大同スラグ問題を斬る!・・・渋川市の対応「ここが変だよ」番外編その5  スラグ不法投棄問題

■渋川市でスラグ不法投棄問題を追いかけていたところ、コンクリート破片の不法投棄だった事件について、以前お伝えしました。関連ブログ記事は次を参照ください。
○2015年6月26日:大同有毒スラグを斬る!…渋川市で先週発生の擁壁崩壊災害!有害スラグ原因か?オンブズマンが緊急調査
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1650.html
○2015年10月11日:大同スラグ問題を斬る!・・・渋川市の対応「ここが変だよ」番外編その1
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1755.html
○2015年10月29日:大同スラグ問題を斬る!・・・渋川市の対応「ここが変だよ」番外編その3
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1779.html
○2015年11月22日:大同スラグ問題を斬る!・・・渋川市の対応「ここが変だよ」番外編その4↓  
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1810.html


 擁壁が崩れたり、コンクリートや石などの産業廃棄物が不法投棄されたり、市側がなぜだか不法投棄を隠ぺいしようとしていると異議申立てが起こされたり、複雑な様相を示しているこの事件に関して、新たな展開があったようです。11月26日の朝日新聞の報道記事を見ていきましょう。

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**********2015年11月26日朝日新聞 群馬版
「造成工事でネギに砂」 渋川市と業者に農家が損賠提訴
 契約にない大量の土砂や石が持ち込まれ、ずさんな工事が明らかになった渋川市北橘町の運動場造成工事を巡り、隣接する畑の農作物が工事で飛散した土砂をかぶって出荷できなくなったとして、渋川市の農業の男性が25日、市と建設業者を相手に約416万円の損害賠償を求める提訴を前橋地裁に起こした。
 訴状によると、男性は昨年8月ごろから、造成地に隣接する畑で、ネギ1千箱分を栽培していたが、業者は運動場工事に合わせ市道の工事をする際、砂が飛び散らないよう散水などの対策をしていなかったため、ネギに砂がかかり出荷できなくなったと指摘。工事を発注した市は飛散を防ぐよう業者に指示するなどの対策を怠ったとしている。
 市は「男性と業者と3者で補償について話し合いを持とうとしたが話したくないと言われた。訴状が届いた段階で今後について検討したい」としている。
**********

■この報道のポイントを整理してみましょう。

@不法投棄が明らかになったずさん工事問題であること。

Aネギの損害賠償を求める訴えであること

B渋川市の対応をめぐる裁判でもあること


 当会にも、この農家男性から涙ながらに情報が提供されています。併せて、上記の3つのポイントをそれぞれ考察していきましょう。

◆ポイント@「不法投棄」について

 以前からお伝えしている通り、コンクリート破片や石などのがれき類の不法投棄現場である渋川市北橘町の運動場造成工事は、そのずさんな工事施工が指摘され、施工業者が指名停止になるという罰則が市から課されました。指名停止というのは、一定の期間中渋川市の工事の入札に参加できなくなることを意味し、今回のケースでは1年間、渋川市の仕事ができなくなるのだそうです。ずさんな工事は隣接する畑にまで影響を与えていたことになりました。

◆ポイントA「ネギ被害の損賠訴訟」について

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この大雨により、滑って壊れてしまった擁壁の右側が、問題のネギ畑なのだそうです。

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1千箱分のネギがこちらです。一見すると、青々として食べられそうですが、砂がネギ1本1本の葉の中に深く入り込み、出荷できる状態ではないそうです。

 施工業者は運動場工事に合わせ市道の工事をする際、砂が飛び散らないよう散水などの対策をしていなかった、また工事を発注した市は飛散を防ぐよう業者に指示するなどの対策を怠ったとして、渋川市の農業の男性が11月25日、市と建設業者を相手に約416万円の損害賠償を求める提訴を前橋地裁に起こした、と報道されています。

◆ポイントB「渋川市の対応」について

 報道では、『市は「男性と業者と3者で補償について話し合いを持とうとしたが話したくないと言われた」』となっております。ところが、渋川市が発行する「市議会だより」という議会報告では、次の記載があります。

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2015年11月号市議会だよりの表紙。

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「周辺農作物被害については、施工業者と被害にあった方で話しあいを行っていますが、体育課が間に入って調整を行っています。」と議会だよりは住民に説明しています。

■この問題に関する渋川市のコメントについて、マスコミの報道では、次のように表現されています。

「市は『男性と業者と3者で補償について話し合いを持とうとしたが話したくないと言われた』」

 一方、市議会だよりでは、次の記述となっています。

「施工業者と被害にあった方で話しあいを行っていますが、体育課が間に入って調整を行っています」

 どちらなのでしょうか?「話し合いを持とうとしたが話したくないと言われた」のに、なぜ「話しあいを行って、体育課が間に入って調整を行う」ことができるのでしょうか?無茶苦茶ではないでしょうか。

■この点について、農業男性の涙ながらの話を聞きました。

 ご本人が語ったところによると、市に相談をした際、市は一方的に「業者と直接はなしてください」と言うだけで取り合おうとせず、間に入ることもなかったそうです。そこで一旦はあきらめて泣き寝入りするつもりでいたそうです。

 ところが、前述の「市議会だより11月」に掲載された「施工業者と被害にあった方で話し合いを行っていますが、体育課が間に入って調整を行っています」という記載を見て、あまりにも現実と違う市役所職員の作り話に腹が立ってしまい、今回の訴訟を決意したそうです。

