2015/9/24  1:14

サンパイ処分場化する群馬県に持ち込まれていた滋賀県からの原発汚染木くずの県内中間処理問題(その2)  前橋市の行政問題

■このように、東電原発事故由来の放射能汚染の大量の木くずが、一体どこにどうやって運搬され、どのように処分されているのか、事件の全貌が皆目つかめません。しかし、今回の前橋市内での中間処理業者の関与により、いよいよ群馬県でも住民の安心・安全な健康と生活への脅威を不安が現実のものになっていたことが判明したのです。


 当会がこれまでに入手した情報によれば、今回の放射能汚染木くず不法投棄事件を含む一連の問題は、東京電力の体質がもたらしたものであり、早急に行政側や司直が東電やその取り巻きの関係者らの事情聴取を行う必要があると考えております。

以下は当会が、これまでの調査をもとに想定している東電福島第1原発事故由来の放射能汚染木くず処理の構図です。

■この構図の背景にあるのは、福島第1原発事故を起こした東京電力が、この事故の除染や賠償のために支払っている巨額のカネです。

 東電は、2013年1月1日に、福島復興本社(電話0240−25−5310)を福島県双葉郡楢葉町大字山田岡字美シ森8番Jヴィレッジ内に設置しました。東電のHPによると、「福島県にある全ての事業所の復興関連業務を統括し、原子力事故で被災された方への賠償、除染、復興推進などについて、迅速かつ一元的に意志決定し、福島県の皆さまのニーズにきめ細やかに対応するため」とあります。

 しかし東電は、表向きは加害者として反省を示す言葉を発していますが、その一方で、今回の放射能汚染木くず不法投棄事件に関して、マスコミの取材に対して、「賠償金は、申請書類をもとに支払いの適否を判断するが、個別の案件については回答できない」と回答しました。これが東電の本質です。

■今回の木くずは、福島県中通りの中央部にある本宮市高木駒込29-1にある浜崎製材梶i電話0243-33-4400)から排出されました。浜崎製材は、福島県木材協同組合連合会(通称「福島県木連」)の組合員221社のひとつです。福島県木連の概要は次のとおりです。
●福島県木材協同組合連合会
 ・URL:http://www.fmokuren.jp/publics/index/2/
 ・所在地:〒960-8043 福島県福島市中町5番18号林業会館
 ・電話番号:024-523-3307
 ・代表者:会長 朝田宗弘、 専務 宗形芳明
 ・設立年月日:1964年3月25日
 ・資本金:17,910千円(出資金)
 ・会員数:27組合(221組合員)
 ・事業内容:組合員のためにする各種共同事業 (木材、木製品の受注・斡旋・購買)、木材産業振興対策 、製材JAS認定工場の指導、各種認定制度、団体事務受託

 福島県木連の組合員の木材チップ・バーク(樹皮)業者としては、浜崎製材鰍はじめ、次の各社が挙げられます。
●郡山チップ工業
 URL:http://k-chip.co.jp/
 住所:郡山市土瓜1丁目71-2
 電話:024-961-1412
 備考:設立1970年7月、資本金1,000万円、代表者は代表取締役社長・大内雅晴。事業内容は製紙用チップ、各種木製パレット・梱包材の製造・販売、住宅用パネル(軸組工法、2×4工法等の製造)、チップ(紙、炭、遊歩道敷材、他)、オガ粉(椎茸栽培、畜舎敷料、他)、バーク(肥料、燃料、畜舎敷料、他)、杭木。
●轄r海チップ
 URL:http://www.uyou.gr.jp/arakai/
 住所:南会津郡南会津町川島字土橋1205
 電話:0241-62-1054
 備考:1962年 6月設立、資本金2000万円、代表取締役は渡部東。従業員は男子5名(工場) と女子1名(事務)、事業内容は木材チップの製造。
●浜崎製材
 URL:http://hamazaki-seizai.co.jp/company.html
 住所:本宮市高木字猫田46-2
 電話:0243-33-2481
 備考:1959年8月開業、代表取締役会長は濱崎喜一郎、代表取締役社長は濱崎さちえ。業務内容は木材チップ製造(紙原料)及び木材チップ関連機械の設計・製造・販売。
●千葉製材所
 URL:http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/12/post_2822.html
 住所:南相馬市原町区丑来字穴田42-1
 電話:0244-22-3442
 備考:代表者は千葉喜之助。

