2008/10/2  3:34

県外ゴミ搬入を巡りサイボウが安中市を提訴!茶番劇訴訟の行方  全国のサンパイ業者が注目!

■平成20年8月7日の東京新聞朝刊地方版を見た安中市民は仰天しました。記事は「安中市が争う構え 処分場協定の無効確認訴訟」と題して、「安中市内に最終処分場を開設した同市の廃棄物処理業者が、県外自治体からの廃棄物搬入を認めない市の協定書の無効確認を求めた訴訟の第一回口頭弁論が8月6日、前橋地方裁判所(木林敬子裁判長)であった。安中市は答弁書を提出し、争う構えを示した。訴状によると、原告は1998年6月、市と廃棄物最終処分場設置・運営の協定書を締結した。この中に、原告が処分場に搬入できる一般廃棄物は『県内の市町村および一部事務組合の廃棄物処理施設から排出された焼却残灰などに限定』との条項を記載。原告側は『条項は合理性を欠き違法』と訴えている。」と報じたからです。


■実は、平成19年秋頃から、地元の安中市岩野谷地区では、この処分場の施設設置認可を受けているサイボウ環境株式会社が、処分場周辺住民に対して、群馬県外のゴミについても、受け入れることが出来るように、各戸を回って同意書をとりはじめていました。そこで、今年の2月25日付で当会は、安中市長に「同意書が出された可能性があるので、同意書の開示をするよう」に請求したところ、安中市長から、3月3日付けで「市は同意書を受領していない」として、不存在通知をよこしました。

■サイボウ環境の処分場に持ち込むゴミについて、サイボウは、かつて、小寺前知事に処分場許可の設置申請をした当時は、「県内のゴミ」を搬入することが前提条件となっていました。当時の中島前市長は、安中市のゴミはサイボウの処分場には入れない方針を明言していました。ところが、それではゴミの収集範囲が足りない、という業者の意向を汲んだ岡田現市長は、中島前市長の方針を覆して、サイボウ環境の処分場完成に合わせて、安中市のゴミ焼却灰を搬入することを決めました。

■サイボウ環境の一般廃棄物最終処分場は、既に当会のブログで報じたように、違法手続きの寄せ集めで作られたものです。平成7年11月に行われた安中市長選挙では、当時トップ当選を果たした候補に、サイボウの前社長が選挙用に3千万円を寄附しましたが、収支報告に記載が無いとして騒がれた経緯があります。選挙後、群馬県警の捜査二課は、サイボウの前社長(その後病死で故人)が、安中市に入っていたことを確認して、選挙違反での摘発に自信を深めていましたが、なぜか、捜査の最終段階で、担当刑事が突然青少年課に転籍となり、この事件はお蔵入りになりました。

■この処分場にはゴミを搬入するための道路がありませんでした。県道から農業振興用に補助金で作った農道はありましたが、3千万円のカネをもらった前市長も、さすがに農道を全面的にゴミの搬入道路に使用させることにはOKを出せませんでした。そこで、サイボウは悪徳不動産業者を使って、県道脇の農地等を強引に買収しました。そして安中市と結託し、県道から入れるように新しく道路をつくり、それを安中市に寄附する形をとるとともに、途中の既設市道の一部を拡幅するなどして、市道改良工事の名目で、ゴミ搬入道路を完成させたのでした。ところが、その過程で、隣接地権者との境界確定立会の同意書が作成された際に、少なくとも4名の地権者の署名と押印が本人の意思とは裏腹に、勝手に使われました。というのは本人が既に30年前に死亡していたケースもあったからです。境界確定時には、安中市土木課の職員が立ち会っていましたが、違法行為に目をつぶり、結果的に偽造文書作成及び行使を認めた格好になりました。

■偶然、この事実を知った当会では、境界確定の同意書を偽造し、それを市長に提出したサイボウ環境の前社長を告発するため、告発状を県警に提出しました。ところが、警察は、なかなか告発状を受理しようとしません。そのため、再三にわたり証拠を示し、事実関係を粘り強く説明して、捜査を強く促した結果、警察は漸く告発状を受理してくれました。約3ヶ月の捜査のあと、警察から捜査結果として知らされた内容を聞いて、当会はビックリ仰天しました。偽造書類を作成したのは、サイボウの社長ではなく、サイボウの社長から境界確定の手続作業を委託された高崎市の測量会社だというのです。サイボウの前社長は事件とは無関係なので、不起訴処分にしたとの説明でした。測量会社は高崎地検で有罪判決を受けましたが、執行猶予月だったので、翌日から営業を続けており、何の実害もありません。そこで、高崎地検に頼み込み、半年近く粘って、ようやく偽造事件の刑事記録の一部を閲覧させてもらいました。しかし、どうみてもサイボウの社長名で安中市長宛に同意書が提出されているのに、なぜ偽造文書の行使の罪で罰せられなかったのか、不思議でなりませんでした。

