お茶濁し報告でタゴ事件を先送る岡田市長に怒り心頭の松井田住民  土地開発公社51億円横領事件

■昨年12月17日(水)と19日(金)の両日にわたって、午後7時から、安中市文化センターと松井田文化会館で、「安中市土地開発公社不祥事件の和解にかかる報告会」と題して、それぞれ説明会が開かれました。

 安中市民にとっては、決して忘れられない忌まわしい事件ですが、この事件のことについて全く知らされないまま安中市と合併させられた旧松井田町の住民にとっては、初めてタゴ事件について報告を聞ける機会でした。しかし、岡田市長ら市側幹部の説明は、中身の薄い説明に終始し、とりわけ岡田市長は「お気持ちはよーくわかります」で締めくくり、タゴ事件の真相は封印したままでした。

 当会では昨年11月に、安中市長に対して、群馬銀行との和解金交渉の経緯について情報公開を求めてきましたが、安中市長に拒否されました。その後、12月17日と19日の住民説明会開催を根拠に、今後さらに10年間、タゴの尻拭いとなる群銀への和解金を毎年クリスマスの日に2000万円ずつ支払うことを決定し、昨年12月25日に、10年目の支払いを終えて、来年から、いままでと同じように、タゴの豪遊のツケとして公金から2000万円を支払うことを群銀に誓ったのでした。

■12月17日(水)の旧安中市民への説明会については、当会のブログで既に詳細に報告済みですが、群銀に今後10年間分の「証」と称する証文を提出した後になって、改めて情報公開をするように、安中市側から連絡がありました。そのため、当会では1月22日付けで、改めて情報開示請求を行ったところ、3月3日になって、ようやく開示されました。その中に、昨年12月19日に松井田文化会館で開催された報告会の質疑応答の要旨がありましたので、ご紹介します。

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【質疑応答要旨(旧松井田地区)】
         日 時:平成20年12月19日(金)午後7時〜8時15分
         場 所:松井田文化会館
         入場者:32名


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Q 松井田町住民は今回が初めて聞く多胡事件の内容である。以前、合併協議の中で中島市長、伊藤議員は安中は問題はない、51億円は関係ないと言っていたが。103年ローンという大変な返済のことをこれだけ少ない出席者に説明し、これで説明を終わりにするなんてことは許せないことである。松井田の人間はかなり腹が立っている。
  今まで説明してこないで隠してきたと感じる。
A 隠していたという認識はありません。裁判所の和解条項に則り公社の経営の中で債務金を返してきた。(建設部長)

Q 岡田市長のマニフェストにおいて公社改革が謳われていたが、抜本的見直しをどこまでしたのか。
A このマニフェストは今後、公社の多胡事件を解決するため、この10年間の市民世論、議会世論を謙虚に受け止め、なんとか子々孫々にこの問題を持ち越さないよう努力を重ねていくという意味である。(市長)

Q 市長選の時に100年ローン、10年ごとの更新を聞いていれば、今年初めて10年ごとのローンの更新を聞いて驚いている。20代の今の若い子に話を聞けば、そんなのは安中が払えばよいと言っている。また、多胡さんに払ってもらえばよいという若い者の意見です。証拠があるかわからないが共犯者がいる噂も聞いている。その責任を全然とっていない。多胡一人に責任を取らせている。元の市長が辞めただけ。隠していたでしょう。もう一度、安中市として多胡事件の責任の取り方があると思う。責任者がもっといると思う。それをしてから松井田に説明に来てもらいたい。多胡事件をきれいに洗い直して欲しい。それが私の考えです。
A おっしゃる気持ちはよくわかります。和解条項は議会の議決をもらっている。しかし、現伏を報告し、透明性を上げる、透明性のある行政を認識してきちんと皆様に説明させていただく。公社あるいは市の財政も含め何でも希望があれば説明に出むくつもりは持っている。理解をお願いいたしたい。おっしゃることは痛いほど伝わってきます。おっしゃるとおりです。(市長)

