を使用する全ての工事は、大同特殊鋼・佐藤建設工業が製造した代物を使用しているからです。

 この他に、中間処理業の免許を取得して、群馬県の検査を受けながら、マニフェストを受けて真面目に営業している業者は多数あるにもかかわらず、結果的に行政から恩恵を受けたのは、無資格者の大同特殊鋼・佐藤建設工業のみです。

 これは、何という罰状の犯罪と言うべきなのでしょうか?

「廃掃法違反」? あるいは「その幇助罪」?

 当会の中では、今回の事件のことを「御食事券」と呼び表わしてはどうか、という声もあります。「御食事券」・・・「オショクジケン」・・・「汚職事件?」という意味合いです。

 一刻も早く刑事告発に踏み切り、こうした疑惑を払しょくしなければなりません。ぐずぐずすればするほど、行政への信頼が揺らいでしまうでしょう。

■もう一つ大きな懸念ごとがあります。

 国会答弁と記者発表によれば、大同スラグ混合砕石が使われた45件の工事のうち、18カ所は八ッ場ダム工事事務所の管轄工事です。ということは、八ッ場ダムの現場は大同有毒スラグまみれになっているのではないか?ということも、あながち誇張表現ではないかもしれません。
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 八ッ場ダムの利権を巡っては、「丸岩会」という地元有力者を中心にした政官業の癒着組織があり、市民オンブズマン群馬が追及した経緯があります。その後、草津万代硫黄鉱山から出る強酸性の温泉の中和で出来るヒ素を含む水和物が山間の窪地に廃棄されているという環境問題にも取り組んできました。今度は、有毒物質を含んだスラグまみれのなか、ダムが建設されているのではないか、という疑念が高まります。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考情報
**********【国会での質問と答弁】
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/186/0018/18602190018011a.html
第186回国会 予算委員会 第11号 平成二十六年二月十九日(水曜日)午前九時開議
 出席委員
   委員長 二階 俊博君
   理事 上杉 光弘君 理事 金田 勝年君 理事 塩崎 恭久君 理事 萩生田光一君
   理事 林  幹雄君 理事 森山  裕君 理事 長妻  昭君 理事 山田  宏君
   理事 石田 祝稔君
      あかま二郎君    穴見 陽一君    今枝宗一郎君    今村 雅弘君
      岩屋  毅君    うえの賢一郎君   衛藤征士郎君    小倉 將信君
      越智 隆雄君    大岡 敏孝君    大串 正樹君    勝俣 孝明君
      門  博文君    金子 一義君    金子 恵美君    神田 憲次君
      菅家 一郎君    木内  均君    工藤 彰三君    熊田 裕通君
      小池百合子君    小林 史明君    小松  裕君    國場幸之助君
      佐田玄一郎君    斎藤 洋明君    白石  徹君    白須賀貴樹君
      末吉 光徳君    菅原 一秀君    関  芳弘君    薗浦健太郎君
      高橋ひなこ君    中山 泰秀君    西川 公也君    野田  毅君
      原田 義昭君    船田  元君    船橋 利実君    星野 剛士君
      宮崎 謙介君    宮路 和明君    保岡 興治君    山本 幸三君
      山本 有二君    泉  健太君    小川 淳也君    大串 博志君
      岡田 克也君    篠原  孝君    玉木雄一郎君    古川 元久君
      柚木 道義君    石関 貴史君    遠藤  敬君    坂本祐之輔君
      重徳 和彦君    杉田 水脈君    鈴木  望君    中山 成彬君
      西野 弘一君    三木 圭恵君    岡本 三成君    國重  徹君
      中野 洋昌君    浜地 雅一君    佐藤 正夫君    山内 康一君
      柿沢 未途君    小池 政就君    穀田 恵二君    宮本 岳志君
      玉城デニー君    畑  浩治君
    …………………………………
  財務大臣 国務大臣    麻生 太郎君
  総務大臣 国務大臣(地方分権改革担当)(道州制担当)新藤 義孝君
