2015/5/13  23:41

「姫」らの不起訴処分の理由確認のため、東京地検に確認請求書を発送  政治とカネ

■パソコンのハードディスクをドリルで破壊して証拠隠滅しても、明治座にバス26台で有権者を観劇ツアーに連れて行っても、東京ドームの巨人戦観戦ツアーも、下仁田ネギやジャガイモ、オブチユーコ・ブランドのワインセットを配っても、まったくお咎めの無い群馬5区の「姫」ですが、なぜ不起訴になったのか、その理由を確かめておく必要があるため、市民オンブズマン群馬では、平成27年5月13日付で、東京地検宛に不起訴の理由について「姫」と「国家老」の不起訴処分にかかる理由確認請求書2通を速達・簡易書留で郵送しました。


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20150513_tokyochiken_fukiso_riyukakunin_seikyushoobuchiyuko.pdf
                    平成27年5月13日
〒100-8903 東京都千代田区霞が関1丁目1番1号
東京地方検察庁
 検察官検事  小 嶋 英 夫 様
                   告発人
                    〒379−0114
                    群馬県安中市980
                     小川 賢   ㊞
                   同
                    〒371−0801
                    群馬県前橋市文京町一丁目15‐10
                     鈴木 庸   ㊞
     不起訴裁定主文及びその理由についての確認請求
 御庁から平成27年4月28日付けで郵送された処分通知書について、告発人らは、刑事訴訟法第261条に基づき、不起訴処分とされた下記被疑事件に関して、貴殿が判断した不起訴裁定主文及びその理由について、ここに確認の請求をいたします。
          記
1 被疑者     小渕優子
2 罪名      政治資金規正法違反、公職選挙法違反
3 事件番号    平成27年検第12716号
4 処分年月日   平成27年4月28日
5 処分区分     不起訴
                    以上

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20150513_tokyochiken_fukiso_riyukakunin_seikyushooritakenichiro.pdf
                    平成27年5月13日
〒100-8903 東京都千代田区霞が関1丁目1番1号
東京地方検察庁
 検察官検事  小 嶋 英 夫 様
                   告発人
                    〒379−0114
                    群馬県安中市980
                     小川 賢   ㊞
                   同
                    〒371−0801
                    群馬県前橋市文京町一丁目15‐10
                     鈴木 庸   ㊞
     不起訴裁定主文及びその理由についての確認請求
 御庁から平成27年4月28日付けで郵送された処分通知書について、告発人らは、刑事訴訟法第261条に基づき、不起訴処分とされた下記被疑事件に関して、貴殿が判断した不起訴裁定主文及びその理由について、ここに確認の請求をいたします。
          記
1 被疑者     折田謙一郎
2 罪名      A(被疑者の政治団体に関する)政治資金規正法違反
3 事件番号    平成27年検第12717号
4 処分年月日   平成27年4月28日
5 処分区分    不起訴
                    以上
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■「起訴」というのは,検察官が特定の刑事事件について、裁判所の審判を求める意思表示です。起訴の権限は原則として検察官のみが持っています。検察官に起訴されると、捜査段階から裁判手続に移り,被疑者は被告人という立場になります。

 検察官が「裁判所の審判を求める必要がない」と判断した場合には、不起訴となります。不起訴はその理由に応じて、「嫌疑なし」、「嫌疑不十分」、「起訴猶予」の3種類に分類されます。

 これらのうち、「嫌疑なし」は、捜査の結果、被疑者に対する犯罪の疑いが晴れた場合です。

 「嫌疑不十分」は、捜査の結果、犯罪の疑いは完全には晴れないものの、裁判において有罪の証明をするのが困難と考えられる場合です。

 「起訴猶予」は、有罪の証明が可能な場合であっても、被疑者の境遇や犯罪の軽重、犯罪後の状況(示談が纏まったかどうか等)を勘案して、検察官の裁量によって不起訴とする場合です。

 被疑者が、不起訴処分を得るためには、捜査機関の保有している証拠の精査や被疑者に有利な証拠の収集(真犯人の存在やアリバイ等)、被害者との示談などを行い、検察官に対して嫌疑が不十分である旨の主張や不起訴が妥当である旨の主張を行っていくことが必要となってきます。

