勤務中エロ動画三昧の県職員に係る住民監査請求に関して県監査委員らに意見陳述  県内の税金無駄使い実態

■勤務時間中、エロ動画を7か月以上にわたり、県庁内のパソコンを使って編集作業を続けていた会計課職員が平成27年3月10日付で停職15日間の懲戒処分を受けた事案で、市民オンブズマン群馬では、エロ動画を再生して閲覧していた時間分の給与と一時金を返納させるよう知事に求める住民監査請求に踏み切りましたが、本日平成27年4月22日に、地方自治法第242条第6項の規定に基づき、県監査委員らの前で陳述を行いました。監査委員から与えられた時間は1時間でしたが、結局午後3時20分から午後4時12分まで陳述しました。
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本日午後3時15分から、県庁26階の監査委員事務局隣の会議室で開催された住民監査請求の陳述の会場の様子。


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一般傍聴者はいなかったが、県庁側として人事課と会計課の担当者が傍聴のため列席した。左端2名。手前が人事課、その隣が会計課。

********************
                    平成27年4月22日
          意 見 書
                   陳述人 小川賢、鈴木庸
 平成27年3月23日付で提出した群馬県職員措置請求について、次のとおり陳述します。

1. 請求対象事案の態様について

 今回の事案は2015年3月11日付のマスコミ報道で県内にひろく報じられました。そこで陳述人らは早速群馬県に対して同3月18日付で公文書開示請求を行い、次の情報を含む公文書の開示を請求しました。

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 2015年3月11日付マスコミ報道で「勤務中にアダルト動画編集 50代県職員停職処分」という記事が報じられました。この件に関する次の情報。
 @この男性職員の給料、給与及び年収
 Aこの男性職員の所属係の名称(会計係若しくは審査係か)
 B咋年12月日日以降、停職15日の懲戒処分に至るまでの経緯が分かる内部情報(内部告発、調査指示、調査結果、対応検討協議、処分決定通知、マスコミ発表資料などを含む)
 C地方自治法30条及び34条に規定する職務専念義務違反に照らした処分決定の妥当性が分かる内部情報
 D再発防止に向けた内部通達文書
**********

 その結果、同3月31日付で総務部人事課人事係より公文書部分開示決定通知書が届き、同4月7日午前9時に部分開示を受けました。
 ところが、この時、次の資料が開示されませんでした。

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 @職員の氏名、所属、職、給与、報告書等
  群馬県情報公開条例第14条第2号
  概要及びその理由  職員は同号八に規定する公務員であるが、公にすることにより個人の権利利益を不当に侵害するおそれがある場合該当するため
 A処分理由、人事記録カード、報告書等
  群馬県情報公開条例第14条第6号二
  人事管理に関する事務に関し、公正かつ円滑な人事の確保に支障を及ぼすおそれのある情報に該当するため
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 開示された公文書から、限られた範囲ではありますが、本事案の態様の概要がおぼろげにわかります。順番に説明します。
 当該職員の所属課は黒塗りされていますが、おそらく審査課だと思われます。また、実施機関では、今回の事件について「行政事務用パソコン不適正使用事案」と呼んでいます。

*****概要1*****
*請求人らコメント:「所属名、職・氏名等、生年月日、住所、職種、経歴、家族は全て黒塗りとされています」
処分案:停職15日 処分日H27.3(決裁日)
概要:
1 概要:平成26年4月29日頃から平成26年12月10日までの間、行政事務用パソコンを不適正に使用したもの。(不適正使用:一日平均 30分程度)
2 経過
 年月日        状況と所属の対応等
 26.4月中旬      ・本件職員が自宅用ノートパソコンを購入
 26.5〜6月       ・ポータブルハードディスクを購入
 26.4月下旬〜26.12.10 ・本件職員が以下の不適正使用を行う。
【動画データファイル名編集整理】
 ・自宅においてアダルト動画をダウンロードし、ノートパソコンに保存
 ・保存した動画データをUSBメモリに移動させ、職場に持ち込み
 ・行政事務用パソコンに接続し、動画データのファイル名編集・整理【不適正使用】
 ・USBメモリを自宅に持ち帰り、ポータブルハードディスクに動画データを移動
※動画データの持込みは、携帯用音楽プレーヤー又はポータブルハードディスクも媒体として使用。
 26.12.9 ・県庁ネットワーク運用委託事業者(*請求人らコメント:情報政策課によれば、現在NTT東日本が6年契約で来年まで業務請負中という)が、本件職員のパソコンにおいてコンピュータウイルスによる通信が行なわれた可能性がある旨、情報政策課に通報。
     ・情報政策課が、当該パソコンでアダルト動画と思われるファイルの操作履歴等を多数確認
 26.12.10 ・情報政策課からおそらく審査課に通報。
      ・おそらく審査課の今井芳枝課長及び同課の次長が本件職員に確認したところ、パソコンを業務目的外での使用を認める。
【管理監督責任】
 おそらく審査課長・今井芳枝  訓告
 審査課次長の氏名不詳  訓告