  外務大臣         岸田 文雄君
  文部科学大臣 国務大臣(東京オリンピック・パラリンピック担当)下村 博文君
  厚生労働大臣       田村 憲久君
  農林水産大臣       林  芳正君
  経済産業大臣       茂木 敏充君
  国土交通大臣       太田 昭宏君
  環境大臣         石原 伸晃君
  防衛大臣         小野寺五典君
  国務大臣(内閣官房長官) 菅  義偉君
  国務大臣(国家公安委員会委員長)(防災担当)古屋 圭司君
  国務大臣(少子化対策担当)森 まさこ君
  国務大臣(経済財政政策担当)甘利  明君
  国務大臣(行政改革担当) 稲田 朋美君
  内閣府副大臣       西村 康稔君
  総務副大臣兼内閣府副大臣 関口 昌一君
  財務副大臣        古川 禎久君
  政府参考人(内閣官房内閣審議官)  山崎 和之君
  政府参考人(内閣官房内閣参事官)  吉川 徹志君
  政府参考人(内閣官房内閣審議官)  谷脇 康彦君
  政府参考人(内閣府大臣官房審議官) 持永 秀毅君
  政府参考人(警察庁生活安全局長)  辻  義之君
  政府参考人(文部科学省初等中等教育局長)前川 喜平君
  政府参考人(文部科学省スポーツ・青少年局長)久保 公人君
  政府参考人(厚生労働省大臣官房審議官)古都 賢一君
  政府参考人(厚生労働省労働基準局労災補償部長)安藤よし子君
  政府参考人(経済産業省製造産業局長)宮川  正君
  政府参考人(資源エネルギー庁長官) 上田 隆之君
  政府参考人(国土交通省大臣官房長) 武藤  浩君
  政府参考人(国土交通省大臣官房技術審議官)森  昌文君
  政府参考人(国土交通省水管理・国土保全局水資源部長)越智 繁雄君
  政府参考人(国土交通省国際統括官) 稲葉 一雄君
  政府参考人(環境省大臣官房審議官) 平岡 英治君
  政府参考人(環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部長)梶原 成元君
  政府参考人(防衛省地方協力局長)  山内 正和君
  参考人(日本銀行総裁)       黒田 東彦君
  予算委員会専門員         石崎 貴俊君
○石関委員 (前略)
 続いて、環境問題に移りたいと思います。
 まず、経産大臣にお尋ねをしたいと思います。
 報道されたものですが、先月の二十八日、これは一部上場企業ですが、名古屋に本社がある大同特殊鋼株式会社という大きな特殊鋼のメーカーがございます。これは群馬の、私の地元の渋川市に大変大きな工場があるんですが、この関係の報道がなされました。この内容は、鉄鋼スラグというもの、工場から排出されるものですが、これを再生資源として業者に販売をしていました。ただ、これは奇妙なことに、販売額よりも高い費用を大同特殊鋼が負担をして売っていた、このことが報道されました。
 販売額より高い手数料を売る側が負担するというのは普通では考えられないことなんですが、想像するに、これは、本来は産業廃棄物として処理をしなければいけないものを、高いお金を払って、あたかも再生資材であるかのような偽装をして業者に売りつけていたのではないか、こういうことが推定をされるわけです。
 こういった取引だとすれば、これはこの業界では逆有償取引という呼ばれ方をするようなんですが、立入調査をしておりますので、群馬県から報告が上がっているのか、私が説明した報道の内容で間違いがないか、お尋ねいたします。
○茂木国務大臣 御指摘の事案につきましては、当省としても、一月の末より大同特殊鋼の方から聞き取りを行っておりまして、平成二十一年の七月から二十四年の六月まで、販売価格より高い費用を引き取り手に支払ういわゆる逆有償取引、これの事案を確認いたしております。
 この件に関しまして、群馬県渋川市の調査では、同社の鉄鋼スラグ製品が使用された土地十一カ所で、環境基準を超える弗素、六価クロムが検出をされておりまして、このような事案が生じたことはまことに遺憾であると考えております。
 同社に対しましては、同様の事案の有無の確認とともに、販売した製品の管理状況の把握など、スラグの管理体制の見直しなどについて、しかるべく対処するよう指導しているところであります。
○石関委員 この大同特殊鋼の鉄鋼スラグ、今御説明をいただきました。
 これは、いつから販売して、年間どれぐらいの量を販売しているんですか。
