2008/11/5  1:44

多胡運輸を取り巻くバリヤー……弁護士編  首都高炎上とタゴ運輸

■平成20年8月3日に発生した首都高でのタンクローリー横転炎上事故で、首都高速道路会社が被ったとされる最高45億円余の被害額の決着は、年を越すと見られていますが、現在、この事故の加害者側も被害者側も、裁判を視野に入れた対応を既に開始していると思われます。


仮に、首都高速道路会社が、損害賠償で多胡運輸を提訴した場合、首都高速道路会社は、潤沢な資金力を背景に、経験豊富な顧問弁護士からなる原告弁護団を結成して、勝訴を目指すことになります。

一方、年間売上げ2億円前後の片田舎の多胡運輸は、会社の存亡をかけて、首都高からの莫大な請求から何とか逃れるために、弁護士を起用して応訴するのかどうか、首都高速道路会社ならずとも、関心を呼ぶことでしょう。

ここで参考になるのが、多胡運輸の経営者の実兄が関与して13年前に安中市土地開発公社を舞台に発覚した51億円巨額横領事件の刑事や民事裁判の経緯です。この経過を見ると、多胡一族を取り巻く不気味なバリヤーの存在を見せ付けられます。51億円事件では、警察の捜査によれば14億円余、当会の調査分析結果によれば20億円以上が使途不明金として、闇の彼方に消えていることが分かっています。これほどの巨額な使途不明金を警察に認めさせた多胡一族の底力は、決して侮ってはなりません。

■「吹けば飛ぶよなタゴウンユ」で「首都高のカチィ!」と思ったら大間違いで、多胡運輸が火事場の馬鹿力を発揮して「大番狂わせもあるかも」と予測する当会の根拠の一つが弁護士です。

13年前の多胡運輸の経営者の実兄が起こした公社51億円事件で、単独犯とされた容疑者の元職員の主任弁護人として刑事裁判の弁護にあたったのは、穂積始弁護士です。穂積弁護士は、この事件の民事関係でも、多胡一族の弁護士として、いろいろ相談に乗っていました。

平成7年5月17日の晩に、前代未聞の巨額横領事件が密かに市役所内部で発覚した直後、5月19日に、当時の小川勝寿・安中市長がイの一番に声を掛けたのが、当時、東京の虎ノ門で共同で法律事務所を営んでいた田邊勝己・菰田(こもだ)優の両弁護士でした。

なぜ地元の弁護士ではなく120キロも離れた弁護士に依頼しなければ鳴らなかったのか。その返の事情が市民の間でいろいろと取り沙汰されましたが、よほど当時の安中市長にとって、地元の弁護士を使えない事情があったものと見られます。

■その後、安中市役所では事件を市民に秘匿し、土地開発公社にあった膨大な資料のうち、警察の捜査で元職員以外への不正な金の流れがバレないように、大量の証拠書類を夜間、公社のあった西庁舎の2階の窓から、ドスン、ドスンと下に放り投げ、トラックに積み込んでどこかに持ち去りました。一説によると、市営のゴミ焼却場に持ち込んだという情報もありました。市役所の付近に住む住民が、夜中にドスン、ドスンと異様な音に目を覚まし、窓から市役所のほうをみると、大量の書類を放り投げていた、という情報も当時、当会に寄せられました。このことは、後に警察の捜査で平成2年3月以前の公社資料がほとんどないという事実と符合しています。証拠隠滅ともとれるこの市役所の行動について、市の関係者はいまだに否定し続けています。

さて、容疑者が多胡邦夫であることを事件発覚直後に把握したにもかかわらず、安中市は6月3日に上毛新聞と朝日新聞が報道するまで、報道管制を強いていました。この間、約半月間に、安中市役所は必死になって、警察への通報や事件の公表の後、警察や検察の捜査や、市民からの責任追及にいかに備えるか、腐心していました。この時も、弁護士がアドバイスしていたのです。

