市民オンブズマン群馬が代議士・小渕優子を旅行業法違反で本日新たに告発!  政治とカネ

■本日、平成26年11月21日、衆議院は午後1時からの本会議で解散されました。衆院選は12月2日公示、同14日投開票の日程で行われます。そして、衆院解散を受け、事実上の選挙戦が今日から始まりました。一方、市民オンブズマン群馬は、小渕優子・前経産相の政治資金問題で、本日午後4時過ぎに、前代議士・小渕優子に対する旅行業法違反罪での告発状を東京地検に郵送で提出しました。内容は次の通りです。
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本日郵送した東京地検特捜部長あて告発状を同封した封筒。


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letterof3rdindictmentremsobuchi.pdf
          告 発 状
  告発人
     住所  群馬県安中市野殿980
     職業  会社員(市民オンブズマン群馬 代表)
     氏名  小川 賢(昭和27年3月5日生)  印
     住所  群馬県前橋市文京町1丁目15番10号
     職業  自営業(市民オンブズマン群馬 事務局長)
     氏名  鈴木 庸(昭和26年9月10日生)  印
  被告発人
     住所  東京都千代田区永田町2-1-2 衆議院第二議員会館823号室
     職業  衆議院議員
     氏名  小渕優子

平成26年11月21日
東京地方検察庁特捜部長殿

第1 告発の趣旨
 被告発人の告発事実記載の所為は、旅行業法第2条第1項第1号(運送のサービス提供に関わる企画・募集・手配等の業務)、同第2号(運送以外のサービス提供として食事の提供、観光施設等への入場など付随サービス)違反に該当すると思料するので、同人に対する厳重なる処罰を求めて告発をする。

第2 告発事実
 被告発人は公職である衆議院議員であるところ、旅行業法の資格を持たないまま、自らが主宰・代表する「小渕優子後援会」及び「自民党群馬県ふるさと振興支部」をして、「小渕優子後援会女性部大会」を企画させ、「群馬」「高崎」ナンバーの大型バス26台をチャーターさせて、群馬第5選挙区内の投票人ら約1000人を対象に、一人当たり1万2000円を会費名目で徴収させ、東京・日本橋浜町の「明治座」における天童よしみショーの観劇ツアーを平成26年10月8日に実行させた。
 明治座のエントランスに掛かっていたボードには「本日の御予約団体様」として、〈昼の部 小渕優子後援会女性部大会〉とされていた。
 また、観劇ツアーに参加した選挙人全員に対して、昼食として明治座の弁当を提供させていた。
 なお、観劇ツアーの会費は被告発人の後援会の地区ごとの代表者を通して被告発人の秘書が選挙人らから現金で集め、自らの後援会の事務所などで管理させていた。

第3 添付資料
1 「週刊新潮」平成26年10月23日号関連記事 1通
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■郵送手続き後、当会は、群馬県庁5階の記者クラブに次の内容の声明文を配布しました。

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statementformediare3rdletterofindictment.pdf
                    2014年11月21日
マスコミ各位
                    市民オンブズマン群馬
                    代表 小川 賢

