2015/1/30  22:56

大同有毒スラグを斬る!…スラグを撤去せず農道を舗装した県の公金支出に住民監査請求を提出  スラグ不法投棄問題

■大同特殊鋼由来の有害スラグの不法投棄問題では、一般道のみならず農道や林道でもところかまわず投棄されている現場が群馬県内にごろごろ存在します。その中でも、農業地帯にある農道に有害スラグが投棄されていることは、安全・安心な食材の生産に対して重大な脅威であるばかりでなく、同様に、群馬県による土地改良事業計画の実施に向けた信頼性にも不信感を抱かせます。それらを払しょくするには、きちんと有害スラグの後始末をすることが不可欠だと考えた当会では、1月30日に次の住民監査請求を群馬県監査委員に対して提出しました。
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【2月1日追記】上毛新聞記事。オンブズマンでは1月30日午後2時半に住民監査請求を出したが、たまたま、同日午後1時10分に前橋地裁で、渋川市の大同スラグ問題で住民訴訟の棄却判決が出たため、このように大同スラグ問題にかかる記事のダブル掲載となった。


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higashiagatsumamachislagjuminkansaseikyusho.pdf
          群馬県職員措置請求書

 群馬県職員に関する措置請求の要旨

1 請求の要旨
 東吾妻町萩生地区における「萩生川西地区県営農地整備工事」で、請負業者の池原工業鰍ェ、佐藤建設工業が製造した路盤材を大量に使い、その施工箇所からは有害スラグが検出されたことが判明している。請求人は、平成26年6月1日に現場を訪れて実際に有害スラグの存在を確認したが、群馬県吾妻農業事務所は、平成26年6月11日に、東吾妻町萩生地区で、前記農地整備工事のうち、有害スラグを施工した農道等から有害スラグを撤去するのではなく、当該個所に簡易舗装を施し、いわゆる蓋をする目的で、舗装工事の入札を行ない、前記工事の請負業者と同じく池原工業鰍ェ490万円で落札した。この件で、さっそく群馬県農政部農村整備課に、「なぜ、有害スラグが大量に施工された現場から、有害スラグを撤去しないまま舗装工事ができるのでしょうか」と問い合わせたところ、「この工事を発注したのは、吾妻農業事務所の農村整備課なので、そっちに聞いてほしい」と言われた。その際「(請求人らが主催する)オンブズマンのブログでは、大同スラグのことを産業廃棄物として表現しているが、農村整備課ではそのような判断はしていない」と言われた。
 この有害スラグは、平成26年6月11日の入札時点で、既に産業廃棄物であるとして、排出者である大同特殊鋼自身が、有害スラグを混合していた同町箱島にある場所を産業廃棄物保管場所として同所に掲げられている看板に明記済みだったが、群馬県農村整備課はそのことを知らないようなので、平成26年6月14日に申請人からさっそく指摘しておいた。すると県庁の農村整備課からは、「この件は、出先の吾妻農業事務所の農村整備課が担当しているので、そこの松井次長(電話0279-75-7006)に連絡を取ってほしい。だが、今日(6月14日)は県庁で会議があり出席していたため、そのまま直帰したと思うので、これから事務所に電話をかけても不在だから、来週月曜日に連絡を取ってくれ」と言われた。
 そこで、請求人は、平成26年6月16日に、吾妻農業事務所農村整備係の松井次長に電話をして、「サンパイである有害スラグの撤去を最優先でお願いしたい」と強く要請したところ、「貴重な意見なので、県庁にも伝えておきたい」とする回答があった。
そこで、請求人は6月24日に県庁の農村整備課を訪問し、担当の吉田・篠原両職員とこの件について協議した。請求人の質問に対する県側の説明内容は次のとおり。
(1)(6月16日に吾妻農業事務所を通じて、請求人らが主催するオンブズマンから申し入れた大同スラグ撤去要請について話は聞いていますか?)聞いている。
(2)(その後の対応は?)対応としては、予定通り、舗装する、ということだ。
(3)(どういう経緯で、急遽舗装することに決まったのでしょうか?)大同スラグの問題とは関係ない。圃場整備事業というのは、恣意的な要件もあるし、当初、舗装計画がないにしても、要は予算との関係もあるため、段階的に舗装していくという事業だ。
(4)(でも、こういう事業は単年度予算で計画されるのでしょう?急に舗装するというのはやはり想定外の事態が浮上したからなのでは?)要するに県が27カ所のうち6か所を選定した工事現場を、県として調査したところ「結果として安全だった。基準値以内だった」という結論を出している。
(5)(でも、大同スラグは廃棄物の定義に照らせば、明らかにサンパイですよね?)はっきり言って、まだ、廃棄物リサイクル課のほうは、まだ明言していない。
(6)(えっ?でも大同側も既に箱島の混合所に「産業廃棄物保管場所」という看板を掛けていますけど?)萩生地区の圃場
整備工事で大同スラグを運び込んだ時は、また違ったわけだ。
(7)(サンパイと認識していなかったというわけでしょうか?)・・・
(8)(萩生地区の農道の緊急の舗装工事には490万円かかっているようですが、予算執行権はどこにあるのでしょうか?)出先の吾妻農業事務所にある。同事務所で予算執行の判断をくだした。
(9)(事は東吾妻町萩生地区だけではありません。請求人の在住する安中市岩野谷地区でも、現在、碓氷川流域地区公害特別土地改良事業が進められております。地元で長年の悲願であるこの重要な事業も県農村整備課が担当することになりますが、もし、萩生地区の圃場整備事業で大同スラグのようなサンパイが使用され放置されるとなると、県の営農面での環境保全の認識に疑問符がついてしまいます。ぜひ、この観点からも大同スラグの撤去について再考願えませんか?)東邦亜鉛安中製錬所周辺の汚染土壌対策と、東吾妻町の圃場整備と、どのような関係があるのか?・・・
 しかしその後も、まったく撤去しようとする気配がうかがえず、このまま看過すると、今年度が徒過してしまう恐れがある。
 本来、サンパイである有害スラグは、廃棄物処理法により適正に処理されるべきであり、群馬県知事は排出原因者に有害スラグの撤去を命じる権限があるが、知事はその権限を行使することなく、実施機関である群馬県吾妻農業事務所は、請求人が再三にわたり有害スラグ撤去なしに舗装工事を施工しないように申し入れたにもかかわらず、その後、舗装工事を強行した。このことにより、群馬県は、公金490万円を無駄に費消したことが確定した。
 もし、群馬県が原因者に有害スラグを撤去させていれば、この舗装工事は実施する必要がなかったのであり、この490万円は本来県民のために有効な目的に費消できたわけで財務会計上、群馬県に損害を与えたと判断される。
 今後、原因者がサンパイである有害スラグを撤去することになった場合は、この舗装をはぎ取る必要があり、そうなればこの舗装工事そのものが不要だったことになり群馬県が支出した490万円は、ドブに捨てたのも同然となる。
本来、最小のコストで最大の効果を上げるために使われなければならない公金をこのような形で支出したことは、納税義務を果たしている県民に対する裏切り行為である。
ちなみに、有害スラグは群馬県による他の公共事業においても多数の場所に多量に不法投棄されている可能性があり、これらの撤去についても早急に原因者負担で実施することが群馬県には求められていることを付記する。
よって、監査委員は、知事に対し次のように勧告するよう求める。
「知事、および全ての支出手続関係者らに対し、請求の要旨に記した行為による金額の全額を群馬県に対し返還させること」