■前述のとおり、摩訶不思議なことに、安中市は顧問弁護士の渡辺明男弁護士には相談せず、東京の田邊勝己・菰田優両弁護士に、事件の始末を依頼しました。

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【弁護士田邊勝己(たなべ かつみ)】
生年月日:昭和35年11月25日
出身地:神奈川県
事務所:東京都港区虎ノ門1-15-11虎ノ門SSビル5階菰田・田辺法律事務所(平成8年当時)。その後、平成11年には、安中市から支払われた1億円の報酬を山分けし、ビルの4階と5階にそれぞれ事務所を構えていたが、現在は互いに独立して別々に事務所を構えている。田邊弁護士の現在の事務所は東京都千代田区麹町1-6-9平河総合法律事務所。
昭和59年 中央大学法学部卒業
昭和61年 司法試験合格
平成元年 弁護士登録(21018)
平成元年 司法修習終了(41期)
平成4年 第一東京弁護士会常議員
得意分野:不動産。会社・ゴルフ会員権
趣味:ゴルフ
【弁護士菰田優(こもだ まさる)】
生年月日:昭和31年2月19日
出身地:神奈川県
事務所:東京都港区虎ノ門1-15-11虎ノ門SSビル5階菰田・田辺法律事務所(平成8年当時)。その後、平成11年には、安中市から支払われた1億円の報酬を山分けし、ビルの4階と5階にそれぞれ事務所を構えていたが、現在は互いに独立して別々に事務所を構えている。
昭和53年 明治大学法学部卒業
昭和59年 司法試験合格
昭和62年 弁護士登録(20167)
昭和62年 司法修習終了(39期)
平成19年 第一東京弁護士会事務次長
得意分野:民事・刑事
趣味:自動車研究
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小川勝寿・安中市長(当時)から依頼を受けた頃、二人は虎ノ門1丁目15番11号にあるビルの5階で法律事務所を開いていました。

以来、公社・安中市の代理人として、この事件の真相隠しに多大の貢献をしてきました。群馬銀行の弁護士が「若手だと思っていたら、どうしてどうして、なかなか手強い」と高い評価を下したとおり、事件のショックで卒倒しそうな市や公社関係者を励まし、どうすれば市民に悟られずに、この巨悪大事件の後処理を無事に済ませるか、迅速に作戦を練って関係者に指示を出していました。

■さて、小川市長のゴルフ友達で、群馬銀行から実質的な安中市の収入役として重視され、盆暮れの付け届けを受けていた元職員・多胡邦夫は、事件発覚後、現市長(当時県議)のところに何度も相談に行ったりしていましたが、いよいよ5月31日に懲戒免職を受けることになりました。この日から、元職員が警察に出頭した6月2日までの3日間の行動を、刑事記録から抜粋してみると、実に興味深い事実が浮かび上がってきます。

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▼5月31日(水)
 12時30分頃、多胡邦夫から「家に居る。弁護士とアポイントがとれた」と電話で高橋弘安係長のところに連絡が入った。
 午後3時30分になって、多胡邦夫が自宅にいることがわかり、午後3時すぎに高橋弘安と竹内清孝が多胡邦夫を自宅に迎えに行き、多胡邦夫を市役所の第一応接室に連れてきた。小川勝寿市長や須藤助役、青木収人役、大塚総務部長、大工原建設部長、加部局長、高橋弘安が集まって多胡邦夫本人に事実確認した。
 「確認書」を作って多胡邦夫に住所氏名を書かせて押印をさせた。そして市長が31日付をもって懲戒免職の処分を口頭で言い渡した。この確詔書をワープロで作るあいだに、小川市長は多胡邦夫に「警察に自首するように。警察に行く前にはこちらに連絡すること」と出頭を促した。多胡邦夫は「一日考えさせてください」と言った。
 午後6時頃、安中支店長松井と次長清水が市役所に来たが、この時、小川市長は公社の高橋係長と共に対応した。
 夜、公社監事の坂東非常勤特別職員のところに小川市長が職員を通じて、6月1日午前6時30分に市役所に第二委員会室で至急の会議を開く旨連絡が入った。
 この日、多胡邦夫の妻は田中善信弁護士のところへ行った(午前中と考えられる)。そして、夕方にも多胡邦夫と妻(多胡春美)と多胡邦夫の弟(=多胡茂美)が田中弁護士に連れられて、穂積始弁護士を訪れた。
 この時、穂積弁護士は「市長に全部報告し、その上で処分をうけてそれから自首した方がいい」と話した。多胡邦夫は弁護士に事件の内容を言うと、弁護士は「これは大変だ。市の方の市長さんに報告しろ」と話したが、後になって、この時の段階では、多胡邦夫からの弁護依頼でなく、多胡邦夫に「そうした方がいいよ」というものであったと解説している。