*****概要2*****
3 不適正使用等の状況(動画データのファイル名編集・整理関係)
〔自宅〕@動画データ(短縮版)
      ダウンロード
    AUSBメモリへの移動
〔自宅→職場〕B持込み
〔職場〕C動画データのファイル名編集・整理(※)【不適正使用】
    ※ファイル名編集・整理の作業内容
   ・動画情報をインターネットで検索し、動画(本編)の再生時間を動画データファイル名に反映
   ・USBメモリに保存した再生ソフトにより動画データ(短縮版)を起動し、再生時間、解像度をファイル名に反映
   ・ダウンロード日付を名称としたフォルダに編集後の動画データを保存
〔職場→自宅〕D持ち帰り
〔自宅〕Eポータブルハードディスクへの保存

●ダウンロード時のファイル名
  [出演者A]タイトルB.IIv
  [出演者A]タイトルB (2).IIv
   ↓
●編集後のファイル名
  [出演者A]タイトルB@-45m15s/90分-(640×360) -2014-10-20-[ABC-012] .IIv
  [出演者A]タイトルBA-45m15s/90分-(640×360) -2014-10-20-[ABC-012] .IIv
   (ア)  (イ)  (ウ)  (エ)  (オ)  (カ)  (キ)
 (ア)女優氏名(イ)ビデオタイトル(ウ)再生時間(エ)本編動画の再生時間(オ)解像度(カ)配信日(キ)商品番号

【パソコン操作履歴により確認した不適正使用の期間等】
 期  間: 平成26年10月1日〜平成26年12月10日(本人申告では平成26年4月29日頃から不適正使用を開始)*請求人らコメント:「4月29日は祝日のため、本人申告内容の信憑性が疑われます」
 使用回数:一日平均 70回程度
 使用時間:一日平均 30分程度

4 不適正使用等の理由・動機
 家族から行動・時間・金銭を厳格に管埋されており、平成26年4月中旬の自宅用ノートパソコン購入を契機として、アダルト動画データのファイル名を編集したり整理したりすることかストレス発散の習慣になった。
 家族の目があるなか、環境的・時間的に自宅での編集整理ができないため、職場のパソコンを使用し仕事の合間に作業を行った。職場及び通勣途上、自宅のいずれにおいても鑑賞は行っていない。*請求人らコメント:「前述のとおり、職場でエロ画像サイトにアクセスしており、“いずれにおいても鑑賞は行っていない”などということは到底信じられません」

5 本件職員の職位及び情報セキュリティ上の役割等
・ 本件職員は、係員を指導監督するべき監督職■■■■にあるほか■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■、係員や委託業者が担当する業務を指示・指導する立場にある。
(以下省略) *請求人らコメント:「ここにある“指導監督するべき監督職”“業者を指示・指導する立場”と言う記述から、当該職員は会計局審査課に所属していたものと見られます」

*****(第1案)*****
     処  分  説  明  書
          所 属 会計局
          職・氏名 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
(処分理由)
 右は、平成26年4月末から平成26年12月10日までの間、長期間にわたって職務専念義務に違反レ勤務時間中、職務に関連しない不適正な目的で行政事務用パソコンを使用していたものであるが、このような行為は法令に違反するとともに、県職員の信用を失墜するものであり誠に遺憾である。
 よって、地方公務員法第29条第1項第1号及び第3号の規定により、停職(15日)処分に付したものである。
**********
*請求人らコメント:「釈迦に説法ですが、参考までに、この中にある地方公務員法第29条第1項第1号及び第3号は次のとおりです」
(懲戒)
第29条 職員が次の各号の一に該当する場合においては、これに対し懲戒処分として戒告、減給、停職又は免職の処分をすることができる。
一 この法律若しくは第57条に規定する特例を定めた法律又はこれに基く条例、地方公共団体の規則若しくは地方公共団体の機関の定める規程に違反した場合
二 職務上の義務に違反し、又は職務を怠った場合
三 全体の奉仕者たるにふさわしくない非行のあつた場合


