2014/12/16  23:40

大同有毒スラグ問題を斬る…サンパイ不法投棄でも刑事告発をしたがらない群馬県行政の特定企業への思い入れ  スラグ不法投棄問題

■12月9日に当ブログで取り上げたとおり、箱島中央橋混合所にあった有害スラグ混合砕石は撤去されました。また土壌汚染の調査を行うために、中央橋混合所の地表から下の土壌が深く掘り下げられ、有毒スラグに汚染された土壌も撤去されたようです。撤去の様子はこちらをご覧下さい↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1482.html


 ここで、もう一度大同エコメットに対する群馬県環境リサイクル課の指示書を見てみましょう。

**********【群馬県→大同エコメットへの指示書】
noticefromgunmalgtodaidoecomet20140422.pdf
                      廃リ第48-1号
                    平成26年 4月22日
 大同エコメット株式会社
  渋川事業所長 板倉 栄 様
               群馬県環境森林部
                廃棄物•リサイクル課長 根岸達也
          廃棄物処理に関する指示書
 平成26年1月27日に行った貴事業所に対する立入調査結果に基づき、下記のとおり改善を指示します。
          記
1.大同特殊銅株式会社渋川工場から排出された鉱さいであるスラグの再生処理の受託を中止すること。
2.既にスラグの再生処理を受託し保管されているスラグ、スラグ混合路盤材及びスラグが混入していることが確認された資材について、その出荷を中止し、その全量を適正に処理すること。ただし、処分にあたっては、大同特殊銅株式会社が所有権を留保していると主張しているため同社に対し協力を依頼すること。
3.鉱さいであるスラグの再生処理を行っていた「中央橋混合場」について、生活環境の保全上支障のおそれの有無を確認するため、土壌汚染の調査を行い、その結果を報告すること。
 上記の改善に関して、平成26年5月7日までに改善計画書を当職あてに提出し、改善後は確認を受けること。
                    【提出先】
                      産業廃棄物係 TEL 027-226-2861
――――――――――
 上記の通り、確かに指示を受けました。
 平成26年4月22日
               住所 渋川市石原500
                  大同エコメット 渋川事業所
               氏名 事業所長 板倉 栄 印
***********

■上記指示書の2をご覧下さい。そこには「スラグ混合路盤材及びスラグが混入していることが確認された資材」と書いてあります。

 東吾妻町箱島に中央橋混合所にあった路盤材は全て40ミリサイズであり、いわゆる「倉嶋通達」で再生砕石と同等であるとされた有害スラグ混合路盤材だと考えられます。それではスラグ混合路盤材以外の「スラグが混入していることが確認された資材」とは何なのでしょう?

 上武国道の小神明信号付近で、当会が確認した盛り土材をご覧下さい。有害スラグが混入されています。次の写真で確認できます。
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 高崎渋川バイパスの分離帯で当会が確認した上層路盤材をご覧下さい。有害スラグが混入されています。次の写真で確認できます。
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 東吾妻町萩生で当会が確認した盛り土材(山砕100と呼ばれている)をご覧下さい。有害スラグが混入されています。次の写真で確認できます。
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■自分勝手なブラック企業・佐藤建設工業は、中央橋混合所以外での場所を含めて、同社が販売する全ての路盤材に有害スラグを混入させていたと考えられます。

 盛り土材については国道353号線・石合バス停付近にある同社の盛り土材置き場で、夕方になると白い有害スラグを盛り土材に混ぜていたという情報が当会に寄せられています。その場所はこちらです↓


■この石合バス停付近にある同社の盛り土材置場には、現在でもなお、盛り土材がうず高く保管されていますが、よく見ると、今でも有害スラグが確認できます。また、この置き場に多数のスラグ運搬車が出入りし、今でも上武国道の看板をつけ、活発に走り回っているという情報が寄せられています。次の写真で検証してみましょう。
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 また、「平成25年3月に、大同グループの運送部門である群馬丸太運輸が、大同特殊鋼渋川工場から佐藤建設工業の村上採石場まで有害スラグを運ぶダンプカーを探していた」との情報が当会によせられています。村上砕石場の場所はこちらです↓
https://www.google.co.jp/maps/place/%EF%BC%88%E6%A0%AA%EF%BC%89%E4%BD%90%E8%97%A4%E5%BB%BA%E8%A8%AD%E5%B7%A5%E6%A5%AD+%E6%9D%91%E4%B8%8A%E7%A0%95%E7%9F%B3%E5%A0%B4/@36.57185,138.907979,17z/data=!3m1!4b1!4m2!3m1!1s0x0:0xf2e05d6345587cbe?hl=ja
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 3月と言えば年度末にあたり、予算消化のための公共事業の忙しさがピークを迎える季節です。

 さしものブラック企業・佐藤建設工業のスラグ運搬車も、スラグ混合砕石を工事現場に運搬するのに忙しく、原料の有害スラグを大同特殊鋼渋川工場に引き取りに行けなかったのでしょう。

 他方、大同特殊鋼渋川工場もスラグが溜まれば特殊鋼を生産出来ないのですから、別の運搬手段を探すのは当然として、なぜ中央橋混合所ではなく、さらにもっと遠方にある佐藤建設工業の村上採石場まで運んで欲しかったのでしょうか?

