大同スラグ問題を斬る!・・・渋川市の対応「ここが変だよ」番外編その4  スラグ不法投棄問題


■渋川市でスラグ不法投棄問題を追いかけていたところ、コンクリート破片の不法投棄だった事件について、以前お伝えしました。関連ブログ記事は次を参照ください。
○2015年6月26日:大同有毒スラグを斬る!…渋川市で先週発生の擁壁崩壊災害!有害スラグ原因か?オンブズマンが緊急調査
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1650.html
○2015年10月11日:大同スラグ問題を斬る!・・・渋川市の対応「ここが変だよ」番外編その1
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1755.html
○2015年10月29日:大同スラグ問題を斬る!・・・渋川市の対応「ここが変だよ」番外編その3
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1779.html
 この事件に関して、新たな展開があったようです。11月10日の各紙の報道記事を見ていきましょう。
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**********2015年11月10日上毛新聞


北橘運動場造成工事で指名停止 渋川市
 渋川市の北橘運動場造成工事で、設計で見込んでいなかった他現場からの石や土砂搬入、施工不良などがあったとして、市は9日、工事を担当した藤井建設(同市北橘町小室)を指名停止処分にしたと発表した。期間は4日から12カ月間。市は工事が不適切だったとして、持ち込まれた石などを搬出したうえで造成工をやり直すよう業者に指示している。
20151110_jomo_fujiikensetsu.pdf

**********2015年11月10日毎日新聞地方版 群馬
指名停止:渋川市、藤井建設を 運動場、ずさん工事で1年 
渋川市の「北橘運動場」建設工事を巡り、ずさんな工事や契約違反があったとして、渋川市は9日、同市北橘町の「藤井建設」を1年間の指名停止にしたと発表した。
市によると、6月の大雨でコンクリートブロックの擁壁が崩れ、調査した結果、擁壁を支える土を固める強さが不十分で、排水のためのパイプも水が流れない状態だった。多目的運動場予定地では敷地内の土を使って造成する契約だったのに、他の建設現場から石や土砂を搬入していた。市は一連の行為が「粗雑工事」や契約違反に該当すると判断した。【尾崎修二】
**********

 新聞報道の他に、当会に写真が寄せられましたので見てみましょう。

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不法投棄の現場の様子です。アルカリに反応する試薬を吹きかけたところ、赤くなっているので、コンクリート成分であることが判ります。石ではありません。右下の平らなコンクリートを見てください。石にはどうしても見えません。どうやったら、これを石と見ることができるのか?渋川市役所のお役人様、どうか秘訣を教えてください。

■報道によれば、この事件の顛末は、不法投棄を実行した業者に対する“指名停止の処分”という結果となっていますが、その本質は、有害スラグ問題と同じく不法投棄問題です。とかく都合の悪い問題が発生すると、渋川市の場合は、議会において多数決で押し切ってしまう癖をもっているようですが、今回もまた不法投棄問題を隠ぺいし、指名停止処分で済ませてしまおうとする意図が見え隠れしています。

 この問題をもう一度整理してみましよう。冒頭にも紹介した、当会の過去のブログ記事も参照下さい。
○2015年10月11日:大同スラグ問題を斬る!・・・渋川市の対応「ここが変だよ」番外編その1
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1755.html
○2015年10月29日:大同スラグ問題を斬る!・・・渋川市の対応「ここが変だよ」番外編その3
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1779.html

■このコンクリート破片の不法投棄事件については、施工不良問題の他に、たくさんの情報が伝えられており、それらを3つのポイントに整理してみました。

@外部からの不要な盛り土搬入問題
A黒土行方不明問題
B産業廃棄物不法投棄問題


 これら3つのポイントについて、それぞれ考察してみましょう。

◆ポイント@「外部からの不要な盛り土搬入問題について」

 この現場では、まず、盛り土インチキ問題が指摘されています。工事が始まってから初期の段階で、1500立米の不要な盛り土を、県指定のストックヤードに搬出しています。
 ですが、工期終了間際になり、新たに1500立米もの盛り土を、他の工事現場から費用をかけ搬入しています。
 従って、この1500立米の盛り土について、初めから搬出する必要が無かったことは誰が見ても明らかです。しかも渋川市は、県のストックヤードに搬出した盛り土にまつわる経費500万円を業者に支出してしまっています。渋川市には、この不必要な公金の支出について、市民に説明する責任があります。

◆ポイントA「黒土行方不明問題について」

 この事件の現場では、梅雨時期にブロック積みの擁壁が円弧滑りを起こし、中からコンクリートのかけらや玉石が大量に発見されました。さらに、この擁壁崩壊事件を契機に、たくさんの情報が伝えられました。とりわけ、施工不良問題に加え、良質の黒土が4000立米ほど行方不明になっていることが指摘されています、ポイント@で約1500立米もの盛り土が外部から搬入されたのもその為です。黒土行方不明にはS建設という人物がかかわり、黒土を移動したあと、不要になって隠し持っていたコンクリートや石を投棄したようです。

◆ポイントB「産業廃棄物不法投棄問題について」

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この塊のどこが石に見えるのでしょうか?

