2015/5/28  1:24

八ッ場ダム建設工事の土地収用に関する公述の申出書を国交省に提出  八ッ場ダム問題

■巨額の血税を投入して、一部の業者、政治家、官僚、役人、そして地元有力者らを利権漁りに駆り出している八ッ場ダム建設工事に関して、国土交通省関東地方整備局は八ッ場ダム建設工事に関する事業認定申請を4月10日に発表しました。この申請を国土交通大臣が認定し、事業認定の告示が行われると、八ッ場ダムの水没予定地などの事業用地の強制収用が可能になります。そのため、八ッ場ダムの建設中止を求めて来た市民オンブズマン群馬では、この事業認定に関する意見書を、同4月27日の締切日に群馬県に提出しました。すると国交省は、次の段階として、さっそく同5月15日付で土地収用法第23条第1項の規定に基づき、公聴会の開催を公告しました。


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<土地収用>
一級河川利根川水系八ッ場ダム建設工事に係る公聴会の開催について
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/land_expropriation/sosei_land_fr_000345.html
                    平成27年5月15日
下記の事業について、土地収用法第23条第1項の規定に基づき公聴会を開催するためお知らせします。

1.起業者の名称
国土交通大臣(関東地方整備局長)
2.事業の種類
一級河川利根川水系八ッ場ダム建設工事
3.起業地
収用の部分:
群馬県吾妻郡長野原町大字川原畑字八ッ場、字二社平、字東宮、字石畑、字西宮、字上ノ平、字三平、字戸倉沢、字久森及び字宇知山、大字川原湯字北入、字東久保、字中原、字前原、字石川原、字西之上、字新井門、字上打越、字勝沼、字金花山、字下湯原及び字下打越、大字横壁字西久保、字勝沼、字山根及び字観音堂、大字林字楡木、字立馬、字東原、字中棚、字中原、字勝沼、字宮原、字久森及び字下原、大字長野原字尾坂、字道木平、字東貝瀬、字嶋木、字町、字打越、字幸神、字向原、字古城跡、字橋場、字久々戸、字貝瀬及び字遠西並びに大字与喜屋字荻之平地内
使用の部分:なし

期日等をお知らせするための公聴会開催公告、公述の申出書様式及び公述の方法その他公述の詳細を以下に添付します。
また、公述人等が遵守すべき事項及び傍聴人が遵守すべき事項については、今後、公聴会開催期日までに以下に添付します。

○公聴会開催公告↓
http://www.mlit.go.jp/common/001089635.pdf
○公述の申出書様式(PDF形式)↓
http://www.mlit.go.jp/common/001089636.pdf
○公述の申出書様式(Word形式)↓
(略)
○公述の方法その他公述の詳細↓
http://www.mlit.go.jp/common/001089639.pdf

■公聴会での公述の申出書の締切日が同5月26日(月)となっていたことから、市民オンブズマン群馬として、次の内容の公述の申出書を締切日当日に国交省宛に電子メールで提出しました。

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一級河川利根川水系八ッ場ダム建設工事に係る公聴会における公述の申出書

国土交通大臣 殿
標記の公聴会において、公述を希望しますので、土地収用法施行規則(昭和26年建設省令第33号)第7条第1項の規定により、下記のとおり申し出ます。
                    平成27年5月26日
(意見の要旨記載欄)

