2014/6/26  21:42

安中タゴ51億事件の半額以下なのに懲役15年をくらった長野県建設業厚生基金横領事件のサカモト元事務長  他の自治体等の横領事件とタゴ51億円事件

■安中市土地開発公社の51億円巨額横領事件には遥かに及ばないものの、青森県住宅供給公社の通称アニータ事件と呼ばれる横領事件を遥かに上回る約24億円の横領事件を起こした長野県建設業厚生年金基金の横領事件で、6月25日に刑事判決が言い渡されました。


 この事件は平成22年(2010年)9月の発覚直後、バンコクに高跳びしていた元事務長が、3年後の平成25年(2013年)11月に現地で身柄を拘束され、帰国後に長野県警に逮捕されていました。

■さっそく、この記事を報じたマスコミ各社の記事を見てみましょう。 ←赤字は当会のコメントです。

**********信濃毎日新聞2014年06月26日(木)
県建設業厚年基金事件 元事務長に懲役15年
 県建設業厚生年金基金(長野市)の多額横領事件などで、業務上横領と収賄の罪に問われた同基金の元事務長、坂本芳信被告(56)の判決公判は25日、長野地裁で開かれ、伊東顕裁判長は求刑通り、法定刑の上限の懲役15年、追徴金430万円の実刑判決を言い渡した。伊東裁判長は「過去の事件の横領額をはるかに超える空前の巨額横領事件。常軌を逸した浪費で、ほとんどは事実上回復不可能」と指摘した。 ←当会コメント:裁判長殿!過去の事件として、安中タゴ51億円事件をお忘れではありませんか?従って、「空前」という表現は正しくありませんね。
 伊東裁判長は、被告は仕事が評価されずに不満を抱き、家庭不和による鬱憤(うっぷん)を晴らしたり、若い女性と交際したりしたいといった欲望のために犯行に及び、横領額のほとんどを高級クラブでの豪遊などに充てたと指摘。基金の資産は「多数の加入者の老後の生活を支える貴重な財源」で、「被害は甚大」とした。 ←当会コメント:安中タゴ事件では、もっと贅沢をしたかった、という動機とされていました。
 弁護側が不備があったと主張した基金の経理の管理態勢は「適切な態勢を備えていたとは言い難い」とする一方、「被告が態勢の不備を巧みに利用した」とした。被告が一部被害を回復したことは認めたが、3年以上海外に逃亡したなどとして「刑を減ずべき格別の事情があるとまでは言えない」と述べた。
 坂本被告は公判で、業務上横領と収賄の罪について起訴内容を認めていた。
 判決によると、同基金の資産管理や運用委託先への送金などを担当していた2005年6月から10年9月の間、44回にわたって、基金の資産から計23億8334万円余りを着服。05年7月から06年7月の間には3回にわたり、都内のファンド運営会社「アール・ビーインベストメント・アンド・コンサルティング」から、運用額を増やすなどの便宜を図った謝礼などとして計430万円を受け取った。
 長野地検の山本幸博・次席検事は「求刑通りで妥当な判決」とコメント。坂本被告の弁護人の柳沢修嗣弁護士(長野市)は閉廷後の取材に「控訴するかどうかは被告と話してから決める」とした。

**********朝日新聞デジタル2014年6月25日15時07分
24億円着服事件、元事務長に懲役15年判決 長野地裁
 長野県建設業厚生年金基金の約24億円着服事件で、業務上横領と収賄の罪に問われた元事務長・坂本芳信被告(56)に対し、長野地裁は25日、求刑通り懲役15年、追徴金430万円の判決を言い渡した。伊東顕裁判長は「空前の巨額横領事件で、基金の加入者らが受けた損害は甚大だ」と述べた。 ←当会コメント:前項記事と同様「空前」と言う表現は不適当ですね。
 坂本被告の起訴内容は@2005年6月〜10年9月、総額約23億8千万円を着服したA05年7月〜06年7月、資産運用をめぐり便宜を図った見返りとして、東京のファンド管理会社から現金430万円の賄賂を受け取った――というもの。着服した金の大半を旅行や飲食などの遊興費に使ったとされ、公判で起訴内容を認めていた。
 坂本被告による着服は、10年9月に発覚。基金の掛け金を管理する銀行口座から20億円以上が不明になっていることがわかり、坂本被告は国の監査中に行方不明となった。約3年後の昨年11月、渡航先のタイ・バンコクで現地当局に身柄を拘束され、帰国後、長野県警に逮捕された。

