2016/4/4  23:17

全国旅行業協会の機関誌「ANTA」の“はらぼじ観光被疑事件”記事のマチガイ等に関する公開質問状を提出  はらぼじ観光被疑事件

■当会会員が、無登録営業の容疑で旅行業法違反の罪に問われた事件で、同じ業態の多数の事業者が、旅行業協会の傘下で、罰せられることもなく、会員として参加しているという業界の二重基準を正すべく、市民オンブズマン群馬では支援活動を続けています。そのような最中、全国旅行業協会発行で、全国の会員(主に中小の旅行業者)に配られる冊子「ANTA NEWS 2016年3・4号」に当会会員の事件のことが次のとおり掲載されました。


*****ANTA NEWS 2016年3・4号*****
    「はらぼじ観光」の旅行業法違反(無登録営業)に係る最高裁判決文
「はらぼじ観光」の旅行業法違反(無登録営業)を巡る問題について、平成27年12月7日、最高裁判所第一法廷は、東京高等裁判所による有罪判決を支持し、上告を棄却する旨の判決を下し、現判決が確定した。
本裁判は、「はらぼじ観光」が平成2年10月に第2種旅行業登録を受け、旅行業を営んでいたが、無登録の営業所を設置し、宿泊施設に、宿泊施設が保有するバスで宿泊客を長距離輸送させるなどの、旅行業法に違反する行為を繰り返し、群馬県観光物産課の指導を受けた。その後、平成21年4月に旅行業登録を抹消された後も変わらず旅行業を継続したため、当協会が平成23年6月に前橋東警察署に刑事告発し、受理された。
その後、平成25年4月、「はらぼじ観光」は無登録営業による旅行業法違反容疑で前橋簡易裁判所に起訴されたが、会社としては不起訴となった。しかし、同社の代表が起訴され、平成26年2月に前橋簡易裁判所の判決が下り、被告人に旅行業法違反(無登録営業)による刑事罰として罰金30万円の支払いが命じられた。
これを不服とした被告人は、東京高等裁判所に控訴したが、平成26年6月に棄却された。本判決を不服とした被告人は、最高裁判所に上告したが、上記にとおり、上告棄却の判決がなされた。
当協会は、最高裁の判決に至るまでにお世話になった関係各位に御礼を申し上げるとともに、今後とも旅行業法の遵守に努め消費者からの信頼の確保に応えるよう努めて参りたい。
**********

■自ら、旅行業法で定めた登録義務について、ネット旅行代理店をはじめ総合案内書(総案)など多くの事業者が、無登録で営業をしている現状を放置したまま、旅行業界の活性化に尽力してきた当会会員を狙い撃ちにした事件の判決結果だけを捉えて、さも得意げに記事を掲載しています。

 当会会員からこの報告を受け、確認をした結果、事実であったため、さっそく4月4日、午前9時30分に、東京メトロ神谷町付近にある全国旅行業協会事務局を訪問し、抗議をするとともに、公開質問状を提出してきました。

*****抗議の公開質問状*****
PDF → 20160404ssianta2016ll_jr4o.pdf
                         2016年4月4日
〒105-0001東京都港区虎ノ門4-1-20 田中山ビル5階
一般社団法人 全国旅行業協会
専務理事 有馬 一馬 殿
                    〒371-0801
                    群馬県前橋市文京町一丁目15-10
                    市民オンブズマン群馬
                    代表 小川 賢
                    FAX:027-224-6624
          公開質問状
拝啓 貴会ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 当会は、群馬県において、行政を外部から監視し、行政による税金のムダ遣いや関連する権限を不当に行使することによる住民・関係者の権利・利益の侵害に対する調査及び救済の勧告を図る活動をしているボランティア団体です。
 さて、貴会が全国の会員向けに配布している隔月発行の機関誌「ANTA NEWS 2016年3・4号」に当会会員である松浦紀之氏(元・はらぼじ観光代表)が関わる事件の記事が掲載されました。この記事の内容(末尾参照)について、事実と異なる事項がありますので、ここに通知するとともに、弊通知書に記した各指摘事項について、貴会の公式見解をお聞かせくださるようお願いします。
 ご回答については、ご見解の有無にかかわらず、4月8日(金)必着で、郵送若しくはFAXで書面の形でご連絡下さい。