@ 土地の収用は、公共の利益となる事業において、民法上の手段だけではその事業の目的を達成するのが困難な場合に、私人の財産権を強制的に取得するためのものですが、国土交通省が起業している一級河川利根川水系八ッ場ダム建設工事事業は、公共の利益に反するものです。
A 八ッ場ダムに関しては、平成17年当時、萩原昭朗・水没関係5地区連合対策委員長の誕生日を祝うため、「丸岩会」という行政関係者と業者が一堂に会してゴルフ大会や宴会を毎年開催していたこともあり、当時の県知事・小寺弘之や八ッ場ダム工事事務所所長・安田吾郎も出席して、業者との癒着ぶりを見せつけていました。
B さらに、平成18年には斉藤烈事件が発覚しました。この刑事事件は、国交省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所に勤務していた用地第一課長だった斉藤烈が、同事務所が発注する用地調査業務などをめぐり、便宜を図った見返りに無利子、無担保で、業者から710万円を借りていた収賄事件のことです。
C このように公金を長年にわたり投入しながら、その実態は政官業民の癒着のみならず、貴殿が所管する国交省の職員らにとっても、公金をふんだんに扱える利権の場に化していました。
D これまでのこうした不祥事に加えて、さらに平成26年初頭から大同特殊鋼渋川工場由来の有害スラグが大量に八ッ場ダムの現場及びその周辺に不法投棄されていた実態が明らかになりました。
E しかも、環境基準値を超えるこの有害スラグは、この計画に協力をした地元住民の代替地の造成にも不法投棄されております。この結果、一般住民の居住する敷地内にも不法投棄されている実態が判明しました。これにより、住居の直下にも不法投棄されている可能性が強く指摘されています。
F にもかかわらず、国交省は一部の場所だけを調査しただけで、有害スラグを使った盛土材による造成場所については、まったく調査しようとしませんでした。
G こうしたルール無視の違法状態を放置したまま、八ッ場ダムの本体工事を着工することは、断じて容認できません。
H 行政の信頼を取り戻すには、有害スラグを完全に撤去することが、最優先課題です。
I この有害スラグの不法投棄について、排出者の大同特殊鋼も、有害スラグを一手に引き受けてスラグ混合砕石という代物を独占的に製造・出荷していた佐藤建設工業も、産業廃棄物中間処理業の許可が必要なのに、無許可で大量の産廃を八ッ場ダム工事現場等で使い続けてきました。
J これらの工事は、全て国交省土木工事標準積算基準書(いわゆる「赤本」)に基づき積算され、リサイクルの観点から「再生砕石」の使用を前提に、工事予定価格として設定されたものです。
K ところが、落札した業者は、好んでこの違法な有害スラグ混合砕石を佐藤建設工業から仕入れて、あるいは佐藤建設工業自身が工事請負業者として使用していました。
L にもかかわらず、国土交通省は、無許可で違法な有害スラグ混合砕石を大量に出荷したり直接工事に使っていた佐藤建設工業や、違法な有害スラグ混合砕石を大量に佐藤建設工業から仕入れて使用していた地元の土建業者(池原工業や沼田土建など多数)を、毎年度、優良工事等事務所長表彰として表彰してきました。
M 本来、建設リサイクル法に基づく再生砕石を使用すべきところ、産廃を原料とし大東特殊鋼から運搬費等多額の補填を受けて無許可で製造された有害スラグ混合砕石の原価はタダ同然であり、この違法資材を使用すればするほど、佐藤建設工業を始め、その他の請負業者は巨額の利益を得ることができました。
N そうした不当利得の一部は、八ッ場ダム工事請負業者らから、ドリル事件で名を馳せた地元の女性代議士に政治資金として還流されてきました。
O もはや、八ッ場ダムの建設工事事業は、国交省を始め群馬県、地元自治体などの「官」と、地元代議士を中核とする「政」と、有害スラグを好んで使い国交省から毎年度表彰対象となっている「業」との間の利権の草刈り場としての意義しかありません。
P さらに、前述の地元住民の代表として八ッ場ダム利権を享受してきた萩原昭郎などの一部の「民」も絡んで、「政官業民」として、多額の税金をむさぼっています。
Q こうした実態を放置したまま、土地収用などという強制力を伴う公権力の発動で、さらに血税を無駄遣いすることは許されません。
R 国交省は、行政の信頼よりも八ッ場ダムの本体工事を優先してはなりません。このまま、土地収用を強行する場合には、当会は、国交省が、住民の安全や行政の信頼よりも、八ッ場ダム工事を優先すると見なさざるを得ません。このことを指摘し、土地収用が強行された場合、強く抗議します。
S 併せて、税金をこれ以上、無駄な事業につぎ込むことも直ちに再考するよう、強く要請します。

【国交省への質問】
@ 八ッ場ダム工事で、路盤材、盛土材、埋土材などで中間処理業の許可を得ずに製造・出荷されてきた有害スラグの所在と量を把握していますか?
A これまで、中間処理業の許可を得ずに使用されてきた有害スラグにより、本来、使用されるべき再生砕石の積算基準金額との差額により、血税が何年間にいくら、不当に佐藤建設工業をはじめ、八ッ場ダム工事に関与した請負業者に費消されたのでしょうか。
B なぜ、無許可で有害なスラグの大量使用をしてきた請負業者に対して、国交省は毎年、優良工事等事務所長表彰の対象としてきたのでしょうか。
C 八ッ場ダム工事事務所長が、なぜ地元対策委員長の誕生日に、知事や請負業者が集う宴会場に顔を出して八ッ場ダムの事業説明をする必要が有ったのでしょうか。
D スラグ問題について、今後の対応策を聞かせてください。
E 政官業民の癒着問題について見解を聞かせてください。
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■6月27日(土)の公聴会に出席できることになれば、当会はとくに有害スラグにこだわって、起業者である国交省に対して意見表明と質問を行う予定にしています。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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