2014/6/25  23:15

相変わらず大同スラグをサンパイだと認めたがらない群馬県農村整備課の営農環境に対する認識度の低さ  スラグ不法投棄問題

■環境基準を大きく超える有害物質を含有した大同特殊鋼渋川工場から排出された鉄鋼スラグを混入させた再生砕石と称する代物を、安全な食のための健全な土と水の環境確保が必須条件である圃場整備事業で農道の路盤材として大量に使用するという、前代未聞の事態が発覚した東吾妻町柳生地区ですが、あろうことか、このサンパイの上に舗装工事をして蓋をしてしまおうという工事が平成26年6月11日に入札にかけられました。市民オンブズマン群馬では、平成26年6月16日にこの工事を担当している吾妻農業事務所の農村整備係の松井次長に電話をして、「サンパイである有害スラグの撤去を最優先でお願いしたい」と強く要諦したところ、「貴重な意見なので、県庁にも伝えておきたい」とする回答がありました。(平成26年6月16日当会ブログ参照:
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1318.html )


 そこで、オンブズマンでは6月24日に県庁の農村整備課を訪問し、担当の吉田・篠原両職員とこの件について協議しました。オンブズマンの質問に対する県側の説明内容は次のとおりです。

(1)(6月16日に吾妻農業事務所を通じて、オンブズマンから申し入れた大同スラグ撤去要請について話は聞いていますか?)聞いている。
(2)(その後の対応は?)対応としては、予定通り、舗装する、ということだ。
(3)(どういう経緯で、急遽舗装することに決まったのでしょうか?)大同スラグの問題とは関係ない。圃場整備事業と言うのは、恣意的な要件もあるし、当初、舗装計画がないにしても、要は予算との関係もあるため、段階的に舗装していくという事業だ。
(4)(でも、こういう事業は単年度予算で計画されるのでしょう?急に舗装するというのはやはり想定外の事態が浮上したからなのでは?)要するに県が27カ所のうち6か所を選定した工事現場を、県として調査したところ「結果として安全だった。基準値以内だった」という結論を出している。
(5)(でも、大同スラグは廃棄物の定義に照らせば、明らかにサンパイですよね?)はっきり言って、まだ、廃棄物リサイクル課のほうは、まだ明言していない。
(6)(えっ?でも大同側も既に箱島の混合所に「産業廃棄物保管場所」という看板を掛けていますけど?)萩生地区のほ場整備工事で大同スラグを運び込んだ時は、また違ったわけだ。
(7)(サンパイと認識していなかったというわけでしょうか?)・・・
(8)(萩生地区の農道の緊急の舗装工事には490万円かかっているようですが、予算執行権はどこにあるのでしょうか?)出先の吾妻農業事務所にある。同事務所で予算執行の判断をくだした。
(9)(事は東吾妻町萩生地区だけではありません。筆者の在住する安中市岩野谷地区でも、現在、碓氷川流域地区公害特別土地改良事業が進められております。地元で長年の悲願であるこの重要な事業も県農村整備課が担当することになりますが、もし、萩生地区の圃場整備事業で大同スラグのようなサンパイが使用され放置されるとなると、県の営農面での環境保全の認識に疑問符がついてしまいます。ぜひ、この観点からも大同スラグの撤去について再考願えませんか?)東邦亜鉛安中製錬所周辺の汚染土壌対策と、東吾妻町の圃場整備と、どのような関係があるのか?・・・

■以上のように、群馬県農村整備課では、大同スラグをサンパイとして認識していない(しようとしない)ため、オンブズマンから何を言っても、トンチンカンな返事しか返ってきません。

 これは明らかに、既に大量に県土各地にまき散らされた有害物質を含有する大同スラグの撤去について、群馬県が及び腰の姿勢であることを物語っています。

 大同特殊網は、その培った技術力をもって、毒性のある有害物質を含む鉄鋼スラグを無害化してから外部に出すのであれば、もちろん問題はありません。しかし今回の事件では、有害物質が含まれたままのスラグを、子会社の大同エコメットを通じて、佐藤建設工業の保有する砕石場から切り出した自然砕石(バージン砕石)を箱島混合所で混合し、その混合物を分析して、有害物質が環境基準値以下だとする検査成績証を添付して、公共工事に使用してきました。