質問1
○ANTA記事錯誤箇所その1
「長距離輸送させるなどの、旅行業法に違反する行為を繰り返し・・・」
 上記箇所に示された“長距離輸送”について、「どこまでが「長」距離なのか、どこまでが違法でどこまでが違法でないのか」の基準は、当時も今もあいまいなままです。現実の扱いも、県や地域によって、全く違います。
 新潟県や長野県は宿泊施設のバスが駅までの送迎をしても規制はありませんが、群馬県では駅に宿泊施設のバスが入ることができない所ばかりです。
 駅に宿泊施設のバスが入れなければバス会社にとっては有利でしょうが、宿泊施設にとってはお客様を逃す原因になっています。旅行業者にとっては、どちらが得なのでしょうか。貴会の見解をお聞かせ願います。
 はらぼじ観光の事件については、はらぼじ観光を「指導」したはずの群馬県観光物産課の職員に、松浦氏から“輸送”についての定義や解釈を訊いても、答えはありませんでした。
 群馬県観光物産課の職員は「調べてみます」と言って帰っていったきり、いまだにその回答すら聞いてはいません。県庁職員の供述証書の内容に全く「輸送」の文字も意味合いもないのですから、今後の本件の再審請求の中での証拠としていくつもりです。

質問2
○ANTA記事錯誤箇所その2
「群馬県観光物産課の指導を受けた・・・」
 立ち入り検査の名目を借りて、松浦氏の選挙運動に対して圧力をかけるという、県庁職員の権限外の違法行為について、逆に松浦氏の方から、県庁職員に対して指摘をしていました。そして、その顛末は、はらぼじ観光のホームページでも今なお公表されています。どうかご確認ください。
 このように長年旅行業に携わってきた松浦氏の場合、当時から今まで、県庁職員の指導などを受けたことは全くありません。
 はらぼじ観光の事件の審理の中で、検察側によって供述調書が証拠とされました。ところがその供述証書の中で、松浦氏がそれまでに会ったことのない県庁職員が「(はらぼじ観光を)指導した」と供述しています。
 松浦氏と一度も会っていない県庁職員が「(松浦氏に)指導をした」と、果たして言えるのでしょうか。そのことについては、今後の再審請求の中で明らかにされなければならないと思います。

質問3
○ANTA記事錯誤箇所その3
「旅行業登録を抹消された後も・・・」
 ANTAの記事では、あたかも県庁職員ら、あるいは公権力の手によって、権利を剥奪された、かのような表現が用いられていますが、実態は全く逆です。松浦氏としては、群馬県旅行業協会の場合、選挙のために会員会社を立ち入り検査をするような組織に供託金を預けていることは、耐えきれないことでした。そのことも、松浦氏が業種転換をするために許認可手続を放棄する決断をする大きな後押しとなりました。
 自ら許認可手続を放棄せざるを得なかったことは、松浦氏の意に反して、裁判では取り上げてはくれませんでした。だからそのことも、今後の再審請求の中で、今回のANTAの掲載文の誤った記事内容とあわせて、明らかにされなければならないと思います。

質問4
○貴会の機関誌の編集方針について
 三井環事件や小沢一郎事件など、公権力が犯罪を作り上げると言うことが明らかにされ、社会問題になっています。また、公権力がマスコミなどを利用し、民衆をプロパガンダしていることについても、社会問題化しています。
 健全な旅行業の発展と繁栄のためにも、貴会の会員会社向けの機関誌に、少しでも疑われるような内容の記事を載せるべきではありません。貴会は、機関誌の作成と発行にあたって、そうした問題に留意しながら編集しているのでしょうか。ご意見をお聞かせください。

