2015/5/26  23:05

峠の湯の火災から20か月後にやっと部分開示された調査書が結論付けた火災原因不特定に係る考察(その2)  茂木市政

■約21か月前に発生した安中市松井田町坂本にある峠の湯の火災事故について、先月4月23日に部分開示された情報のうち、その1では、火災調査書、火災原因判定書、実況見分調書を見てきました。その2では、火災現場における見分調書、建物配置図、火災現場写真を見て行きましょう。


***4火災出場時における見分調書***
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様式第3号(第24条関係)         火災番号 安中―40
          火災出場時における見分調書
標記の火災について、松井田分署中隊長として出場し次のとおり見分した。
          平成25年8月8日
               所   属 安中消防署松井田分署消防2係
               階級・氏名 消防司令 森口 一
出火場所:安中市松井田町坂本■■■■■■ 碓氷峠の森公園交流館 峠の湯
出火日時:平成25年7月31日2時10分ごろ
1 出場途上における見分状況
 「安中市松井田町坂本■■■■■■■ 碓氷峠の森公園交流館 峠の湯自動火災報知設備の発報による警戒出場」の出場指令を受け松井田分署から松2ポ隊、隊員2人で出場する。旧国道18号線松井田町坂本、旧坂本小学校付近を走行中、通信指令課からの「峠の湯建物火災に切りかえ」報を受信する。この時点では、指令方向に火炎は確認出来ず、その旨を通信指令課に車載無線で報告する。さらに進行し、峠の湯入口を右折したがこの場所でも火災は確認出来ず、峠の湯駐車場方向へ左折後前方の樹木の間から炎が認められ、駐車場に入ると建物中央部2階からの火炎の噴出を見分する。
2 現場到着時における見分状況
 火災建物南側、正面入り口前に部署する。火災建物は「峠の湯」で、中央部2階、屋根採光窓から火炎が噴出、1階は正面入口から内部に火炎が認められるが、他の開口部から火炎の噴出はない。左右(西、東)の開口部からの火炎噴出は認められない。現場到着時の状況を車載無線で通信指令課に報告すると共に火災建物は1棟で、隣接建物は無いが、面積の大きさを考慮し第2出場と判断し、出場区分「第2出場」を報告する。
 なお、先着していた警察官から火災及び人的情報を聴取する。
3 消火活動時における見分状況
 後着したセコム社員に消火協力を求め、火災建物左(西)側から外周部を見分する。左部分(西部分)延焼は、開口部からの火煙の噴出は無く延焼は認められない。裏(北)の西側部分も同様に延焼は認められない。中央部分は地上から屋根までガラス張りで、ガラスは焼損し火炎が噴出、その外側にある遊具3台も炎上している。東側は風呂部分で西側同様、延焼は認められない。各部分での火災状況を通信指令課に携帯無線松502で松ポ1を経由して報告、火災建物南側で関係者と接触、夜間は無人であること、警察官からの施錠ありの情報から、「525無し」を報告する。

***5建物配置図***
○第2図 配置図↓
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○第3図 平面図↓
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***6火災現場写真***
○第4図 1階 写真撮影位置図↓
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○第5図 2階 写真撮影位置図↓
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○第6図 2階ラウンジ東側エレベーター周辺写真撮影位置図↓
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○現場写真 全86葉
撮影者 安中消防署松井田分署 消防司令補 櫻井富士夫
    安中消防署管理係   消防副士長 秋山 高思

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No.1 東棟と南東方向から撮影した状況。東側は露天風呂になっていて、竹垣の目隠しフェンスが囲まれている。
No.2 東棟の南東に設置されている危険物地下タンク貯蔵所の状況
No.3 東棟2回西面を北西方向から撮影
No.4 東棟を北方向から撮影した状況
No.5 西棟を南西方向から撮影
No.6 西棟を西方向から撮影
No.7 西棟を北方向から撮影
No.8 建物を南東方向の駐車場西側から撮影。西棟、中央棟、東棟が廊下で接続され、1棟の建物になっている。