▼6月1日(木)
 多胡邦夫が穂積弁護士のところを再び訪れ、弁護の依頼をした。多胡邦夫は「ぜひ自首をしたい」と弁護士に言ったところ、弁護士は「現金、骨董類は全部移動してはいけないよ」と多胡邦夫に言った。
 この日、午前9時30分から公社緊急役員会を開いた。この時、参加者は、多胡邦夫の不正について金額までは聞かされなかった。
 午前10時30分から市議会全員協議会で事件の報告。午後2時頃、高崎市内の善如寺弁護士の事務所へ須藤助役、大工原建設部長、加部局長、高橋弘安係長、竹田清孝の5人で今後の事件対応を相談に行った。午後5時30分頃市役所に戻った。
 午後7時前に多胡邦夫の妻から高橋弘安係長に「明日の午後1時半に穂積弁護士と一緒に警察に行きます」と連絡が入ったので、高橋弘安は市長にこの旨を伝えた。

▼ 6月2日(金)
 午前、小川市長が警察へ告発の相談に行った。
 一方、多胡邦夫はこの日午前中、弁護士が用事があったため、午後出頭するつもりだった。ところがこの日の朝、市長から警察に通報があり、その時「タゴさんが1時半に行くから」という通報だったことを多胡邦夫は逸早く知った。
 午後1時半、多胡邦夫が安中署に出頭した。調べに対し多胡邦夫は「総額35億円ぐらい公社の特別会計口座に振込んでもらい騙し取っている。これがバレて懲戒免職になったが、いろいろ考えた末、正直に話をして処罰を受けようと思って出頭した」と述べた。
 タゴは弁護士から「現金その他骨董品全部動かしてはいけない」と言われていたので、「だから警察により、この日6月2日に多胡邦夫の自宅等にあった金品はすべて押収された」と、多胡邦夫は後日隠し金などはなく、「5月8日に引出したカネも殆ど使わず、自宅の金庫に1000万円くらい、自宅にある(多胡邦夫の)財布に200〜300万円くらい、合計1300万円くらい残っており、5月19日に妻に100万くれた位だ」と言っている。
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ここで判明した事実は、5月31日の懲戒免職の直前に、驚くべきことに、多胡邦夫・元職員の妻の多胡春美が田中善信弁護士のところに弁護の相談に行ったことです。さらに、その日の午後、今度は、多胡邦夫と妻の春美と、実弟の多胡茂美が田中善信弁護士に連れられて、穂積始弁護士のところに相談にいっていることです。さらに、多胡夫婦は6月1日にも穂積弁護士のところに弁護依頼の相談に訪れています。

6月2日午後1時半に多胡邦夫は警察に出頭しましたが、その時にも穂積弁護士が一緒でした。通常であれば、安中市長から告訴されれば、警察は直ぐに捜査に入るはずですが、既に市役所内部で巨額横領事件が発覚して半月も経過しており、市役所よりも容疑者の多胡邦夫やその親族らが、いちはやく著名な弁護士に渡りをつけていたことは、まさに主客転倒であり、注目に値します。

このように、多胡一族の方が、大物弁護士と先にコンタクトを取ったためでしょうか。上記のとおり、市役所は、6月1日午前9時30分から公社緊急役員会を開きました。午前10時30分から市議会全員協議会で事件の報告をした後、午後2時頃、高崎市内の善如寺弁護士の事務所へ須藤助役、大工原建設部長、加部局長、高橋弘安係長、竹田清孝の5人で今後の事件対応を相談に行っています。善如寺雅夫弁護士法律事務所の概要は次のとおりです。