○宮川政府参考人 お答え申し上げます。
 このスラグにつきましては、売り出しでございますけれども、九〇年代のところから売り出しているというふうに伺っております。
 なお、年間の販売量でございますけれども、渋川に限って申し上げますと、年によっても非常に上下がございますけれども、おおむね二万五千トンぐらいというふうに伺っておるところでございます。
○石関委員 では、今度は環境大臣にお尋ねをします。
 これは、先ほど経産大臣の答弁にもありましたけれども、この鉄鋼スラグの中から、六価クロム、それから弗素、こういうものが検出をされた。それぞれ、これは発がん性が高かったり、歯とか骨とか、弗素なんかはそういうものに大変有害な影響があるというものなんですが、これらは、そもそも環境省を中心に国が基準を持っていて厳しく管理をすべきものというふうに考えますけれども、どういう管理をされているんですか、この物質については。
○平岡政府参考人 お答えさせていただきます。
 御指摘のございました六価クロム、弗素等は有害物質ということでございます。
 こういう物質につきましては、環境基本法の規定に基づきまして、水質汚濁でありますとか土壌汚染等につきまして、人の健康を保護し、生活環境を保全する上で維持することが望ましい基準ということで、環境基準を設定しております。
 そして、これらの環境基準が満たされるように、水質汚濁防止法に基づくモニタリングでありますとか規制を行っておりますし、また、土壌汚染対策法に基づく汚染の除去等の措置を求めるといったようなことを行っておりまして、適切な環境管理措置が実施されるように努めておるというところでございます。
○石関委員 大変な危険なものであるということ、それから、努めているけれども、こういうふうに漏れたというか、スラグの中から検出をされて、そのスラグがあちこちで使われている、この後も御説明しますが、そういうことであります。
 今度は国交大臣にお尋ねをします。
 この報道の中でも、渋川市内、この工場があるところの十一カ所の施設で、基準値を超える六価クロムや弗素が検出をされた、これもこの中で報道されています。
 これは、先ほど経産大臣は把握をされておられましたが、県を通じてこの十一施設からこういった有害物質が検出をされたということの報告がなされているのかどうか、当然されていると思いますが、されているのであれば、この汚染の浄化のために既にどのような対策をとられているのか、教えてください。
○太田国務大臣 今回の報道を受けまして、群馬県内の国土交通省所管工事について、大同特殊鋼の鉄鋼スラグの使用状況について調査を行わせていただきました。
 具体的には、工事に使用する材料につきまして、工事を行う施工業者から提出されます品質規格証明書というのがありますが、これの書類を確認しました。その結果、書類が残っているのは平成二十年度以降でありまして、この平成二十年度以降の工事で、道路の路盤など四十五件の工事におきまして、大同特殊鋼の鉄鋼スラグを含む砕石を利用した記録が残っていることを確認しました。したがって、これらの工事においては、御質問の鉄鋼スラグを含む砕石が使用されているというふうに考えます。
 そこで、この二十年度以降の今申し上げました二十四工事で、大同特殊鋼の鉄鋼スラグを含む砕石を下層路盤材等に使用していることを確認したところです。なお、現地では、砕石はアスファルト舗装で覆われているという状況にございます。
 このうち二十の工事につきましては、施工業者から提出されました品質規格証明書によって、六価クロムや弗素について環境基準に適合していることが確認できています。基準内ということです。
 また、品質規格証明書による確認ができていない残る四工事につきましては、土壌汚染の専門家の指導のもとに、現地から試料を採取し、有害物質の含有や溶出の実態について、現在分析を行っているところです。分析調査結果を踏まえて、環境への影響の有無や必要な対策について検討してまいりたいと考えています。
○石関委員 この品質証明書というのは、メーカーが証明しているものですね。品質証明書、これはどういうふうに証明されているものですか。
○太田国務大臣 これは、大同特殊鋼から建設業者に行きまして、それが、工事を行う施工業者から国土交通省の工事を行った工事事務所に、建設業者から、ここにこういうものを使いましたということを提出しているということでございます。
○石関委員 有害物質についての品質というか、これが基準値以内だということは誰が証明しているんですか。