 福島県木連は、東電原発事故により、それまでは有価物として出荷できていた樹皮などの木材加工副産物が放射能汚染で特定廃棄物扱いになったため、当然、東電に善処を申し入れたはずです。東電では、福島復興本社農林漁業相談グループが対応にあたったと思われます。この組織の概要は次のとおりです。
 ・部署名:東京電力福島復興本社農林漁業相談グループ
 ・部長:白鳥光雄
 ・次長:武井敬一
 ・課長代理:森井正人
 ・課長代理:村田仁志
 ・電話:024-521-8450

■こうして利害が一致した福島県木連と東電農林漁業相談グループの強力なバックアップを受けたのが、福島県内の汚染木くず等の収集・運搬と中間処理の利権を一手に引き受けている遠野興産鰍ナす。
●遠野興産
URL:http://www.toono.co.jp/
住所:福島県いわき市遠野町根岸字石田44-3
代表者:代表取締役 中野光
電話:0246-89-2214
FAX:0246-89-3316

 この遠野興産鰍ェ集めた福島県外の産業廃棄物中間処理業者は次のとおりです。これらの業者は、福島県外にある汚染木くずの処理先でもあります。福島県いわき市の遠野興産に一旦収集された放射能汚染木くずは、400ベクレルを超えており最大8,000ベクレルの放射線量があったと推測されます。

<栃木県>

●潟jューナスリサイクル工場
 住所:那須塩原市鳥野目330
 電話:0287-60-0280
 備考:遠野興産の関連会社
●挙光有機
 URL:http://nikko-yuki.co.jp/index.php
 住所:日光市大沢町388
 電話:0288-26-1442
 備考:堆肥製造及び産廃処理会社。2011年3月7日付で東京地方裁判所へ民事再生法の適用を申請した。1985年に設立、有機堆肥の製造販売を主力とし、産業廃棄物の中間処理も手掛け、2008年には産廃処理施設を新設するなど事業を拡大していた。しかし、その産廃処理施設に不備があったため想定した収益を上げられず、また、主力の堆肥販売でも競争激化で売上が減少し業績が悪化。資金繰りの行き詰まりから、自力での再建を断念し今回の措置に至った。信用調査会社などによると、関連会社の「三宝緑化」も同様の措置が取られ、2社合計の負債総額は約21億円。
●潟tライトワン
 URL:http://www.flight-one.co.jp/index.html
 住所:足利市真砂町41
 電話:0284-40-3090
 備考:産業廃棄物中間処理。RPF製造
●潟Zルクリーンセンター
 URL:http://c-clean.co.jp/
 住所:宇都宮市平出工業団地45
 電話:028-660-6075
 備考:産業廃棄物焼却処分事業。 120t/日(24時間運転)。「(株)八幡」、「鈴運メンテック(株)」が共同出資した会社。
●神明畜産
 URL:http://shinmeifarm.co.jp/
 住所:須鳥山市志鳥36310287-88-2331
 電話:0287-88-2331
 備考:資本金20,000万円。本社は東京都東久留米市。グループ企業に共栄畜産有限会社(資本金8,000万円、東京都東久留米市)、株式会社丸神運輸(資本金3,000万円、東京都東久留米市)、有限会社森林畜産(資本金3,500万円、栃木県那須烏山市)、有限会社南紀畜産(資本金1,000万円、 三重県熊野市)、農事組合法人第二姫椿牧場(資本金1,010万円、大分市日田市)、有限会社いわきファーム(資本金500万円、福島県いわき市)、有限会社飯館ファーム(資本金300万円、福島県相馬郡飯館町)、有限会社八戸ファーム(資本金300万円、青森県三戸郡階上町)、有限会社神明商事(資本金200万円、東京都東久留米市)がある。

<群馬県>

●滑ヨ口フレーム
 URL:http://www.sekiguchi-f.com/
 住所:高崎市倉賀野町2642
 電話:027-346-3131
 備考:産業廃棄物中間処理業。施設として、選別破砕、選別、油水分離、脱水、混合、中和(特別管理産業廃棄物を含む)、破袋分別、乳化、分解・洗浄、アスベスト含有産廃積替保管、脱水蒸留処理水貯留タンク、施設内発生汚水貯留槽からなる。

<埼玉県>

●埼原リサイクル
 URL:http://www.saigen.co.jp/05_02.html
 住所:深谷市大字折之口195
 電話:048-573-2557
備考:産廃の中間処理・第一種フロン類回収業。埼玉製鐵原料梶i廃棄物再生事業・計量測定・とび・土木工事業)のグループ会社。他に、彩原梶i産廃の中間処理・収集運搬、遊技機リサイクル業)、関東リサイクル求i建築物解体・産廃収集運搬業)