*****(第3案)*****
                    人第113−○号
                    平成27年3月○日
 会計管理者 様
                    総務部長 反町 敦
                    (人事課)
   会計局■■■における行政事務用パソコン不適正使用事案
      に係る職員に対する措置について(通知)
 下記の職員は、会計局■■課長及び同次長として部下職員を管理監督する立場にありながら、部下職員の行政事務用パソコン不適正使用事案に関して、管理監督に欠けるところがあったものと認められ、誠に遺憾である。
 今後、再びこのようなことのないよう、貴職から、別紙を読み上げ、交付し、厳重に注意されたい。
          記
     ■■課長  ■■■■
     ■■課次長 ■■■■

<別紙1>
               ■■■■■■■■■
 右は、会計局■■課長として部下職員を管理監督する立場にありながら、部下職員が行った行政事務用パソコン不適正使用事案に関して、管理監督に欠けるところがあったものと認められ、誠に遺憾である。
 今後、再びこのようなことのないよう訓告する。
   平成二十七年三月○日
         総 務 部 長    反  町    敦

<別紙2>
               ■■■■■■■■■
 右は、会計局■■課次長として部下職員を管理監督する立場にありながら、部下職員が行った行政事務用パソコン不適正使用事案に関して、管理監督に欠けるところがあったものと認められ、誠に遺憾である。
 今後、再びこのようなことのないよう訓告する。
   平成二十七年三月○日
         総 務 部 長    反  町    敦

*****(第4案)*****
                    平成27年3月○日
                    担 当:総務部人事課人事係
                    問合先::内線2072. 2073
          職員に対する懲戒処分について
 平成27年3月○日付けで職員に対して行った地方公務員法に基づく懲戒処分について、下記のとおり公表します.
          記
対象職員:所属部局:会計局
     職  位:補佐級
     年  齢:50代
処分事由:勤務時間中、職務に関連しない目的で行政事務用パソコンを使用していたもの処分内容:停職(15日)
処分年月日:27.3.○
備考:−
「事案概要」(次頁)を添付のこと。

*****(事案概要)*****
          事 案 概 要
1 事実関係
 当該職員は、長期間にわたって職務専念義務に違反し、職務に関連しない不適正な目的で行政事務用パソコンを使用していたものである。
 本人の申立てによれば、平成26年4月末から12月10日までの間、自宅のパソコンでインターネットからダウンロードした動画をUSBメモリ等で職場に持ち込み、行政事務用パソコンを使用してファイル名を編集するなどの行為を行っていた、また、操作履歴により、一日当たり30分程度の不適正使用が確認された、
 なお、コンピュータウイルスヘの感染等、県庁のネットワークシステムに影響を及ぼすような結果は発生していない。

2 懲戒処分
 これらの行為は、県職員の信用を大きく失墜するものであり、誠に遺憾である。
 全体の奉仕者たるにふさわしくない非行があったと認められることから、本日付けで、「停職15日」の懲戒処分に付した。

3 再発防止
 本日、情報統括管理者(企画部長)から、パソコンの適正使用を徹底するよう、各所属長あてに通知を発出した、また、各部局及び各所属を通じて、各職員に対して、職務専念義務について改めて徹底を図るとともに、管理監督者に対して適切な服務及び業務管理について注意を促したところである。
 今後、このようなことが生じないよう、指導を徹底してまいりたい、

*****(通知)*****
                      情第181-29号
                      平成27年03月10日
各 所 属 長 様
(各情報セキュリテイ責任者)
                    企画部長 笠原 寛
                    (情報統括管理者)
     パソコン及びインターネットの適正使用について(通知)
 情報セキュリテイの確保については、従前から、情報セキュリテイ責任者・監督者研修等を通じて職員への指導をお願いしているところですが、今般、職員によるパソコン等の不適正使用の事案が発生しました。
 業務以外でのパソコン使用は禁止されており、さらに、業務以外の情報を記録したUSBメモリ等のパソコンヘの接続や、業務以外のインターネットの使用は、コンピュータウイルスヘの感染や、情報の漏えい、破壊等をもたらすなど、県民の県への信用を失墜させ、県の事務事業の執行に重大な影響を及ぼす可能性があります。
 各所属長は、情報通信技術の利用における安全性及び信頼性の確保に関する基本要綱(群馬県情報セキュリティポリシー)の主旨を理解し、業務以外の目的でパソコンやインターネットを使用しないよう、職員への指導を徹底してください。
                   事務担当
                   情報政策課 システム管理係 清水
                   電話027-226-2338(内)2338
**********