○森政府参考人 お答えいたします。
 ただいま委員から御指摘ございました品質証明書でございますが、私どもの方、さまざまな材料を使っていく上での……(石関委員「手短にやってください、時間ないから」と呼ぶ)はい。試験成績書というのをいただいているところでございます。これに関しましては、大同特殊鋼株式会社の方から、一般的なJISによる試験方法によりまして、その結果が出されているというところでございます。
 以上でございます。
○石関委員 では、それは役所は調べていないんじゃないですか。
 だって、こういう逆有償取引みたいなことをしている会社が出してきた紙を品質証明ですと、そんなものをそのまま受け入れていいんですか。怪しげだから報道されているんでしょう。県も立ち入っているんじゃないですか。そんなものが出してきたものを、はい、そうですかと、こういうことですか。こんなの、県民も住民も心配でしようがないですよ。
○太田国務大臣 まず、現実に残っている書類というものがございますから、それを調べて、そして、先ほど申し上げましたが、調査するということについて今専門家と協議してやっているということでございますから、声を荒げることはないと思います。
○石関委員 だって、住んでいる人とか、私もこの道路を使っていますよ。悠長なことをやっている暇がないから、ここで質問しているんですよ。紙を出してきたから平気だ、こんな問題じゃないと思いますよ。もうちょっと切迫感を持ってやってくださいよ。
 具体的にどこで使っているか。国道十七号とか、それから、いろいろ話題になりました八ツ場ダムの工事の事務所が発注しているもの、こういったところでも使われていますか。
○森政府参考人 お答えいたします。
 私どもの国道事務所あるいは八ツ場等々の事務所で、今御指摘のスラグは使用させていただいておるところでございます。
 以上でございます。
○石関委員 国道十七号と、いろいろ話題になった八ツ場ダム、ここの工事で国交省が発注したものに使われているということでございます。
 国道十七号でいうと、私もよく使いますけれども、どこからどこの部分、どれぐらいの距離を使っていますか。
○森政府参考人 お答えいたします。
 今の、延長につきましては、申しわけございません、手元に資料がございません。
 私どもの方が行っております国道十七号等々につきましては、二十四の工事でこのスラグを使わせていただいております。
 以上でございます。
○石関委員 皆さんにも、このスラグというのがどういうものか、写真をお手元に用意したので、ぜひごらんをいただきたいと思います。
 下の方の写真を見ると、ただの小石みたいに見えて、スラグといっても石と違いがわからないと思います。私もそうです。
 ただ、国交省の所管である独立行政法人の水資源機構、こういうのがありますよね。この水資源機構が管理している、この写真に載っているのが群馬用水という施設であります。このホームページを見ると、ここにスラグ材が、これは現地で写真を撮ったものですけれども、未舗装の道路の部分にスラグ材と思われるものが敷き詰められている。
 スラグ材というのは、今申し上げたように、普通の砂利とか石とかそういうものと変わらないというので、ここを通る人は普通の砂利だろうと思っているということでありますが、ここに使われているようなんですけれども、国土交通省として、この使用実態というのは把握をされて、調査をされているのか。あるいは、水資源機構から調査の報告というものはもらっているんでしょうか。
○太田国務大臣 水資源機構では、群馬県渋川市、前橋市、高崎市等を流れる幹線水路延長六十二キロの群馬用水におきまして、管理用道路の路盤に大同特殊鋼の鉄鋼スラグを使用した実績があります。
 その施工は平成十六年度から平成十八年度にかけて行われておりまして、榛名幹線〇・一キロ、赤城幹線一・五キロの、合計一・六キロの区間において使用したとのことでございます。
○石関委員 ごらんいただいた写真のようなところなんですけれども、片側が用水路、片側が畑、こういう写真ですよね。皆さん確認いただけると思いますけれども。
 これは、群馬用水のホームページを見ると、用水路を流れているこの水が、群馬県の八市町村の農業用水や飲み水に使われている。ここを歩けば、スラグ自体、砂利かなと思って手に触れることも可能だ、こういう場所だということなんですが、これは何か至急対策をとる必要があるんじゃないですか。いかがでしょうか。