 これらの活動を全て一般人が行うのは非常に難しいので、不起訴処分を得るためには法律の専門家である弁護人の選任が不可欠です。

 なお、不起訴処分となると被疑者に前科は付きません。そのため、前科が付くことに起因する前科調書への記録や特定の資格や職業への制約といった不利益の心配がなくなり、被疑者にとってのメリットは非常に大きいといえます。

 また、不起訴処分になれば、刑事手続は終了し、身体拘束からも解放されるので、晴れて元の日常生活に復帰することができます。

■今回の不起訴処分について、「姫」の政治資金問題のこれまでの経緯に照らして検証してみたいと思います。

 当会を始め、多くの皆さんは、なぜ「姫」が公職選挙法、政治資金規正法ともに、不起訴になったのか、いぶかしく思っている事でしょう。

 当会の今回の不起訴処分理由確認請求書に対して、東京地検は、不起訴処分の理由として「起訴猶予」といってくる可能性が高いと予想しています。

 なぜなら「姫」は、捜査機関(今回は東京地検特捜部?)が保有している証拠の精査や被疑者に有利な証拠の収集(真犯人の存在やアリバイ等)、被害者との示談などを行い、検察官に対して嫌疑が不十分である旨の主張や不起訴が妥当である旨の主張が功を奏した可能性が高いと思われるからです。

 当会が入手した情報によれば、当会が「姫」の告発状を東京地検特捜部に提出した平成26年10月20日の午後、「国家老」が中之条町議会に辞表を出し、地元新聞社のインタビューに答えた後、雲隠れしましたが、実はその日の晩から東京都内の有名なホテルに滞在していたようです。事実、このことについて、週刊現代が平成26年10月30日号で報じています↓
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40959

 「姫」は、議員会館から僅か800mしか離れていないホテルニューオータニがお気に入りと見えて、今回の事件が発覚する直前の平成26年9月30日夜にも、同ホテルで開かれた「杉良太郎の芸能・福祉活動50周年記念パーティー」に、安倍首相や、ウチワ議員として「姫」と同時期に名を馳せた松島みどり議員らとともに参加していました。↓
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/10/01/kiji/K20141001009022390.html

 また、平成26年6月13日受付の収支報告書では、総収入が約1600万円のうち、個人献金が137万円、ホテルニューオータニでの勉強会(実は政治資金パーティー?)の収入1460万円となっており、同ホテルとの関係は深いようです。

 したがって、自民党本部が「国家老」をわざわざ江戸城付近に呼出したのは、「姫」と「国家老」を合わせるのが目的で、当然、その他には、警察や検察に顔の効く顧問弁護士なども呼び寄せたものと見られます。

 おそらく、そこで、大まかなシナリオが作り上げられ、裏金の配布先などを記録した後援会事務所のパソコンのハードディスクを壊した後、東京地検特捜部が現地に乗り込んで「強制捜査」をするという手順が整えられた可能性が考えられます。

■市民オンブズマン群馬が、10月20日(月)に告発状を直接東京地検に持参して提出したのは、証拠隠滅のおそれを危惧していたからです。20年前の1995年(平成7年)5月18日に安中市役所内の都市計画課にある安中市土地開発公社で発覚した史上空前の51億円巨額横領事件でも、関係者はすぐに警察に通報せず、密かに警察に顔の効く弁護士らに相談を持ちかけていました。そして、事件の幕引きに向けたシナリオが纏まった同年6月3日に、ようやく安中市と公社は、この事件について警察に告発したのでした。この時の経験から、当会では、初動捜査の重要性を十分認識していました。

 しかし、東京地検が家宅捜査に乗り出したのは、「国家老」がオブチ藩の牙城ともいえる中之条町長を辞職した平成26年10月24日から、さらに6日後の同月30日でした。これでは、「証拠隠滅をしておいてください」と予め示し合わせていたのも同然です。

