みどり市議会の混乱の原因となっている石原市長の自宅敷地の売買をめぐる旧大間々町との契約書疑惑  オンブズマン活動

■市民オンブズマン群馬みどり支部からの報告によると、2月22日開会で3月18日閉会した平成28年みどり市議会第1回定例会は大揺れに揺れたそうです。さっそく地元紙をチェックしましたが、上毛新聞を見る限り事の顛末がよく分かりません。そこで桐生タイムスが詳しく報じているというので、同支部から送ってもらいました。
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 まず初めに、桐生タイムスが報じたみどり市議会の記事を見てみましょう。

**********桐生タイムス2016年2月29日
みどり市議会 海老根氏に懲罰動議 一般質問の発言めぐり
 みどり市議会(伊藤正雄議長、定数20)定例会は29日午前の本会議で、26日の本会議で問題発言があったとして、海老名篤市議(天蘭会)に対する懲罰合議が出され、これを審査するため懲罰特別委員会(古田島和茂委員長、8委員)を設置した。同市議会で懲罰動議が出されるのは初めて。特別委では今後、海老根市議に懲罰を科すかどうかも含め、その是非や中身を協議する。
 動議は武井俊一市議(広和ク)が2人の賛同を得て議員提案した。
 武井市議は提案理由として、海老根市議が26日に一般質問を行った際、石原譲市長の自宅敷地の売買をめぐる旧大間々町との契約書を「改ざんしている」と発言したほか、「(市長の)無策のおかげで家族が殺されたとの苦情はあったか」などと発言したのは、議会での無礼な言葉を禁止する地方自治法や市議会会議規則に抵触すると指摘。「議会は言論の府であり、言論の自由は最大限尊重されなければならないが、議会の品位や市民の代表たる議員の発言は重要だとし、懲罰を求めた。
 動議を受け、同市議会は特別委の設置を決定。特別委は自治法に基づき、海老根市議に対し▽戒告▽陳謝▽一定期間の出席停止▽除名―の懲罰を科すかどうかを審査する。最も重い除名については、議員定数の3分の2以上が出席した本会議でその4分の3以上の同意が必要となる。

**********桐生タイムス2016年3月3日夕刊
海老根氏に再び懲罰動議 陳謝分の朗読を拒否 みどり市
 みどり市議会(伊藤正雄議長、定数20)定例会は3日の本会議で、一般質問で問題発言をしたとして懲罰動議を出されていた海老根篤市議(天蘭会)に対し、議会で陳謝する懲罰を科すことを賛成多数で可決した。海老根市議は議場での弁明で謝意を示したものの、議会側が作成した陳謝分の朗読は拒否。この態度を問題視した一部市議が再び懲罰動議を出し、2月20日に続き2度目の懲罰特別委員会が設置された。
 海老根市議に対しては、2月26日の一般質問で、石原条市長の自宅敷地の売買をめぐる旧大間々町との契約書を「改ざんしている」と発言したほか、市長の無策のおかげで家族が殺されたとの苦情はあったか」などと発言したのは、議会での無礼な言葉を禁止する地方自治法などに抵触するとして、同29日に懲罰動議が出された。
 動議を受けて2日に開かれた懲罰特別委員会(古田島和茂委員長)で、海老根市議に陳謝の懲罰を科すべきと可決。3日の本会議でこれを可決した。
 だが海老根市議は、議場での弁明の機会には「この事態を招いたこと、本来の審議を遅らせたことをおわびする」などと謝意を示したものの、同特別委が作成した陳謝分の朗読にあたっては、登壇した上で「この陳謝文は私が作ったものではなく、陳謝文、以下白紙、以上」と発言。陳謝を拒否した。
 この態度に対し、一部市議から休憩動議が出て本会議は中断。議決された陳謝文を読む義務を負った海老根市議が議長の命令も無視してこれを拒否したのは新たな懲罰の対象になるとして、武井俊一市議(広和ク)が前回に続いて懲罰動議を提出した。
 武井市議は提案理由として、「議会を混乱させた」と説明。これを受け、再び懲罰特別委員会(委員長同じ)が設置された。
(以下省略)
**********