 以上が、請求人らが群馬県情報公開条例により情報開示請求を行って入手した限られた情報等に基づいた今回の請求対象事案の態様です。

2. 不正行為に対する公金の支出

 請求人らが平成27年3月23日付で提出した群馬県職員措置請求書について、4月3日付で貴殿らから補正通知をいただきました。その中で、今回の請求対象事案について、財務会計上の行為について、詳しい説明を求められました。
 この結果、請求人らは4月8日付で補正書を提出しました。
 このなかで、補正通知にある質問3「あなたは、上記2の財務会計上の行為を地方自治法第242条第1項に規定する『不当な公金の支出』に当たると考えていると解釈してよいでしょうか」に対する請求人らの補正内容のうち、「今回の事件では、群馬県は同職員を、おそらく地方公務員法第30条及び34条に定める職務専念義務に違反したとして、懲戒処分にしたのだと考えます」と述べさせていただきましたが、正確には地方公務員法第34条ではなく、同第35条が条項です。この場を借りて、訂正させていただきます。

ちなみに、地方公務員法第30条には「服務の根本基準」として「すべて職員は、全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、且つ、職務の遂行に当つては、全力を挙げてこれに専念しなければならない」と定めが有り、同第35条には「職務に専念する義務」として「職員は、法律又は条例に特別の定がある場合を除く外、その勤務時間及び職務上の注意力のすべてをその職責遂行のために用い、当該地方公共団体がなすべき責を有する職務にのみ従事しなければならない」と明記されてあります。

 この同第35条の規定にある「特別の定め」とは、職務専念義務の免除(職専免)といわれるもので、次の例が挙げられます。
1.法律による例
@休職、停職の場合(地方公務員法第27条ほか)
A選挙権その他公民としての権利を行使する場合(労働基準法第7条)
B年次有給休暇(労働基準法第39条)
C産前産後休暇、育児休暇、生理休暇など(労働基準法第12条ほか)
D校外研修、兼業、兼職(教育公務員特例法第17条・22条)
E育児休業、部分休業(育児休業法)
F災害救助従事及び協力(災害救助法)
2.条例等による例
@勤務時間、休暇等に関する条例として休日、年次有給休暇、年末年始の休日、夏季休暇、その他の特別休暇
A職員の服務に関する条例として、研修を受ける場合、厚生に関する計画の実施に参加する場合、その他任命権者が認めた場合
Bその他の特例等として、職務に関する講習会および講演会に参加する場合、それに、資格試験や競争試験を受験する場合など通知や通達で免除される場合

 今回の請求対象事案では、あきらかに上記に例示された職務専念義務免除には含まれないと考えられます。あるいは、会計局あるいは人事課では、だれか当該職員の任命権者が特別に認めた場合に当たるのかもしれませんが、懲戒処分の理由として「職務専念義務違反」と明示されているようなので、任命権者が特認したということは有り得ないと思われます。

3. 損害金額について

 次に、4月3日付の貴殿らからの補正書の質問4で「上記2の財務会計上の行為によって、群馬県が被った損害はどのようなものですか。簡潔かつ具体的に説明してください。(別紙可)また、損害金額がわかれば、併せて教えてください」とあります。前半部分は回答済みですが、後半部分の「損害金額」については、請求人らが公文書開示請求を行った結果、人事課は当該職員のプライバシーを盾に、開示を拒否しました。したがって、具体的な損害金額は把握できておりません。常識的に考えれば、当該職員は「補佐級」で50代だということですので、おそらく平均以上の給与や賞与が支払われているものと想定されます。

 ネット情報によれば、群馬県職員の年収試算額は次の通りです。

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群馬県(2010年)  年収試算    うち賞与
全職種       692.5万円   162.4万円
一般行政職     664.9万円   156.7万円
※「年収」は「平均給与月額×12+賞与(年額)」で計算しています(寒冷地手当は除く).
※「賞与」とは2010年度中に支給された期末・勤勉手当(年間)の数値です.
**********

