大同有毒スラグ問題を斬る!…県土整備部長と技監の“生え抜き”体制が土木施工のイロハに触れないわけ  スラグ不法投棄問題

■既報の通り、平成26年11月26日に群馬県庁において第1回鉄鋼スラグに関する連絡会議が開かれました。お忙しい中集まっていただいた参加者の肩書きを見るとそうそうたるお歴々のかたがたです。

◆関東地方整備局
  企画部長
  企画部 技術調整管理官
  企画部 技術調査課長
◆群馬県
  県土整備部長
  県土整備部 技監
  県土整備部 建設企画課長
◆渋川市
  市民部 環境課長
  建設部長
  建設部 副部長兼土木管理課長
  建設部 副部長兼都市計画課長


 以上のとおり、渋川市の環境課長を除いて、ほぼ全員が公共事業の技術関係者として、一同に介してします。

 これだけの技術畑の方々がお集まりいただき、さぞ土木技術について議論したと思いきや、国土交通省では、鉄鋼スラグを見つけて、「有害物質の含有量等について、分析試験等を実施している」、群馬県では「平成26年5月に分析試験の結果、環境上安全である」などと有害物質を分析する話しばかり出てきます。

 環境上安全であるかどうか?は、土木屋が判断するのではなく、環境の専門家である、国ならば「環境省」、群馬県ならば「森林環境部」に依頼し、判断を求めるべきではないのでしょうか。

■我が国と、我が県の土木技術者の精鋭のお歴々が集っているのですから、「設計に組まれている仕様を遵守しているのかどうか」、「遵守していないなら、瑕疵担保責任は誰がどのように負うべきか」を検討し、「その瑕疵の程度をどのように決めればよいか」を環境省や森林環境部に依頼して、「環境適合性をどう判断すべきか」というのがスジなのではないのでしようか?

 なぜその道の専門家に分析をさせないのか・・・それは自分たちにとって都合が悪い結果が出るのを恐れるからです。

 今のままでは、お役人様側に、スラグの設計仕様をめぐる技術的な判断において、なんらかのミスや不法行為があり、それが明らかにされてしまうと、自分たちのチョンボや作為的なまやかしの事実があぶり出されてしまうので、そのことを隠すため、「県民の安全・安心のために、有害物質を検査している」というフリをして、我々県民の目を逸らしてしまおう、という魂胆が見え見えです。

 土木技術の専門家なのですから、設計に組まれている仕様と異なる物が施工されていれば、通常それだけで、不法投棄を疑うべきではないでしょうか。

■しかし、おかしなことに、そうそうたる技術者たちが、土木施工上の基本的な問題について誰一人ふれようとしないのです。当然そこには何らかの疑いが膨らんでくるのです。

 とくに、群馬県の県土整備部の倉嶋敬明様は、「技監」という、聞き慣れないが、なんとなく厳かなイメージの役職名を拝しておられます。

 Wikipediaによれば、「技監(ぎかん)は、中央省庁・自治体や民間企業における技術的な事項を統括する役職のことである」とあります。

 また、「県や市町村でも、部長級・次長級のスタッフ職として技監を置いているところがある。土木技師だけでなく建築、医師、農業、林業など分野は幅広い」ということです。

 さらに「民間企業でも、主に製造業の大企業を中心に、技監や技術監査役という名のポストをおいている企業がある。一般的に技術者の上位職であり、技術コンサルタントやフェロー、製品・技術判定員、特許審査員、大きな成果に対する名誉職などといった位置づけがなされている」と「技監」について定義しています。。

 つまり、技監とは、技術を極めた人物が組織のお目付け役として就く最高位の役職ということになります。

■ところがことしの4月に群馬県県土整備部の“生え抜き”として就任した倉嶋「技監」様は、「住民〜〜被害 を す を 起こ 起きないように、できるだけ早いうちに、え〜今後どうするか、というところまで含めて数回の会議の中で結論を出して行きたいと考えております」などと発言するだけで、自分の専門である土木施工技術の基本である、設計仕様と有毒スラグの施工実態について全く判断を示そうとしないのです。よほど、自らがかつて業者側の意向を斟酌して出したことのある通達について、自らタブー視しなければならない事情があるのでしょう。

