2016/1/6  23:34

大同有害スラグ問題を斬る!・・・新春特別企画「八ッ場ダム周辺調査」(第2弾)  スラグ不法投棄問題

■2016年は元日からスラグ報道で幕開けいたしました。案の定、お正月休みが終わった途端に、昨年末、仕事納めの日に国土交通省が記者発表した“前橋合同庁舎の建設工事に使われた危険スラグが環境基準を満たしている”とする仰天発表が、物議を醸しだしています。当会にも各方面から、「群馬県が産業廃棄物として認定した危険スラグを、なぜ国土交通省が環境基準云々について“口を挟むのか”?」とする疑問の声が寄せられています。国土交通省の群馬県内の工事と言えば八ッ場ダム工事が注目されています。そこで市民オンブズマン群馬では、新春特別企画として八ッ場ダム周辺の調査を当会の誇るリットン調査団に要請いたしました。今回は、その調査報告の第2弾をお伝えします。まずは再度、現場の位置を確認していきましょう。↓



*****リットン調査団の現況報告(続き)*****
 リットン調査団レポート続けます(^^)/

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まずは第1弾のおさらいから。上の写真でお分かりの通り、危険スラグが雨水により大量に流されています。危険スラグは公式に産業廃棄物に認定されましたので、この雨で産業廃棄物が流されている状況は更なる不法投棄犯罪の発生と言うことができます。この二次犯罪の原因者は、不作為により不法投棄された産業廃棄物=危険スラグを放置している国土交通省と言えるでしょう。

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同じく前回調査した高台から新川原湯駅を見下ろしている様子です。上の写真の中央奥に白い矢印で示した箇所に垂直な擁壁が見えます。この垂直擁壁は、珍しくカーブしています。大型トラックも走っています。当調査団はこれまで数々のテールアルメや垂直擁壁を現場調査してきましたが、カーブした垂直擁壁など果たして大丈夫なのでしょうか?それにしても国土交通省は垂直な擁壁が大好きですね。業者に天下り役人様を受け入れてもらっている関係なのでしょうか?

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川原湯駅の上を通過し、駅の北側にやって来ました。ご覧のように擁壁が見事にカーブしています。しかし、こんなに土地が余っているのに垂直な擁壁が必要なのでしょうか?トンネル工事の掘削から出た岩石は余っていなかったのでしょうか?それにしてもこのガードレールは、かなりいい加減ですね。凍結時にはこの下り勾配のカーブは走りたくありませんよね。頼みのガードレールなど簡単に突き破ってしまします。なぜって?基礎がしっかりしていません。ただ置いてあるだけだからです(オー、コワイコワイ)。ちょっと見ただけでも疑問だらけなカーブです。利用者の皆さま、車での走行時は、くれぐれも慎重な運転をお願いいたします。

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徘徊老人所有の安いデジカメでも望遠撮影機能はついているので、アップで撮影!あれぇ、なんかズレていませんか?しかも上の方が反り返り、オーバーハングしていませんか?まさかこの現場を施工したのは極悪人・佐藤建設工業ではないでしょうね?

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上方より撮影した写真です。うわっ!こんなにズレを生じている擁壁を初めて見ました。ズレながら隙間があいていて、緩衝材が無くなっています。スラグ膨張パワーによる押し出しではないでしょうか?

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もう少し西側(駅側)を調査してみましょう。この写真を見て、なにか擁壁が歪んで見えませんか?それにしても、この断崖絶壁の危険な垂直擁壁上部のガードレールの基礎に、コンクリートブロックを置いただけの貧弱さは、もう呆れるどころか、笑うしかないですね。ご通行される皆様、危険ですから凍結時には走行しないことをお勧めします。

 当調査団では国土交通省様と異なり“安全第一”を基本理念にしております。仮設だとしても、この断崖絶壁では、危険すぎて地元の皆様の車を走らせるなど言語道断です。この有様を設計・管理して作り出したお役人様は、安全な交通を司るべき国土交通省殿の公共事業のお仕事を行う資格がありません。公僕として、技術者として感受性が無さ過ぎます。今すぐ職を辞すことを強くお勧めいたします。

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再度、垂直擁壁の上部から撮影したのが上の写真です。高すぎて下を見るのが怖いくらいです。この垂直土壁は完成してから、まだ2年も経っていませんよね。それなのに、何よ、このズレは!まさか完成検査時からズレていたのでしょうか?いや、それは黒い緩衝材の位置からしてあり得ません。一緒にズレています。最初からこの状態で施工する方が難しいです。ではいったいなぜ、あちこちズレているのでしょうか?

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ズレの謎を解くためもう一度全体を見渡してみましょう。上の写真をご覧ください。あれっ?砕石が見えていますね。どんな砕石でしょう?近づいて詳しく観察してみましょう。

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おっと!ポツポツとサビが浮いたサビ浮石を発見!