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No.9 中央棟を南東方向から撮影
No.10 中央棟を南東方向から撮影。建物南側に煉瓦建ての回廊がある。
No.11 中央棟を南西方向から撮影。中央棟2階南側周囲はテラスとなっている。
No.12 中央棟を南西方向から2階及び屋根を撮影
No.13 中央棟2階南面を南東方向から撮影
No.14 中央棟2階南面及び西面を南西方向から撮影。ガラス枠は、上部ほど黒く変色しているのが認められる。
No.15 中央棟2階南面と西面上部及び軒裏を南西方向から撮影
No.16 中央棟2階西面と西棟に至る通路の南面を南西方向から撮影

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No.17 中央棟西面と接続する通路の上部を南西方向から撮影
No.18 中央棟を北方向から撮影
No.19 建物全体を北西方向から撮影。中央棟に焼損が認められる。
No.20 中央棟の北面を北西方向から撮影
No.21 中央棟北面を北東方向から撮影
No.22 中央棟北面を北東方向から撮影。樹脂製の遊具が焼損している。
No.23 中央棟北側外壁に取り付けられた暖炉の模型の模型付近を撮影
No.24 中央棟2階東面を通路内北方向から撮影

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No.25 中央棟2階東面と東棟に至る通路を南東方向から撮影
No.26 中央棟2階東面及び軒天井と東棟に至る通路上部の焼損状況
No.27 東棟に至る通路天井を中央棟に接している部分の南側方向から撮影
No.28 中央棟2階東面を東方向から撮影。ガラス枠中央上部の軒樋(のきとい)が下方に溶融しているのが認められる。
No.29 中央棟東面と南面及び軒を南東方向から撮影
No.30 中央棟東側廊下と接続する東棟1階のマッサージ室を西方向から撮影
No.31 西棟1階レストラン出入口を西方向から撮影
No.32 西棟北西側液化石油ガス倉庫内を西方向から撮影

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No.33 中央棟1階南東側を北西方向から撮影
No.34 フロント内の事務室出入口から事務室内を撮影
No.35 事務室内の焼損状況を北東方向から撮影
No.36 事務室西側倉庫内の上部を東方向から撮影
No.37 中央棟ホールと玄関付近の状況をロビーラウンジ北方向から撮影
No.38 中央棟ホールと南西側をロビーラウンジ北東方向から撮影
No.39 正面玄関ホールからの下駄箱室西側の焼損状況を撮影
No.40 中央棟1階から西棟に接続する廊下を東方向から撮影

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No.41 中央棟から西棟に至る西棟レストラン出入口付近の焼損状況
No.42 廊下南側ゲーム室内西側壁面と天井の状況。室内はすすけて天井の空調カバーが軟化しているのが認められる。
No.43 ロビーラウンジ西側を北東方向から撮影
No.44 ロビーラウンジ北側と南方向から撮影
No.45 ロビーラウンジ北東側を南東方向から撮影
No.46 ロビーラウンジ北西側を2階東方向から撮影
No.47 ロビーラウンジ東側を北西方向から撮影。焼損した土産物品が堆積し、フリーザー2機の焼損が認められる。
No.48 中央棟1階ロビーラウンジから東棟に接続する廊下を西方向から撮影

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No.49 中央棟1階ロビーラウンジ東側から廊下周辺の焼損状況を撮影
No.50 廊下北側に設置された木製ロッカーの焼損状況。自動販売機外面が溶融している。
No.51 中央棟と東棟を2階で接続する通りを東方向から撮影。消防隊到着時には煙感知機が作動し、連動式甲種防火戸は閉鎖していた。通路南側はガラスが焼損しているのが認められる。
No.52 東棟浴場西側休憩フロアを北西方向から撮影
No.53 浴場休憩フロア南東側の喫煙室を北方向から撮影
No.54 喫煙室内を北方向から撮影
No.55 東棟北西側貸切内湯(洋室タイプ)洋間休憩室を南東方向から撮影
No.56 東棟北西側貸切内湯(洋室タイプ)洗面所を南西方向から撮影