 また、技監をスタッフ職として抱えている古橋・県土整備部長も、今年4月の異動で、入庁後38年目にして“生え抜き”部長となり、土木技術者として奉職してきたかたです。

 そろって“生え抜き”同士の技術者コンビなのですから、群馬県民の為に人一倍尽くしていただけるはずです。また、どちらかが、設計仕様について間違ったことを言えば、もうひとりのほうが、「その判断や解釈は間違っていますよ」と指摘しなければなりません。

 今回の有毒スラグ不法投棄については、上司の部長が、スタッフである技監をかばっているのか、それとも、スタッフの技監が上司に進言して、この事件の本質をそらそうとして、上司もそれに一枚加わっているのか、判然としませんが、群馬の土木行政の技術者の最高ランクに君臨している両名が、ともにスラグの違法使用に目をつぶるとなると、群馬県の定めた土木ルールは、二重基準、つまりデタラメ基準ということになります。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄調査チーム・この項続く】

※参考情報
**********2014/04/17日本工業経済新聞社「群馬建設新聞」
【群馬】古橋勉県土整備部長就任インタビュー
 古橋勉県県土整備部長は17日、群馬建設新聞の就任インタビューに応じた。ことしは八ッ場ダムの着工や東毛広域幹線道路の全線開通など明るい話題が目立つ一方で、2月には歴史的な大雪被害に見舞われ、その対策の必要性も浮き彫りとなった。古橋部長は道路整備について「7軸整備はしっかり進める必要がある。徐々に効果も上がっている」と述べた。また、業界とのさらなる連携が重要であると強調し、県内各地で意見交換を進めていく姿勢も示した。

 −年度当初からの生え抜き県土整備部長となった。就任の抱負は

 古橋 ことしで県庁に入って38年目になる。何代もの土木部長、県土整備部長に仕えてきたが、生え抜きうんぬんではなく皆さま方が県土の社会資本整備、危機管理などに十分な成果を挙げてこられている。今まで先輩方が作り上げてきた成果をもっと積み上げていきたい。県土整備部は人も多く、予算も大きい。県民のために社会資本というインフラをどう整備していくか、危機管理にどう対処していくか、ということを考えると「重責だ」と感じた。

 −今秋にも八ッ場ダム本体工事が着工となる。県としてどのように関わっていくのか

 古橋 「やっとダム本体に着工できる」というのが第一の感想。何十年も地元はダム前提の生活再建に取り組んできた。早く仕上げてもらいたい。そうすることが地元の方々の生活再建の後押しとなる。県としては、地元の生活再建が一層進むように下流都県や国と協力して、しっかりと仕上げていきたい。生活再建が成ったという実感を得られるよう、引き続き頑張らなければならない。

 −「7つの交通軸構想」が着実に進んでいる。道路整備全般の必要性をどう捉えているか

 古橋 グローバル化して交通の重要性が極めて高くなっている。関越や上信越、東北、それを結ぶ北関東自動車道ができ、本県は全国各地の空港や港へのアクセス性が極めていいポジションになった。知事は発想がグローバルなので、高速道路を生かすためには、つなぐ道路整備が必要だろうと。東毛広幹道は群馬県の工業地帯である伊勢崎、太田、館林の南部を真っすぐつなぎ、主要な高速道路にもつながる。経済面や物流の効率化に相当効果が高く、県経済活性化に役に立つインフラになっている。北関東自動車道ができたことで、今まで来なかった客層が県内に来るようになったという話も聞く。また、椎坂トンネルが昨年開通したことで、前年比でスキー客が10〜20%増えた。2月の大雪の際にはトンネルがなければ孤立したのではないかという話も聞こえている。上信自動車道も吾妻東バイパス2期が認められ、八ッ場ダムから東側が全線事業化となった。これが完成すれば渋川から八ッ場ダムまで30分となる。四万や沢渡、草津も近くなり、観光面からも期待が高まっている。7軸整備はしっかりと進める必要があるし、徐々に効果があがってきており、産業界からも評価されている。