 これから推算するに、平成26年度の平均年収は700万円を超えるものとみられますが、ここでは仮に当該職員の年収を700万円とします。
 すると、月収に換算すると、58万円を超えることになります。さらに、勤務時間を1日当たり7.75時間と仮定して、週5日で38.75時間、月20日で155時間勤務とした場合、1日当たり2万9,166円66銭、1時間当たり3,763円44銭の支払金額となります。
 したがって、損害金額について、当該職員の自己申告が正しいと仮定して、毎日約30分程度、エロ動画編集作業に没頭していたとすると、本人申告によれば、4月29日頃から12月10日まで連日エロ動画編集作業をしていたということなので、トータルで7か月と18日間、20日×7か月+10日=150日の期間中、毎日30分、職務専念義務違反を行っていたということですので、勤務時間数として150日×0.5時間=75時間と試算できます。
 これに時間当たり金額3,763円44銭を掛けると28万2,258円となります。
 以上は、あくまでも当該職員の自己申告によるものであり、実際には、毎日もっと多くの時間を、エロ動画編集に費やしていたものと思われます。なぜなら、4月29日ごろからエロ動画編集作業を始めたと言っていますが、4月29日は祝日であり、本当に当該職員が4月29日に休日出勤していたとすると、このほかにも休日出勤や時間外労働時間を使ってエロ動画編集作業をしていた可能性があるからです。
 本人申告では、県有財産であるパソコンの不正使用の回数は「一日平均 70回程度」、不正使用時間は「一日平均 30分程度」としていますが、信用に足りるものではありません。1日70回の使用回数で30分程度しかパソコンを使っていないというのは、パソコン1回の使用時間が30秒ということになり、どうみても不自然です。パソコンでエロ動画サイトにアクセスしてそれぞれのエロ動画の(ア)出演女優氏名(イ)ビデオタイトル(ウ)再生時間(エ)本編動画の再生時間(オ)解像度(カ)配信日(キ)商品番号を読み取り、確認して、一旦、パソコン上にダウンロードし、編集した上で、持参した私物のUSBメモリにデータを転送して保存するのですから、使用回数というのが、エロ画像の上記項目を示す画面へのアクセス回数というのであれば、1回平均30秒と言うのはあまりにも短すぎます。
 請求人らは、おそらく当該職員は毎日少なくとも2時間程度はエロ画像編集作業に費やしていたものと想定しています。この場合だと、損害金額は100万円近くになります。この点について、当該職員は動画の鑑賞はしていないと話しているらしく、群馬県もそれを鵜呑みにしているようです。
 なお、県職員の「補佐級」が、休日出勤や時間外労働に対して、割増給与をどの程度支払われているのかどうかは定かではありませんが、その場合は、もっと損害金額が増えることになります。このことについては、調査権限をお持ちの貴殿らによる厳しい聴き取り調査の結果を期待するものであります。

4.過去の類似事案と再発防止の重要性について

 今回の事案に接して請求人らが痛感するのは、僅か2年半前にも類似の事案が発生していたからです。当時の新聞報道から引用してみます。

**********産経新聞2012年7月19日
アダルト画像閲覧 県職員停職2カ月 群馬
 群馬県企業局は7月18日、同局出先機関の男性次長(54)を停職2カ月の懲戒処分にした。また、上司の所長を訓告処分とした。
 同局によると、次長は少なくとも5月〜6月中旬の勤務時間中、公務パソコンでインターネット上のアダルト画像を閲覧。ほぼ毎日、1日平均約2時間半にわたり、複数のサイトに計約1千回アクセスしていたという。
 調査に対し、次長は「女優に興味があり、4月頃から息抜きで見始めた」と説明。同局は次長から給与30万円を自主返納させた上で7月18日付で補佐に降格した。
**********

 この時、企業局は当該次長から、給与30万円を返納させています。この根拠は当時情報開示請求をしても明らかにされませんでしたが、職務専念違反に該当する勤務時間に相当する給与分だとも考えられます。詳細は請求人らの次のブログをあとで参照ください。
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/884.html

 このように、勤務中にアダルト画像を見ていられるほど県庁の仕事はヒマなのに、さらに息抜きのため、福利厚生事業という名目で、勤務時間中にどうどうとソフトボール大会をしていたことが、請求人らが主催する市民オンブズマン群馬に告発情報として通報がありました。そこで、情報開示等を通じて、調査したことがあります。当時の新聞報道を次に引用してみます。

