4月下旬の安中市議会選挙に向けて、理念と怨念が錯綜する出走前のパドックの現況  政治とカネ

■平成27年4月30日に任期満了を迎える安中市議会ですが、満了日の7日前までに告示される選挙まで、あと約3か月となりました。市内各所で飛び交っている現在の出馬情報をまとめてみました。当事者に直接確認していないため、参考情報としての取扱いとなりますが、「人口に膾炙する」の諺どおり、巷間情報にも有益な部分もあることは事実です。あくまでも皆様の参考に資すれば幸いです。ただし、今後3か月間で、さらに変動があるものとみられますので、あくまでも現時点での巷間情報であることをご承知おきください。年末年始の時点では、「もしかしたら無投票になるかもしれない」という話も飛び交っていましたが、どうやら無投票の可能性は解消しつつあるようです。
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【2月3日追記】いよいよ前哨戦スタートか。北野殿地区にある、岩井から上ってくる藤井坂の一番上の丁字路にある新人の市議候補の立て看板。道路際の畑に立ててある。2月1日午後1時前撮影。
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【2月8日追記】いつのまにか新人候補の立看板が撤去されていた。どうやら市選管が本人に「野立て看板はダメ」と指摘したらしい。2月8日午後5時撮影。

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【2月3日追記】看板の右上に貼ってある安中市選管交付の政治活動用事務所のステッカー。しかし、畑にはどこにも事務所が見当たらない。

 当会が収集した情報によれば、4月下旬に予定されている安中市議会選挙に不出馬の意向を表明している現職議員は次の9名の皆さんです。以下、敬称略。

  柳沢健一(平成の会)
  小林訂史(無所属)
  伊藤 清(無所属)
  小宮ふみ子(民主・社民クラブ)
  土屋 弘(清風クラブ)
  中島徳造(平成の会)
  大野貞義(民主・社民クラブ)
  上原和明(平成の会)
  川崎文雄(民主・社民クラブ)
 なお、奥原賢一(平成の会)は、まだ対応を決めかねているようです。

 したがって、上記以外の次の14名の現職議員は続投を目指して出馬する意向とみられます。
  金井久男(日本共産党安中市議団)
  櫻井ひろ江(日本共産党安中市議団)
  柳沢浩之(清風クラブ)
  佐藤貴雄(民声クラブ)
  吉岡 登(民声クラブ)
  今井敏博(平成の会)
  吉岡完司(平成の会)
  武者葉子(公明党)
  上原富士雄(公明党)
  齊藤盛久(平成の会)
  高橋由信(無所属(ふぉれすと))
  柳沢吉保(平成の会)
  田中伸一(平成の会)
  広瀬 晃(平成の会) 

■一方、現時点で、出馬の動きを見せているのは次の10名の方々です。

  A氏(安中地区在住)
  B氏(土屋弘市議の後継)
  C氏(安中地区在住)
  D氏(古屋地区在住)
  E氏(磯部地区在住)
  F氏(磯部在住)
  G氏(北野殿在住)
  H氏(中野谷地区)
  I氏(鷺宮地区在住)
  J氏(横川地区在住)

 このように、9ないし10名の現職市議がリタイヤを表明し、10名の新人(うち2名は市議OBですが)のかたがたが出馬を表明していることから、立候補者が定数22人を超えることになり、無投票は回避される公算が強まりました。

■それでは、今度の市議選に出馬が予想される候補者のかたがたの事情を見てみましょう。

 安中地区在住の不動産業A氏は、かつてタゴ事件の追及で活動していた方で、以前から市政に強い関心を寄せていました。今度の選挙では、タゴ事件を追及してきた川崎文雄・市議と小宮ふみ子・市議がリタイヤすることから、当選された暁には、この事件の風化抑止のためにも、活躍が期待されます。

 なにしろ、先日のアンケートでは、タゴ事件の後遺症である群銀への103年ローン和解金について、少しでも関心のある現職市議は、わずか6名(高橋由信、川崎文雄、佐藤貴雄、吉岡登、櫻井ひろ江、小宮ふみ子)に過ぎませんでした。もし、後述の前市長G氏が市議会に乗り込んだ場合、103年ローンの解消はさらに遠のく懸念があります。

 現職の土屋弘・市議の後継者のB氏は、信越化学関係の組織票を基礎票として集めるでしょうが、当選された場合、一般市民にとってどの程度貢献されるのかは、前任者の仕事ぶりをみても、未知数としか言えません。