 このように、みどり市議会の混乱の原因は、石原市長の自宅敷地の売買をめぐる不透明な経緯にあるようです。

■次に、群馬県で最大の購読部数を誇る上毛新聞の関連記事を見てみましょう。

**********上毛新聞2016年3月19日
みどり市議会 海老根氏に辞職勧告
 みどり市議会(定数20)は18曰の3月定例会最終日の本会議で、会期中に不適切な言動が相次いだとして、海老根篤氏(68)の議員辞職勧告決議案を可決した。
 決議案は議員16人が連名で提案した。提出者の議員は、海老根氏が無礼な言動を繰り返した上、議会の法令や規則を理解せず独善的な態度を続けていると指摘。「前代未聞の行為で、議員としての品位に欠け、人格を疑われるものだ」と提案理由を述べた。
 また、海老根氏が自身の懲罰動議を発議した議員ら6人の処分を求める要求書を提出したことに対し、6人に「懲罰を科すべきものでない」と多数決で決めた。
 この採決の際、海老根氏が自らの要求と反対の意思を示したのは不適切だとして、海老根氏を「戒告」の処分とした。

**********2016年3月23日上毛新聞社会面P23
【議会往来 みどり】
信頼回復 最優先に
混乱続いた3月定例会

 18日閉会したみどり市議会3月定例会は、海老根篤氏(68)に計4回の懲罰動議が発議ざれ、最終日には海老根氏に対する議員辞職勧告決議案を可決した。新年度予算案など重要議案が審議される3月定例会で、混乱が続いた事態は重く受け止められるべきだ。
 一般質問での不適切発言を皮切りに、市議会会議規則で定める方法での陳謝の拒否や本会議の発言などで動議が出され、その度に懲罰特別委員会が開かれた。
 一方の海老根氏は、懲罰動議を発議するなどした議員6人の処分を求める要求書を提出。それを受けて15日に開かれた臨時の本会議で4時間にわたり審議されたが、議論が全くかみ合わず、要求書に事実と異なる記載があることも判明した。海老根氏が「恥を知ってください」と、質疑に立った議員に言い放つ場面もあった。
 議場で審議を見守った市民は一様にあきれた表情を浮かべていた。「市議会は、懲罰“常任”委員会を設置すればいい」とやゆする声も上がった。市議会への不信感は最高潮に達した感がある。
 審議の中で「議会は言論の府」というフレーズが何度も聞かれたが、どれだけの市民が納得するだろうか。市民の信頼回復を最優先とし、次回定例会は再生への第1歩としてほしい。
(わたらせ支局 山田祐二)
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 以上のように上毛新聞の記事では、みどり市議会の混乱の原因について「無礼な言動を繰り返した」としか書かれていません。これでは新聞記事の書き方の大原則である5W1H、つまり。社会の出来事をあらわす6つの要素であるいつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)、なぜ(Why)、どうやって(How)、が完備されていません。

■そこで、実際にみどり市長の自宅敷地の登記簿謄本を取り寄せてみることにしました。石原市長の自宅敷地の地番は、群馬県報などで簡単に調べることができます。
○群馬県報平成24年 2月21日(火) 第8969号↓
https://www.pref.gunma.jp/contents/000176896.pdf

 前橋地方法務局桐生支局で取得した石原市長の自宅敷地の全部事項証明書は次のとおりです。
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※PDF → 201603231synolix1421j.pdf
201603232synolix1421j.pdf
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※PDF → 20160323synolix1422j.pdf

 これを見ると、確かに、石原市長の自宅敷地が平成14年12月12日に大間々町から買ったことになっていますが、それがなぜか、錯誤により15年1月8日になっています。この場合、石原市長は大間々町(当時)との間で売買契約書を交わしていますが、役所の場合、土地を登記する場合は嘱託登記といって、民間の土地取引の場合の登記手続きと異なり、法務局では行政が絡むことから非常に簡単に書類を受理してくれます。したがって公有地については、安中市の巨額横領事件のように、不正の温床となりがちなのです。

■報道によれば、この問題について取り上げた海老根市議が「石原譲市長の自宅敷地の売買をめぐる旧大間々町との契約書を改ざんしている」と質問したことに対して、石原市長がどのような反応を示したのかは分かりません。しかし、みどり支部の関係者によれば、「市長は緊張しきって、震え上がったいたように見えた」ということです。