○太田国務大臣 現在、水資源機構におきまして、必要な調査を行うために、群馬県及び前橋市の土壌汚染対策を担当する部局と、調査試料を採取する位置、試料のとり方、分析方法等について協議をしているところでございます。
 調査結果を踏まえ、水資源機構において適切に対処するものと考えています。
○石関委員 どんどんやってください。
 それで、今、同僚から五分もらいましたから、もう少しやらせていただきます。
 もう一つ、お手元に配付した資料、平成十六年度の「堀越第三開水路フェンス改修等工事(第一回変更)特記仕様書」というのがあります。これを開いていただいて、「第二章 本工事」のところ、「材料」「スラグ砕石」「路盤工に用いるスラグ砕石は鉄鋼スラグ路盤材とし、」というふうに書いてあります。
 これは、事細かに、鉄鋼スラグのJISの番号まで、規格まで大変細かく指定をされていますが、どうしてここまで細かく指定をする必要があるのか。単にスラグ砕石とか、そういうものでもいいのではないかなというふうに、これは専門家に聞いてもそういうふうに言っていました、ただの砕石でも別に構わないと。
 なぜ、わざわざ鉄鋼スラグというふうに指定をしているのかということ、これは水資源機構の指示で鉄鋼スラグになっているということなんですけれども、これはどういうことなんですか。別に、単なる砕石とかスラグでも構わないんじゃないですか。何でこんなに細かくなっているんですか。教えてください。
○越智政府参考人 お答え申し上げます。
 水資源機構からは、当時のJIS規格に沿いまして、強度の確認や粒度分布、それから経済性などを検討、確認した上で使用したものと聞いております。
○石関委員 全然答えていない。ちょっと待ってよ、全然答えていないよ、それは。私の質問に答えてくれよ。早く。(発言する者あり)
○越智政府参考人 お答え申し上げます。
 施工時期が平成十六年から十八年ということもございまして、当時の工事関係資料が十分に確認できない面もございますけれども、特記仕様書で、当時のJIS規格に準じて対応するとしておりまして、先ほど申し上げましたように、粒度分布とか強度とか、当時のJIS基準に沿って対応しているというところでございます。
○石関委員 全然答えていないし、言っていることはわからないし、焦るなよと言ったって、こういう有害物質が出ているものが工事に使われているんだから、焦らなきゃおかしいよ。何か、調べていますとか、会社が持ってきた品質で大丈夫だ、こんなもので納得する人はいないですよ。
 もう一つ、ここ十年間、過去十年間で、国交省と経済産業省から、大同特殊鋼ですとか、この道路を施工した会社、ここに天下っている人はいますか。
○宮川政府参考人 お答え申し上げます。
 経済産業省では、国家公務員法に基づき、届け出が義務づけられている管理職職員等であった退職者については、離職後二年間以内の再就職の状況の把握をしております。
 それによりますと、大同特殊鋼、世紀東急工業への、二社の再就職の届けはございません。
○武藤政府参考人 国土交通省におきましても、経産省と同じような届け出を受理しておりますけれども、それによりますと、大同特殊鋼あるいは舗装会社への再就職の届け出はございません。
○石関委員 ないということなら結構なことですが、先ほど申し上げたように、これは、そのうちやりますということじゃ困るんですよ。住民の人も大変不安に思っています。どんどん取り組んでいただきたいというふうに思います。
 あと、汚染とかこういった問題、水質だったら水質汚濁防止法、土壌汚染だったら土壌汚染対策法というのがあります。廃棄物には処理法というのがありますが、再生資源だということであれば、廃棄物だというふうにみなされないと、ここはすき間になっちゃっているんですね。だから、こういった問題、今後もぜひこの問題を一つの契機にいろいろ取り組んでいただきたいと思います。
 何を焦るんだとか言っているけれども、これは予算委員会ですから、時間が限られた中で喫緊の問題を扱っているんで、当たり前ですよ。眠ったような審議にしないで、しっかりやっていただくことを期待しながら、私の質問を終わります。
 ありがとうございました。
○二階委員長 これにて石関君の質疑は終了いたしました。

**********【質問本文情報】
平成二十六年三月二十日提出 質問第八四号
群馬県内における有毒物質を含む疑いのある鉄鋼スラグの使用実態に関する質問主意書
                    提出者  石関貴史
群馬県内における有毒物質を含む疑いのある鉄鋼スラグの使用実態に関する質問主意書