**********日本経済新聞2014/6/26 1:45
元事務長に懲役15年 厚年基金横領、長野地裁が判決
 長野県建設業厚生年金基金の掛け金約23億円が使途不明になった事件で、業務上横領と収賄の罪に問われた元事務長、坂本芳信被告(56)の判決公判が25日、長野地裁であった。伊東顕裁判長は「空前の巨額横領事件で犯行は悪質」などとして、求刑通り懲役15年、追徴金430万円を言い渡した。 ←当会コメント:前項記事と同様「空前」と言う表現は不適当です。
 判決理由で伊東裁判長は「横領額のほとんどを高級クラブでの豪遊など常軌を逸した浪費により費消し、回復不可能になっている」と指摘。「基金の加入者が受けた被害は甚大だ」と述べた。
 さらに犯行発覚前に外国に逃亡し、現地捜査当局に検挙されるまで3年余り逃亡生活を続けていたことを挙げ「犯行後の情状も芳しくない。刑事責任は重大」と指摘した。
 判決によると、坂本被告は2005〜10年、運用先の保険会社に送金する際に44回にわたって一部を着服し、計約23億8千万円を横領。05〜06年には、資産運用を委託していた東京都内のファンド運営会社から運用額を増やすなどした見返りに計430万円のわいろを受け取った。
 判決後、坂本被告の弁護人は「控訴するかどうかは被告と相談して決める」とした。同基金側は「被告は生涯をかけて被害を弁償すべきだ」などのコメントを発表した。 ←当会コメント:被害にあった基金側は元事務長に「生涯をかけて弁償すべき」と言っているが、安中タゴ事件を見れば、刑務所に入ったもの勝ちです。
 
**********読売新聞2014年06月26日
「基金加入者の損害甚大」 坂本被告15年判決
 「基金加入者らの損害は甚大」――。県建設業厚生年金基金の24億円横領事件で、業務上横領と収賄の罪に問われた元事務長の坂本芳信被告(56)に対し、長野地裁の伊東顕裁判長は25日、求刑通り、法定刑の上限の懲役15年、追徴金430万円の判決を言い渡した。「空前の巨額横領事件」は刑事事件としては一つの区切りを迎えたが、基金関係者は「事件はまだ終わっていない。少しでも弁済してほしい」と話している。 ←当会コメント:前項記事と同様「空前」と言う表現は不適当。
 検察側は、横領した金が多額で、使途が遊興費だったことなどから「犯行は悪質」と主張。業務上横領罪の法定刑の上限は懲役10年だが、収賄罪と合わせて刑法の「併合罪」を適用し、懲役15年を求刑していた。弁護側は、坂本被告が起訴事実を認めており、基金に対して約7232万円を弁償をしていることなどから情状酌量を求めていた。
 判決はまず、経済情勢などから基金の運用益が上がらず、給付額を引き下げざるを得ない中、これに不満を持つ加入企業に対して坂本被告が対応したが理事らから評価されなかったことに坂本被告が不満を抱いていたと指摘。基金への忠誠心を失い、遊興によってうっぷんを解消しようと犯行に及んだと認定した。
 そのうえで、坂本被告は約24億円のほとんどを高級クラブでの豪遊や、自ら経営する高級クラブの経営資金などに消費したことを「常軌を逸した浪費」と批判。被害回復は事実上不可能で、解散しても事業者には多額の負債が残ることから「刑を軽減すべき事情はない」と述べた。
 坂本被告は、髪を短く切り、灰色の長袖のTシャツとスポーツ用のジャージー姿で入廷。伊東裁判長から主文を告げられると、軽くうなずいたが、その後、終始うつむいて聞いていた。
 公判を傍聴していた基金の吉沢恒人常務理事は報道陣に対し、「一生かけて反省し、資産回復に協力してほしい」と述べた。基金関係者の1人も「解散するときに穴埋めのお金を出さなければならず、大きな負担になる。少しでも金を返してほしい」と話した。
 基金は「判決は、坂本被告の犯した罪の重さからして当然の内容。怒りは収まらないが、坂本被告は裁判の中で述べた生涯をかけて被害を弁償する意志を実行し、被害回復に協力すべき」とのコメントを出した。 ←当会コメント:元事務長が裁判で「生涯をかけて弁償する」という意思表示をしたと言いますが、安中タゴ事件でも元職員やその配偶者が同じことを言いましたが結局空手形に終わっています。何の保証もない口から出まかせと考えておいた方がよさそうです。
 一方、坂本被告の弁護人は、数週間前に接見した際、坂本被告が長野地裁であった殺人罪に問われた被告の裁判員裁判で、懲役15年の判決が出たことを新聞で知り、「自分の求刑と同じで、自分がやったことは同じことなのかな」と話していたことを明らかにした。
 弁護人は「最終的には本人の意志だが、接見で求刑通りの刑になるかもしれないとは伝えてあり、受け入れるかもしれない」と坂本被告が控訴しない可能性が高いとの考えを表明。26日に方針を決める予定という。