**********2012年10月12日上毛新聞
平日にソフト 県に経緯問う
オンブズマンが質問状
 市民オンブズマン群馬(小川賢代表)は10月11日、ことし夏に前橋市内のグラウンドで県職員が勤務時間中の平日夕方にソフトボールをしていたとして、県に対して経緯などを問う公開質問状を提出した。質問状は「県は福利厚生事業としているが、民間では理解が得られない」とし、10月19日までの回答を求めている。
 県によると、7月に福利厚生事業の一環として職員対象のソフトボール大会を開いた。試合自体は勤務時間後の夕方で、移動や練習の時間として地方公務員法に基づき業務を外れることを許す「職務専念義務の免除」をしたという。
 県は「法律に基づく福利厚生事業、職務の免除も必要最低限の1時間程度であり問題ない」(総務事務センター)としている。
**********

 こちらの県職員による勤務時間中から毎日準備を開始していたソフトボール大会は、知事から職務専念義務免除されていたことが分かりましたが、民間では通常考えられないことです。そのため、その後は、県職員によるソフトボール大会などは、週末の休日に実施するようになったとされています。詳細は請求人らの次のブログを参照ください。
2012年10月14日
職員の福利厚生と称して平日の勤務時間中にソフトボールをさせていた群馬県のジョーシキと県民感情
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/870.html
2012年10月21日
大震災の昨年も平日勤務時間中にソフトボールをしていた群馬県が「今後見直しを検討」とオンブズマンに回答
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/879.html

 企業局の次長によるアダルト画像閲覧の時も、群馬県では、二度とこのようなことが起きないように再発防止に努めると表明した、というふうに請求人らは記憶しています。

 にもかかわらず、同じような事案が今回また発生しました。群馬県監査委員におかれましては、勤務中にアダルト画像を閲覧したり編集したりできるほど、県職員がヒマを持て余している実態を十分に認識していただき、財務会計上の公金の不正な支出を是正し、損害を回復させるよう、しかるべき任命権者と思われる県知事に対して、勧告することを切にお願い申し上げます。そのことが、まじめに納税をしてくれる納税者である県民の皆様に対して、行政に対する信頼がとりもどせるためには、欠かせないことだと、請求人らは確信している次第です。
               以 上
********************

■以上で、あらかじめ準備していた陳述は話し終わりました。しかし、本日の意見陳述では、新しい証拠の提出もできることになっていましたので、当会では、午前中に県庁3階にある会計局を訪れ、証拠収集を兼ねて、現場検証を行いました。対応してくれたのは、会計局会計課の今井次長でした。
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会計局の座席配置図。ただし4月1日以降のものなので、当該職員は異動になり、既にこの配置図には存在しない。

 その後、今回の請求対象事案の発覚の端緒となった当該職員のパソコンにウイルス汚染のある情報が存在すると、外部委託業者から最初に連絡を受け、その情報を会計局に伝えたとされる情報政策課を訪れました。場所は県庁11階でした。対応してくれたのは同課の山口氏でした。
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 この2部署において担当者らから聴取した結果を、最後に監査委員に陳述の追加の形で報告をしました。

*****請求人らの陳述補足(要旨)*****
追加1:会計局での検分と聞き取りについて
 さきほど今回の事案が発生した現場でもある会計局を訪れ、今回の事象現場を見て来ました。
 当該職員は、4月1日付の異動で他部署に移ってしまったので、直接面談してヒヤリングすることは叶いませんでした。しかし、補佐が使っていたと思しき審査課のデスクの配置がわかる現場を目の前にしていると、それまでは気付かなかったこともわかる気がしました。
 なぜなら、補佐という役職の職員のデスクは、窓側と平行に配置して有り、部下数名が部屋の南北に机を連ねているのに対して、横向きになっているからです。その後方と言いますか、言い換えれば窓側に近いところには次長のデスクと課長のデスクがあります。次長と課長のデスクは。補佐のデスクの上にあるパソコン画面が視野に入る位置になります。
となると、補佐は、後方の次長や課長の視線が気になり、家にいるときよりもさらにパソコンの不正使用について緊張感を感じるはずであり、他方、次長や課長としても、視野に補佐のデスクとパソコンが入るわけですから、厳しい視線を注いでおれば、当然、補佐に緊張感を与えることが出来たはずです。
 なぜ当該職員が毎日長時間に亘って、エロ画像を再生し編集できていたのか、実に不思議だと言わざるを得ません。

