2015/4/7  23:01

高崎駅で発生した連続硫酸通り魔傷害事件によせて  国内外からのトピックス

■今や就職人気企業総合ランキングの上位に入るJRですが(2015年卒業予定者によるランキングでJR東日本8位、JR東海12位、JR西日本40位)、かつては日本国有鉄道(国鉄)と呼ばれ、親方日の丸的な不効率組織の代名詞のようでした。それが、1987年4月1日に中曽根内閣が実施した政治改革で、国鉄をJRにして6つの地域別の旅客鉄道会社と1つの貨物鉄道会社に分割し、民営化されました。それから28年、今やJR東日本は、年間売上高2兆7000万円、営業利益が4000億円という超優良企業に変身しました。
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JR高崎駅2階コンコース。


 かつて国鉄時代には、駅員に乗り場を聞くと偉そうに顎で示したり、駅や列車のトイレは汚いものという印象でした。筆者も、国鉄時代から毎日長距離通勤をしてきましたが、今はアパホテルになっている国鉄高崎駅構内で、週末、東京から来た賓客を迎えに行った際、付近に駐車場所が見つからず、たまたま開いていたスペースに数分間だけ車を停めていたら、そこに居合わせた国鉄職員に見つかりこっぴどく叱られた記憶があります。

 これまで30年に亘り、連日利用してきた高崎駅ですが、硫酸を使った通り魔傷害事件が4月2日に4件、4月6日に1件、計5件発生しました。このうち2日の1件と6日の1件は、ともに高崎駅ビルの2階で発生しました。
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4月7日夜、改札口前のコンコースには警察官がゾロゾロいる。聞いてみると「容疑者は捕まえたが、事件のマネをする者が現れるかもしれないので、こうして警備にあたっている」という。警備中だった1件目の事件現場の目の前で4日後に同様な事件発生を許したことがよほどトラウマになっているようだ。

■高崎駅には西口と東口に交番があります。ここには複数の警察官が居ますが、出払っている事も多く、とくに西口の交番の前には夜になるとけたたましい暴騒音をたててノーヘルで二人乗りをする若い男がバイクを乗り回す光景に時々出くわせますが、一度も交番から警察官が飛び出してきたのを目撃したことがありません。

 今回の事件では、4月2日(木)午後6時頃、JR高崎駅の駅ビル2階の「イーサイト」にある店舗で、買い物中の新潟県新発田市のパート女性(44)が右足ふくらはぎに痛みを感じ、カーディガンやバッグの一部も溶けていることに気付いたことが発端でした。その後約1時間してから、約4キロ離れたショッピングセンター「アピタ高崎店」1階で買い物をしていた藤岡市の女性会社員(23)が、左足のくるぶしの痛みに気付き、何者かに液体をかけられたことが原因とみて高崎署に届け出たため、群馬県警は液体を硫酸と特定して捜査に乗り出しました。
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 事件が報道された後、2日に「アピタ高崎店」にいた群馬県玉村町の女子大生(21)が。左かかと付近の皮膚が赤くなる軽傷で、セーターとストッキングに穴があいていたとして、4月5日に県警に被害届を出したため、4月2日の被害者は3名となりました。

 このため、県警は現場となった高崎駅ビル2階を厳重に警備するととともに、4月6日(月)の夕方、事件に関与したとみられる男の防犯カメラ映像を公開しました。ところが、その直後の午後6時頃、あろうことか、1件目の事件が起きた現場の高崎駅ビル2階のイーサイトの目と鼻の先にあるコンビニ「NewDays」で群馬県渋川市の女性会社員(34)が、何者かに液体をかけられる被害に遭ったのです。
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 目撃者によると、「(女性は)黒いストッキングをはいていたが、溶けていて右足のふくらはぎが。救急車が来ていたので、そこに乗って。歩けてはいた」ということで、警察によれば、女性はストッキングが溶け、病院に搬送され、けがをしているものの命に別状はないとのことでした。

 僅か4日前に、目と鼻の先で硫酸を使った通り魔傷害事件が起き、容疑者と思しき重要参考人の映像を発表して、犯人の行方を捜査中だったのですから、犯行の大胆さに驚かされるとともに、目の前で再度犯行を許したうえで取り逃がすという失態を演じた群馬県警としては、汚名返上のため上層部から捜査担当者らに叱咤激励が出たに違いありません。

 その甲斐あって、容疑者が本日4月7日(火)午前11時ごろまでに逮捕されたという報道がありました。これで、高崎駅や駅ビルを利用するスカート姿の女性陣もさぞや安堵したことでしょう。なお、高崎駅の西口や東口にある駅前交番ですが、ここに勤務する警察官は、所轄の高崎警察署の警察官が勤務しており、鉄道関係の犯罪に介入することもありますが、鉄道警察官としての活動は行っていないようです。
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高崎駅西口交番。
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交番前の警察バス。大勢動員されたようだ。