 安中地区在住のC氏は、自民党安中支部青年部長として、岡田義弘後援会の新年互礼会にも顔を出していたことがあります。自民党関係者の票がどれくらい集まるのかを期待したいところでしょうが、岡田義弘・前市長の票をあてにしていたとすれば、今回、後述の通り、縁戚関係もあるとされる岡田前市長が出馬する可能性が取りざたされていることから、あてが外れる格好になるかもしれません。また、現在、東京地検特捜部が捜査中の小渕優子後援会ともかかわり深いことから、こちらの捜査の行方によっても影響を受ける可能性があります。

 古屋地区在住のD氏は、新人としては、現時点で唯一の女性候補ですが、一時は昨年の市長選挙にも出馬が取りざたされたりしていました。市内全戸に新聞折り込みをしたこともあるようです。公式にはまだ明らかにしていませんが、ネットで検索すると、著名な新興宗教法人を母体とする全国的な政治団体に所属していることがわかります。しかし、この政治団体は、先月の衆院選では、安中市内では100票余りしか集票できませんでした。やはり、地方選挙は組織票より、地縁血縁がものをいうことが多いため、女性票をターゲットに絞って、知名度をどの程度広められるかが課題かもしれません。

 磯部地区在住のE氏は、印刷業を営んでいる方のようです。

 さて、磯部地区在住のF氏の場合は、これまで長年にわたり、市議会議員を務めてきた経験を持っています。前回の市議選で、あと一歩のところで届かなかったことから、本人の年齢からも、隠居生活に入るかと思われましたが、今回、老骨に鞭打って、再チャレンジを考えているようです。かつてビラに自身の学歴を不正確に記載したり、議員控室に、怪文書を改ざんしたチラシを置いたりして、同僚議員の怒りを買った経験等を活かして、今回はどのような選挙活動を展開するのでしょうか。

 出戻りといえば、この人ほど、有権者をあっと言わせる人物はめったにお目に係れないでしょう。北野殿在住のG氏の場合は、わずか9か月前までは安中市の首長でした。しかも、それまで10期40年を、公務員特別職として、市議、県議、首長を歴任してきたのです。首長まで上り詰めた人が、70歳後半になって、再び市議会にチャレンジするというのですから、およそ常識では計り知れません。自ら課題として残してきた市内の2か所のサンパイ計画が新市長によって、風前の灯になりかねないため、再度、立ち上がったと見る向きもあります。なお、依然として、息子を担ぎ出すのではないか、という見方も一部でくすぶっているようです。

 中野谷地区在住のH氏の場合は、父親が市議会議員を長く勤めていた関係で、世襲を狙っているようです。ただし、父親からすぐにバトンタッチされたのではなく、4年間のブランクを経ての出馬となっています。地元の根回しに時間をかけたのかもしれません。

 鷺宮地区在住のI氏の場合は、出馬の動機について、巷間でさまざまな情報が取りざたされています。本来は、伊藤清市議と同じ議場で議論を交わしたかったようですが、なぜだか、伊藤市議は先月12月に県議選に出馬表明をしてしまいました。このことが、K氏の出馬意欲にどのように影響するのかは、本人にしかわかりません。なお、I氏の選挙事務所は自宅ではなく、ユニークな場所を考えているようです。あまり選挙事務所に詰め過ぎて、酩酊、もとい、低迷しないように、と心配する声もあります。

 横川地区在住のJ氏は、リタイヤを表明している現職の中島徳造・市議の後継として出馬するそうです。本人は、誰でも知っている有名な宗教法人の構成員ですが、同法人が母体の政治団体からは既に2名の現職市議の公認候補がいるため、市内2千数百票と言われる組織票では3名公認はさすがにリスクが大きすぎるらしく、J氏は同政党非公認のまま、議席獲得を目指すようです。

■出馬の動機について、気になるのが、対抗心に駆られて出馬を決意するケースです。

 C氏の場合は、安中市では自民党の本流である小渕後援会に所属している元女性市議を差し置いて、自分よりはるかに年下の地元若手現職候補が2期目も続投するのを見て、我慢ならずに、出馬に踏み切ったという見方がされています。また、前述の通り、縁戚関係にある前市長の後援会にも関係していたことから、前市長の支援を期待していましたが、前市長が立候補をするかもしれないということで、あてが外れてしまった格好です。

 I 氏の場合は、伊藤市議との確執が取りざたされているようですし、北野殿在住の前市長G氏の場合は、同じ地区出身の現市長に対するライバル意識が出馬の動機の一つにはあるとみられます。