 つまり、環境基準値を超える有害スラグの数倍のバージン砕石を加えて、トータルで分析したら基準値以下になったから、使用上安全だ、という論理なのでしょう。

 大同特殊鋼若しくは同社100%子会社の大同エコメット、あるいは大同と一緒にスラグ混合再生砕石なる代物を製造し、独占販売していた佐藤建設工業が、基準値以下とするための加工処理(といっても実際には有害スラグと、その数倍量のバージン砕石とを単に混ぜ合わせただけ)を行ったというのであれば、中間処理業者としての登録や、必要な品質等の管理や検査等の記録を行っているはずですが、実態は無資格だったようです。

 であれば、どのような偽装を凝らしたり、屁理屈を捏ね繰りまわしても、大同スラグは産業廃棄物であり、それを自然砕石(バージン砕石)で水増ししたスラグ混合砕石なる代物も産業廃棄物ということになるのではないでしょうか。

 参考までに、環境省のHPに掲載されている「『汚染土壌の処理業に関するガイドライン』(改訂第2番)平成24年5月 環境省 水・大気環境局 土壌環境課」を見てみましょう。
http://www.env.go.jp/water/dojo/gl_disp-cs/full.pdf

 大同有害スラグに天然砕石を加えて、見かけ上、有毒物質を薄めるプロセスが国や県の言うように有効なのであれば、当然、大同と佐藤建設工業が大同スラグ混入砕石を製造していた混合所は、改正土壌汚染法に定める「浄化等処理施設」に該当するはずです。

 そこで、全国の土壌汚染等対策法に基づく汚染土壌処理業者一覧(平成26年6月2日現在)を見てみましょう。この中には大同特殊鋼も子会社の大同エコメットも、大同と一緒に混合砕石を製造し、それを独占販売していた佐藤建設工業の名前も、どこにも見当たりません。
https://www.env.go.jp/water/dojo/law/gyousya.pdf


■ところが、群馬県では廃棄物リサイクル課以外はすべて、大同スラグはサンパイではなく、環境基準値以下の「安全な路盤材」だと見なしたがっているのです。その根拠はいったいどこにあるのでしょうか。

 その証拠を示すこともせず、群馬県県土整備部は、大同スラグ入りの路盤材を施用した27件中6か所を追試験して、「やはり基準値以下だった」として「安全だ」と宣言をしています。これを根拠にして、農村整備課も、大同スラグを撤去しようとしません。

■しかし、オンブズマンでは、大同スラグが廃棄物に該当するかどうかの判断基準を環境省の「行政処分の指針について」と題する平成25年3月29日付の通知に照らしてチェックした結果、大同スラグは産業廃棄物であるという確証を持っています。(6月19日付当会ブログ参照:http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1322.html

 群馬県がこの環境省の指針に基づき判断しようとしないのはどうみても不可思議です。背後に、何か得体のしれない事情を抱えていることがうかがえます。

 市民オンブズマン群馬では、近日中に東吾妻町萩生地区を再度現地視察し、サンパイの上に舗装をするという信じられない暴挙が行われる状況を確認する予定にしています。

■その上で、今後、大同スラグがサンパイということになり、全て撤去するハメに陥った場合、とくに農村整備課に対しては、あれほど工事の見直しを要請したにもかかわらず、舗装工事を強行したことになるため、無駄な公金を費消したことを理由に、住民監査請求も視野に入れた対応も必要になることでしょう。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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2014/6/30  8:44

投稿者:市民オンブズマン群馬事務局

>>最下級県民様
 コメントをお寄せくださりありがとうございます。ご指摘の通りです。群馬県は、普段我々県民に見せるのは全く異なる対応を、大手企業など政治力を使う輩にしているのは、今回に限ったことではありません。こうした現状は、いわゆる二重基準というべきものであり、ルールを守らない中国政府と同じレベルということができます。

2014/6/27  20:22

投稿者:最下級県民

(6)(えっ?でも大同側も既に箱島の混合所に「産業廃棄物保管場所」という看板を掛けていますけど?)萩生地区のほ場整備工事で大同スラグを運び込んだ時は、また違ったわけだ。

これは本当ですか?
看板をかける前とか後とかって、物は同じですよね。
住民をバカにしてませんか?
こんなお役人様では群馬県を守れないと思います。
辞職してください。

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