2016/3/31  23:46

大同有害スラグ問題を斬る!・・・大規模不法投棄の原因者「大同様は反省したのか?」の巻  スラグ不法投棄問題

■平成27年度も今日でおしまいですが、大同特殊鋼関連のニュースが3月中旬から終盤にかけ小さく流れましたので、さっそく見ていきましょう。
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3月31日午後4時35分ごろ、環境森林部の環境保全課の職員を前に、退任の挨拶をする青木勝・環境森林部長。今回の大同スラグ問題でも迅速な対応がとられず、外部からの圧力に悩んだ様子が見て取れる。明日からの身の振り方についてこの後、直接質問してみたが、ノーコメントだった。自分を抜擢してくれた大先輩の中島信義・元環境局長のようにサンパイ業界に天下るのかどうか注目したい。この他にも、大同スラグの告発に向けて尽力し、昨年9月7日に県警への告発にこぎ着けた担当者らも揃って明日から異動だという。新年度の大同スラグ問題解決に向けた行政対応の行方に不安がよぎる。


**********2016年3月16日 毎日新聞デジタル
http://mainichi.jp/articles/20160317/ddq/008/020/008000c
大同特殊鋼
石黒武副社長が社長に昇格

 鉄鋼メーカー大同特殊鋼(名古屋市)は16日、石黒武副社長(59)が社長に昇格する人事を発表した。嶋尾正社長(66)は代表権を持つ会長に就く。6月下旬の株主総会後の取締役会で正式に決める。
 名古屋市内で記者会見した石黒氏は「営業と商品開発の両輪をしっかり回していきたい」と抱負を語った。
 同社は、渋川工場(群馬県渋川市)から出た有害物質を含む廃棄物「鉄鋼スラグ」を不正に処理した疑いがあるとして昨年9月、群馬県警の強制捜査を受けた。嶋尾氏は会見で「社長交代の原因とは考えていない」と述べた。
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 石黒武氏(いしぐろ・たけし)慶大卒。80年大同特殊鋼。常務などを経て14年6月から代表取締役副社長。名古屋市出身。

**********2016年3月30日毎日新聞デジタル
http://mainichi.jp/articles/20160331/k00/00m/020/059000c
大同特殊鋼 有害スラグで特損53億円 業績下方修正
 鉄鋼メーカー大同特殊鋼(名古屋市)は30日、2016年3月期連結決算の最終(当期)利益予想を、従来の140億円から60億円に下方修正すると発表した。群馬県内の公共工事で環境基準値を超える有害な鉄鋼スラグを使用していた問題で、調査や処理の費用として53億円の特別損失を計上する。
売上高も鋼材などの需要低迷で、従来予想の4640億円から4570億円に引き下げた。業績悪化に伴い、1株当たり10円としていた年間配当は7円50銭に修正した。
大同特殊鋼は、渋川工場(群馬県渋川市)から出た鉄鋼スラグを不正に処理した疑いがあるとして、昨年9月に群馬県警の強制捜査を受けた。(共同)

**********2016年3月31日上毛新聞
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※PDF → 2016n0331v53.pdf
スラグ処理 特損53億円 大同特殊鋼
 大同特殊鋼(名古屋市)の渋川工場から出た鉄鋼スラグが県内公共工事に使われ、一部から基準値を超える有害物質が検出された問題で、同社は30日、調査や処理の費用として53億円の特別損失を2016年3月期連結決算に計上すると発表した。
 同社は「地域の皆さまにご迷惑をかけたと認識しており、誠意を持って対応していきたい」としている。

**********2016年03月31日 朝日新聞デジタル 名古屋
大同特殊鋼、純利益半減へ 3月期、スラグ問題と受注低迷影響 【名古屋】
 特殊鋼大手の大同特殊鋼は30日、2016年3月期の純利益予想を従来の140億円から60億円に引き下げた。群馬県渋川市に構えている工場が出荷し、公共工事などに使われたスラグに有害物質が含まれていた問題で、53億円の特別損失を計上する。
 鋼材をつくる過程で副産物として出るスラグをめぐっては、群馬県や国などが調査と撤去を進めており、その費用を負担する。純利益見込みには、ステンレスの受注低迷など本業の不振も反映させた。スラグの問題について群馬県警は廃棄物処理法違反の疑いで同社を捜査している。
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■大同特殊鋼は、社長交代人事を発表しました。上記の3月16日付毎日新聞は、次のように報じています。

『同社は、渋川工場(群馬県渋川市)から出た有害物質を含む廃棄物「鉄鋼スラグ」を不正に処理した疑いがあるとして昨年9月、群馬県警の強制捜査を受けた。嶋尾氏は会見で「社長交代の原因とは考えていない」と述べた。 』

これによって大同特殊鋼は、環境基準を遥かに上回る有害物質を含み、水分により膨張してあちこちの道路や家屋を壊し続けている危険スラグ不法投棄問題が「社長交代の原因」ではないと、考えていることがわかりました。

 それもそのはず、交代する社長は代表権をもつ会長に君臨し続け、社長とともに危険スラグの不法投棄を推し進めたであろう副社長が社長に昇格するという順当人事となっているからです。

 この社長交代劇からうかがえることは、同社の経営陣が危険スラグの不法投棄を少しも悪いと思っていないことです。

 社会的な常識を持ち合わせている企業であれば、これだけの違法行為を行ってきたことが発覚し、警察による家宅捜査を受けたのですから、トップを含む経営陣は退任して責任をとることでしょう。ところが、大同特殊鋼は、それとは反対の行動に出たのです。

 この非常識な同社の対応を目の当たりにすることで、当会が懸念していることがあります。それば、群馬県からの刑事告発をカネの力でもみ消してしまうのではないか、そして、これまで蓄積したスラグ不法投棄の脱法ノウハウを駆使し、隙あらば、再び危険スラグの不法投棄に手を染めようとしているのではないか、という可能性なのです。同社のトップの交代劇を見ていると、同社のそうした思惑がプンプン臭ってきます。

 2016年3月期に危険スラグの調査や処理の費用として53億円もの特別損失を計上しても、大同特殊鋼の総力を挙げて、スラグの不当投棄の脱法ノウハウをもつ現経営陣を守りぬき、次なる不当投棄の機会を虎視眈々と窺っているのではないか。社長交代報道と特別損失計上報道と合わせて考えるとき、同社のそうした社内事情を読み取ることが出きます。

■同社は「地域の皆さまにご迷惑をかけたと認識しており、誠意を持って対応していきたい」としているというふうに地方紙に掲載されていますが、読者の皆様の感想はいかがでしょうか?当会の感想はこうです。

「なんだこの人事は、全然反省していないじゃないか!」

 53億円もの損失を出しても、一方で平然と順当人事を公表できるという事実から、大同特殊鋼の経営陣にとってカネさえ払えば、責任を果たしたと認識していることがわかります。大同特殊鋼は、上辺だけのお詫びを依然として繰り返しておけば、そのうち今回の事件は幕引きできるという思惑が見えかくれするのです。

 渋川市民を中心とした群馬県民は、いつまでブラック経営陣の悪の支配の恐怖に怯え震えながら生きなければならないのでしょうか?当会は微力ながらこの事件の再発防止を確固たるものにすべく、事件の全容解明と責任の真の所在の明確化を目指し、微力ながら全力で活動を継続していく所存です。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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