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【弁護士善如寺雅夫(ぜんにょじ まさお)】
出身地:群馬県高崎市出身
事務所:高崎市柳川町3-1(穂積弁護士の事務所のすぐ近く)
昭和35年 高崎高等学校卒業
昭和39年 東北大学法学部卒業
その後、旧三菱銀行入行、8年間勤務。在職中、不動産鑑定士登録。
昭和52年 弁護士登録
昭和52年 事務所開設、現在に至る。
【肩書】
日本土地法学会会員
日本都市計画学会会員
【取扱業務】
一般民事:契約、不動産、交通事故、債権回収、その他民事全般。
企業法務:設立、組織変更、事業プロジェクト、コンプライアンス、労務、その他企業法務全般。
整理再生:任意整理、破産(企業、個人)、再生(企業、個人)。
家事:相続、家庭、少年、その他家事全般。
刑事:刑事弁護、少年弁護、告訴告発、その他刑事全般。
【趣味】
音楽鑑賞(クラシック)と陶芸。じつは当事務所にもさりげなく茶器や皿等自信の作品が並んでいる。
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結局、安中市役所は、善如寺弁護士には相談だけで終わったようです。その理由はわかりません。結局、安中市役所は、群馬銀行との民事裁判が和解し、その後、当会が公社役員を相手取り提起した住民訴訟が片付くまで、田邊・菰田両弁護士を起用したのでした。

■当会のブログに寄せられた「弁護士を良くする会」の情報によると、田中弁護士と県警との関係はただならぬものがあるということです。
通常、一般市民がこのような大事件の発覚に遭遇した場合、まずは弁護士会に相談するのが常ですが、多胡邦夫の妻は、真っ先に田中善信弁護士事務所の門を叩きました。なぜ、多胡の妻は迷いもなく田中弁護士のところに駆け込んだのでしょうか。駆け込み先が田中弁護士でなければならない状況を、充分認識していたとしか思えません。

寄せられた情報によると、田中弁護士は警察に顔が利くようです。本当に、群馬県警の新任の本部長が田中弁護士のところにわざわざ挨拶に行くのかどうか、この情報を確認すべく、当会の情報網を駆使して調べたところ、それを否定する情報は見つかりませんでした。

■かつて、田中弁護士から内容証明を送りつけられたことがあるという住民にも話を聞きました。その話によると、学校の近くに産廃業者の計画が持ち上がった際に、業者の依頼を受けた田中弁護士が次の内容の内容証明を送ってきたというものです。

「産業廃棄物処理施設の造成を計画し同計画は着々進行していたところ、貴殿らの反対運動にあい、結局右計画を断念せざるを得なくなったが、右反対運動は正当な社会運動の範囲を逸脱する違法なものであるので、その法的責任を追及してほしい、という業者の社長から、反対運動期間中貴殿により作成配布された文書に虚偽部分があり、しかもこの虚偽部分が反対運動を大きくする決定的な要因となったこと、また、反対運動の一環としてなされた署名運動の際も虚偽の事実が一般住民に申し述べられていることについて、貴殿に法的な責任があるのではないかとのことで、これに対して当職は、社会運動自体は民主主義の根幹をなすものであるが、それが相当な範囲を超えて例えぱ業務妨害や名誉棄損等他人の権利を侵害するようなことがあれば、その法的責任が追及されて然るべきである」

内容証明を受け取った人の話によると、産廃業者から3億数千万円の賠償請求を受け、一時は寝られなかったそうですが、田中弁護士が送ってきた内容証明にはとくに緊張させられたそうです。

また、群馬県の弁護士で、常にダントツの所得額を誇るのが田中弁護士だという情報もあります。田中弁護士の事務所はかつて柳川町にありましたが、豊富な資金により、烏川の向こうの千代田町に移り、現在は立派な事務所を構えています。同弁護士は身障者福祉など慈善事業にも熱心で、高額の寄附をしばしばしているそうです。