**********中日新聞2014年6月26日 01時13分
元事務長に懲役15年判決 長野・年金基金の巨額横領
 長野県建設業厚生年金基金(長野市)の掛け金約24億円が不明になった事件で、業務上横領と収賄罪に問われた元事務長坂本芳信被告(56)の判決公判が25日、長野地裁であった。伊東顕裁判長は「空前の巨額横領事件で、減軽する格別な事情はない」と述べ、求刑通り、法定刑の上限の懲役15年、追徴金430万円の判決を言い渡した。 ←当会コメント:前項記事と同様「空前」と言う裁判長の表現は不適当です。
 判決では、坂本被告は基金内で冷遇されたり家庭の不和などの不満を晴らすため、約24億円を横領したと認定。被告が経営するクラブの運営資金のほか、高級クラブでの豪遊や愛人に贈るブランド品購入費などに充てており、伊東裁判長は「基金加入員の老後を支える貴重な財源を、常軌を逸した浪費で使い尽くした。犯行の発覚直前には外国に逃亡し、非常に悪質」と指摘した。判決言い渡し後も「懲役15年だが、裁判所としては一生反省することを望んでいる」と説いた。  ←当会コメント:51億円事件の元職員は結局少しも反省することなく隣の高崎市に在住中。
 判決によると、被告は2005年6月〜10年9月、基金の口座から約24億円を着服したほか、都内のファンド運営会社に基金の資産を投資した謝礼として、05年7月〜06年7月に、同社の役員から430万円を受け取った。
 弁護側は、被告が懲戒解雇されるなど社会的制裁は受けたとして、情状酌量を求めていた。控訴するかは被告と相談するという。
 長野県建設業厚生年金基金は、坂本被告による不明金が発覚した10年以降、年金資産消失事件で前社長らが詐欺罪などに問われたAIJ投資顧問(現MARU)などへ投資した計133億円余りも大半が焦げ付き、16年五月末に解散する方針。

**********日本テレビ系(NNN) 6月25日(水)17時4分配信
“空前の巨額横領”元事務長に懲役15年
 長野県建設業厚生年金基金から24億円を横領した元事務長に対して、長野地方裁判所は25日、求刑通り懲役15年の判決を言い渡した。
 業務上横領などの罪に問われているのは基金の元事務長・坂本芳信被告(56)。判決によると、坂本被告は2005年6月から5年3か月にわたり基金の口座から44回、総額23億8300万円を着服した。着服した金は、海外旅行の費用やブランド品の購入、さらに高級クラブの経営や飲食費など1人で全て使ったという。
 発覚直前の2010年9月にタイに逃亡して3年余り潜伏していたが、去年11月にタイ・バンコクで逮捕された。
 25日の判決で長野地方裁判所の伊東顕裁判長は、空前の巨額横領事件で刑を軽くする理由がないとして、求刑通り懲役15年の判決を言い渡した。 ←当会コメント:前項記事と同様「空前」と言うのは不適当です。
 特に若い女性と交際したいために巨額な金を使い、常軌を逸した行動と指摘している。
 坂本被告の弁護人は判決後に、26日に坂本被告と会って控訴するか相談すると答えているが、これまでの様子では控訴しないかもしれないと話していた。

**********時事通信2014 年 6 月 25 日 18:25 JST 更新
元事務長に懲役15年=23億円、クラブ経営や愛人に—厚年基金巨額横領・長野地裁
 長野県建設業厚生年金基金(長野市)の多額横領事件で、業務上横領と収賄の罪に問われた基金の元事務長坂本芳信被告(56)の判決公判が25日、長野地裁であった。伊東顕裁判長は「空前の巨額横領事件で犯行は悪質。刑期の上限に処すべきだ」などと述べ、求刑通り懲役15年、追徴金430万円を言い渡した。 ←当会コメント:前項記事と同様「空前」と言う表現は不適当です。
 伊東裁判長は「被告は高級クラブの経営資金や、愛人らとの関係維持などのために浪費した」と指摘。「裁判所としては、一生反省していくことを望みます」と説諭したが、坂本被告は無言だった。  ←当会注:いくら裁判所が望んでも、被告にそれを果たす義務も責任もないわけで、そのことは安中タゴ51億円事件で立証済み。
 判決によると、坂本被告は2005年6月〜10年9月、44回にわたり約23億8300万円を基金口座から着服。05〜06年には基金の資産投資先のファンド運営会社役員らから、計430万円の賄賂を受け取った。 
[時事通信社]