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No.57 東棟南西側貸切内湯(和室タイプ)6畳間を北西方向から撮影
No.58 東棟南西側貸切内湯(和室タイプ)洗面所を
No.59 西棟休憩室に至る廊下東側を東方向から撮影
No.60 西棟内の廊下周辺を東方向から撮影。焼損箇所は認められない。
No.61 中央棟2階ラウンジ南側の焼損状況を北東方向から撮影。2階ラウンジは入浴した人が休息するフロアになっている。
No.62 中央棟南西側屋根裏の焼損状況を北東方向から撮影。はりは一様に焼損しており、屋根裏の断熱材が変形、落下しているのが認められる。
No.63 中央棟ラウンジ西側の状況を南東方向から撮影。紙容器を扱っていた自動販売機及びエアコンが焼損しているのが認められる。
No.64 ラウンジ西側エアコン電源コードとコンセントの焼損状況

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No.65 中央棟ラウンジ西側と西棟に至る通路の状況。消防隊到着時には中央棟と西棟の間の煙感知器連動甲種防火戸が閉鎖していた。
No.66 中央棟と西棟の間の通路と防火戸の焼損状況を通路西方向から撮影
No.67 ラウンジ北西側を南東方向から撮影。2階北側は吹き抜けになっている。
No.68 ラウンジ北東壁面を南西方向から撮影
No.69 ラウンジ東側の焼損状況を撮影。正面は東棟出入口、手前右側がエレベーター室になっている。
No.70 中央棟2階東側を南西方向から撮影。エレベーター室上部にエアコンが設置されている。エレベーター南側は飲物売店になっている。
No.71 エレベーター室と飲物売店を南西方向から撮影
No.72 中央棟2階ラウンジ南東側を西方向から撮影

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No.73 中央棟2階ラウンジ南東側飲物売店を西方向から撮影。建物南西の柱は上部が黒く変色しているのが認められる。
No.74 ラウンジ東側エアコン上部屋根裏の焼損状況
No.75 ラウンジ屋根裏の焼き状況を南西方向から撮影。東側エアコンから西方向にダクトが延びている。
No.76 エレベーター室上部のエアコンと付属する東側のダクト。チャンバー及びダクトの状況を来た後方から撮影。エアコン本体上部にダクトチャンバーが設置されている。
No.77 エレベーター室上部北側を北方向から撮影。エアコン下部から冷媒配管2本が東方向に延びている。
No.78 エレベーター室上部南西側の焼損状況
No.79 エアコンコード配線の焼損状況。切れているコード配線に溶融痕が認められる。
No.80 エレベーター室上部と屋根裏を南方向から撮影

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No.81 エレベーター上部南側を南西方向から撮影
No.82 エレベーター室上部東側を南方向から撮影。照明の安定器が脱落し、コード配線が露出していて。その南側の柱に沿って屋内配線が上部に延びているのが認められる。
No.83 エレベーター室上部南東側、建物壁面付近を撮影
No.84 配電場メインスイッチの状況
No.85 配線用遮断器の状況
No.86 配線用遮断器の状況。下から2番目のスイッチが中間の位置になっている。
**********

■以上のように、火災原因については、「たばこ、放火及び電気関係について検討した結果、たばこと放火の出火の可能性は極めて低いが、電気関係については、常時通電状態の回路の配線用遮断器が作動しており、同回路に何らかの原因で過電流が生じたことが考えられ、受電機器の故障や配線の短絡による出火の可能性は残るが、現場からはそれを裏付ける物証は発見されないことから、発火源を特定できず、よって本火災の出火原因は不明とする」として、中途半端な結論付けが気になるところです。

