大同スラグ問題を斬る!・・・渋川市の対応「ここが変だよ」番外編その2“百聞は一見に如かず”渋川広域圏  スラグ不法投棄問題

■群馬県内の自治体や建設業界などに激震を与えた9.11ブラック連合=大同特殊鋼・佐藤建設工業への県警による強制捜査が行われた後もなお、何事も無かったかのようにブラック佐藤のスラグ運搬車は走り回っていますが、新聞報道は以前と比べると格段にヒートアップしているようで、毎週のようにスラグの文字が躍る記事を掲載しています。10月24日土曜日にも、朝日新聞にスラグ報道が掲載されましたので読んでいきましょう。

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**********朝日新聞2015年10月24日群馬版

2015n1025vqn.pdf
スラグの有無、確認へ
渋川など事務組合 榛東の廃棄物処分場
 渋川市と吉岡町、榛東村でつくる一部事務組合は、埋め立てが完了した一般廃棄物最終処分場(榛東処分場)について、焼却灰と埋め立てる土とともに鉄鋼スラグが使われていないか確認することを明らかにした。23日の定例会議で、小池春雄議員(吉岡町)の質問に答えた。
 組合によると、処分場は1983年、榛東村の陸上自衛隊相馬原演習場の北側の山中に造られ、約13万立方bに焼却灰と土壌が層になって交互に埋め立てられている。92年に埋め立てが完了し、キャンプ場になっている。
 小池議員によると、キャンプ場東側の低地部の山の斜面に、赤茶色のしみができているところがあるといい、「(鉄成分を含む)スラグがはいっているのでは」と尋ねた。
 山本俊彦事務局長は答弁で、埋める際には施設近くから採取した土などが使われ、「スラグは使用していない」と説明したが、「現地を確認して報告する」と述べた。年1回の水質測定では、含まれる有害物質は基準値以下だとしている。
 一方、水質測定の業務を特定の業者に長期間、随意契約で委託してきたとして、小池議員が「随意契約を続ける特別な理由はあるのか」と質問したところ、山本事務局長は「長期にわたり受託して豊富な経験で各施設に精通して管理している。資格要件もある」などと答えた。(上田雅文)
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■今回の報道のポイントを整理してみましょう。

@焼却灰が飛散しないように、焼却灰と土壌をサンドイッチのように交互に層状に重ねるところ、土壌の代わりにスラグが不法投棄されたのではないか、とする疑惑についての報道であり、その場所は北群馬郡榛東村にある一般廃棄物最終処分場であること。

A役所側は「スラグは使用していない」としているものの、定例議会で追及を受けたため、「現地を確認」と、調査することを渋々了承したこと。

B役所側は、処分場の埋立て完了後の管理を、特定の業者に随意契約で長年委託し、その業者が年一回水質検査を行い、その結果によれば、検出される有害物質は基準値以下であること。

◆ポイント@について

 廃棄物は、一般廃棄物と産業廃棄物に分けられます。今回の報道は一般廃棄物の最終処分場についての疑惑のようです。大同特殊鋼などの企業から出た廃棄物は産業廃棄物に区分されており、一般廃棄物処分場に捨てることはできません。群馬県は、「大同特殊鋼のスラグは産業廃棄物である」と認定しました。
 従って、焼却灰と交互に使われたスラグが、一民間企業から排出されたスラグであるなら、一般廃棄物処分場に投棄することはできません。また、殆どの優良企業が法を守り産業廃棄物を適正に処分するなかで、特定の業者のみが、今回のように、産業廃棄物を一般廃棄物処分場に捨てることができるなら、不公平も甚だしい話になります。

◆ポイントAについて

 この役所は、渋川市と吉岡町、榛東村でつくる渋川地区広域市町村圏振興整備組合と呼ばれる組織で、消防に関する事務やごみ処理施設に関する事務を行っています。組合についてはホームページを参照してください。↓
http://www.sknet.or.jp/
 やはり、お役人様は、どこもかしこも隠蔽体質なのか、「スラグは使用していない」などと、調べもしないのにこの問題に幕引きをして、真相を隠そうとしていることが報道から伺えます。しかし、市民の代表である議員の言葉を信用せず「使用していない」などと問答無用で切り捨てようとしていることは、住民を軽視していることにつながります。
 定例議会における議員の頑張りにより、役所側がいちおう調査することになったようで、とりあえず一安心ですが、この山本という事務局長は、公僕としての基本的な心構えができていないように見受けられます。であれば、すぐに職を辞していただくようお願いいたします。

◆ポイントBについて

 随意契約について、意味をネットで調べてみました。「随意契約(ずいいけいやく)とは国、地方公共団体などが競争入札によらずに任意で決定した相手と契約を締結すること、及び締結した契約をいう」と、なっています。緊急な場合や競争させるとかえって不利になる場合や少額契約の場合などに採用されるようですが、官製談合や癒着の温床になる恐れがあるそうです。
報道では、役所側が随意契約をしている理由について、「各施設に精通して管理」とあることから、この榛東処分場において、役所側が長期委託している業者は、水質測定だけでなく、処分場内の何らかの施設も運営していることがうかがえます。年1回行われる水質測定で「有害物質の量は基準値以下」とのことですが、本当に信頼してよいのでしょうか?
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■どのような施設が、榛東処分場にあるのでしょうか?百聞は一見に如かず。市民オンブズマン群馬でも、この新聞報道を検証すべく、緊急調査をリットン調査団に依頼しました。場所はこちらです。↓


 ちなみに、衛星写真はこちらです。↓


■以下は、リットン調査団の実況報告です。

 リットン調査団集合(^^)/
 よくもま〜、次から次へとスラグ不法投棄場所の情報が入ってきますね。今回は霞山カントリー倶楽部というゴルフ場のすぐ上のキャンプ場ですね。

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現場は、「創造の森キャンプ場」となっています。

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徘徊老人にはキャンプ場は縁がありませんが、バーベキュ―ならご相伴にあずかりたいですね。車がたくさん停車していて、にぎやかでした。キャンプ場には砂利道を入っていくのですね。

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アスファルト道から砂利道に入ると、おやまあ、いきなりデカスラグがお出迎え!