 「国家老」は、平成26年10月24日の午後1時半から開かれた群馬県中之条町の臨時町議会の場で、自身の辞職届について30分程度協議され、満場一致で辞職が承認されて、退席しようとしたところ、町議会に詰めかけていた80名を超えるマスコミ関係者に取り囲まれて、質問攻めにありました。しかし「国家老」は、それらの質問を無視して、報道陣を振り切ろうと、自分の運転してきた黒塗りの高級車まで、走り込むやいなや、自分で再びハンドルを握り、どこかに向かって走り去ってしまいました。

 それら一連の経緯を目撃していた地元住民の話では、4日ぶりに姿を見せた折田・前町長の態度はかなり落ち着き払って見えたそうです。このことからも、既にこの事件の幕引きのシナリオが出来上がっており、「国家老」の辞職はその序章に過ぎない出来事だったと言えるでしょう。

■だからといって「姫」にお咎めが無く、「国家老」さえも、在宅起訴というのは、いくら東京地検から「理解してほしい」と言われても、「はい、そうですね」と納得するのは難しいのです。

 「姫」は確かに江戸に常駐していて、領国の群馬5区のことは「国家老」にまかせっきりだったかもしれません。しかし、ときどきは地元の支援者めぐりをしていたわけですし、東京・明治座での観劇会でも、支援者の前で頻繁に挨拶をしたり、添乗してきた後援会幹部らとも情報交換をしたり、していたはずです。

 「国家老」は、オブチ藩の重鎮として、「主君」亡き後を次いだ「姫」の知名度が高まるにつれ、自民党群馬県連でも次第に采配を振るうようになりました。その影響力をハッキリと見せつけたのが、平成19年7月の群馬県知事選でした。

 この時は、民主党に追い風が吹く中で「折田氏は資金の采配から票の取りまとめまで仕切り、苦戦が伝えられた大沢正明氏を形勢逆転して初当選させた。」というのが専らの話です。このため、自民党県連の中でも、また利権目当ての業者の間においても、一目置かれる存在にのし上がっていったようです。勿論、「姫」がそうした政治力学の動きを知っていない訳がありません。

■また、「国家老」自身も、オブチ藩で築き上げた人脈と金脈で、自分自身が中之条町長選挙に出馬した際にも、「対立候補が出ないように事前に根回しを行った」ことで無投票当選を果たした、というのが地元でのもっぱらの見方です。

 さらに、国内のダム建設としては最大規模となる総事業費4600億円という巨額の工事費を投じて、中之条町と同じ吾妻郡内の長野原町で工事が進められている八ッ場ダムの建設にも、「国家老」が深く関与しているといわれています。

 八ッ場ダムをめぐる政官業による利権の構図は、当会でも既に何度も報告しておりますが、2010年当時、民主党政権誕生時に、本体工事がストップしたころは、国会でも政官業の癒着がいろいろ取りざたされていました。↓
○2010年2月24日:「衆議院国土交通委員会」民主党中島正純議員の質疑
https://www.youtube.com/watch?v=MZTASnDQ5I8&feature=youtu.be


 2010年3月4日の週刊タイヤモンド誌によれば、群馬県選挙管理委員会に届け出た政治資金収支報告書によると、2006〜08年の3年間で、八ツ場ダムにかかわる100万円以上の工事を受注した業者から、群馬県選出の国会議員や県議会議員、そして群馬県内の市長に対して献金された政治資金は4925万円に上っていました。

 そして、こうした献金を受けていたのは22の政党支部。そのうち19支部が、「姫」や中曽根弘文参議院議員といった地元選出の自民党議員が支部長を務める自民党の支部でした。

 このうち最も多かったのが、2004年の参院選で落選し、復活を目指していた上野公成氏で、27社から総額1370万円の献金を受けていました。次いで「姫」が、関係が深い支部を含めて24社から873万円、中曽根弘文参議院議員が11社から604万円、そして山本一太参議院議員が18社から500万円と続いていました。

■これだけでは、業者による献金の事実だけですが、こうした献金業者が八ッ場ダム工事において、いずれも非常に高い落札率での工事を受注してきていることに、注目しなければなりません。

 献金業者が受注したもののうち、落札率が95%を超えている工事の件数は、264件中なんと180件に及んでいました。通例では「落札率が95パーセント以上であれば談合が疑われる」というのが業界の常識ですが、献金企業が受注した工事のじつに7割近くがその水準を超え、落札率が99%を超えているものも珍しくありませんでした。