■福島県いわき市の遠野興産鰍ノより、収集された放射能汚染木くずは、県外に搬出されて、上記の処理先で中間処理(破砕或は焼却、または堆肥化)が行われていたと見られます。また、汚染木くずを福島県から取集し、栃木県、群馬県、埼玉県など県外に運搬し、中間処理される費用は全て東電が支払っていたものと推測されます。

 一部は潟Zルフクリーンセンターで焼却された放射能汚染木くずもあるかもしれませんが、大半の破砕された木くずは、埼玉県にある埼原リサイクル汲フすぐ近くにある潟Nリーンテックサーマルに持ち込まれて焼却された模様です。また、運搬・処分費用は東電が支払ったと考えられます。
●潟Nリーンテックサーマル
 URL:http://www.clean.ne.jp/thermal/index.html
 住所:深谷市折之口1985
 電話:048-572-3445
 備考:2002年4月30日設立。代表取締役は反後太郎。産廃最終処分業の潟Nリーンテックの関連会社で焼却による中間処理を業務とする。

 焼却することで、さらに放射線量が上がり、焼却灰の持つベクレル値は相当高いレベルになったと思われます。その焼却灰は、親会社の運営する福島県内の最終処分場に搬送されたようです。
●潟Nリーンテック
 URL:http://www.clean.ne.jp/cleantech/index.html
 住所:福島県飯坂町中野字赤落27
 電話:024-541-2811
 備考:資本金4,000万円、主要株主は反後堯雄、反後太郎、且ミ日本クリーンサプライ、日和サービス梶i日立製作所グループ)、褐F谷組。現在、第1期処分場が満杯となり、第2期処分場で営業中。同管理型産業廃棄物最終処分場は、埋立面積104,600m2(内1工区 57,400m2)、埋立容量1,752,000m3(内1工区 637,000m3)、準好気性埋立構造、セル+サンドイッチ(中間覆土)方式、浸出水処理方式は物理化学処理+生物処理+高度処理、水処理能力330m3/日(内1工区 220m3/日)。

 または破砕後、焼却処分せずに、福島県由来の汚染木くず破砕物(バークチップ)であることを隠して家畜飼料、肥料(堆肥)として出荷している可能性もあります。

■福島県の浜崎製材鰍ゥらは、毎月200トンほど汚染木材のバーク(樹皮)チップが排出されており、原発事故があった2011年3月からは放射能汚染の木材を加工したため、2012年12月までにバークチップが3000トン程度溜まっていたようです。

 一方、田中容疑者はその後、チップの処分費用として東電から約4億円を受け取っていることから、1トン当たりの処理費用が7万8000円とすると、田中容疑者が扱った木くずは5000〜6000トンあったと推測されます。これらの放射能汚染木くずは、福島県内の産廃業者をいくつか経由して、県外に持ち出されたと推測されますが、今回の事件で発覚した放射能汚染木くずの量はわずか300トンであり、浜崎製材鰍フ排出する1か月分にしかならないため、氷山の一角とみられています。

■今回の事件では、放射能汚染された木材チップは、前橋市内の産業廃棄物中間処理施設で破砕されたと報じられています。ちなみに、前橋市内の産廃処理業者のリストは次のとおりです。
○前橋市許可業者一覧(産業廃棄物処分業)↓
http://www.city.maebashi.gunma.jp/jigyousya/376/383/p002374_d/fil/sanpaisyobunmeibo270701.pdf

 このうち前橋市内の事務所を構えていて中間処理(破砕)を手掛けているのは、巨{田工業、轄ナ澄建工、高橋物産梶A群馬アスコンセンター梶A上毛資源梶A久松商事梶A太眞工業梶A拒O原化成産業、佐田建設梶A且糟ケ再開発興業、轄イ藤商店、福和産業梶A三原興産梶A鵜川工業梶A庭前紙業梶A椛蝟工業、潟Jークエスト、虚遂桴、会、国土緑化梶A社会福祉法人しののめ会、エコアドバンス求A潟Iダワラ、椛O橋クリーン、潟Gコ・ディスタンスです。果たして、この中に、琵琶湖沿岸に不法投棄された放射能汚染木くずを受け入れて破砕処理をした業者は含まれているのでしょうか。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告・この項続く】
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