 新聞報道によれば、「持ち込まれた石などを搬出」させて、工事をやり直させるようですが、この石を簡単に搬出してよいのでしょうか?玉石を積み上げる技術がある業者にとっては、玉石は喉から手が出るほど必要な物です。しかしその石積み技術は難しく、今や無形文化財に指定されても良いほど、枯渇した技術となっています。
 技術が無い者にとって大きな玉石は、かさばるだけで、置き場に困る不要物です。置き場に置いておくだけなら問題ありませんが、市が造成する運動場に黙って持ち込み土の中に隠し入れる行為をした場合、その石はがれき類に分類される産業廃棄物です。ましてやコンクリートと混ざった状態なのですから、がれき類という産業廃棄物を不法投棄したと認定することについて争いはないと考えられます。
上記写真の通り、セメント成分が固まったコンクリートが投棄されているのですから、誰が見てもがれき類に分類される産業廃棄物です。渋川市はこの事実を認めないようですが、産業廃棄物処理法にがれき類という分類が定義されているのですから、コンクリートや石等をみだりに投棄してはなりません。
また渋川市が、SZKという人物により不法投棄された石とコンクリート破片を、当該人物に、分別し、外部に搬出するよう指示するとすれば、渋川市は産業廃棄物処理契約を結ばせないまま、分別という中間処理を無許可でする産業廃棄物処理法違反、そして外部に新たな不法投棄を、当該人物に対して指示したことになり、立派な犯罪行為を指示したことになってしまいます。
 そもそも渋川市は、なぜこのSZKという人物が起こした不法投棄事件を刑事告発しないのでしょうか?県ストックヤードに搬出した盛り土にかかる費用500万円の支出を隠ぺいしたいからなのでしょうか?このS建設という人物を庇いたいからなのでしょうか?

■有害スラグ不法投棄問題の対応で、はからずも渋川市は、大同特殊鋼から「撤退」の二文字に脅され、住民のためのはずの行政から、大同様を始めとする業者の立場に立った行政という考えに歪曲されてしまっていたことが浮き彫りになりました。

 先日、11月13日に開催された第3回鉄鋼スラグに関する連絡会議において、渋川市は小中学校のスラグを、駐車場という片付けやすい条件の場所であるにもかかわらず、アスファルトで覆い隠すという対策を打ち出しました。

 子ども達が通う学校に、産業廃棄物であるスラグが不法投棄されているのですから、完全に撤去することが大原則です。渋川市の判断は、完全に狂っているとしか思えません。

 その狂った行政が、北橘運動公園造成工事のコンクリート破片等の不法投棄事件でもまた、産業廃棄物不法投棄問題から目を背け、自分たちの都合の良い解決法を選択しようとしているのです。

■コンクリート破片や不要な石などのがれき類を不法投棄することは、刑事罰も下される立派な違法行為、すなわち犯罪なのです。

 今回の事件は手続き上のミスなどでなく、故意に産業廃棄物を不法投棄している刑事事件なのです。犯罪者をキチンと処罰し猛省を促さなければ、将来にわたり住民の健全な生活環境の保全は絶えず危機に晒され続け、地域住民は泣かされ続けてしまうのです。

 渋川市は「環境問題にたいする認識が甘かった」などと釈明することなく、刑事告発という責務を直ちに果たさなければなりません。

 今回も声高に叫んでみましょう。皆さんご一緒にお願いします。

 「ここが変だよ、渋川市!」

■今回の記事の投稿寸前に、次のニュースが飛び込んできました。

**********2015年11月18日毎日新聞 群馬
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渋川のずさん工事:やり直し指示に藤井建設が異議 /群馬
 運動場の建設現場では、盛り土に他の建設現場の廃材が持ち込まれたり、大雨で擁壁が崩れたりしていた。市は廃材を撤去して新たな土砂を入れるよう工事やり直しを指示し、1年間の指名停止としている。これに対し、藤井建設は「指示には応じられない」と申し立てているという。【高橋努】
20151117_jomo_fujiikensetsu_igimousitate.pdf
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 ちょっと予断を許さない展開になってきています。

 渋川市はこの業者を庇うため不法投棄の隠蔽をしているのではないか?と睨んでいましたが、別展開の様相を呈しています。この建設会社はどのような根拠で異議申し立てしたのでしょうか?

■この事件では、大雨によりブロック擁壁が円弧滑りを起こし崩壊したのが始まりでした。次のブログを見てください↓
○2015年6月26日:大同有毒スラグを斬る!…渋川市で先週発生の擁壁崩壊災害!有害スラグ原因か?オンブズマンが緊急調査
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1650.html
○2015年10月11日:大同スラグ問題を斬る!・・・渋川市の対応「ここが変だよ」番外編その1
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1755.html#readmore

 この「円弧滑り」というのは、ブロック擁壁の下部を掘削してしまい、抑えがなくなった状態で降雨により擁壁の内側の土砂の重さが加わって、擁壁が滑り、崩壊してしまったことを指すのですが、この擁壁の下部の掘削は、次の工事のため渋川市が指示したものでないか?ということが写真により判断できます。このことが不服なので異議申し立てをしたのでしょうか?

 いずれにしましても、市も業者もコンクリートや玉石の不法投棄問題に触れようともしません。問題が別な方向に逸らされて、肝心の不法投棄問題が置き去りにされてしまうのでしょうか?

 当会は、この事件についても、今後とも監視を続けていく必要性を痛感しています。

【市民オンブズマン群馬・大同有害スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
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