■こうした経緯により、サイボウの処分場は、安中市と群馬県、それに警察の加護のもとに、実に約16年の歳月をかけて平成19年初頭に完成しました。こうした経緯を知る地元住民にとっては、なぜサイボウ環境が、安中市を相手取って、処分場にかかる協定書の無効確認請求訴訟を提起したのか、さっぱり理解できませんでした。そこで、新聞報道の1週間後、本件に関する一切の行政文書(原告業者の訴状、被告市長の答弁書、業者との間で交わした文書、業者からの提訴を受けて訴訟に至った経緯を示す起案書、稟議書等の内部文書を含む)。の情報開示請求を8月14日付で安中市長に対して行いました。

■8月27日付で開示された裁判に関する資料を見ると、ビックリすることばかりです。まず、原告のサイボウ環境は、東京の虎ノ門法曹ビルに法律事務所を構える野村創という弁護士を起用していますが、安中市は弁護士を起用していません。岡田市長は市役所の職員3名を指定代理人として任命したのです。前記の搬入道路としてサイボウが行なった市道改良工事に際して、偽造書類による手続は無効であり、サイボウの処分場建設に際して施工を請け負った大林組が、工事事務所を農地に勝手に建築したことは無効だとして、地元住民らが安中市を提訴したときには、高崎の弁護士をすぐに起用して、徹底的に原告住民を叩きましたが、今回のサイボウからの提訴では、市職員3名に訴訟対応を命じたのです。

■サイボウ環境はなぜ岡田市長を相手取り、県外ゴミの搬入を認めるよう、協定書の無効確認請求訴訟を起こしたのでしょうか。本来、処分場の施設設置許可は群馬県知事に許認可権限があります。県外ゴミの搬入は認めないと、サイボウに代わって、一貫して地元住民に説明したのは、群馬県の環境担当部署の担当責任者でした。それなのに、なぜ協定書だけをヤリ玉に挙げて、わざわざ裁判に持ち込んだのでしょうか。

■裁判資料を読めば読むほど、サイボウが本気でこの訴訟を起こしたとはどうしても思えません。搬入ゴミが少ないので、投下資金が回収できないのは死活問題だ、というのが主張の根拠のようですが、実際にサイボウ環境は資金力も、ゴミ処分に関する技術力もありません。実際には、群馬県が斡旋した長野県佐久平にあるイー・ステージ株式会社が、銀行から融資を受けて処分場を建設しました。
いまさら、投下資金が回収できないなどとサイボウ環境が主張できる筋合いではありません。サイボウは完全なダミー会社といえますが、実質的に経営に携わっているイー・ステージの名前を全面に出すと、実質的に譲渡したことを認めることになり、そうなると、16年も要した処分場設置許可手続きが振り出しに戻ってしまうからです。

■サイボウ環境が、いまさら茶番劇ともとれる裁判をはじめたのか?
群馬県知事ではなく、なぜ安中市長を相手に協定書だけをとりあげて、裁判に踏み切ったのか?
そこには何か打算或いは勝算があるにちがいありません。
偽造文書を作成し、農地法や河川法、道路法など数々の違法行為を犯してきたサイボウに、正義を主張する権利や勝ち目はどうみてもないはすです。

■しかし、堂々と安中市に対して法定闘争を仕掛けてくる背景には、サイボウは土地開発公社51億円事件で露呈した安中市のかかえる弱点を熟知しているのではないか、が懸念されます。万が一、前橋地裁で、サイボウが勝訴すれば、判決を盾に、どうどうと県外からのゴミを自由に持ち込むことができるためです。あれほど、県外ゴミの越境移入に歯止めを掛けようとしてきた手続きが、茶番劇裁判で、ないがしろにされてはたまりません。どんなに許認可手続の過程で歯止めを掛けても、完成後、裁判で全部反故にできるという前例を作ってしまうことになりかねません。

■サイボウと関係の深い処分場隣接の牧場主からいろいろと頼みごとを引き受けてきた岡田市長としては、「この裁判に勝訴すべきかどうか」などと迷うことのないよう、毅然とした自信のほどを地元住民に見せてもらいたいものです。他方、この裁判でサイボウが勝訴することになれば、全国的に、サンパイ業者の間で、サンパイ銀座として有名になった安中市の知名度がさらにアップすることは疑いの余地がありません。
当会では順次、訴訟情報をはじめ、業者の違法行為、そして安中市や群馬県のこれまでの行状を報告することにしています。

■なお、この処分場の直ぐ隣で、サイボウと関係の深い牧場主や、岡田市長の覚えめでたい地元岩野谷地区区長会長が中心となって、「岩野谷ふれあいの里」〜コスモス祭り〜が10月4日(土)〜5日(日)にかけて午前10時から午後3時まで開催されます。違法だらけの処分場の様子や、高崎のヤマダ電機などの工事現場から搬入した大量の土砂が崩落した後など、絶対にお見逃しなく。

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サイボウ処分場の標識板。

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サイボウ処分場の様子。建設費30億円強は全てイー・ステージ鰍ェ銀行借入して、大林組が施工。

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搬入ゴミは、今のところ、安中市と館林市のゴミ焼却灰が主体。イー・ステージは首都圏の多数の自治体のゴミ処理を委託されているが、いわく付きの「サイボウ環境」の名前では自治体も尻込みするのは当然かも。

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平成20年の春に、何者かによって落書きされた当会の看板。サイボウは「俺がやったのではないぞ」と、訊きもしないのに当会にわざわざ言いに来る始末。

【岩野谷の水と緑を守る会】
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