件名:旅行業法違反で、本日新たに代議士・小渕優子を東京地検に告発

 当会は、群馬県において、行政機関を外部から監視し、行政機関による税金の無駄遣いや行政権限を不当に行使することによる住民の権利・利益の侵害に対する調査及び救済の勧告を図る活動をしているボランティア団体です。
 当会は、2014年10月20日に代議士・小渕優子を告発した件に引き続き、同23日に中之条町長(当時)・折田謙一郎を告発しました。その後、10月31日には、代議士・小渕優子に対する差替えのための告発状と、前中之条町長・折田謙一郎に対する追加の告発状を東京地検に提出しました。
 当初の告発状に加えて、これらの当会の告発状も含めて、依然として東京地検特捜部からは「受理した」という連絡は来ていません。「預かり」状態のままになっていると見られます。一方で、東京地検特捜部が地元で引き続きこの事件に関連して、捜査を展開していることは事実です。
 また、ここにきて、突然、衆議院解散総選挙の動きが急遽決まり、群馬第5選挙区の動静がますます注目を浴びています。
 こうした状況下、地元市民団体として、いろいろとこの問題に関する関連情報の収集及びこの事案の態様について分析を続けてきました。その結果、代議士・小渕優子が経産相を辞任するきっかけとなった東京への観劇ツアーについて、小渕優子が、自らの政治団体や秘書らをして、旅行業法に定めた登録をしないまま、旅行業法に定めた行為をさせたことが明らかになったため、今回、旅行業法違反で新たに告発しました。

1.告発根拠
 今回、旅行業法違反で告発する根拠は次の通りです。
 旅行業法では、「運送」と「宿泊」のサービス提供に関わる、企画・募集・手配等の業務を「旅行業」と定義されています。(旅行業法第2条第1項第1号)
 また、運送・宿泊以外のサービス提供、たとえば「食事の提供」「観光施設等への入場」「体験プログラム」等については、運送・宿泊のサービスに付随して取り扱う場合に限って「旅行業」となります。(旅行業法第2条第1項第2号)
 また、被告発人が仮にこれらの行為を、利益を得ずに行っていたとしても、「旅行業法施行要領」により、(1) 事業者が法第2条第1項各号に掲げる行為を行うことによって、経済的収入を得ていれば報酬となり得ます。また、(2) 企画旅行のように包括料金で取引されるものは、旅行者から収受した金銭は全て一旦事業者の収入として計上されるので、報酬を得ているものと認められます。
 さらに、行程全体に対して「参加費お一人様1万2000円」という形で、募集した時点で、包括料金での取引となります。
 この場合、利益が出なくても、たとえ赤字でも、一旦事業者の収入となるので、報酬を得ていると判断され、旅行業法の適用を受けるため、旅行業法の登録のない者が行うと違法と判断されます。
 報酬を得て法第2条第1項各号に掲げる行為を行うのであれば旅行業の登録が必要になります。
 さらに、旅行業法では、不特定多数とか会員のみだとかの制約は特にないため、自分の後援会内のネットワークのみで募集とか、後援会女性部だけを対象に募集とかは、関係ないと思料します。
 これらのことから、被告発人の所為は、旅行業法違反で罰せられることになります。

