2014/9/2  23:44

大同有毒スラグ不法投棄調査レポート・・・国交省技官への質問2「優良工事表彰の謎」  スラグ不法投棄問題

■国交省では、毎年度に完了した工事や業務の中で“特に優れた成績を収めた”工事、業務、技術者等について、毎年度優良工事等表彰式を行っています。今年も平成25年(2013年)度の優良工事等表彰式が平成26年7月14日にさいたま新都心合同庁舎で開催されました。群馬県建設業協会会長である沼田土建(本社・群馬県沼田市)とか池原工業(本社・群馬県東吾妻町)といった会社が、国土交通省優良工事表彰を受賞しています。


○優良工事等表彰の概要について
 “工事及び業務の成績等が優秀で顕著な功績を納めた”企業又は技術者を表彰します。
 また、“受注企業と密に協力し、品質確保や品質向上等に貢献した”企業や専任の技術者を同様に表彰します。

 佐藤建設工業もやはり「安全管理優良受注者」として受賞しておりますが、莫大な利益を得るために仲良く有害スラグ砕石を使用していた関係者が、揃って“優秀で顕著な功績を収めた”として、国交省の評価を得たというのは、どう考えても「ブラックジョーク」としか思えません。国交省の評価基準と言うのは、どうやら我々納税者の常識とは別次元のようです。

■さて、市民オンブズマン群馬の大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム(自称「リットン調査団」)の調べで、上層路盤材に有害スラグが配合されていた事が判明してきました。

 群馬県内の上層路盤工には通常、粒調砕石40〜0という天然砕石が使用されますが、佐藤建設工業の粒調砕石には有害スラグが含まれています。

 これまでの調査で、薗原ダム工事で有害スラグ砕石が大量に使用されていたことが判明しています。

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

■これに加えて、特別調査チームは今回新たに八ッ場ダム関連工事であるJR新川原湯駅の北側の道路工事に有害スラグが混入しているのを発見しました。

クリックすると元のサイズで表示します
かわらゆおんせん(新駅)。

クリックすると元のサイズで表示します
駅北側の道路。

クリックすると元のサイズで表示します
クリックすると元のサイズで表示します
さび浮石。有害スラグであることがわかる。

クリックすると元のサイズで表示します
アスファルト舗装を施工するため厚さ分として5センチ程度空けてある。つまり、上層路盤工事で一旦終了している。

■このように、舗装されてない工事途中の現場を調べると有害スラグだらけですが、なぜ有害スラグの使用会社が優良工事表彰されたのでしょうか?

 特別調査チームの報告によれば、有害スラグの配合はスラグだらけの所もあれば、まばらな現場もあり、その配合はデタラメで、製造・品質管理された状況ではありません。

 デタラメ配合の砕石を現場で施工管理する際どのように管理されていたのでしょう。仮に有害スラグを10%配合したとき、その最大乾燥密度や最適含水比といった数値を求めておいて、施工管理するそうですが、配合比率がデタラメなのですから、基準となる数値をどのように測定するのでしょうか?

■バッチャープラントのような機械で連続運転中に製造する過程で、配合していくのなら管理も可能ですが、既に報告したとおり、佐藤建設工業では中央(箱島)混合所で、重機でダンプカーに積み込みながら配合、または、現場で直接配合していたのですから、その配合割合は施工管理に馴染むものではありません。施工管理できていない会社を表彰するのは一体どういう評価基準なのでしょうか?

クリックすると元のサイズで表示します
現在の中央(箱島)混合所の様子。有害スラグ混合砕石は遮断型処分場に処分したようだ。

クリックすると元のサイズで表示します
「産業廃棄物 鉱さい」の看板。管理者は大同エコメット。大同特殊鋼の100%子会社だ。http://www.d-ecomet.co.jp/pages/profile_address.html http://www.nikkan.co.jp/persons/pdf/daidotokushu_20110930.pdf 

クリックすると元のサイズで表示します
まだまだサビ浮石がある。現場に足を運んで管理することが面倒臭いようだ。掃除は隅々まできちんとやりたいもの!ご近所の方々の気持ちを考えてほしい。

■さらに、不可思議なことがあります。天然砕石の使用が指定されているはずの、上層路盤材に、有毒スラグ混合砕石が使われているのです。これは全く論外の行為です。

 有毒なうえにエージング不足のスラグを上層路盤材に利用しているため、道路の表面が波を打っている、との声が地元では上がっています。

クリックすると元のサイズで表示します

8月21撮影。↑

■有害スラグは、ある時は、本来、再生砕石の使用を指定されている所に使用されたり、天然砕石の使用を指定されている所に使用されたり、時と場合によりコロコロ姿を変えたりしています。いったいどういう事なのでしょう。

 このことにお気づきのお役所の皆様、どなたでもかまいませんから、「設計書通りの材料を使用せよ」と、施工業者や排出責任者にご指導ください。佐藤建設工業は中間処理業の許可を得ていません、不法投棄も重ねてご指導ください。よろしくお願いいたします。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄調査チーム・この項続く】


