2014/12/9  1:02

大同有毒スラグ問題を斬る!…中央橋混合所スラグ撤去指示と真逆の県土整備部安全宣言が示す県行政の二重基準  スラグ不法投棄問題

■大同特殊鋼渋川工場の有害スラグは、つい半年前まで、佐藤建設工業が所有する群馬県東吾妻町箱島の土地で天然石と混合し出荷されていました。この中央橋混合所と呼ばれていた地は、平成26年4月22日に群馬県環境森林部に指示されたことから、ようやく不法投棄にピリオドが打たれました。さらに、中央橋混合所に残っていた有害スラグの撤去作業、および撤去後の土壌汚染の調査が行われることになったのです。ちなみに、中央橋混合所の場所はこちらです↓



 中央橋混合所におけるサンパイ(=有毒スラグ)不法投棄については、10月16日の次のブログも参照ください↓
※大同有毒スラグ問題を斬る!…群馬県による今年1月の立入検査とその後の動きが示す官業癒着疑惑
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1427.html

■このブログでも報じたように、今年4月22日に群馬県廃棄物・リサイクル課から大同エコメット宛に1通の指示書が出されました。

**********【群馬県→大同エコメットへの指示書】
noticefromgunmalgtodaidoecomet20140422.pdf
                      廃リ第48-1号
                    平成26年 4月22日
 大同エコメット株式会社
  渋川事業所長 板倉 栄 様
               群馬県環境森林部
                廃棄物•リサイクル課長 根岸達也
          廃棄物処理に関する指示書
 平成26年1月27日に行った貴事業所に対する立入調査結果に基づき、下記のとおり改善を指示します。
          記
1.大同特殊銅株式会社渋川工場から排出された鉱さいであるスラグの再生処理の受託を中止すること。
2.既にスラグの再生処理を受託し保管されているスラグ、スラグ混合路盤材及びスラグが混入していることが確認された資材について、その出荷を中止し、その全量を適正に処理すること。ただし、処分にあたっては、大同特殊銅株式会社が所有権を留保していると主張しているため同社に対し協力を依頼すること。
3.鉱さいであるスラグの再生処理を行っていた「中央橋混合場」について、生活環境の保全上支障のおそれの有無を確認するため、土壌汚染の調査を行い、その結果を報告すること。
 上記の改善に関して、平成26年5月7日までに改善計画書を当職あてに提出し、改善後は確認を受けること。
                    【提出先】
                      産業廃棄物係 TEL 027-226-2861
――――――――――
 上記の通り、確かに指示を受けました。
 平成26年4月22日
               住所 渋川市石原500
                  大同エコメット 渋川事業所
               氏名 事業所長 板倉 栄 印
**********

■実際に、この後、中央橋混合所には産業廃棄物「鉱さい」保管場所の看板が掲げられ、有毒スラグが撤去され始めたことが当会の現地調査でも確認されています。

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 また「中央橋混合場」については、指示書に「生活環境の保全上支障のおそれの有無を確認するため、土壌汚染の調査を行い、その結果を報告すること」と明記されていることから、土壌汚染調査の結果を踏まえて、地表から下の汚染された土壌部分についても、さらに深く掘削して撤去したようです。

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有害スラグ撤去の様子。

 このように、排出者である大同特殊鋼グループは、スラグを産業廃棄物である「鉱さい」と認めたわけですから、有害スラグが産業廃棄物であることに争う余地はないと考えられます。

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中央橋混合所の地面が50cmほど掘り下げられている様子。

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更に深く掘り下げてある場所があり、土壌汚染が深刻だったことがうかがえる。

■有害スラグは固体であるため、天然石と混合しても有害物質が薄まることはありません。写真で見れば一目瞭然です。有害スラグの周りに天然石があるだけで、有害スラグの「つぶ」が土壌と接すれば、当然のことながら、その土壌は汚染されてしまいます。

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中央橋混合場の有害スラグの様子。有害スラグと周りの天然石も一緒にサンプリングして砕いて、粉にして水に浸けて検査すれば、薄まって数値も下がるかもしれない。だが、現実には石の“粒”のままなので、有害スラグが接した土壌は汚染されてしまうことが容易にお分かり頂けると思う。

■「やれやれ。これで、有害スラグの不法投棄の苦しみから、県民がやっと解放される」・・・と、思いきや、群馬県お得意の行政の二重基準なのでしょうか?中央橋混合所から大同エコメットに有毒スラグを撤去させただけで、なんと群馬県の県土整備部は平成26年5月9日に、高らかに「安全宣言」を発表したのでした。↓
http://www.pref.gunma.jp/houdou/h8100035.html

 スラグ混合砕石が「安全」だと宣言するなら、今回のテーマで取り上げた「中央橋混合場」におけるスラグは、大同による生産が中止されただけでなく、なぜ撤去する必要性があったのでしょうか?まったく不可思議です。

 同様に、スラグ混合砕石が安全であるなら、なぜ群馬県は「生活環境の保全上支障のおそれの有無を確認するため、土壌汚染の調査を行い、その結果を報告すること」などと指示書で大同エコメットに伝えたのでしょうか?まったく訳が分かりません。

 なお、群馬県県土整備部の調査の内容はこちらを参照してください。↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1313.html#readmore

■中央橋混合所における「有害スラグ撤去」という事実、および、「生活環境の保全上支障のおそれの有無を確認するため、土壌汚染の調査」という群馬県廃棄物・リサイクル課による大同エコメットへの指示書は、大同特殊鋼由来の有害スラグが大変危険であることを、きわめてクリアに示しています。

 群馬県県土整備部が5月に行ったようなイレギュラーな方法、即ち、有害スラグと天然石を一緒にサンプリングし、一緒に砕いて粉にして、水につけ、尚且つ、一つの現場で6か所ほどサンプリングして平均値を求めるようなやり方では、チョー危険な有害スラグの本質を示すべき数値が、現実とかけ離れた、“まやかし”の数値になってしまいます。

 国土交通省様におかれましては、インチキ・ウイルスに汚染された群馬県県土整備部が出した“まやかし”の安全宣言に惑わされることなく、現実に即した正しい調査と分析結果の判断を行っていただきますよう、切にお願い申し上げます。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄調査チーム・この項続く】
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