 こうした怨念が出馬の動機であるとすれば、安中市政の理念にとって、不幸なことになりかねません。

■さて、現時点で進退をまだ決めかねている現職の奥原賢一・市議ですが、今回出馬の動きを見せているC氏と親戚関係があるようです。したがって、C氏が出馬に踏み切れば奥原市議は引っ込むと見られていますが、奥原市議は、前市長のG氏とも親戚関係にあるといわれています。

 前市長のG氏のためにも、勇退をして、議席の枠を開けたほうが良いのか、あるいは、同じく前市長と親戚関係にあるC氏のために引っ込むべきか、それとも引き続き、次回選挙に出馬して、前市長を担いで、派閥の領袖に仕立て上げるサポート役を目指すのか、今後の挙動が注目されます。

 いずれにしても、これから選挙公示日までの3か月間に、状況は流動するでしょうから、最終的に何名が22議席を目指すのかは、予断を許しません。

 なお、今回、市議会議員の議席数が24名から22名に定数減となりましたが、同規模の県内の他の市議会の定数を見ると、安中市は人口に比べて、依然として議員定数が多すぎるという感じが否めません。

 口    人口(2013.12.31現在)   市議会議員定数
 高崎市   371,194        41(高崎市38+吉井町3)
 前橋市   336,910        38
 太田市   213,621        30
 伊勢崎市  201,347        30
 桐生市   118,561        22
 渋川市    82,478        22
 館林市    77,827        22
 藤岡市    68,274        22
 安中市    61,713        22
 みどり市   51,629        20
 沼田市    51,005        20
 富岡市    50,903        18
※市議会議員定数に関する調査結果(平成25年12月31日現在)↓
http://www.si-gichokai.jp/official/research/docs/teisu-251231sss.pdf

■最後に、市議選の前に行われる県議選の状況について見てみましょう。

 当会の予想通り、昨年12月22日に、伊藤清・市議が、県議選出馬表明の記者会見を開きました。

**********東京新聞2014年12月23日
伊藤市議が県議選出馬 安中市区、無所属で
 来春の県議選(4月3日告示、12日投開票)で、安中市議会議長の伊藤清氏(60)=同市原市=は12月22日、高崎市役所で記者会見し、安中市区(定数2)から無所属で立候補することを表明した。
 会見で伊藤氏は「全国的に見て群馬の発展は遅れており、西毛地区は最後尾にいる。安中の教育環境整備や企業誘致などに向けて、県政で訴えていきたい」と出馬の動機を述べた。
 伊藤氏は、1991年に市議選で初当選し6期目。建設会社社長、国と地方の協議の場等に関する特別委員会委員(全国市議会議長会)。元県市議会議長会長。元関東市議会議長会副会長。高崎工高卒。
 同市区は自民党県議の岩井均氏、市議で同党公認の小林訂史氏が立候補を予定している。
**********

 この他にも昨年末以降、新たに。岩野谷地区から新人の立候補者が出馬準備を始めたという情報があります。まもなく正式に出馬表明をすると思われますが、その場合は4人で2議席をあらそう激戦になる見込みです。

【1月23日追記】
岩野谷地区から出馬予定の候補者は1月22日に記者会見を予定していましたが、急遽取止めた模様です。未確認ですが、同候補者は県議選に出馬しない意向だという情報もあります。そうなると、県議選は候補者3名による選挙戦ということになります。


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【2月3日追記】新島学園付近の信越線踏切の近くの空地に立ててある県議選の新人候補の立て看板。1月30日朝撮影。

■当会では情報網を駆使して、4月の統一地方選に向けた状況を随時お伝えしてまいります。

 なお、4月の県議選・市議選に関する情報を、皆さんから常時受け付けております。秘密は厳守しますので、このブログの拍手コメント欄、あるいは ogawakenpg@aol.com 宛にどしどし情報をお寄せください。

【2月8日追記】最新情報によれば、今回の市議選に出馬が噂されていた横山登元市議と岡田義弘前市長は、立候補をしないという見方が出ています。巽久男候補の出馬が確実視されたため、奥原賢一現市議の次期出馬がない場合でも、候補者は23名ということになり、無投票は回避される可能性があります。しかし、市議選までまだ2か月もあることから、今後、出馬・不出馬に向けてどのような動きが展開されるのか、極めて流動的であり、まだまだ予測できない事態が想定されます。

【ひらく会情報部】

※参考としてこちらのブログ記事もお読みください。
多胡51億円事件の尻拭い金完済まであと87年…和解金103年ローン公開アンケート回答議員は僅か5名↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1502.html
タゴ51億円事件の尻拭い金支払日まであと18日…安中市議に群銀和解金103年ローンの公開アンケート発送↓
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♪もう45回寝ると安中市議会選挙♪↓
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タグ: 政治 カネ 世襲



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