 その背景や理由として考えられることは、「上層路盤材と混ぜるためだったのではないか?」ということです。「盛り土材は石合バス停付近の資材置場、上層路盤材は村上採石場で処理していた」と考えたとしても、不自然とは言えないでしょうか。

■上記指示書の2でご覧いただいたとおり、「スラグが混入していることが確認された資材」というのがこれらの盛り土材であると考えられます。

 そうすると、今でも有害スラグが確認できるこの置き場は、「有害スラグが混入していることが確認された資材」である盛り土材を製造していたわけですから、中央橋混合所と同じ扱いをしなければなりません。

 つまり、有害スラグが混入する資材を撤去し、置き場の地表から下の汚染土壌の状況を調査して、必要であれば、土壌も必要な深さまで掘って、それらも撤去する必要があるのではないでしょうか?この置き場の周りには住宅もあり、近隣住民の健康も考えなければなりません。

 群馬県森林環境部が大同エコメット宛に発出した「廃棄物処理に関する指示書」のなかで、いったいなぜ「有害スラグの出荷を中止し、その全量を適正に処理すること」と明記したのでしょうか?それは、有害スラグが「鉱さい」という産業廃棄物で、大同グループが無許可で処理をしていたからだと考えられます。

■いわゆる「倉嶋通達」では、土壌と接する建設資材や敷砂利には有害スラグを使用することを認めていません。大同グループが県に働きかけこの通達を実現した経緯と背景を考えれば、大同グループは盛り土材に有害スラグを混入することは想定していなかったのかもしれません。

 そうだとすれば、大同グループが無許可で処理していた有害スラグを、佐藤建設工業が自社の置き場で天然石である盛り土材にも、自分勝手に混入していたと考えられます。

 大同グループと同様に、佐藤建設工業も「鉱さい」を処理する許可を得ていません。ですが、国道353号線・石合バス停付近にある同社の盛り土材置き場で、無許可で再生処理をしています。大同エコメットと同様、無許可で処理することは、有害スラグを不法投棄していることにほかなりません。

 群馬県環境森林部は、一刻も早く、大同グループや佐藤建設工業を刑事告発し、有害スラグ不法投棄事件の全容を解明しなくてはなりません。なぜ、躊躇するのでしょうか?それは群馬県の県土整備部の意向が強く反映されているからだと思われます。

■最後に有害スラグには有害フッ素がどのくらい含まれているかの分析結果をお伝えします。

 まず一つ目のサンプル採取場所は、大同特殊鋼渋川工場のスラグ置き場です。

 こちらは、渋川市市議が大同特殊鋼の許可を得て渋川工場内からサンプル採取したものです。場所はこちらです↓


 JISでは、スラグ混合製品の有害物質分析調査をする場合に、「形式検査」と「受渡検査」を指定しています。「形式検査」とは、混合する前にそれぞれの有害物質を分析するもので、「大同特殊鋼+佐藤建設工業」の有害スラグに関して言えば、混ぜ合わせる前に工場で行われる「分析調査」ということになります。今回、皆様にご報告するのは、この「形式検査」のことです。

 「形式検査」の結果、判明したことは、大同特殊鋼渋川工場から出荷される前のスラグには基準値以上のふっ素が1.5mg/lも含まれているという事実です。また、この数値は、調査するたびに変動するようです。

 ちなみに「受渡検査」とは、混合する前に調べておいた数値が、実際混ぜた場合にどうなるか?混合してから分析調査すらもので、いわゆる「倉嶋通達」では、受渡検査しか規定していません。大同特殊鋼のスラグは形式検査をすると、有害物質が基準値以上含まれているため、便宜を図るために省略されています。「倉嶋通達」は群馬県を背信している様を強烈に物語っています。
※大同特殊鋼渋川工場スラグ置き場・ふっ素分析結果↓
resultoffanalysisinslugstockyardindaidosibukawafactory.pdf

■さて、もう一つの分析調査の結果もあります。

 中央橋混合所がまだ、容赦なくどんどん有害スラグを使って、混合砕石を「製造」していたころ、当会では、その場所から無断でサンプルを採取するのを(怒られそうだから) ためらっていました。すると、近くの河川敷にも有害スラグが不法投棄されているのを発見しました。

 そこでやむを得ず河川敷からサンプリング採取・分析調査したものです。場所はこちらです↓


 なぜ河川敷に有害スラグが不法投棄されているのか?そのわけは判りませんが、驚くべきことに、フッ素が基準値の0.8mg/lを大きく超えて、13mg/lも検出されました。
※吾妻川中央橋河川敷・ふっ素分析結果↓
resultoffanalysisinagatsumariversidenearchuokongosho.pdf

■今回取り上げた、盛り土材置き場や村上採石場の上層路盤材製造場所では、一体どんな数値レベルに汚染されているのでしょうか?県民として心配でなりません。

 富岡市内での廃川敷地における不法占有者による廃棄物の野焼き問題に対して、地元住民が管理者である群馬県県土整備部に通報しても、すべて揉み消された経緯と実態から見ても、群馬県の環境行政には、まっとうなコンプライアンスというものが欠如していることがわかります。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄調査チーム・この項続く】
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