 鉄道の警察と言えば、国鉄時代は鉄道公安室というのがありましたが、民営化後は鉄道警察隊として、警視庁および各道府県警察本部に設置された「本部執行隊」の位置付けがされています。

 各都道府県警察によって異なるものの、群馬県では、鉄道警察隊は「地域課」に属しており、その任務について、群馬県警の採用案内のHPには「多くの人が行き来する駅構内の安全を守るため、構内パトロール、列車警乗(実際に列車に乗車し、犯罪を予防する)、マナーアップ運動を行っています。不審物の発見、痴漢・スリなどの犯罪抑止、迷子の保護など、その活動は多岐にわたります」と記されています。
※参考:群馬県警地域課のHP記事
http://www.police.pref.gunma.jp/gp-saiyou/about/chiiki.htm

■ところで、高崎駅構内や駅ビル内の安全や保安の管理責任は誰にあるのでしょうか。駅構内は当然JR東日本でしょうが、駅ビルは、イーサイトやモントレーを管理するJR東日本グループの高崎ターミナルビル株式会社が運営していることから、同社に管理義務があると思われます。

 高崎駅も夜遅くになると、人通りが途切れ、治安に不安を感じます。昨年12月22日の正午少し前に高崎駅ビル「イーサイト」内のキリンシティで刃物を使った自殺未遂事件も起きました。この時は幸い、客や通行人には危害が加えられませんでした。

■一方、JR高崎駅の改札で毎日不思議に思う光景があります。それは制服を来た女性や、作業服姿の男性、エプロン姿のおばさんなど、改札口の横にある柵ゲートのカンヌキを自分でさっさと開けて出入りしていることです。改札にいる駅員は全く関心を示していません。

 これなら、清掃員や販売店の従業員のような恰好をしていれば誰でも堂々と出入りできてしまうのではないか、と思うのは筆者だけでしょうか。

 数年ほど前、いわゆるゴミ箱に捨てられた古新聞や古雑誌を回収するのに、キャスター付きのゴミ箱を手で押しながら柵ゲートを通過する年配の男性を見かけたので、改札の職員に「なぜいつもあの人はフリーパスなんですか?」と質問したことがあります。

 その職員は「ああ、あの人なら、入場定期券を購入してもらっています」と答えました。そこで「しかし、定期券を使わすに、あるいはそれを首にかけておくなりして、職員の皆さんに示さずに、なぜ自由に出入りできるのですか?」と再度質問したところ、「入場用の定期券を持っているということを、我々は知っているからです」とその職員が答えました。

 どうも理解できないので、「それなら、私を含め、大勢のお客さんが毎日、定期券で通勤や通学をしています。もし顔パスが聞くのであれば、当然、そうしたお客さんにも同様に適用しないと不公平ではありませんか?」と聞いてみました。するとその職員は黙り込んでしまいました。その後、駅の中のゴミ箱から読み捨てられた新聞や雑誌を収集していた年配の男性の姿は見られなくなりました。どうやら、高崎駅の職員は、不公平な取扱いに気付いたようでした。

 JR東日本は、巨額の利益を上げているのですから、業務用の専用ゲートを作り、指定のICチップ入りの身分証明書とPINコードを組み合わせて出入りできるようにすべきです。

■最近、筆者は東京駅発午後10時頃の2階建て新幹線に乗る機会がありました。発車のベルが鳴ってもなかなか動き出さない為、7号車のデッキに降りてみると、駅員が酔客に絡まれていました。既に発車時刻を5分経過していましたが、筆者が声をかけると酔客はどこかに行ってしまいました。

 駅員に聞くと、やはり酔った客に絡まれて、閉口していたのだそうです。ようやくこれで出発できると思い、2階席に戻ると、列車は間もなく出発しました。上野駅で一度停車して、地上に出る際に、いつも車内アナウンスがあります。それを聞いた筆者はおどろいて腰を抜かしかけました。なぜなら車内アナウンスで車掌が「この列車は7分遅れで運行しています。東京駅で車両点検のため、出発が遅れたことをお詫び申し上げます」と言ったからです。

 さっそく、近くの車掌室に行き、事の顛末を確認したところ、車掌曰く「ホームを出る時に、酔客に絡まれたということをきかされていなかったので、車両点検かと思った」というのです。思わず「それはウソでしょう。何100人の乗客は高い運賃を支払って新幹線のスピードとサービスを買っているんです。たとえば1000人が7分遅れれば、全部で7000分となり、100時間以上も無駄に失われたことになります。酔客が駅員に絡んだのですから、乗客の皆さんには本当のことを言って、新幹線の定時運行を妨害することの無いように、注意喚起をするのが当然ではないでしょうか」と言ってしまいました。傍にいた乗客の方が「そのとおりだ」と拍手してくれました。