追加2:情報政策課での聞き取りについて
 次に、情報政策課を訪れました。今回の不祥事について感想を担当者に聞いてみたところ「まだそのような職員がいたのかと思うのが素直な気持ちだ」と述べていました。
 担当者は「4月に異動してきたばかりなので事件の詳細は知らないが、一般論として、アダルトサイトにはアクセスできないように強制的にブロックをかけてある」と話されました。
 また、県庁内ではウイルス感染防止対策@として、県庁内のネットワークの入口には、ウイルス防止用のソフトがインストールして有り、職員がインターネットにアクセスすれば、どのサイトにいつアクセスしたのかは記録として把握可能だということです。業務と無関係なサイトにアクセスした場合には、県庁内のネットワークの委託管理業務を請け負っているNTT東日本(競争入札で6年契約。来年更新予定という)から、情報政策課に対して連絡があり、それを所属部署に通知しているという。
 さらに、ウイルス防止対策Aとして、電子メールの回線にも同様にチェックをしているということです。
 加えて防止対策Bとして、個人のパソコンについては、ウイルス感染を検知するためのソフトを入れてあり、ウイルス感染もしくはそのおそれがある情報を取り込んだ場合には、情報政策課にアラームが伝わるシステムになっているそうです。
 情報政策課によれば、「100%ウイルス予防は不可能であるとしており、今回のようなケースは防ぎようがない」のだそうです。なぜなら、家からUSBで情報を持ち込んで、県が貸与したパソコンに接続しても、中の情報にウイルスの感染がなければ、まったく察知できないからだ、ということです。つまり、もし別件でアクセスしたサイトがウイルス感染の疑いでアラームが出なかったら、未だにこの事案は発覚しておらず、当該職員は今でもエロ画像編集作業を行っていたかもしれないのです。
 今回たまたま、発見できたのは、業務で財団法人など、県と関係の深い団体のサイトにアクセスしたような場合に、セキュリティの甘いサイトがあると、アラームが出たという通報されることがあるためです。従って、そうした報告が業者から有り、それをきっかけに、たまたま当該職員のパソコンをしらべることになったことから、本人が観念して発覚したものとみられる可能性があります。
 ということは、今回のケースは氷山の一角であり、表ざたにならないだけで、他にもパソコンの不正使用をしているヒマな県職員は潜在的に存在しているかもしれません。
 家庭より、職場の方がエロ画像編集しやすい環境にある、という実態を見ても、いかに群馬県職員のたむろす職場に緊張感がないのかが伺えます。
 USBの管理も含めて、徹底した指導が必要と思われます。その観点でも、今回の一件は一罰百戒の意味からも、きちんとけじめをつけることが強く望まれます。
 以上で陳述を全て終わります。長時間のご清聴誠にありがとうございました。
********************

■当会の陳述を全て終えた後、監査委員室長から監査委員4名に対して、「何か質問がありますか?」と問いかけが有りましたが、監査委員長の横田氏から「ありません」との返事がなされました。

 こうして本日の陳述は、午後4時15分に終了し、当会は陳述会場である県庁26階の監査委員事務局の会議室を退出したのでした。

 これであとは、監査委員らによる監査結果通知を待つのみです。いちおう、期限は60日以内となっていることから、1か月後の5月23日頃までには結果通知が届くと思われます。

 最後に一つ付け加えさせてください。
群馬県では、このブログは有害サイトと見なしておりませんので、勤務中であっても、安心してアクセスいただけます。

クリックすると元のサイズで表示します
県庁のエレベータに乗り26階で降りると陳述会場案内の貼り紙が至る所に。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
1