 さらに、火災原因判定書によると「エレベーター室上部の現場見分において、銅線が露出したエアコン配線が断線し溶融痕が認められ、配線の短絡による出火が考えられるが、勤務者、■■■■によると■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■との供述から、エアコン及び同配線からの出火の可能性は低い」として、碓氷峠交流記念財団の職員と思しき人物からの聞き取りをもとに、判断していることが伺えます。

 碓氷峠交流記念財団は、松井田町のころは、組織としてまともだったのですが、安中市と合併してから、岡田義弘・前町長が、自分の息のかかった理事長を強引に同財団に送り込んで以降、組織の規律が緩み、管理不行き届きが原因とみられる、配線区間の架線盗難事件や、修理が終わったばかりの電気機関車を車止めを外さないまま発進させたことによる台車破損事故など、不祥事が多発していました。

 こうしたズサンな管理体制のもとで発生した峠の湯火災事故は、巨額の損害を安中市にもたらしました。火災事故による保険は建物に付保されていたようですが、電気関係の管理もズサンだったとする見方もあり、もしこれが事実だとすると、保険金の支払いにも影響が出たかもしれません。

 平成25年11月19日にインタビューした上原署長(当時)は火災保険の請求について「保険の関係となるとリサーチ会社がはいって、情報開示を請求してくるが、今回はそういう動きがない」という説明をしていました。

 もしかしたら、当時の岡田義弘・安中市長は、峠の湯の管理団体である碓氷峠交流記念財団の管理不行き届きを知っていたため、敢えて、保険リサーチ会社を入れずに、求償手続を行ったのかもしれません。そのためには、消防書の火災事故調査書の内容が重要になります。しかし、なぜか、火災原因は特定されないまま、しかも、焼けた峠の湯の中央棟が解体された後、火災発生から20か月経過した時点で、当会に部分開示をされたことになります。

 このような過程を見るにつけ、なにか釈然としないものを感じるのは当会だけでしょうか。

■一方、峠の湯は安中市にとっても重要な集客施設であることは間違いありません。そのため、再建手続が急がれましたが、岡田義弘・前市長は当時「平成27年6月には営業再開に漕ぎ着けたい」としていました。しかし、現時点では、営業再開の見通しは平成27年12月だと言われています。

 峠の湯の再建には、どのくらいの資金が投入されるのでしょうか?安中市の「広報あんなか」平成27年5月1日号の10ページに、「平成27年度各予算のあらまし」として「主な事業と予算額」に、▼日帰り温泉施設「峠の湯」建設事業(6億773万1千円)火災により焼失した施設を建て替える。(施工監理委託料、工事請負費、備品購入費他)と記載されています。平成27年度の主な事業としてはダントツの金額となっています。
※「広報あんなか」平成27年5月1日号10ページ↓
http://www.city.annaka.gunma.jp/kouhou/2015/files/2705P10.pdf