 また報道では、海老根市議の質問に対して、市長の回答説明を聞くのではなく、一部の市長擁護の立場の議員ら3名が同市議会で初めての懲罰動議が出したというふうに報じしています。これでは、石原市長の自宅敷地を巡る不透明な自治体との取引の経緯を闇に葬ろうとする動きと取られてもしかたがないでしょう。

 選挙で選ばれた議員をそう簡単に懲罰に掛けられることはできません。疑惑ともとられかねない市長の自宅敷地の取引の経緯をきちんと市長のお目付け役の市議会が調査しなければ、議会の存在意義はありません。

 石原市長に関しては、大間々町13区の区長の不正会計を巡る裁判で、裁判所が不正の事実を認めたにもかかわらず、張本人の区長に対して引き続き石原市長が委嘱状を交付しており、いまだに不正会計を巡る桐生地裁の和解条項の実現が達成されていません。

 このような背景があるだけに、石原市長にはきちんとした遵法精神に則って、大間々町13区区長への委嘱場の交付の停止と、自宅敷地を巡る町役場との取引過程についての説明責任を果たすことが求められます。

 みどり市をめぐる諸問題について、引き続き市民オンブズマン群馬として今後の推移を注目してまいりたいと存じます。

■なお、上毛新聞記事で批判のあった議会の混乱による新年度予算案ん審議への影響ですが、結局、みどり市議会予算特別委員会でも本日が最終日。採択を行い平成28年度一般会計192億1千万円余のほか、特別会計を合わせ約1322億円(競艇事業特別会計約1223億円など含む)に対する審議と採択が、3月9日の予算特別委員会で採択され、3月18日の最終日までに、上程された50議案すべてが可決され、平成28年度予算は問題なく執行されることになりました。

 議会が無風であることより、きちんと問題点を提起してその原因と対処法を協議するということが、大切ではないのでしょうか。上毛新聞記事の考え方では、臭い物にフタをしがちな、群馬県内の議会の体質は、変わらないと思われます。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考情報
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平成28年 みどり市議会第1回定例会 会期日程
 平成28年みどり市議会第1回定例会は、2月22日午前9時30分に開会し、会期予定は次のとおりとなりました。なお、日程は、定例会初日に正式に決定されるため、都合により変更になる場合があります。
月日  曜日  会議区分    開議時刻   議事概要   備考
2月
22日  月  本会議(初日)  午前9時30分  諸般報告(請願各委員会付託等)、施政方針、長提出議案上程(提案説明)、 議案上程〜質疑〜討論〜表決(一部議案)
23日  火  休会
24日  水  休会
25日  木  休会
26日  金  本会議(第2日) 午前9時30分  一般質問(5人)
27日  土
28日  日
29日  月  本会議(第3日) 午前9時30分  一般質問(6人)
3月
1日  火  本会議(第4日) 午前9時30分  一般質問(6人)
2日  水  本会議(第5日) 午前9時30分  施政方針への質疑→特別委員会付託、予算特別委員会(第1日)
3日  木  本会議(第6日) 午前9時30分  長提出議案への質疑(当初予算を除く)→委員会付託、長提出議案への質疑→討論〜表決 (補正予算)
4日  金  休会
5日  土
6日  日
7日  月  本会議(第7日) 午前9時30分  委員長報告〜委員長報告への質疑〜討論〜表決(一部)、予算特別委員会(第2日)
8日  火  休会       午前9時30分  予算特別委員会(第3日)
9日  水  休会       午前9時30分  予算特別委員会(第4日)
10日  木  休会       午前9時30分  市民福祉常任委員会
11日  金  休会
12日  土
13日  日
14日  月  休会       午前9時30分  経済建設常任委員会
15日  火  本会議(第8日) 午前9時30分  総務文教常任委員会、提出議案(追加)への質疑→委員会付託
16日  水  休会
17日  木  休会
18日  金  本会議(第9日) 午前9時30分  委員長報告〜委員長報告への質疑〜討論〜表決 閉会
◆平成28年みどり市議会第1回定例会会期日程表↓
http://www.city.midori.gunma.jp/www/contents/1455607681524/files/2801_kaikinittei.pdf
◆議長提出議案目録↓
http://www.city.midori.gunma.jp/www/contents/1455607681524/files/gianmokuroku.pdf
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