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お〜〜これは珍しい。上の写真に写っているのは、黒光り石がガサガサにカモフラージュされ、しかも気泡が見られるステルス型スラグだ(かなり分かりづらい)。

 今回の当調査団の結論は次のとおりです。

「このカーブした垂直擁壁には大量の危険スラグが不法投棄され、危険スラグの膨張に伴って擁壁が押し出されてズレている。よって大変危険な垂直擁壁である」


 以上の調査結果について、皆様にお伝えします。
*****報告書続く*****

■群馬県は2015年9月7日に危険スラグを産業廃棄物に認定しました。次のように発表しています。
**********(赤字は当会が着色)
【9月11日】大同特殊鋼(株)渋川工場から排出された鉄鋼スラグに関する廃棄物処理法に基づく調査結果について(廃棄物・リサイクル課)
《大同特殊鋼(株)渋川工場から排出された鉄鋼スラグに関する廃棄物処理法に基づく調査結果について》
http://www.pref.gunma.jp/houdou/e1700084.html
(7)ふっ素の土壌環境基準等が設定されて以降、大同特殊鋼(株)渋川工場から製鋼過程の副産物として排出された鉄鋼スラグは、土壌と接する方法で使用した場合、ふっ素による土壌汚染の可能性があり、また、平成14年4月から平成26年1月までの間、関係者の間で逆有償取引等が行われていたことなどから、当該スラグは、その物の性状、排出の状況、通常の取扱い形態、取引価値の有無及び占有者の意思等を総合的に勘案し、廃棄物と認定される
詳しくはこちらを参照ください↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1723.html#readmore
**********

 この発表から約4か月後に国土交通省は、群馬県内の建築について次のように発表しています。

**********(赤字は当会が着色)
                    平成27年 12月28日
鉄鋼スラグを含む砕石を使用した工事が新たに確認されたことについて
                    関東地方整備局
http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/kyoku_00000761.html
 国土交通省関東地方整備局では、大同特殊鋼(株)渋川工場が鉄鋼スラグを出荷した記録があることが判明した工事の施工箇所等において、有害物質の含有量等について分析試験を実施し、その調査結果をお知らせしてきたところです。
 このたび、群馬県環境森林部からの情報提供により、新たに群馬県内で関東地方整備局が発注した官庁施設の営繕工事の1工事において、大同特殊鋼(株)渋川工場の鉄鋼スラグを含む砕石の使用の疑いが判明しました。
 当整備局で工事書類を確認したところ、大同特殊鋼(株)渋川工場の鉄鋼スラグを含む砕石が建物の基礎下に使用されているものの、都道府県知事の登録を受けた試験機関の品質規格証明書により環境基準に適合していることが確認できました
 また、過去5年間に遡り、群馬県内で当整備局が発注した官庁施設の営繕工事について工事書類を確認した結果、当該工事以外で大同特殊鋼(株)渋川工場の鉄鋼スラグを含む砕石の使用は工事書類からは確認されませんでした。
 今後、官庁施設の営繕工事についてもこれまでの土木関係の工事の場合と同様に、大同特殊鋼(株)渋川工場が鉄鋼スラグの出荷を開始した平成3年度以降に施工された群馬県内で当整備局が発注した工事現場については、工事完成図書等および現場の確認を通じて、大同特殊鋼(株)渋川工場の鉄鋼スラグの使用の有無を確認していきます。
 新たに大同特殊鋼(株)渋川工場の鉄鋼スラグの使用が確認された場合、群馬県環境森林部に報告し、助言を得ながら、適切に対応していきます。
**********

■産業廃棄物の適正処理に関する指導監督権限を有する群馬県において、個別具体的な判断として適切に判断した結果、危険スラグは産業廃棄物に認定されました。しかも無許可で処理をしていたので不法投棄にあたると判断されたのです。

 しかし、国土交通省は不法投棄された産業廃棄物=危険スラグについて、「品質規格証明書により環境基準に適合していることが確認できました。」と公表してしまいました。とんでもないミスではないでしょうか?いやミスではありません。恐れ多くも国民の負託を受けた国家公務員がミスをするはずがありません。ということは、スラグマネーがお役人様に確信犯的にそう発言させてしまったのではないかと、疑われる所以です。

 循環型社会推進基本法等により、設計はコンクリート等を砕いた再生砕石で組まれているはずなので、「大同特殊鋼(株)渋川工場の鉄鋼スラグを含む砕石」は使うことはできません。正規の再生砕石ではないからです。

 しかも、2015年9月7日に群馬県が危険スラグを不適切な産業廃棄物と認定して、県警に大同・佐藤のブラックコンビを告発したのですから、正規の再生砕石であるはずがありません。

 もちろん、かつてはそのような認識はなかったかもしれません。ですが、そのような場合、鉄鋼スラグを含む砕石が再生砕石として使用されるに至った過程において、どのように協議され設計変更されたのか、がポイントになるのではないでしょうか?設計変更され「大同特殊鋼(株)渋川工場の鉄鋼スラグを含む砕石」を使う計画であらかじめ決まっていれば、当会としても、“国土交通省も騙されたのだ”と納得します。

 国土交通省は「新たに大同特殊鋼(株)渋川工場の鉄鋼スラグの使用が確認された場合、群馬県環境森林部に報告し、助言を得ながら、適切に対応していきます。」などと報告を結んでいますが、一方で、群馬県環境森林部の助言を得ることなく勝手に「品質規格証明書により環境基準に適合していることが確認できました。」などと主張しています。

 なぜ環境基準に適合しているか群馬県に助言を求めようとしないのでしょうか?国土交通省の発表内容を精査すればするほど、その内容は自己矛盾に満ちており、読んでいておよそ公僕の公式発言とは思えないほど醜く、腹立たしいものとなっているのです。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】
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