※参考情報
http://gunma-cgc.or.jp/leader/201310.htm
【群馬県建設業協会会長】
群馬県建設業協会 会長 青柳 剛(あおやぎ たけし)様
プロフィール:
昭和24年生まれ。
昭和51年、早稲田大学大学院理工学研究科卒業。
以後、平成9年まで前橋市立工業短大にて建築教育に携わる。
昭和56年、家業である沼田土建株式会社に入社。
平成 5年、群馬県建設業協会理事就任。
平成 6年、沼田土建株式会社代表取締役就任。
平成11年、沼田商工会議所建設業部会長就任。
平成14年、厚生労働大臣表彰受賞。
平成17年、群馬県建設業協会副会長、同沼田支部長、利根沼田職場警察連絡協議会会長、群馬県防犯協会理事、群馬県道路協会理事に就任。
平成20年、群馬県建設業協会会長代行副会長に就任
平成21年、同協会会長に就任し、現在に至る。
【沼田土建株式会社】
設立    昭和23年12月
所在地   沼田市西倉内町593
業務内容 建設業・建築設計事務所・宅地建物取引業
【インタビュー記事】
Q:群馬県建設業協会の歴史について教えてください。
A:建設業界全体の向上を図ろうと、明治18年に前橋土木組合が発足し、明治42年には、県内請負業者67名により、初の全県的な組織である土木建築請負同業組合が誕生しました。昭和の時代になり、数度の法改正と改組を経て、戦後の昭和23年、前橋商工会議所に約100人が集結し、群馬建設業協会が創立されました。その後、昭和56年には社団法人として改組し、平成25年4月に「一般社団法人群馬県建設業協会」へ移行し、現在に至っています。
 建設業の健全な発展を図るため、建設業を経済的、社会的及び技術的に向上させ、これにより公共の福祉の増進に寄与することを目的としています。これまでの活動としては、施工技術発表会や各種講習会の開催、意見交換会や提言要望活動など多岐に亘っています。
 最近の取組みとしては、県内の流通業者の方々と提携した「流通在庫備蓄方式」があります。これは、災害時に不足するブルーシートや土嚢袋などの災害応急対策資材を購入し、流通業者の方に管理していただき通常の在庫量より多く備蓄し、当協会がそれに負担金を支払うという方式です。これにより、県内・近県で災害が起きた際、即時の物資供給が可能になるのです。
 このように建設業というのは単に道路や建物を造るだけでなく、災害対策を担う側面も持っており、地域の皆様の安全を守っています。
Q:経営理念やモットーを教えてください。
A:『表現するために人は生きている』。私はエッセイ等、文章を書く機会に恵まれていますが、これは表現活動です。のみならず、建物を建築すること、家族や友人といった人間関係を作ること、これらも表現といえます。人に感動を与えるものや、働きかけるものを構成し、発信していくこと。社内や業界内だけでなく、広く世の中にどういった発信ができるかを考え続けることが大切です。もちろん、そうして発信したものは常に実るわけではありませんが、発想し、構成し、発信し続けることが大切なのです。英会話の教材をずっと聞いていたらある日突然理解できるようになった……という話がありますが、これと似ています。イノベーションというものは、そうして生まれるのです。
 では、当協会の発信とは何か。災害対策などで建設業の役割が再認識されている今、地域建設業、ひいては地域経済の再生を目指すのが当協会の役割です。そのために、見通し(事業量)、報い(労務単価)、やりがい(技術者)の3点を「三本の矢」として理念に掲げ事業に取り組むとともに、行政・各種業界団体との連携・意見交換を行っています。
協会の活動内容で一番力を入れていることや将来展望を教えてください。
 これからの業界を示すキーワードはいくつかありますが、挙げるなら「若者・女性・IT・環境」の4つだと思っています。
 このうちITについては、GPS携帯による災害情報共有システムが挙げられます。環境については、26年間続けている清掃事業「道路クリーン作戦」や災害警戒活動、除雪作業などがあります。
 また、女性については、「環境すみずみパトロール隊」という、女性職員の目線で、現場の作業員の服装や、整理整頓状況などをチェックする活動を行っています。これにより現場の作業状況の改善や、ミス・事故の予防が期待できます。また、参加する職員の側も自分の目で現場を見ることで、業務内容についての把握や、モチベーションのアップに繋がるのです。
 時代の波の中で業界を取り巻く状況は日々変化しており、常にその変化を敏感に感じ取っていく必要があります。ですが、「いい物を作る」「地域に貢献する」という建設業の基本的な役割は変わりありません。建設業界として、地域社会の皆様の生活を守っていけるよう、これからも様々なことを“仕掛け続けて”いきたいと思っています。
【取材を終えて】
 青柳様におかれましては、建設業協会の会長として、また沼田土建(株)の代表として大変にお忙しい中、快く取材に応じてくださり、まことにありがとうございました。
 青柳会長のお言葉は、建設業界の現状に即した分析と将来への展望、地域社会の堅持と発展に向けた責任感と使命感が込められた、頼もしく力強いものでした。
 青柳会長と群馬県建設業協会が、これからも地域社会の基盤整備、安全確保と発展、そして地域経済の活性化に向け、ご活躍されることを願っております。
(営業部)
【群馬県建設業協会所在地】
〒371-0846 前橋市元総社町二丁目5番3号
TEL 027-252-1666
【協会の歴史】
明治18年 前橋土木組合創立
明治42年 土木建築請負同業組合創立
大正6年  土木建築請負業組合と改称
大正8年  群馬県土木建築請負業組合と改称
昭和14年 群馬県土木建築業組合と改称
昭和19年 法改正により一時解散し、日本土木建築統制組合の傘下に入る
昭和23年 群馬県建設業協会創立、前橋市本町に会館建設
昭和48年 現在地に群馬建設会館建設
昭和56年 社団法人群馬県建設業協会に改組
平成25年 一般社団法人群馬県建設業協会に移行
【協会の概要】
会員 県内の総合建設業を中心に269社
支部 県内に12支部(前橋、高崎、桐生、伊勢崎、太田、渋川、沼田、藤岡、安中、吾妻、富岡、館林)(平成25年9月1日現在)
2



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