 一方、次の群馬建設新聞記事によれば、昨年度の当初予算では事業費として9億3888万7000円が計上されていました。

**********群馬建設新聞2014年4月15日
「峠の湯」建て替えへ 事業費9億円超え
 安中市は、昨年火災被害に遭った日帰り温泉「峠の湯」を建て替える。3棟あるうち、中央の建物を建て替えるとともに、内装などが被害を受けた残る2棟も改修する。現在は設計を進めており、今夏に着工し、来年度中のオープンを目指す。本年度の当初予算には事業費9億3888万7000円を計上した。
 所管する地域振興課によると、設計は核建築研究所(前橋市)に委託。新たな施設はRC造2階建て・延べ床面積約3000u。現在の約2500uから広くなるが、これは吹き抜けとなっていた部分を通常の床としたためで、建物自体の大きさは現在とほぼ変わらない。大広間を広くレイアウトするなど間取りや施設の内容を一新しており「中の使い方はかなり変わる」(同課)という。現在、各方面からの意見を聞きながら設計を詰めているが、6月ころまでかかる見通しだ。
 施設にはテナントが入っていたが、新たな施設へ入るテナントはまだ決まっていない。それもあり、着工は早くても8〜9月ころになる見通しだが、着工には市議会での承認が必要。同課は「6月の定例議会には間に合わないため、臨時議会を開く可能性がある」との見方を示している。工期は9〜10カ月を見込んでおり、岡田義弘市長が定例会見で述べた「来年6月のオープンを目指す」とすれば、9月には着工する必要がある。
 施工管理費を含めた事業費は9億円を超える。解体・新築工事費のほか、残る2棟のリフォーム、エアコンなどの電気設備の更新費、既存施設と新施設との接続部分を含め多くのメニューに起因するとみられる。解体については新築と連携しながらできるよう、新築工事に含めて一括で発注する方向で検討中だ。
 火災は昨年7月末に発生。中央の建物1階、2階を合わせ約800uが焼失した。同課は「焼けなかった両側の棟も煙により臭いがついたり、染みが発生したりしている。使えるものは使うが、消火による水害もあって、かなりの改修が必要になる」と話している。

**********群馬建設新聞2014年7月18日
来月にも入札公告 「峠の湯」増改築
 安中市は近く、温泉施設「峠の湯」の増改築に着手する。工事は建築・電気設備・機械設備の3分離で発注予定。建築については一般競争入札とする方針で、早ければ来月にも公告する見通し。建築と機械設備については施工者との契約にあたり、議会承認が必要となるもよう。解体も建築に含める。工事には1年程度かかる見込みで、来秋のオープンを目指す。
 工事は昨年7月の火災で一部が焼失した峠の湯を増改築する。核建築研究所(前橋市)による設計も大詰めを迎え、所管する地域振興課では成果品が上がり次第、設計が妥当かどうかチェックするとともに、建築確認申請を進める。
 建築工事についてはJV施工となる見込み。「今のところ8月下旬までに入札公告し、9月下旬には仮契約したい」との意向。9月市議会、または臨時議会で施工者との契約承認を求める。建築のほか、機械設備の契約についても議会に上程することとなりそう。また、年度をまたいだ工事となるため、事業費の繰り越しについても議会に承認を求める。
 3棟のうち中央の棟を改築し、両側の棟を全面的にリフォームする。施設には火災による焦げや臭いがついており、「屋根もクロスも全面的に替える」という。また、この付近には市民が集まって宴会を開く場所がないため、宴会などに使える部屋も新たに用意する。飲食を提供する業者については「ジャンルごとに数社が入る訳ではなく、いろいろな食べ物を提供できる1社に任せる」という。
 浴場が入る東側施設のボイラーには、被害が少なかったため、そのまま使用する。だが、浴槽などその他の設備は元々、傷みが著しかったため造り直す。おみやげを買ったり、休憩したりできる場所も設け、入館料なしで自由に出入りできるようにする。新たな中央棟は、RC造2階建て・延べ床面積約1133uの規模。吹き抜けがない分、今の施設より広くなるという。3棟合わせた総延べ床面積は約3000u。レジや入荷システムなど、運営に使う設備も全面的に更新する予定だ。
 市は、本年度の当初予算に事業費約9億3800万円を計上した。ただ、この額は昨秋に算出したもの。市の担当者は「この予算で、ぎりぎり間に合うとみている」と言いつつ「不調はやはり心配」と漏らす。不調となった場合は、再入札する方向で検討するが、工事費を増やすことは難しいため、設計を見直して実勢価格に近づけることになりそうだ。
**********

■ところが前述のとおり、平成27年度予算でも日帰り温泉施設「峠の湯」建設事業として6億773万1千円が、施工監理委託料、工事請負費、備品購入費他として支出される予定となっています。

 これは、昨年度の事業費9億3888万7000円とは別の追加予算なのでしょうか。それとも、昨年度の予算は、トータルの予算であり、工期がずれ込んだため、今年度の予算として、あらためて試算した金額なのでしょうか。