 なかでも、58件もの工事を受注し、その48件が95%以上の高落札率工事だった池原工業は「姫」と関係が深い支部に、また20件中19件がそうだった南波建設も同じ支部に加え、元社長で自民党群馬県支部連合会幹事長の南波和憲県議会議員が支部長を務める支部に献金していました。

 そのほか、受注している工事すべてが95%以上の落札率で、自民党の支部に献金している企業が7社もあり、「ダムマネーが自民党に還流している」システムが構築されており、その後、民主党が下野して自民党政権になってからは、さらに拍車がかかっています。

 ちなみに、「姫」の後援会吾妻郡連合会は、八ッ場ダム関連工事を多数受注してきている池原工業の前社長が就任していることも興味深い事実です。

 池原工業は吾妻郡において政治的な影響も強く、平成18年4月23日に行われた東吾妻町長選では、池原工業のグループ会社である東橋産業鰍フ代表取締役社長が出馬をしました。この時は三つ巴でしたが、残念ながら3428票におわり、当選者の4060票、次点者の3752票に今一歩及びませんでした。↓
○東橋産業
http://www.ikehara.co.jp/sangyo.html

 八ッ場ダム建設と同様に、群馬5区で進められている大プロジェクトが「上信自動車道」の建設事業ですが、この上信自動車道の建設促進期成同盟会の会長に「姫」が就任しており、初代すなわち「姫」の前は、「姫」の父である故小渕恵三公でした。元小渕公の秘書だった現県議のブログによると、この期成同盟会は平成26年7月30日に東京の自民党本部で第30回の総会を開催したそうです。↓
http://hosshii.blogspot.jp/2014/07/30.html
※上信自動車道にかかる新規事業採択時評価結果(平成26年度新規事業化箇所)
http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-hyouka/26sinki/1_h25_011.pdf

■この政治資金の捻出については、その後、あまりに酷い談合を繰り返すと公取の目がうるさいことから、次第に別の手段が講じられるようになりました。それが、市民オンブズマン群馬が現在取り組んでいる大同スラグ問題です。

 これは、政治の圧力により官僚が主導して、本来、サンパイとして処理されなければならない有毒スラグに、天然砕石を混ぜた代物を「再生砕石と同等品だ」というお墨付きを群馬県県土整備部が与えることで、極めてコストの安い資材として、公共事業で使えば使うほどもうかるシステムが作られたのです。

 大同特殊鋼渋川工場が排出する有毒スラグは、もともとサンパイだからタダ同然です。しかも、高いコストで処理する手間が省けるため、大同特殊鋼が運賃や手数料を支払ってくれる、まさに錬金術のような、あるいは「打ち出の小槌」のような、儲かる品物だったのです。

■以上のように考えてくると、「姫」と「国家老」をめぐる政治資金問題の背景には、八ッ場ダム工事をはじめとする大規模公共工事が利権提供の原資として存在しており、さらに、本来きちんとコストをかけた再生砕石と言うリサイクル材料を使う代わりに、混合スラグ砕石を同等品として、自民党献金業者らに使わせることにより、政治資金の新たな原資として使えるように、政官業が歩調を合わせて違法な錬金術を開発してきた実態がうかがえます。

 大同スラグ問題については、当会は2015年4月30日に、東吾妻町の農道舗装工事にかかる住民訴訟を提起しました。また、有毒スラグを混合した砕石が、なぜ「再生砕石」として認められたのか、その経緯のわかる情報が不開示とされた件では、群馬県に対して異議申立中です。これも既に1年以上経過しており、群馬県としてはよほど見せたくない情報があるようです。↓
○2014年4月5日:大同特殊鋼渋川工場の有害スラグに群馬県が御墨付きを与えた経緯を知るためオンブズマンが知事に異議申立
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1251.html#readmore
○2014年7月23日:大同有毒スラグに係る情報不開示異議申立てでオンブズマンが群馬県公文書開示審査会に意見書を提出
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1346.html#readmore

■東京地検から不起訴処分の理由等について回答が届き次第、その内容をご報告いたします。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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