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【弁護士田中善信(たなか よしのぶ)】
生年月日:昭和18年9月30日
出身地:群馬県
事務所:高崎支新町28寺島ビル2階(平成8年当時)
昭和43年 中央大学法学部卒(国家公務員上級試験合格)
昭和46年 司法試験合格
昭和49年 弁護士登録(14048)(群馬弁護士会)
昭和49年 司法修習終了(26期)
昭和56年 群馬弁護士会副会長
平成13年 群馬県高崎警察署協議会委員
平成15年 同会会長
平成16年 群馬県警察署協議会会長会議連絡会会長
【弁護士紹介】
所長:弁護士 田中 善信(たなか よしのぶ)
弁護士歴30年超。中央大学法学部卒。群馬県内の多くの企業や農協等の顧問を務める。また、人一倍の正義感の持ち主で、暴力団やえせ右翼、えせ同和との問題解決にも貢献し、事務所には数々の警察からの感謝状が並んでいる。また、長年、高崎警察署協議会のメンバーで、平成15年には高崎警察署協議会会長、平成16年には群馬県警察署協議会連絡会会長も務めた。
【田中善信弁護士事務所所属弁護士】
氏名(田中 善信) 所属弁護士会(群馬県弁護士会)
氏名(木村 仁美)
氏名(二階堂 慎)
【主な取り扱い業務】
民事:民事全般、訴訟、契約等文書の作成・チェック、契約締結交渉、示談交渉、調停、債務整理、債権回収、売買、賃金、不動産、リース、立替業務、ゴルフ会員権、破産手続、保全命令申立事件(仮差押、仮処分)、強制執行、交通事故、学校事故、建築・内装紛争、借地借家関係、慰謝料、損害賠償請求事件、医療過誤、名誉毀損、欠陥住宅、借地・借家、その他
家事:家事全般、離婚、財産分与、慰謝料、親権・養育費、親子・親族間紛争、後見、扶養、相続・遺言、遺産分割、高齢者財産管理、その他
商事:商事全般、コンプライアンス、会社更生、破産、債務整理、税務、合弁事業、M&A、役員会・株主総会の指導・立会い、会社紛争の処理、手形小切手関係、独占禁止法、労働法、不正競争の差止・賠償請求、その他
刑事:刑事全般、訴訟、捜査段階の刑事弁護、公判段階の刑事弁護・控訴・上告、告訴・告発手続、保釈手続、その他
その他:少年事件、行政事件、生命保険、損害保険、金融法務、その他
【懲戒処分を受けた弁護士】
田中善信 群馬弁護士会 戒告 平成2年3月15日
【その他】
田中善信 中之条町顧問弁護士。このほかにも幾つかの自治体の顧問弁護士をしている。
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写真上:高崎市八千代町1丁目にある田中弁護士事務所

■群馬県内でも、トップクラスの所得を誇り、群馬県警に顔の効く弁護士のところに、なぜ多胡邦夫の妻が、迷いもなく相談に行ったのか。仮にこの情報が本当であったとすれば、このことは多胡一族をとりまく強固なバリヤーの存在を如実に示すものと言えましょう。

もう一つ、大きな疑問があります。このような大物弁護士に弁護を相談するには相当の着手金や報酬が必要です。多胡一族は、その費用をどうやって工面したのでしょうか。勿論、使途不明金から支払った可能性があるので、1千万円でも1億円でも、多胡一族にとってはたいした問題ではありません。しかし、弁護士から財産を動かさないように強く指導された筈ですから、通常であれば、弁護士への相談料さえ、支払えない身分です。平穏な生活を維持したい事件関係者らが、多胡邦夫の弁護士料について、なんらかの措置をとった可能性があります。

■さて、夫の懲戒免職の当日の午前中、警察に顔の利く大物弁護士に相談した多胡邦夫の妻は、その日の午後、別の大物弁護士のもとを訪れました。その弁護士が、多胡邦夫の刑事裁判の主任弁護人を務めた穂積始弁護士です。田中弁護士に連れられて、多胡邦夫とその妻、そして多胡邦夫の実弟が穂積弁護士の事務所に入ったのでした。

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【弁護士穂積始(ほづみ はじめ)】
生年月日:昭和11年2月5日
出身地:群馬県
事務所:高崎支柳川町1 カナルハイツ2階
昭和29年 県立前橋高校卒業
昭和33年 中央大学法学部卒業
昭和39年 弁護士登録(8977)
昭和39年 司法修習狩猟(16期)
昭和42・46年 群馬県弁護士会副会長・日弁連人権擁護委委員・同司法修習委委員
昭和52・55年 群馬弁護士会会長・日弁連理事
昭和52・53・55・56年 関東弁連理事
【その他肩書】
関東信越税理士会高崎支部所属 税理士
社会福祉法人夢 監事
社団法人群馬県薬剤師会 監事
西毛地区前高同窓会 会長
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写真上:2階に穂積始事務所のあるビル(柳川町1)

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写真上:古めかしい事務所だが、長年の弁護士活動の風格を感じさせる。

