2015/9/24  23:21

サンパイ処分場化する群馬県に持ち込まれていた滋賀県からの原発汚染木くずの県内中間処理問題(その3)  前橋市の行政問題

■市民オンブズマン群馬では、滋賀県に不法投棄されていた東電福島第1原発事故による放射能汚染された木くずが前橋市内の産廃中間処理施設で破砕処理されていたことを重く見て、前橋市長に対して、平成27年9月24日午前10時30分に次の内容で、行政情報公開請求書と公開質問状を提出しました。


**********
様式第1号
          行 政 情 報 公 開 請 求 書
                    平成27年9月24日
(あて先)前橋市長 山本 龍 様
          郵便番号:371−0801
          住所(所在地):前橋市文京町一丁目15−10
          氏名(名称・代表者の氏名):鈴木庸
           (市民オンブズマン群馬・事務局長、代表者氏名:小川賢)
          電話番号:027−224−8567(事務局)
 前橋市情報公開条例第5条の規定により、次のとおり行政情報の公開を請求します。
<公開の請求に係る行政情報の内容>
別紙のとおり。
<公開の請求に係る行政情報の公開の方法>
@ 閲覧  2 視聴  3 写しの交付(□郵送)
(別紙)
 9月17日付で共同通信から次の報道がありました。
―――――以下、引用―――――
<共同通信2015年09月17日 18:41>
汚染木くず、前橋で処理 滋賀から持ち込み
 滋賀県高島市の河川敷に放射性セシウムに汚染された木くずが不法投棄された事件で、前橋市は17日、東京のコンサルタント会社が2013年末から昨年2月の間、河川敷から撤去した木くず約310立方メートルを前橋市内の産業廃棄物中間処理業者に持ち込み、処理されたと発表した。
 処理された木くずは市外の業者に売却されたが、市は「風評被害につながる」として売却先を明らかにしなかった。
 市は昨年12月に滋賀県からの情報提供を受けて業者を立ち入り検査したが、違法性はなく、施設内の空間放射線量も問題はなかったという。市は「業者間で適正に処理されたと認識している」と話した。
―――――引用終わり―――――
 このことに関連する、次の情報を含む行政情報の開示を請求します。
(1) 昨年12月に滋賀県から提供を受けた一切の情報
(2) 上記(1)を受けて、市内廃棄物中間処理業者を立ち入り検査した際の復命書および検査報告書にかかる一切の情報
(3) 市内業者が市外の業者に売却されたとする根拠を示す一切の情報
(4) 立ち入り検査の結果、違法性がないと判断した根拠を示す一切の情報
(5) 市内業者の施設内の空間放射線が問題なかったと判断した根拠を示す一切の情報
(6) 業者間で適正に処理されたと認識している根拠を示す一切の情報
                    以 上
**********

■併せて、次の公開質問状を提出しました。

**********
                    2015年9月24日
前橋市長 山本 龍 様
                    市民オンブズマン群馬
                     代表 小川 賢
          公 開 質 問 状
 拝啓、貴殿ますますご清栄のこととお慶び申しあげます。水と緑と詩のまちの前橋市におかれましては平素より市民の安全・安心な健康と生活のために、日々ご尽力賜り厚く御礼申し上げます。
 当会は、群馬県において、行政を外部から監視し、行政による税金の無駄遣いや関連する権限を不当に行使することによる住民・関係者の権利・利益の侵害に対する調査及び救済の勧告を図る活動をしているボランティア団体です。
 さて、最近のマスコミの報道によりますと、2013年3〜4月、滋賀県高島市の河川敷に、福島県内で発生した原発事故の放射性物質を含む大量の木くずが不法投棄された事件で、滋賀県は、高島市から撤去された木くずが、前橋市にある産業廃棄物の処理施設に搬出されたことを示す文書を初めて公開しました。
 この不法投棄事件では、原発事故で放出された放射性物質を含む大量の木くずを不法投棄したとして東京のコンサルタント会社社長が去年、廃棄物処理法違反の罪で、有罪判決を受けました。
 木くずは高島市からこの社長が撤去しましたが、このほど住民の情報開示請求に基づき、滋賀県の三日月知事は、搬出先が前橋市の産業廃棄物処理施設であることを示す文書を初めて公開しました。
 前橋市によれば、滋賀県から、東京のコンサルタント会社が2013年12月〜2014年2月にかけて市内の処理施設に放射性セシウムに汚染された木くず約310立方メートルが搬入されたと知らされたのは2014年12月5日で、その時点では既に木くずは市外の複数の業者に売却済みで、施設内の空間放射線量は除染を必要としない値だったということです。2013年12月から2014年2月にかけて市内の産廃中間処理業者に持ち込まれ、破砕処理をされた後、市外の複数の業者に売却されたということです。
 そして、前橋市は滋賀県からの情報提供を受けて昨年12月5日、今年4月23、24日の計3回にわたり業者への立ち入り検査を実施しましたが、その結果、廃棄物処理法や放射性物質汚染対処特措法などの違法はなく、4月24日に行った放射線量の測定でも、施設内で除染を必要とする値は検出されず問題はなかったとし、「業者間で適正に処理されたと認識している」と話しました。また、前橋市の担当者は「持ち込まれた時点で知らされていれば、その時に線量を測ることもできたが、知る手立てがなかった」と話しました。処理された木くずは破砕処理後に市外の業者に売却されましたが、風評被害につながるとして市は売却先を明らかにしませんでした。
 この情報に接し、当会は事実関係の確認を行う必要性があると考えております。
 つきましては今回、福島県で発生して滋賀県に不法投棄された放射能を含む木くずが前橋市に持ち込まれ中間処理されて、市外の複数の業者に売却された件について、質問形式で確認をさせていただきます。そこで、次の質問があります。