 去る二月十九日、大手鉄鋼メーカー「大同特殊鋼株式会社」が生産販売する鉄鋼スラグの使用実態ならびに有毒物質の含有状況について、衆議院予算委員会にて政府の認識を質した。
 太田国土交通大臣は、大同特殊鋼の鉄鋼スラグが、平成二十年度以降、県内四十五箇所の工事で使用されていることを認め、有害物質の含有や流出の実態について調査分析をしていることを明らかにしている。
 以上をふまえ質問する。
一 太田国土交通大臣が認めた四十五箇所の工事について、実態の解明ならびに住民の不安を取り除くために、詳細情報を開示すべきだと思うが、工事の名称、受注の時期、受注した元請け事業者等、工事の詳細を明らかにされたい。
二 国道工事を行う際、国の基準では、グリーン購入法を適用する場合を除き、鉄鋼スラグは使わないことになっていると理解するが、今回明らかになった国道十七号線など、国道工事で鉄鋼スラグが使用された経緯を明らかにされたい。
三 太田国土交通大臣は、大同特殊鋼製の鉄鋼スラグの使用状況について、分析検査をする方針を示している。検査の方法、検査の規模、進捗状況を明らかにされたい。
四 併せて、国土交通省所管の独立行政法人「水資源機構」が管理する群馬用水の用水路側道の調査状況についても開示されたい。
五 太田国土交通大臣は四十五箇所の工事のうち、四箇所の工事で品質規格証明書が添付されていないことを明らかにしたが、品質保証のない製品が使用されたのはなぜか。
六 群馬県渋川市は三月十二日、市内の遊園地で昨年二月から五月にかけて行った駐車場の舗装工事について、路盤材に使用した鉄鋼スラグから環境基準値を超える弗素が検出されたことを明らかにした。このスラグには大同特殊鋼による品質規格証明書が添付されていた。これにより、大同特殊鋼の「品質保証」が安全性の保証にならないことが明確になった。鉄鋼スラグの検査は、大同特殊鋼が品質規格証明書を添付した工事を含めて全工事を対象にすべきだと考えるが、国土交通省の見解を問う。
 右質問する。

**********【答弁本文情報】
平成二十六年三月二十八日受領 答弁第八四号
  内閣衆質一八六第八四号
  平成二十六年三月二十八日
                    内閣総理大臣 安倍晋三
     衆議院議長 伊吹文明 殿
衆議院議員石関貴史君提出群馬県内における有毒物質を含む疑いのある鉄鋼スラグの使用実態に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員石関貴史君提出群馬県内における有毒物質を含む疑いのある鉄鋼スラグの使用実態に関する質問に対する答弁書
一について
 平成二十年度以降に群馬県内において国土交通省が発注した工事のうち、大同特殊鋼株式会社(以下「大同特殊鋼」という。)の鉄鋼スラグを含む砕石を利用した記録が残っていることが確認された工事は、四十五件であり、その名称及び受注者について、当該工事の契約を締結した年度ごとに示すと、次のとおりである。
平成二十年度
 半田改良その四工事 池原工業株式会社
 漆原舗装その一工事 大林道路株式会社関東支店
 漆原舗装その二工事 大林道路株式会社関東支店
 関根漆原舗装工事 大成ロテック株式会社関東支社
 H二十三平地区代替地造成工事 中澤・佐藤経常建設共同企業体
 H二十上湯原地区流路工(R−十四)工事 美才治・エヌピー経常建設共同企業体
 付替国道百四十五号久森トンネル工事 株木建設株式会社東京本店
 H二十大沢地区代替地整備工事 中澤・佐藤経常建設共同企業体
 大柏木地区盛土造成地他工事 佐田建設株式会社
 小倉地区函渠工事 株式会社山藤組
 付替国道百四十五号(中村地区)改良工事 塚本建設株式会社
平成二十一年度
 半田舗装その三工事 大成ロテック株式会社関東支社
 藤沢川橋上部工事 昭和コンクリート工業株式会社東京支店
 上細井地区他改良工事 沼田土建株式会社
 半田地区拡幅改良舗装工事 鹿島道路株式会社東京支店
 H二十一遅沢川第一床固工工事 株式会社山藤組
 二社平地区代替地整備工事 中澤・佐藤経常建設共同企業体
 付替国道百四十五号(川原畑地区その二)改良他工事 池原工業株式会社
 付替国道百四十五号(中村地区その二)改良工事 塚本建設株式会社
平成二十二年度
 前橋赤城線跨道橋下部他工事 岩崎工業株式会社
 勝沢横断函渠他工事 沼田土建株式会社
 上細井地区改良その三工事 株式会社山藤組
 上細井地区舗装工事 株式会社佐藤渡辺関東支店
 小神明地区他改良工事 沼田土建株式会社
