有毒スラグ問題そっちのけで八ッ場ダムの本体工事着工に邁進する国交相と群馬県に抗議書を送付  八ッ場ダム問題


■世紀の税金ムダ遣いと言われる八ッ場ダムは、ダム本体のコンクリート打設に向け、平成27年1月21日に岩盤の爆破を伴う基礎掘削工事をスタートさせる予定です。また、国土交通省は、1月14日に、土地収用を可能にするための土地収用法適用手続きに着手することを発表しました。このため、1月24日に地元で地権者や住民らに対する説明会が開かれることになりました。


 群馬県ならではのムダな公共事業の象徴でもあるこのダム計画をめぐり、民主党政権が平成21年に一旦建設を凍結しましたが、その後、計画中止の方針を撤回したため、政権奪回後は自民党のダム利権族や、国と群馬県の土木行政関係者が好き放題、税金を食い散らかしている状況にあります。

 そこで、市民オンブズマン群馬としては、この節目の時に、抗議声明を出すことにしました。平成27年1月16日付で、国と県に対して次の内容の抗議書を、本日午後2時にFAXで送信するとともに、写しを県庁の記者クラブに提出しました。

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                    2015年1月16日
国土交通大臣
太田 昭宏 様
(国土交通省関東地方整備局
〒330-9724 埼玉県さいたま市中央区新都心2-1
さいたま新都心合同庁舎2号館
 電話:048(601)3151
FAX :048(600)1369 )
                   市民オンブズマン群馬
                   代表 小川 賢
有害スラグ問題等が未解決な状況での八ッ場ダム本体着工に対する抗議書
 貴殿は平成27年1月6日、群馬県長野原町の八ツ場ダムで、ダム本体のコンクリート打設に向けた基礎掘削工事を同月21日から始めると明らかにしました。当日は爆薬を使うなどして、建設に適した地盤を掘削して露出させるということです。
八ッ場ダムに関しては、平成17年当時、萩原昭朗・水没関係5地区連合対策委員長の誕生日を祝うため、「丸岩会」という行政関係者と業者が一堂に会してゴルフ大会や宴会を毎年開催していたこともあり、当時の県知事・小寺弘之や八ッ場ダム工事事務所所長・安田吾郎も出席して、業者との癒着ぶりを見せつけていました。
さらに、平成18年には斉藤烈事件が発覚しました。この刑事事件は、国交省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所に勤務していた用地第一課長だった斉藤烈(当時44)が、同事務所が発注する用地調査業務などをめぐり、便宜を図った見返りに無利子、無担保で、業者から710万円を借りていた収賄事件のことです。
 このように公金を長年にわたり投入しながら、その実態は政官業の癒着のみならず、貴殿が所管する国交省の職員らにとっても、公金をふんだんに扱える利権の場に化していました。
 これまでのこうした不祥事に加えて、さらに昨年からは大同特殊鋼渋川工場由来の有害スラグが大量に八ッ場ダムの現場及びその周辺に不法投棄されていた実態が明らかになりました。
 しかも、環境基準値を超えるこの有害スラグは、この計画に協力をした地元住民の代替地の造成にも不法投棄されております。この結果、一般住民の居住する敷地内にも不法投棄されている実態が判明しました。これにより、住居の直下にも不法投棄されている可能性が強く指摘されています。
 こうしたルール無視の違法状態を放置したまま、八ッ場ダムの本体工事を着工することは、断じて容認できません。
 行政の信頼を取り戻すには、有害スラグを完全に撤去することが、最優先課題です。
 貴殿は、行政の信頼よりも八ッ場ダムの本体工事着工を優先するつもりですか?
 このまま1月21日と目される本体工事着工を強行する場合には、当会は、貴殿が、住民の安全や行政の信頼よりも、八ッ場ダム工事を優先すると見なさざるを得ません。
このことを指摘し、1月21日予定の本体工事が強行着工された場合、強く抗議します。
併せて、税金をこれ以上、無駄な事業につぎ込むことも直ちに再考するよう、強く要請します。
               以上
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                    2015年1月16日
群馬県知事
大澤 正明 様
(群馬県総務部秘書課
〒371-8570 前橋市大手町1-1-1
電話 027-226-2045
FAX 027-243-3575 )
                   市民オンブズマン群馬
                   代表 小川 賢
有害スラグ問題等が未解決な状況での八ッ場ダム本体着工に対する抗議書
 平成27年1月6日、群馬県長野原町の八ツ場ダムで、ダム本体のコンクリート打設に向けた基礎掘削工事が同月21日から始まることが明らかになっています。当日は爆薬を使うなどして、建設に適した地盤を掘削して露出させるということです。
八ッ場ダムに関しては、平成17年当時、萩原昭朗・水没関係5地区連合対策委員長の誕生日を祝うため、「丸岩会」という行政関係者と業者が一堂に会してゴルフ大会や宴会を毎年開催していたこともあり、当時の県知事・小寺弘之や八ッ場ダム工事事務所所長・安田吾郎も出席して、業者との癒着ぶりを見せつけていました。また、群馬県のダム行政のOBらも業者に天下り、こうした行事に参加していました。
このように県民の税金を長年にわたり投入しながら、その実態は政官業の癒着のみならず、貴殿が所管する職員らにとっても、公金をふんだんに扱える利権の場に化していました。
 これまでのこうした不祥事に加えて、さらに昨年からは大同特殊鋼渋川工場由来の有害スラグが大量に八ッ場ダムの現場及びその周辺に不法投棄されていた実態が明らかになりました。
 しかも、環境基準値を超えるこの有害スラグは、八ッ場ダム関連工事として実施されてきた土地改良事業や県道建設等、県の公共事業にも、大量に不法投棄されております。この結果、安全・安心であるべき県民の生活への脅威となっています。この原因としては、貴殿の所管する県土整備部の技官トップの技監・倉嶋敬明が平成22年6月と同10月に発出した、有害スラグを再生砕石と同等扱いする旨の通達の存在があります。さらに、この通達に対して現在も、県土西部部長・古橋勉は、 議会で擁護発言をしている始末です。
こうしたルール無視の違法状態を放置したまま、貴殿が八ッ場ダムの関連工事を続行することは、断じて容認できません。
 行政の信頼を取り戻すには、有害スラグを完全に撤去することが、最優先課題です。
 貴殿は、行政の信頼よりも八ッ場ダムの関連工事を優先するつもりですか?
 このまま八ッ場ダムの関連工事を続行する場合には、当会は、貴殿が、住民の安全や行政の信頼よりも、八ッ場ダム関連工事を優先すると見なさざるを得ません。
このことを指摘し、今後、有毒スラグの撤去に向けた対策を取らないまま八ッ場ダム関連工事を続行する場合、強く抗議します。
併せて、税金をこれ以上、無駄な事業につぎ込むことも直ちに再考するよう、強く要請します。
               以上
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■それにしても、いつからこんなに傲慢な行政になったのでしょうか。有害スラグ問題という象徴的な事件への行政対応を見るにつけ、官高民低の群馬県の現状を痛感させられます。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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