質問5
○類似事件の違法性について
 最後にもうひとつお聞きして確認しておきたいことがあります。地元の小渕優子代議士が後援会名義で、長年にわたり地元選挙区の不特定多数の有権者を対象に、毎年、東京の明治座への観劇バスツアーや後楽園球場での巨人戦観戦バスツアーを有償で行っていた件です。
 この件について、当会は小渕優子を容疑者として東京地検に告発をしましたが、東京地検ではこれを嫌疑不十分という理由で不起訴処分としました。
 松浦氏の事件と比較して、小渕代議士の事件は、直接旅行代金を受け取っている点では
より明確に旅行業法に違反していると考えます。
 小渕代議士の事件は、はらぼじ観光の松浦氏の事件と比較すると、極めて類似性が高く、さらに違法性が明確であるにもかかわらず、異なる司法判断が出されています。無登録営業をしているケースはほかにも多数ありますが、無登録営業は、明らかに旅行業違反として処罰されなければならないはずです。
 同様に無登録営業を行っていた小渕代議士の事件と松浦氏の事件に対し、司法判断が異なった理由について、旅行業法の順守を通じて業界の正しい発展を常に追求している貴会のご見解を、分かりやすく、かつ、詳細にご教示くださるようお願い申し上げあげます。
敬具

添付:参照記事「ANTA NEWS 2016年3・4号」
===========================
   「はらぼじ観光」の旅行業法違反(無登録営業)に係る最高裁判決文
「はらぼじ観光」の旅行業法違反(無登録営業)を巡る問題について、平成27年12月7日、最高裁判所第一法廷は、東京高等裁判所による有罪判決を支持し、上告を棄却する旨の判決を下し、現判決が確定した。
本裁判は、「はらぼじ観光」が平成2年10月に第2種旅行業登録を受け、旅行業を営んでいたが、無登録の営業所を設置し、宿泊施設に、宿泊施設が保有するバスで宿泊客を長距離輸送させるなどの、旅行業法に違反する行為を繰り返し、群馬県観光物産課の指導を受けた。その後、平成21年4月に旅行業登録を抹消された後も変わらず旅行業を継続したため、当協会が平成23年6月に前橋東警察署に刑事告発し、受理された。
その後、平成25年4月、「はらぼじ観光」は無登録営業による旅行業法違反容疑で前橋簡易裁判所に起訴されたが、会社としては不起訴となった。しかし、同社の代表が起訴され、平成26年2月に前橋簡易裁判所の判決が下り、被告人に旅行業法違反(無登録営業)による刑事罰として罰金30万円の支払いが命じられた。
これを不服とした被告人は、東京高等裁判所に控訴したが、平成26年6月に棄却された。本判決を不服とした被告人は、最高裁判所に上告したが、上記にとおり、上告棄却の判決がなされた。
当協会は、最高裁の判決に至るまでにお世話になった関係各位に御礼を申し上げるとともに、今後とも旅行業法の遵守に努め、消費者からの信頼の確保に応えるよう努めて参りたい。
**********

■これまで全国旅行業協会では、当会の公開質問状に対して、まともな回答を寄せてきたことはありません。

 今回、直接同協会事務局を訪れたのは、事務局長の若井と直接、この記事が書かれた理由や根拠をヒヤリングする目的でしたが、あいにく同氏は当日休んでおり、総務部の管理職とみられる藤田氏が対応しました。

 今週末、金曜日までに回答をするようにあらめて口頭で申し入れました。結果が分かれば報告します。

【市民ノンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考情報
●会員向け機関誌「ANTA NEWS」最新号
クリックすると元のサイズで表示します
2016年1・2号
年頭挨拶 二階会長・田村観光庁長官
新年のご挨拶 三役・支部長・監事
「日インドネシア文化経済観光交流団」千百人がインドネシアを訪問、第3回常任理事会、第169回理事会、ANTA常任委員会紹介、苦情対応セミナー、平成27年度国内旅行業務取扱管理者試験実施結果、全旅協観光復興支援ポスター、平成27年秋の叙勲、平成27年度国内旅程管理研修
特集/アメリカ合衆国 観光の魅力(ルイジアナ州・イリノイ州)
特集/中国ツアープランニングコンテスト2015の結果発表など
0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