 五代地区舗装工事 フジタ道路株式会社首都圏支店
 鳥取地区舗装工事 フジタ道路株式会社首都圏支店
 半田地区拡幅改良舗装その二工事 鹿島道路株式会社関東支店
 H二十二付替国道百四十五号川原畑地区緊急復旧工事 美才治・エヌピー経常建設共同企業体
平成二十三年度
 H二十三管内交通安全施設設置その二工事 宮下工業株式会社
 上細井地区改良舗装工事 世紀東急工業株式会社北関東支店
 上泉地区舗装その二工事 株式会社NIPPO群馬統括事業所
 H二十三みなかみ地区防災工事 池下工業株式会社
 上武道路橋梁下部その二工事 河本工業株式会社
 H二十三吾妻川流域砂防整備工事 株式会社美才治林業
 H二十三打越地区道路緊急復旧工事 美才治・エヌピー・清水経常建設共同企業体
 H二十三大沢地区代替地他整備工事 株式会社佐藤建設工業
平成二十四年度
 上武道路上細井改良工事 池下工業株式会社
 白狐橋下部他工事 宮下工業株式会社
 H二十四上湯原地区防災ダム(R−十)他工事 株式会社山藤組
 H二十四常木沢法面保護工事 塚本建設株式会社
 H二十四大沢地区代替地他整備工事 沼田土建株式会社
 H二十四上湯原地区代替地他整備工事 株式会社佐藤建設工業
 H二十四薗原ダム湖岸環境整備工事 沼田土建株式会社
平成二十五年度
 上武道路関根改良他函渠工事 沼田土建株式会社
 H二十五温井沢流路工外工事 株式会社佐藤建設工業
二について
 国土交通省が発注する一般国道の工事においては、資源の有効な利用の促進に関する法律(平成三年法律第四十八号)第四条の規定を踏まえ、可能な限り再生砕石の使用に努めているところである。なお、平成二十年度以降に同省が発注した群馬県内の一般国道十七号の工事においては、使用した再生砕石等の中に大同特殊鋼の鉄鋼スラグが含まれていたことが確認されたものである。
三について
 国土交通省においては、一についてで述べた四十五件の工事について、平成二十六年二月二十七日まで、受注者から提出された砕石の品質規格証明書の精査を行ったところである。この精査により、砕石に使用された鉄鋼スラグが平成二十五年の改正で追加された日本工業規格A五〇一五(以下「A五〇一五」という。)の環境安全品質基準(以下「環境安全品質基準」という。)の主要な項目において基準に適合していることが確認されなかった六件の工事について、当該砕石等に含まれる有害物質の溶出量及び含有量の確認のための試験を行ったところである。また、当該試験は、A五〇一五に規定されている「道路用鉄鋼スラグの環境安全品質試験方法」、土壌溶出量調査に係る測定方法を定める件(平成十五年環境省告示第十八号)等に従って行い、群馬県環境森林部にその結果を報告したところである。
四について
 独立行政法人水資源機構においては、同機構が管理する御指摘の「群馬用水の用水路側道」で使用している大同特殊鋼の鉄鋼スラグ等の調査を行い、その結果を公表しているものと承知している。
五について
 三についてで述べた六件の工事において使用された砕石が施工当時の日本工業規格に適合していることについては、受注者から提出された品質規格証明書により確認されている。なお、当該工事の施工当時においては、環境安全品質基準は定められていなかったところである。
六について
 一についてで述べた四十五件の工事のうち、三十九件の工事において受注者から提出された砕石の品質規格証明書に記載された環境基準適合性に関する試験結果は、計量法(平成四年法律第五十一号)第百七条の規定に基づき都道府県知事の登録を受けた計量証明の事業を行う者が実施した試験の結果を示しているものと認識しており、国土交通省においては、三についてで述べた六件の工事について、群馬県環境森林部の助言等を踏まえ、適切に調査を行ったところである。

**********
大同特殊鋼、「重大な不適合」でISO14001登録停止
大同特殊鋼(名古屋市東区)はこのほど、日本検査キューエイから環境マネジメントシステムISO14001の臨時審査を受けた同社知多工場が、2012年10月10日付で登録の一時停止となったことを発表した。
同社によると、知多工場は排水処理施設の高アルカリ水の検出や処置に関する手順が不十分だとして、ISO14001の規格要求事項に「重大な不適合がある」と判断されたため。
同社では「登録一時停止の早期解除に向けて全力で臨む」としている。
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