 −先ほども話が出たが、本県は2月に大雪の被害に見舞われた。除雪体制の現状と課題をどのように認識しているか

 古橋 まずは業界200社余りが不眠不休で対応していただいたことに感謝申し上げたい。初めての経験の中で反省点はいろいろある。気象情報を信じすぎて対応が遅れてしまった。これからは空振りしてもいいから最悪のケースを想定した体制をとっていきたい。初動体制の遅れによりオペレーターが除雪機までたどりつけなかったり、真夜中の雪だったため、なかなか交通規制体制がとれなかった。ただ、その後は北毛のロータリー車を西毛に持っていくなど最適な対応をしたと思う。

 −県内の除雪車両555台という体制についてはどう捉えているか

 古橋 積雪地域である北毛の除雪体制は整っているが、西毛地域は積雪地域でなく初めての経験だった。555台がベストかと言われると、今回を見るとベストではなかったのだと思う。最適な台数を経済面、配置箇所などを考慮して研究していく。国やネクスコとは連絡体制に関する勉強会をすぐに始める。市町村とも連携を深めていかなければならない。

 −建設業界では人手不足ということが課題に挙がってきている

 古橋 産官学で若手技術者を県内の建設業に従事してもらおうという取り組みを実施している。資格をとってもらうための勉強だとか。業界の方でも若手技術者を採用して、しっかりと育てようとしている。大学や工業系高校と連携して若手技術者を育てなければならない。業界は高齢化しており、40代から60代が中心となっている。20代にとって魅力ある職場にして、ものづくりの楽しさを実感してもらうとともに3Kからの脱却が大事だ。

 −議会では県の技術職員も今後15年で半数が退職するという指摘があった

 古橋 県では個人の資質アップのため、研修や講習を必須化している。組織力やチーム力を上げることも課題で、各所属長にもお願いしたいと思っている。国など、ほかの機関が実施しているいい点をどんどん取り込み、人員の減少をカバーしていきたい。

 −業界との連携、業界に対するメッセージは

 古橋 建設業界はインフラをつくり、管理する大切なパートナー。非常時には県民の安全安心を確保し、いざというときに実行力のある機関だと思っている。業界とはパートナーとしてお互いに意見交換をする中で、より品質の高いインフラをつくってもらい、一緒になって県民により良いものを提供したい。そのためにも意見交換が大事。適正な利潤が出るような積算もしなければならない。工期を短縮していいものをつくってもらいたい。若手技術者の育成など、業界が抱える課題を一緒になって解決しなけばならない。

 −笹森秀樹元県土整備部長が群馬県建設業協会12支部と意見交換を行ってきた
 古橋 継続したい。各地域ごとに課題も違う。できるだけ早く意見交換をしたい。

**********2014/03/31日本工業経済新聞社「群馬建設新聞」
【群馬】技監に倉嶋氏就任
 2014年度県人事異動が発表された。注目の県土整備部技監には、倉嶋敬明建設企画課長が抜てきされた。倉嶋氏の後任の建設企画課長には小此木哲雄太田土木事務所長が就任。先に発表された部長人事と合わせ、県土整備部では古橋勉部長−倉嶋技監の生え抜き体制が発足した。国土交通省からの出向組では岩下友也氏が参事(特定ダム対策課長)に着任。また、農政部では農村整備課長に村上行正中部農業事務所農村整備課長が就く。
・・・・・(以下省略)・・・・・
*********
0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