穂積弁護士は、ホームページも開設しておらず、その活動の実態はあまり公表されていませんが、「その他肩書」欄でも分かるように、弁護士でもあり、税理士でもあります。税理士の資格を持つ弁護士はあまり聞いたことがありません。なお、当会に寄せられた告発情報によれば、タゴの巨額使途不明金を管理していると言われる高崎市の某税理士とは、穂積弁護士ではありませんが、関東信越税理士会に所属しており、穂積弁護士とは顔見知りの御仁です。

また、いまだに未確認ではありますが、穂積弁護士と地元の超大物政治家との関係を取りざたす情報も当会に寄せられたことがあります。また、平成9年11月から群馬県の公害審査会委員にも選任されており、行政との関わりも非常に強いことがわかります。

多胡邦夫の妻は、刑事裁判で、裁判長に「(横領金の返済のため)土地とか自宅などを売却するのか?」と聞かれたとき、「それは田中先生と穂積先生にお願いしてあります」と答えていました。田中弁護士も穂積弁護士も、刑事事件のみならず民事事件でも多胡一族の弁護をしていたことをうかがわせる発言として注目されます。

■このように、多胡一族が駆け込んだ先の弁護士は両名とも、群馬県を代表する弁護士であることは明らかです。本来であれば、真っ先に安中市が、田中弁護士のところに相談に行かなければならないところです。
ところが意外にも、安中市は、東京の虎ノ門の若手(当時)の弁護士二人に、公社事件発覚直後から、公社の弁護をすべて依頼したのです。それは、平成7年5月31日、多胡邦夫の懲戒免職のセレモニーを終え、事件が市民の知るところになった同年6月3日以降は、公社のみならず、安中市の弁護士として、群馬銀行や多胡邦夫の弁護士らとの折衝のみならず、活発に運動を展開する当会など市民団体への対応まで市長や市役所関係者にアドバイスをしました。

■多胡邦夫を安中市の実質的な収入役としてすっかり信用して巨額のカネを長年にわたり貢いできた群馬銀行も顧問弁護士を起用しました。
群馬銀行が、公社と安中市を相手取って平成7年10月19日に前橋地裁に起こした貸金・保証債務履行請求事件(前橋地裁平成7年(ワ)第599号)では、平成10年12月9日に、安中市と土地開発公社が103年に亘り返済をするといういわゆる「100年ローン」という「和解」の形で決着が付けられましたが、そのときの群馬銀行側が依頼した弁護士は次のとおりでした。

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【弁護士中山新三郎(なかやま しんざぶろう)】
生年月日:昭和2年11月28日
出身地:群馬県
事務所:前橋市千代田町1-5-13(平成8年当時)
昭和20年 中央大学法学部卒業
昭和31年 司法試験合格
昭和34年 弁護士登録(7582)
昭和34年 司法修習終了(11期)
昭和43年 群馬弁護士会副会長
昭和46・47年 同会会長
昭和52年 同会監事
昭和53年 日弁連監事
※群馬銀行側には弁護団としてこの他にも森田均弁護士や高橋勇雄弁護士らが加わっていた。さらに、民事に詳しい東京の弁護士も加わっているという情報もあったが、氏名は不詳のまま判らず仕舞いだった。
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■以上のことから仮に、首都高速道路会社が、多胡運輸や、その元請の運送会社を相手取り、損害賠償請求訴訟を提起した場合には、相当有能な弁護士からなる弁護団を構築する必要があると思われます。相手は、司直やマスコミも及び腰となるほどの強い後ろ盾をもっているからです。

既に、首都高速道路会社では、こうした弁護士情報を収集してデータ分析に取り掛かっているものと見られますが、相手は、地方自治体ではおそらく史上最大級の巨額横領事件を裏技を駆使して乗り切った一族です。民営化された首都高速道路会社が、その真価を問われかねない重要な裁判が、いつ始まるのか。固唾を呑んで、見守りたいと思います。

【ひらく会特別調査班】
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2010/11/2  20:52

投稿者:ひらく会情報部

>>taka emiさんへ
 情報ありがとうございました。これで合点がいきます。今後ともよろしくご協力のほどお願い申し上げます。

2010/11/2  19:43

投稿者:taka emi

群馬県信用組合の顧問弁護士が高崎の善如寺雅夫弁護士です

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