1.今回のマスコミ報道について
●質問1-1
 今回のマスコミ報道について、貴殿としては、その内容について、事実と異なっていたり、あるいは違和感があったりする箇所などはありませんか?
●質問1-2
 もし、事実と相違していたり、違和感を抱いたりする箇所があれば、該当する個所と、それぞれの相違点や違和感についての具体的な理由を教えてください。
●質問1-3
 貴殿は、市内の処理施設に放射性セシウムに汚染された木くず約310立方メートルが搬入されたと知らされた2014年12月5日と、2015年4月23、24日の計3回にわたり業者への立ち入り検査を実施し、同4月24日には放射線量の測定を行っていますが、こうした一連の事実について、これまで市民に対して公表しなかった理由は何でしょうか?

2.市内の産業廃棄物処理施設について
●質問2-1
 マスコミ報道では、放射性物質を含む不法投棄された大量の木くずを破砕処理した施設を運営する事業者の名前が見当たりません。マスコミの取材に対して、貴殿はこの事業者の名前を伝えていなかったのですか?
●質問2-2
 この事業者の名前をマスコミに伝えなかったのであれば、その理由は何でしょうか?とりわけ、市民の安心・安全な健康と生活の観点からお答えください。
●質問2-3
 当会が入手した情報によると、今回のマスコミ報道で取り上げられている前橋市内の産業廃棄物処理施設は、市内■■■■■■■■■の■■■■■■■■■であると認識していますが、当会のこの認識に間違いありませんか?
●質問2-4
 東京のコンサルタントは、この施設における破砕費用として、市内の事業者に、いくら支払ったのでしょうか?
●質問2-5
 それとも、東京のコンサルタントではなく、それ以外の東電などが破砕費用を支払ったのでしょうか?
●質問2-6
 滋賀県から前橋市内の事業者までの木くずの運搬費は誰が支払ったのでしょうか?

3.市外の売却先について
●質問3-1
 貴殿によるマスコミ発表によれば、処理された木くずは破砕処理後に市内の業者から市外の複数の業者に売却されたそうですが、風評被害につながるとして売却先を明らかにしませんでした。「風評被害」については、用語解説によると、「根拠のない噂のために受ける被害。特に、事件や事故が発生した際、不適切な報道がなされたために、本来は無関係であるはずの人々や団体までもが損害を受けること。例えば、ある会社の食品が原因で食中毒が発生した場合、その食品そのものが危険であるかのような報道のために、他社の売れ行きにも影響が及ぶことなど」とあります。貴殿が理由に挙げた風評被害とは、どのような根拠のない情報のために誰が被害を受けることを想定しているのでしょうか?分かり易く教えてください。
●質問3-2
 市外の複数の業者とは、2社でしょうか?それとも3社以上でしょうか?
●質問3-3
 それらは県内の業者でしょうか?それとも県外の業者でしょうか?あるいは、1社が県内の業者で、そのほかは県外の業者でしょうか?
●質問3-4
 市外の複数の業者に売却された際の単価(1立方メートルもしくは1トン当たり)は、いくらだったのでしょうか?
●質問3-5
 破砕済みの木くずの売却代金は、購入先の市外の業者から前橋市内の業者に全額、支払われたのでしょうか?
●質問3-6
 購入先の市外の業者は、破砕済みの木くずをどのような目的で購入したのでしょうか?
●質問3-7
 購入先の市外の業者は、前橋市内の業者の施設から直接引き取ったのでしょうか。それとも、市内の業者が、市外の業者の指定場所まで破砕済みの木くずを運搬したのでしょうか?あるいは、第三者が輸送用トラック等を手配して運搬したのでしょうか?
●質問3-8
 市内の業者から前橋市外の業者までの破砕済みの木くずの運搬費は誰が支払ったのでしょうか?

4.違法性の有無の判断について
●質問4-1
 貴殿が市内の業者を立ち入り検査した結果、違法性がないと判断した根拠は、どのようなものでしょうか?
●質問4-2
 市内の業者から市外の業者に売却された経緯があるようですが、運搬費などの補てんや手数料と称する補てんなど、いわゆる逆有償取引等の問題は見られあいことをきちんと確認しましたか?
●質問4-3
 業者間で適正に処理されたと認識している根拠は、どのようなものでしょうか?