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デカいだけでなく、サビも浮いています。スカイランドパーク遊園地でみたチョー有毒デカスラグと同じだ。

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キャンプ場まで続く砂利道は、デカスラグがゴ〜ロゴロ、サビ浮石もザックザク。

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初めて見るタイプが登場だ!サビどころか鉄そのものデカスラグ。

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キャンプを楽しんでいる人の邪魔をしては悪いから、そろそろ引き上げましょう。と、道を下ってくるとなにやら、バリケードが…。「調査のため入らせてください、失礼します」と、ブラック佐藤の盛り土材を納入させ続けている不逞の輩とは異なり、礼儀正しく設置者に敬意を表して挨拶を欠かさないリットン調査団なのだ。

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坂を登りあげるとそこは…水処理施設なのでしょうか??

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施設の前にある「渋川地区広域圏清掃センター榛東処分場」の看板。何の施設かは、書いてありません。可燃ごみ、不燃ごみ、焼却残渣が廃棄してあるのですね。「不燃ごみ」と書かれていますが、スラグのことでしょうか?でも、そんなことは無い筈でしょう。だって、スラグは一般廃棄物ではありませんからね。スラグは一民間企業が出す産業廃棄物ですよね。

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配管がたくさんあります。やはり水処理施設でしょうか?あれ!なにやら青い看板が・・・。

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↑さらに近づいてみると、ええ〜!大同、“星ひとつ”、いただきました〜〜。ひとつ星に大同の文字、この紋所が目に入らぬか・・大同様の看板です。これは渋川地区広域圏の施設ですよね。大同様の寄付でもあったのでしょうか?まさか有害スラグの現物寄付ではないでしょうね?その功績をたたえて、大同様の紋所であるワンポインテッド・スターを飾ることが許されたのでしょうか?う〜〜ん、これって、ステータス・シンボルっていうやつでしょうか?↑
大同特殊鋼の社名と社章の由来
http://www.daido-badminton.com/team/daido/
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創業者の福沢桃介(福沢諭吉の娘婿)が、「大同団結」の趣旨を生かすために社名に「大同」を入れたと言われています。また、社章は図案を社内募集し、星を「大」に見立て、中に「同」を配した「星マーク」が制定されました。(大同特殊鋼バドミントン部のHPより)

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施設の上がキャンプ場になっているようです。ちょっと登っていくと平らな場所がありました。

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コンクリート壁が造られています。ここから水を集めて、下の施設に送っているように見受けられます。やはりあの施設は、水処理施設のようです。

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「お気をつけてお帰りください」というソーラーパークの看板に見送られて、今回の調査を終わることにしましょう。ところで、ソーラーパークと言えば、ブラック佐藤建設工業により大量のスラグを不法投棄されていた場所ですよね。榛東村役場のどなたか、早く佐藤建設工業に撤去するよう、請求してください。いくら格安とはいえ、土地を借りてもらっている大手携帯電話会社に失礼ではありませんか?それよりもなお、我々県民として“きれいな群馬ちゃん”を取り戻すためぜひお願いします!

■当会の誇るリットン調査団の実況報告は以上のとおりです。

 今回の調査では「大同」の看板を掲げた施設が発見できました。このことから、キャンプ場入口のデカスラグは、大同特殊鋼が排出した超有毒スラグだと思われます。

 朝日新聞の報道によりますと、「この一般廃棄物処分場には、焼却灰と土壌が層になって交互に埋め立てられているが、この土壌の代わりにスラグが不法投棄されたのではないか?」ということが問題提起されています。

 当会の調査で判明したキャンプ場の進入路におけるスラグの不法投棄のみならず、最終処分場にも大同特殊鋼由来の有害スラグが大量に投棄されているのではないでしょうか?

 あらためての確認です。この処分場は一般廃棄物処分場なのです。一民間企業のごみを捨てることは許されないのです。群馬県は「大同特殊鋼の有害スラグは産業廃棄物である」と認定しました。ここに至っては、この一般廃棄物処分場のスラグは、どうみても「不法投棄されたもの」として考えることしかできない筈です。

■また、この施設の水質測定は、大同がしているものと推測できます。

 朝日新聞によると、「年1回の水質測定では、含まれる有害物質は基準値以下だとしている」と報道されていますが、渋川広域圏組合の事務局長によるこの発言は、本当に信頼できるのでしょうか?

 「鉄鋼スラグを不法投棄している者が、水質測定を誤魔化すため自ら調査をしている」とするシナリオを想定すれば、おそらく誰もが全てシックリ納得できることでしょう。

 周辺環境への負荷の度合いを知るための大切な水質調査を、第三者的立場の者が行わず、お手盛りでやることにより自分に都合がよくなる業者に行わせては、いったい何のための水質調査かわかりません。

 このような呆れたことが長年行われてきた背景には、やはり長年に渡り委託者と受託者の間のしがらみで豊富に蓄積された「隠蔽の連鎖」なのではないでしょうか?

 ここで、あえて次の言葉を声高に叫びたいと思います。

 渋川市に続き、
「ここも変だよ、渋川広域圏!」

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
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