 また、火災保険の付保による求償額はいくらでされて、それが今回の再建事業費としていくら充当されたのかも、さっぱり分かりません。

 これらの疑問については、きちんと安中市や消防署に確認しておく必要が有るかもしれません。

【5月30日追記】
5月29日に安中市松井田支所にある地域振興課を訪れて、峠の湯の再建のための事業費と、保険付保による求償額について質問したところ、直ちに担当職員から回答がありましたのでここに紹介いたします。

-----元のメッセージ-----
差出人: 地域振興課 振興係 齊藤勝彦
宛先: ogawakenpg
送信日時: 2015/5/29, 金, 18:54
件名: ご質問に関する回答について

小川賢 様

先ほどは、地域振興課窓口までお越しいただきありがとうございます。

地域振興課 振興係 齊藤と申します。

ご質問いただいた事項について、添付ファイルにて回答させていただきます。

ご確認をお願いいたします。

*****************

群馬県安中市松井田支所
地域振興課振興係 齊藤勝彦
〒379−0292
群馬県安中市松井田町新堀245
TEL
027-382-1111 内線 2116
FAX 027-393-1093
Mail k-saitou@city.annaka.gunma.jp

URL http://www.city.annaka.gunma.jp
*****************

<添付ファイル>
H27年5月29日にご質問を頂いた、峠の湯再建工事についての回答です。

Q1.H26年度予算額・執行額、H27予算額
A1.H26年度当初予算額   938,887,000円
   H26年度執行額     209,160,000円
   H27年度当初予算額   607,731,000円
               (施行管理委託料・工事請負費・備品購入費他)
※ この工事は債務負担行為により平成26・27年度の2箇年で実施する事業です。


Q2.工事入札の工種別契約額 
       施行管理委託料   14,256,000円
         建築工事費  429,516,000円
         設備工事費  214,920,000円
         電気工事費   95,007,600円

  
Q3.保険金額と充当された歳入科目
     建物災害共済金額   482,339,880円
         歳入科目  平成26年度雑入


【9月20日追記】
**********東京新聞2015年8月1日群馬版
回収費6000万円追加 安中市議会で承認 休業中の「峠の湯」
 安中市は三十一日、一昨年の火災により休業中の「峠の湯」の改修費について、一部計画を変更して約六千眞年を追加する補正予算案を市議会臨時会で提案し承認された。
 一階ガラス部分を耐火性のあるものにするほか、火災報知機を追加したり、テナントとして入る飲食業者との話し合いによって厨房や配膳室を設置したりする。当初の改修費は約七億四千万円。(樋口聡)

*********2015年9月1日群馬建設新聞
安中市 峠の湯工事費を増額 9月定例議会に議案提出
 安中市は峠の湯増収築工事と機械設備工事について、工事請負額を増額する。一部工事内容に変更があったためで、9月定例市議会に議案を提出する。建築工事は1328万4000円増額し、4億4280万円(税込)、機械設備工事は3073万6800円増額し、2億4565万6800円(税込)とする。建築工事は佐田建設・峰岸土木JV、機械設備工事は、藤田エンジニアリング(高崎市)が受注している。
 変更内容は、建築が◇地中障害物の撤去処分◇間仕切りの変更や建具の追加――。機械設備は◇浄化槽漏水個所の補修◇オイルタンクからボイラーへの配管切り回し◇厨房機器の更新◇給排水・ガス・空調設備の追加―などとなっている。
 この工事は、火災被害に遭った同施設を改修するもの。施設は3棟で構成。RC造(一部S造)2階建て・延べ面積3175.26u。所在地は松井田町坂本1222.工期は10月30日までとなっている。