 渋川市では、市の公共工事で被害を受けた農業男性住民に対して「直接業者と話してください」と突き放すことが、業者と男性の間に入って調整を行う」ことになるのでしょうか?しかし、この一方的な物言いは社会常識ではありえません。議会だよりのように「体育課が間に入って調整」しているのなら、せめて両者を市役所に呼び話し合いの席を設けていただきたいものです。

 報道と議会だよりでは話が180度食い違っています。また、農業男性の話とも、著しくかけ離れていますので、渋川市の体育課がその場しのぎの言葉を吐き続けていると感じられます。

■渋川市体育課の発言を整理して、もう一度考察してみます。

(1)「直接業者と話してください」と農業男性を見捨てたのに、

(2)議会だよりでは地域住民に、さも優良職員であると印象付けるため、「間に入って話し合い調整を行っている」と説明し、

(3)さらにまた、朝日新聞には、「話したくない」という一言で農業男性が悪態をついていると読者に印象付け、話し合いはあくまで農業男性側の過失で開催できないと、男性に責任を押し付けることによって、渋川市は責任逃れを図っている。


 このように渋川市は、@被害住民からの直訴、A議会での答弁、Bマスコミ取材への回答と、3つの場面で、その場その場を凌ぐため、臆面もなく発言をコロコロと変えています。公務員を標榜する市職員が、このようないい加減な対応を取れるのでしょうか?世の中にこうした人種が存在すること自体、信じられません。しかもそれが、私たちの税金で成り立っている役所に巣食っているのですから・・・。

 体育課といえば、青少年の健全な育成にも携わる大切な部署だと思われがちです。ところが実態は6真逆なのです。我が国の将来を担う大事な子ども達を、世間の常識と懸け離れた、恥知らずな、二枚舌、三枚舌を駆使する狂気的なうそつき集団に近づけて良いのでしょうか?

■今、予防医療が注目され、スポーツを通じてお年寄りを元気にし、医療費を削減していこう、という社会的な取り組みが進められています。そうした中で、今回のように、農業に携わる老人を平気で切り捨て、しかも議会だよりで平気でウソをつき自分に都合よく格好をつける・・・、いじめ社会の縮図のような構図ですが、被害住民にさらに後ろ足でドロを掛けようとする性悪の市職員に、住民の健康を語って欲しくはありません。

 有害スラグの対策でも同じことが言えます。被害住民の安全・安全な生活環境保全にそっぽを向き、刑事告発された大同の言うことを聞いて、小・中学校の構内に不法投棄されたスラグすら片付けようとしない渋川市は、狂っているとしか言いようがありません。

 そこでちょっと声高に叫んでみましょう。皆さまも良ろしかったらご一緒にどうぞ!

「ここが変だよ、渋川市!」

■さて、3つの場面で発言をコロコロ変えている渋川市ですが、被害を受けた農家男性に経過説明を伺いました。

*****これまでの経緯*****
●2015年4月
 市会議員と共に市役所を訪れ、ネギの被害を訴えるが「渋川市としては払えない、建設会社に行ってください」と門前払いにされる。

●2015年5月
 弁護士と相談し、再度内容証明郵便で補償を求める請求をしたが無視され、しかたなく泣き寝入りを余儀なくされる。内容証明による渋川市への通知書についてはこちらをご覧ください。↓
※内容証明通知書 → e.pdf

●2015年11月
 議会だよりで、「周辺農作物被害については、施工業者と被害にあった方で話しあいを行っていますが、体育課が間に入って調整を行っています。」と渋川市民全員に向けて嘘をつかれ、驚愕させられたため、裁判で争うことにした。
**********

 当会では、上記の経過をお聞きして、渋川市の対応に大きな疑問を感じました。というのは、建設公共工事においては、必ず建設請負契約約款というものを、発注者である渋川市と受注者である建設会社との間で結ぶからです。

 同約款第28条に「第三者との間に紛争を生じた場合においては、発注者及び受注者は協力してその処理解決に当たるものとする。」と明記されています。

 少なくとも、今回のネギ裁判については、渋川市と建設会社は協力して解決にあたっているとは到底言えません。渋川市は、「建設会社に直接話せ」というだけで何もしていないからです。渋川市は契約不履行という違反行為を犯していると言えるのです。

*****参考資料:渋川市建設請負契約約款*****
www.city.shibukawa.lg.jp/sangyou/nyuusatsu/.../keiyakukisoku.pdf
※国交省の標準約款→ http://www.mlit.go.jp/common/001000467.pdf
(第三者に及ぼした損害)
第28条 工事の施工について第三者に損害を及ぼしたときは、受注者がその損害を賠償しなければならない。ただし、その損害(第48条第1項の規定により付された保険等によりてん補された部分を除く。以下この条において同じ。)のうち発注者の責めに帰すべき事由により生じたものについては、発注者が負担する。
2 前項の規定にかかわらず、工事の施工に伴い通常避けることができない騒音、振動、地盤沈下、地下水の断絶等の理由により第三者に損害を及ぼしたときは、発注者がその損害を負担しなければならない。ただし、その損害のうち工事の施工につき受注者が善良な管理者の注意義務を怠ったことにより生じたものについては、受注者が負担する。
3 前2項の場合その他工事の施工について第三者との間に紛争を生じた場合においては、発注者及び受注者は協力してその処理解決に当たるものとする。
**********

 これほどまでに酷い違法不当な輩の役人らに、私たちの安全・安心な生活環境を守る資格はありません。曲がりなりにも市長は選挙という手段で定期的に変わる機会が巡ってきますが、ヒジョーシキ役人らに対してはこうした制度がなく、一度職に就くと、懲戒免職にでもならない限り、一生涯、高額な給与等と退職金、そして手厚い共済年金が支給されるのです。本当に困ったことです。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
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