5.最終処分、その他について
●質問5-1
 当会では、破砕された木くずが、焼却されて、最終的に最終処分場に運搬されたものと考えております。貴殿は、滋賀県に不法投棄された福島原発事故で放射能汚染された木くずの最終処分に至るまでの実態について、どのように確認しましたか。それとも、そこまでは確認しませんでしたか?
●質問5-2
 貴殿は、福島原発事故による放射能汚染ガレキ類の受け入れ自治体として手を挙げていたことがあります。今回の市内の業者による不法投棄された放射能汚染の木くずの受け入れについては、市内の業者が受け入れて破砕処分をしてから、貴殿は約1年後に滋賀県から通知を受けたわけですが、通報の遅れについて滋賀県に説明を求めた経緯があるでしょうか?
●質問5-3
 貴殿は、もともと放射能汚染ガレキ類の受け入れ自治体として手を挙げていましたが、今回の事件について、事件の違法性がないとする見解を示していますが、道義的にはどのような見解をお持ちでしょうか?

なお、貴殿のご回答を得た上で、あるいは得られなかったときに、記者会見で回答の有無及び内容を明らかにしてまいりたいと考えます。同時に当市民オンブズマン群馬のホームページ上でも明らかにし広く群馬県民に広報してまいる所存です。つきましては、平成27年10月1日(木)限り、下記にFAXにてご回答いただきますよう、お願い申し上げます。
          記
市民オンブズマン群馬  事務局長 鈴木 庸
〒371-0801 群馬県前橋市文京町1-15-10
電話027-224-8567  FAX027-224-6624
                    敬具
**********

■情報開示が有り次第、及び回答書が届き次第、順次報告してまいります。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

【9月25日追記】
この件で、本日朝刊に次の記事が掲載されました。また、本日午前中に当会事務局宛に前橋市役所秘書課から電話がありました。山本龍・前橋市長が、当会の公開質問状の内容その他に関して直接当会と面談して話し合いたいというので、9月29日(火)午前11時に、市長室で面談する予定となりました。

**********2015年9月25日上毛新聞社会面P24
汚染木くず中間処理 前橋市に公開質問状 オンブズマン群馬
 東京電力福島第1原発事故で放射性セシウムに汚染された木くずが滋賀県に不法投棄され、撤去された木くずの破砕処理を前橋市内の産業廃棄物中間処理業者が受け入れたことについて、市民オンブズマン群馬(小川賢代表)は24日、山本龍市長に市民に公表しなかった理由などを問う公開質問状を提出した。
 質問は破砕木くずの売却先、違法性がないと判断した根拠などを問う内容。10月1日までの回答を求めている。
 投棄された木くずの放射性セシウム濃度は3900ベクレルで、指定廃棄物(8千ベクレル以上)に当たらないことから通常の産業廃棄物として破砕処理された。市は2014年12月に滋賀県からの情報提供で把握した。山本市長は24日の定例会見で「一定の放射線を帯びた廃棄物を自治体が管理監督でいる仕組みをつくるべきではないか」と述べ、国への申し入れを検討する方針を示した。

**********2015年9月25日東京新聞群馬版
汚染木くず処理問題 前橋市長「法に不備ないか
 東京電力福島第一原発事故で放出された放射性セシウムに汚染された木くずが滋賀県で不法投棄され、前橋市内に運ばれて破砕処理されていた問題で、前橋市の山本龍市長は二十四日の定例会見で、民間業者同士のやりとりで処理された過程で市側に何も知らされず関与できなかった点を「法的に不整備があるのでは」と疑義を呈し、国に問題提起する考えを示した。
 市によると、不法投棄された二〇一三年時点の木くずのセシウム濃度は最大で一キロ当たり三九〇〇ベクレルで、国の責任で処理する「指定廃棄物」の基準となる八〇〇〇ベクレルを下回っていた。
 山本市長は「指定廃棄物ではないから民間の流通で良いというのでは市民の不安を払拭(ふっしょく)するに足りない。全国的な流通の仕組みの中で政府として関わりが求められるのでは」と指摘。今回の事例のような汚染された木くずなどの処理をめぐる管理・監督で、自治体も関与できる仕組みを作るべきだと主張した。
 木くずは、不法投棄した事業者が一四年二月までに自主撤去し、前橋市内の産廃中間処理業者に運び破砕され、市外業者に売却されていた。前橋市は同年十二月に滋賀県から連絡があるまで、一連のやりとりを把握していなかった。
 市は今年四月にこの施設の空間放射線量を測定。除染が必要となる国の基準値を下回っていたが、山本市長はこの日の会見で「多くの市民に不安を与えたことをおわびしたい」と陳謝した。 (川田篤志)
**********





1



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