**********TBSニュース2014年6月26日04:47
年金基金横領事件、元事務長に懲役15年の判決
 長野県建設業厚生年金基金の元事務長が24億円に上る掛け金を横領した事件で、懲役15年の判決が言い渡されました。
 元事務長の坂本芳信被告(56)は、2005年から基金の掛け金23億8300万円余りを横領し、遊興費や女性との交際費にあてていたことを認めています。
 25日に開かれた公判で長野地方裁判所は、「空前の巨額横領事件で犯行は甚だ悪質」などとして、坂本被告に求刑どおり懲役15年の判決を言い渡しました。 ←当会コメント:前項記事と同様「空前」と言う表現は不適当。
 坂本被告は基金で巨額の不明金が発覚したあと、去年11月に逮捕されるまで3年以上、タイで逃亡生活を送っていました。

**********毎日新聞 2014年06月25日 20時37分
長野・基金:「空前の巨額横領」元事務長に懲役15年判決
 ◇追徴金430万円、長野地裁「甚だ悪質で刑事責任は重大」
 長野県建設業厚生年金基金(長野市)で約24億円の使途不明金が生じた事件で、業務上横領罪と収賄罪に問われた基金元事務長、坂本芳信被告(56)に長野地裁は25日、求刑通り法定刑上限の懲役15年、追徴金430万円の判決を言い渡した。伊東顕裁判長は「空前の巨額横領事件。甚だ悪質で刑事責任は重大」と述べた。 ←当会コメント:前項記事と同様「空前」と言う表現は不適当です。
 判決によると、坂本被告は2005年6月から、タイに逃亡する10年9月まで44回にわたり、基金の口座から現金計約23億8300万円を引き出して着服した。05〜06年には東京都内のファンド運営会社役員らから運用額増額などの便宜を図った見返りに計430万円の賄賂を受け取った。
 伊東裁判長は動機について、坂本被告が仕事で評価されず基金への忠誠心を失っていた時期に取引先から高級クラブなどで接待を受けるうち、若い女性と交際したいと思うようになったと認定。横領額のほとんどは高級クラブでの豪遊や愛人との関係を維持するために使っていたとして、「常軌を逸した浪費で、基金の加入者が受けた損害は甚大」と指摘した。収賄罪についても「自分がみなし公務員だと認識しながら賄賂を受け取っていて悪質」と述べた。【野口麗子】

**********産経新聞2014.6.26 09:22
年金基金横領、元事務長に懲役15年
 長野県建設業厚生年金基金の掛け金約24億円が不明となった事件で、業務上横領罪などに問われた元事務長、坂本芳信被告(56)の判決公判が25日、長野地裁で開かれ、伊東顕裁判長は「空前の巨額横領事件」とし、求刑通り法定刑の上限の懲役15年、追徴金430万円の判決を言い渡した。  ←当会コメント:前項記事と同様「空前」と言う表現は不適当。

**********テレ朝ニュース2014年06/25 18:54)
24億円“横領”の元事務長に懲役15年の実刑判決
 業務上横領の罪などに問われた元事務長に懲役15年の実刑判決です。
 判決を受けたのは、長野県建設業厚生年金基金の元事務長・坂本芳信被告(56)です。起訴状によりますと、坂本被告は2005年から5年間、基金の口座から約24億円を横領したほか、基金の資金運用を委託したファンド運営会社から400万円余りの賄賂を受け取ったとされています。坂本被告は、起訴内容を全面的に認めていました。25日の判決で、長野地裁の伊東顕裁判長は「横領した金額のほとんどを高級クラブでの豪遊や愛人などとの関係を維持するための常軌を逸した浪費により消費している」と指摘し、懲役15年の実刑判決を言い渡しました。
**********

■結局、安中タゴ事件にしても、長野サカモト事件にしても、横領した者勝ちと言うことが言えます。また、事件直後から刑務所に10数年いられるということは、世間の非難を受けずにゆっくりと豪遊の余韻にひたったり、使途不明金として残してある金銭の出所後の使い道をじっくり吟味するうえで、最適な環境となるでしょう。

 サカモト被告にはぜひ出所後、長野新幹線で安中榛名駅を訪れ、サカモト事件の倍以上の横領事件を起こした舞台となり、いまだにあと88年間(サカモト被告が出所した時でも、まだあと63年間!)、せっせと横領金の尻拭いをさせられている市民の無様な姿を見に来てほしいものです。

【ひらく会情報部・安中タゴ事件19周年記念調査班】
3



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