2 請求者
  ・住所 群馬県安中市野殿980番地
  ・職業 会社員
  ・氏名          
  ・住所 群馬県前橋市文京町一丁目15-10
  ・職業 自営業
  ・氏名 

 地方自治法第242条第1項の規定により、別紙事実証明書を添えて、必要な措置を請求します。

                    平成27年1月30日

 群馬県監査委員あて

別紙 事実証明書(2014年6月5日ブログ内容添付↓)
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1309.html#readmore
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■群馬県監査委員では、内容を精査したうえで、受理するかどうか検討するそうです。また、県庁26階の監査委員事務局で提出後、5階にある記者クラブ「刀水クラブ」で記者会見をしました。

 監査委員から連絡があれば、逐次報告していきます。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※冒頭の上毛記事の本文
**********上毛新聞2015年1月31日
スラグ補修費訴訟請求棄却も「成果」 渋川の原告男性
 鉄鋼メーカー、大同特殊鋼渋川工場(渋川市)のスラグ問題で、スラグ砕石を含んだ渋川スカイランドパーク駐車場の補修工事費の一部は同社が負担すべきなのに、市が負担下手目同社に不当な利得を与えたとして、市内の男性(62)が阿久津貞司市長を訴えた行政訴訟の判決言い渡しが30日、前橋地裁であった。原道子裁判長は補修工事に伴うスラグの処理費用約2400万円を同社に請求するよう市長に求めた男性の訴えを棄却した。
 問題をめぐっては、訴訟が起こされた後の昨年11月、同社がスラグの処理費用を負担することを市に申し出て合意した。判決では、既に同社が処理費用を負担することになったため、訴訟の理由はなくなったとした。原告男性は「(結果的に)会社が費用を負担することになった。訴訟の成果はあった」とした。

**********上毛新聞2015年1月31日
スラグ撤去せず舗装は「不適切」 オンブズマン群馬が住民監査請求
 市民オンブズマン群馬は30日、県が東吾妻町の農地整備で昨年、鉄鋼メーカーの大同特殊鋼渋川工場(渋川市)から出たスラグを撤去せずに舗装したのは不適切だとして、県関係者に費用の返還を求める住民監査請求書を県監査委員に提出した、と発表した。
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