 世界に冠たる我が国の鉄道の定時運行サービスですが、最近、遅れの理由として、車内放送で「車両点検」という言葉を頻繁に使うのが気になります。やはり、遅れの原因についてはきちんと本当の理由を客に伝えるべきだと考えます。

■最後に、先月、JR西日本で遭遇したエピソードを紹介します。皆さんは、グリーン車でも自由席と同じ扱いがあることをご存知でしたでしょうか。

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3月11日岡山駅に滑り込む「みずほ608号」。この直後に乗車して、生まれて初めて「みずほ」のグリーン車に足を踏み入れた途端、トンデモナイ目に遭った。

-----元のメッセージ-----
差出人: goiken_otoiawase
宛先: ogawakenpg
送信日時: 2015/3/20, 金, 11:47
件名: 【150311-000044】3月11日岡山発0839みずほ603号6号車グリーン車14Aの取り扱いについて

小川 賢 様

いつもJR西日本をご利用いただきまして、ありがとうございます。
また、ご連絡が遅くなりましたことをお詫びいたします。

お客様からいただきました貴重なご意見に対し、回答させていただきます。

いつも山陽新幹線をご利用いただきまして、ありがとうございます。
このたびは、ダイヤが乱れ、また、車掌の応対で小川様には、
大変ご迷惑をおかけいたしまして誠に申し訳ございません。

グリーン車につきましては、設備料金との考えから、
乗車当日の列車でグリーン車に空席がある場合、
指定列車以外でもご利用いただくことが可能となっております。

当日は、米原地区の大雪の影響で名古屋方面からの列車が遅れていたため、
名古屋方面からの列車のグリーン車に新大阪駅からご乗車予定のお客様が、
みずほ603号に多数ご乗車されました。

小川様ご指摘の通り、みずほ603号のグリーン券を前もってお持ちのお客様には
当然お持ちの席にご乗車いただくべきところ、
急遽ご乗車されたお客様に対し、車掌が適切な座席の案内を行うことができず、
重ね重ね申し訳ございませんでした。

対応した車掌には、配慮ある対応と分かりやすい説明に
努めるよう指導いたしましたので、
何卒ご容赦賜りますようお願い申し上げます。

繰り返しとなりますが、このたびはご迷惑とご不快な思いをおかけしまして
申し訳ございませんでした。

今後ともJR西日本をご利用いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

西日本旅客鉄道株式会社
JR西日本お客様センター
マネジャー 中野 純夫

【お客様からのお問い合わせ】
本日、さきほど表件の列車で岡山から広島まで乗車しました。ベトナムからの要人3名と女性通訳1名を同道して乗車しましたが、私の座席14Aには既に別の60代前後と思しき男性客が座っていました。そのため、どうすればわからず数分ほどうろたえましたが、11Cの席が空いているようだったのでそこに座りました。

間もなく車掌が検札にきたので、事情を話したところ、「本日は東京からの列車が米原付近の大雪で軒並み遅延しているため、急遽乗り換えのお客さんを優先的に着席させた」とのことでした。

そのため、「これは自由席ではないはず。もし、あらかじめ予約していた座席が事情で確保できないのであれば、私の乗車時に入口でその旨、事情を説明して、しかるべき座席を告知すべきではないのでしょうか」と申しましたところ、「11Dのお客様も乗り換えのお客様なので、空いている席をどこでも着席してかまわない」というのです。

「それはおかしい」と申し入れましたところ、今度は14Bに着席した女性通訳の方に「こちらでもかまわないでしょうか」と言う始末。

「肝心の14Aの客がどうしても14Aでなかればならない理由があるならそれを聞いてください」と言いましたが、結局、「大雪の事情なのでご協力願います」というふうに言われて、しかたなく、また乗車時間も幸い35分と短かったので、11Cで我慢しました。

本来、ベトナムの要人のすぐ近くに着席するはずでしたが、グリーン車でも、自由席と同じような取り扱いをするのでしょうか。

二度とグリーン車の客にこうした不快な思いをさせないでほしいものです。

また、大雪によるJR東海の列車遅延を、どうしてこのような形でJR西日本を利用するグリーン客にしわ寄せしなければならないのか、内部取扱基準を含め、分かり易く説明をお願いします。
**********

■JR西日本からは、内部取扱基準について、納得のゆく説明は無く、結局「大雪」と「現場の車掌」のせいにされてしまいました。現場の車掌への指導も、ほんとに実行したのかどうか確認のしようが有りません。

 皆さんもJRを利用する場合、もしトラブルに遭遇した時には、何がどうなったのか、遠慮なく車掌や駅員に尋ねるようにしましょう。

【ひらく会情報部】
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