**********東京新聞2015年9月16日群馬版
「峠の湯」12月1日再開へ
 安中市は十五日、火災により休館していた同市松井田町坂本の日帰り温泉施設「峠の湯」について、十二月一日に再開する予定であることを明らかにした。市議会の一般質問に答えた。
 同施設の再建工事は、十月三十日までに完了し、市や消防署による検査や、機械などの試験運転や職員研修などを経て再開する予定という。
 「峠の湯」は合併前の旧松井田町が近くで湧き出た温泉を引いて一九九九年に開業した。二〇一三年七月三十一日未明に出火した火事で受付や事務室、土産物の売店などが入る棟の計約八百平方メートルが焼け、休館していた。 (樋口聡)
**********

【ひらく会情報部・この項おわり】

※参考情報1
【峠の湯の火災焼失からこれまでの経緯】(碓氷峠交流記念財団HPより↓)
http://www.usuitouge.com/tougenoyu/php_event/news_detail.php?topics_id=64
■臨時休館について(2013年11/8追記)
 平成25年7月31日未明に火災が発生し、当面の間、営業ができない状態となっております。迷惑をお掛けいたしまして大変申し訳ございません。(温浴施設・レストラン・お土産の売店等、全ての施設が休業中です)
(公開日:平成25年7月31日)
●峠の湯再建計画について 1(平成26年4月7日追記)
 現在、建物の構造や間取りを決める基本設計はほぼ終了しています。これより設備内容の詳細を決める実施設計に入っていくところですが、建築基準法等の諸法令の順守や峠の湯の今後の在り方を取りまとめるため、詳細の決定は平成26年6月末日までかかる見通しとなっております。再建までには今しばらくお時間をいただきますが、皆様のご理解・ご協力をお願いいたします。
●峠の湯再建計画について 2(平成26年7月9日追記)
 現在、設備内容の詳細を決める実施設計まで終了しています。この後、建築確認審査などの諸手続きが8月中旬まで行われます。入札執行は9月下旬から10月上旬を見込んでおりまして、契約締結後から本格的な工事が始まる予定です。工事は、解体工事と改築改修工事で約1年間を見込んでおります。その後、備品・厨房什器の搬入及び職員研修を経て、早期再開を目指しています。再建までには今しばらくお時間をいただきますが、ご理解のほどお願い申し上げます。
●峠の湯再建計画について 3(平成26年9月12日追記)
 現在までに建築の詳細が決定し、9月9日より入札の詳細情報が一般公開されています。入札方式は一般競争入札。入札開札日は10月22日を予定しています。再建までには今しばらくお時間をいただきますが、ご理解のほどお願い申し上げます。
●峠の湯再建計画について 4(平成26年11月8日追記)
 施設の改築・改修工事につきまして、10月22日に入札が行われました。落札した企業は次の通りです。建物工事は佐田・峰岸峠の湯建築工事共同企業体(前橋市)、機械設備工事は藤田エンジニアリング株式会社(高崎市)、電気設備工事は利根電気工事株式会社(前橋市)。また落札結果を受け、11月4日に市議会臨時会が開催されました。議会においては、各企業について承認され契約締結となりました。これにより本格的な工事に入りますが、工期は平成27年10月30日までの1年間を見込んでおります。その後、備品・厨房什器の搬入及び職員研修を経て、早期再開を目指しています。再建までには今しばらくお時間をいただきますが、ご理解のほどお願い申し上げます。
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写真は「峠の湯」完成予想図