2.観劇ツアーの収支に関する疑義
 週刊誌の記事によれば、小渕優子後援会などが主催した東京観劇ツアーの旅行代金は一人当たり1万2000円だと報じられています。
 その費用の内訳として、旅行業に長年携わっていたことのある当会会員の話によれば、バス代とバスに関する雑費(乗務員費用と通行料など)で、群馬県から東京まで往復した場合の一人当たりの単価は3000円前後です。したがって、バス1台当たりチャーター費用としては、
   約3000円×バス1台の乗車人員40人=約12万円
となります。
 ちなみに、バス会社に対しても、相当の値引き交渉をすることが、後援会のツアー計画時の常識であり、26台を同じ日にバス会社の予約の都合に合わせて日程を組んだということも考えられるため、さらに安く仕入れた可能性もあります。
 つまり、約12万円あれば、大型バス1台あたりの、東京往復のバス代とバスに関する費用は賄えます。
 残額9000円のうちの、劇場(東京・明治座)に払った金額がいくらかがポイントです。
 劇場側、もしくは劇場と交渉した関係者が、実際に支払った金額を公開してくれれば、観劇ツアーで、被告発人がどのくらい儲けたのかが判明します。当然のことながら、もし、単価8000円より安ければ、被告発人が利益を得たのは歴然です。
 団体の貸切り料金は、公開しているチケット代の半分もしないのが通例のようです。確かに、週刊新潮などが報じているように幕の内弁当代として、単価1000円くらいはかかったのかもしれません。同様な規模の劇場の一つの公演を貸し切るのに、価格交渉をした結果、単価2000円で交渉できた、という経験があるということです。
 したがって、明治座の場合、しかも昔から小渕恵三元首相の頃から、小渕ファミリーと関係の深い明治座であれば、バス26台を使って1000人を送り込めば、単価5000円×1000人=全部で500万円で、2時間〜3時間、劇場を貸切るのは容易なことだ、という予測は十分可能だと思われます。
 実際、500万円で貸し切っていても不思議ではありません。従って、単価ベースで、
   バス3千円+弁当1千円+劇場代2千〜5千円=計6千〜9千円
が、観劇+食事のための仕入れ値となり、利益は一人6千〜3千円となります。バス26台で1000人なら、600万〜300万円が利益となる勘定になります。
 今回の被告発人が後援会を通じて選挙人から一人1万2000円の代金を集めさせていた群馬発東京への日帰り観劇ツアーでは、バス26台分=1000人が集まれば、利益が発生しない方がおかしいというのが、業界の常識だということです。もし、明治座が食事代に単価5000円を費やしているとしたら、話は別ですが…。
 なお、補足情報として、劇場公演の場合、「昼」と「夜」の1日2回の事例が多く、そのうちの「昼」の部は集客することが比較的難しいことから、「夜」の部の講演で利益を確保したうえでの「昼」の部の団体貸切の「割引率」は相当なものがあります。なぜなら「夜」の部の経費で、「昼」の部の経費を賄える部分もあるからです。
 費用の内訳は、捜査権限を持つ東京地検特捜部であれば簡単に知り得ることでしょうが、マスコミ関係者からは「明治座に領収書の内訳をいくらきいても、教えようとしない。なにか都合の悪いことを隠している気がする」というコメントも聞きました。
 ネットで、今回の小渕優子後援会による観劇ツアー問題で「有権者を接待した」と言う論調が広まっていますが、実際には話が逆だと思われます。
 すなわち、観劇ツアーの開催により、一人1万2千円を徴収した範囲内でも、コストを抑えて利益を上げておきながら、さらに、明治座に8百数十万円の領収書を2通、それぞれ小渕優子後援会と、自民党群馬ふるさと振興支部とに出していることで、さらに、支出を水増しして、マネーロンダリングをすることで裏金を捻出している可能性が指摘されます。つまり、「2重でもうけた」という予測ができます。
 結論として、集めた代金の総額と、支払った費用の内訳が正確に把握できれば、被告発人のマネーロンダリングの実態が把握できると思われます。すでに、特捜部では、地元群馬県において、関係者らからいろいろな観点から任意聴取していることから、この観劇ツアーについても、詳細に情報を入手していることと思われます。当会のような市民団体としては、捜査権がありませんから、とりあえず告発状により東京地検特捜部の捜査を後押しできればよいと考えています。
                    以 上
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■こうして3回目の告発状を提出したわけですが、報道によると東京地検特捜部では総選挙を控えて、小渕優子の政治資金問題にかかる一連の捜査を一時休止する姿勢を見せているようです。前代議士・小渕優子は今回も群馬県連から自民党推薦を受けることが決まっているようですが、先月浮上した政治資金問題に関する第3者委員会による調査の、有権者に対する進捗報告及び中間報告を怠ったまま選挙戦に出馬するとなると、やはり有権者の多くは納得しないのではないでしょうか。

 他に有力な対抗馬が現れてこなかった群馬県の第5選挙区ですので、今回の選挙で、もし小渕優子候補者が出馬をすれば、それなりの得票が見込めると見る向きは多いことでしょう。

 選挙後、東京地検特捜部が、一連の捜査を再開する際に、円滑に捜査に着手できるよう、微力ではありますが、今回の3回目の告発状がその一助になれば幸いです。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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タグ: 政治 カネ 世襲



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