2015/5/30  8:35

投稿者:ひらく会情報部

>>「これでいいの」さんへ

 ご質問ありがとうございます。この問題にご関心をお持ちくださり厚く御礼申し上げます。
 県庁の中の総務関係のことに精通なさっていらっしゃるようですので、アダルト画像編集作業に従事していた補佐クラスの職員の当時の所属先をご存じなのかもしれませんね。もし、事実を知っておられるのであれば、ぜひご教示ください。
 さて、当会がなぜ「会計課ではなく審査課と判断したのか、その理由は次のとおりです。
(理由1)記事のなかで記述した通りです。→*請求人らコメント:「ここにある“指導監督するべき監督職”“業者を指示・指導する立場”と言う記述から、当該職員は会計局審査課に所属していたものと見られます」
(理由2)記事の中の写真の県庁3階会計局の職員の座席配置図をご覧ください。審査課の審査・指導係が一番左側の隅に位置しており、補佐クラスの座席位置が部屋の角にあることがわかります。一方、会計課の補佐クラスの座席位置はいずれも、相対的に密集した印象を受けます。読者の皆様に県庁3階の室内の様子をもっと詳しく知っていただくために写真撮影を会計局担当者に要請したのですが、拒否されたため、部屋の入口の座席配置図を撮影して掲載せざるを得ませんでした。
 引き続き、県庁の内部情報に関する感想や疑問をお寄せいただければ、今後の県庁内の税金の無駄遣い是正のためのオンブズマン活動に活かしていきたいと存じます。
     市民オンブズマン群馬 代表

http:/

2015/5/30  0:32

投稿者:これでいいの

会計局には会計課と審査課の二課あるが、審査課と限定した理由は何?

2015/5/27  21:10

投稿者:ひらく会情報部  

>>「これでいいの」さんへ

 (前回コメントから続いて)
 もちろん、その根拠として、平成26年度の「審査課長」は誰か?ということで、事前にネット上で検索をかけてチェックを試みました。その結果、「公益財団法人群馬県馬事公苑評議員・役員名簿(平成26年6月13日)」のタイトルで、次のURLを見つけました。↓
http://gunma-bajikouen.jp/zaidan/yakuin26.pdf
 この役員名簿の一番下に次の情報がありました。
「監  事  今井 芳枝 群馬県会計局審査課長」
 したがって、相当の確率で間違いないと確信はしていますが、実際の群馬県職員名簿の原本(現在これは一般県民には見せてもらえません)を使って、平成26年度当時の職位、氏名を確認したわけではないので、途中で人事異動があったかもしれず、「おそらく」と書かせていただきました。
 今回の件で、「“おそらく”などと曖昧な責任逃れの軽率な用語を使うことは何事か!」として「名誉毀損になるかもしれない」とのご心配をいただき、まことに恐縮です。以上の経緯のため、ご本人から「この記事の内容は事実と反しており、名誉毀損であり誠に遺憾である。実際には、○○○○が正しい」とご指摘いただけば、直ぐに訂正する所存であります。
 なお、もし「これでいいの」さんが、当会の記事の間違いを指摘いただける根拠となる情報をお持ちでしたら、ぜひ、ご教示くださるようお願い申し上げます。その上で、必要であれば直ちに記事の内容を修正いたす所存です。
         市民オンブズマン群馬 代表

2015/5/27  21:09

投稿者:ひらく会情報部  

>>「これでいいの」さんへ

 数あるブログの中より当会のブログをご愛読くださり厚く御礼申し上げます。
 当会の記事は、直接取材や情報公開手続等により、可能な限り慎重かつ正確を期していますが、人違いとなるようなケースの発生があった場合、「想定外」などと釈明したくありません。その場合は、直ちに修正のうえ、謝罪メッセージを掲載するように心がけております。
 さて、群馬県庁職員によるエロ動画編集作業問題については、当会のブログで報告のとおり、群馬県に情報公開請求を行ったところ、所属部署とその責任者氏名など、この問題の真相解明に対して重要な情報部分が黒塗りにされてきました。
 公務員で管理職の場合は本来、所属部署や職位、氏名は開示されなければならないのですが、群馬県はエロ動画編集を行っていた職員(補佐級)の所属先を当会の様な第三者に特定されたくないため、黒塗りにしてきたものです。そのため、当会では、推測を交えてこの問題の管理監督責任のある所属部署・職位・氏名を明記せざるをえませんでした。(続く)
     市民オンブズマン群馬 代表

2015/5/27  15:39

投稿者:これでいいの

「おそらく 審査課長今井芳枝」とあるが、人違いの場合でも、「おそらく」としておけば名誉毀損にはならないのだろうか?
実名を出す際には、ちゃんと確認してる?
ここは責任追及サイトだから、誤ってるなんてことないよね!
「いや、これはおそらくだから、、」なんてサイト管理者の追求ターゲットのような言葉は出ないですよね!!!

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