■臨時休館および再建工事の進捗について(H27/3/24追記)↓
http://www.usuitouge.com/tougenoyu/php_event/news_detail.php?topics_id=72
 今後の予定としましは、平成27年10月末日をもって建築工事が終了し、その後約1か月間の機器の調整・試運転・職員研修を経て平成27年12月ごろのオープンを目指しています。大変お待たせしておりますが、もうしばらくの間お待ちくださるようお願い申し上げます。
●峠の湯再建計画進捗状況 1 (平成27年1月16日追記)
 峠の湯の解体作業が始まりました。現在、中央棟の解体作業を行っております。近隣の住民の皆様、付近をご通行中の皆様におきましては、大変ご迷惑をおかけしますがご理解のほどよろしくお願いします。
●峠の湯再建計画進捗状況 2 (2月18日追記)
 峠の湯の解体作業が進んでいます。現在中央棟のあった所は更地になっています。この後、基礎工事が始まる予定です。
●峠の湯再建計画進捗状況 3 (3月24日追記)
 峠の湯再建工事は順調に進んでいます。現在は、基礎工事を行っています。
●峠の湯再建計画進捗状況 4 (5月7日追記)
 峠の湯の再建工事は順調に進んでいます。現在は、基礎工事が完了し、1階部分の配筋工事を行っています。

※参考情報2
【峠の湯の火災焼失からこれまでの経緯】(安中市HPより↓)
■火災に伴う臨時休館について
 平成25年7月31日未明に発生した火災により碓氷峠の森公園交流館「峠の湯」は、当面の間、コテージ以外の営業を休んでいます。当施設をご愛顧いただきます市内外の皆さまから早期再建のご要望・励ましのお言葉をいただいており、改めて関係者の方々に多大なご迷惑とご心配をおかけしていることに対しまして、深くお詫びを申し上げます。
●改築工事等のスケジュールについて
 施設の改築・改修工事については、平成26年10月22日に入札執行が行われました。その結果、建物工事は佐田・峰岸峠の湯建築工事共同企業体(前橋市)が、機械設備工事は藤田エンジニアリング株式会社(高崎市)が、電気設備工事は利根電気工事株式会社(前橋市)がそれぞれ施工することになりました。11月4日の市議会臨時会で承認を受けて契約締結となり、本格的な工事が始まります。工期は、平成27年10年30日までで約1年間を見込んでいます。その後、備品、厨房什器類などの搬入と職員研修などを経まして、早期再開を目指しています。
※「峠の湯」 平面図および立面図(H26/10/22現在)PDFファイル(445KB)↓
http://www.city.annaka.gunma.jp/kanko_spot/files/tougenoyuheimenzu.pdf
 なお、工事期間中は大型工事車両の出入りや稼働により、関係者のみなさまにはご迷惑をおかけしますが、ご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
●改築工事の状況について
 峠の湯営業再開をお待ちの皆様にはたいへんお待たせをしております。工事の近況については以下のリンクよりご確認ください。
・平成27年1月21日現在PDFファイル(359KB)↓
http://www.city.annaka.gunma.jp/kanko_spot/H27.1.21.pdf
・平成27年2月4日現在PDFファイル(723KB)↓
http://www.city.annaka.gunma.jp/kanko_spot/files/H27.2.4.pdf
・平成27年2月27日現在PDFファイル(255KB)↓
http://www.city.annaka.gunma.jp/kanko_spot/files/H27.2.27.pdf
・平成27年3月18日現在PDFファイル(580KB)↓
http://www.city.annaka.gunma.jp/kanko_spot/files/H27.3.18.pdf
・平成27年4月1日現在PDFファイル(774KB)↓
http://www.city.annaka.gunma.jp/kanko_spot/files/H27.4.1.pdf
・平成27年4月30日現在PDFファイル(463KB)↓
http://www.city.annaka.gunma.jp/kanko_spot/files/H27.4.30.pdf
●峠の湯再建築現場の周辺を訪れる皆様へのお願い
 改築・改修工事中の現場は、重機が稼働し大型トラック等作業車の出入りも頻繁にありとても危険です。一日も早く、より良くなった峠の湯を皆様に提供させていただくため、現場の作業員、警備員及び迂回路等の誘導表示の案内に従い、工事区域内には決して立ち入らないように、ご理解とご協力を願い申し上げます。
※立入制限区域周辺の迂回経路図PDFファイル(190KB)↓
http://www.city.annaka.gunma.jp/kanko_spot/files/H27.4.30.pdf
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