2 ○○○氏(○○○○)…名乗り無し

A(Qの間違い) 多胡は今どういう現状にいるのか。
Q(Aの間違い) 刑事事件で判決を受け、まだ、刑に服している。

A(Qの間違い) どの刑務所に入っているのか。個人情報保護で教えられないのか。
Q(Aの間違い) どの刑務所にいるのかは教えられない。(建設部長)

A(Qの間違い) 仮釈放になっているのか。
Q(Aの間違い) なっていない。(建設部長)

Q 今後、市としてはもう一度訴訟のやり直しの方針はあるか。
A 刑事事件の判決は出ているが公社として多胡を訴えてあり、民事は今後も続く。多胡の所在を確認してたとえ1円でも取るスタンスであり大原則である。(建設部長)

Q 多胡が支払う22億円を市長が代表で行って、多胡に返してもらったらどうか。
A 市長が取りに行くというより裁判の判決が出ているので、1円でも取る。(建設部長)

Q 市民の誰が行っても多胡に面会はできるのか。
A 本人が拒否すればできない。(建設部長)

Q いる場所は発表できないのか。
A できない。

3 ■■■■■■■■■

Q 51億円のうち6億円は返してもらったというが残りの45億円は何に使ったのか。それを明確に洗い出し、多胡の金の流れ、使途不明金の12億円を徹底的にはっきりさせる。市議会に呼んで証人喚問を行い徹底的に追求するべきである。
A (当初の51億円から一連の経過説明)議会に多胡を呼んでというが、多胡本人の意志もある。22億円は裁判で公社が勝ち得た額なので1円足りでも取る。(建設部長)
A 市議会に呼んでさらに追求をという気持ちはよく分かる。地方自治法第100条に基づく百条委員会を設置しないと本人を調べることはできない。(市長)

Q 使途不明金については非常に大きな金額なので税金・公金から払うということはやめてもらいたい。

4 ■■■■■■■■■■■

Q 51億、39億とかの数字はどこにも書いてない。
  町民として疑問があるのは、公社がどのように対処し弁済の対策をどうたてたのかがわからない。合併協議の中ではこの件についてはなかったのか。51億円からの経過、公社がどうなっているのか、また、どうやって返済をしてきたのかきちんと明らかにし協力を求めるべきである。松井田市民にとっては不明な点が多い。はっきり示して欲しい。
A 公社の事業の中で多胡が不正をしてきた。公社のプロパー事業、住宅、工業団地を造成、販売するなどして内部留保を行い10年間返還してきた。税金を使わず今後10年間は公社の余剰企て払えると判断した。公社は市が100%出資の法人であり、市の広報と協議し情報を提供していきたい。今回を受け、広報「あんなか」2/1号で群馬銀行との交渉の経緯について掲載する予定である(建設部長)

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Q 今後の10年間は公社の余剰金で払えるということか。
A 平成21年からの10年間については、経営努力での余剰余で支払う資金がある。
  基本原則は市の税金は使わない市民の方に迷惑をかけないことが大原則。(建設部長)

Q 税金は使わないということか。
A そうである。(建設部長)

Q 秋間の土地を議会が買う。多胡が偽造したものを議会が買うということは市が税金で買うということ、税金で公社に金をはらうということにならないか。
A 多胡は数字を偽造しており、業務を偽造したわけではない。市が公社に先行取得を依頼して購入した土地である。(建設部長)

Q 今、塩漬けの土地を市が買うのは市から税金で公社に払うということではないのか。
A 時の市長が、当時、スポーツトレーニングセンターを検討し、そのための先行取得を公社に依頼している。ただ、これは債務負担行為が行われていなかっという事務上の不備があった。
  2,000万円以上の財産取得は議会の議決が必要であり、平成19年9月議会に諮り、議決をいただいた。(市長)

Q 公社と市は一つのものでしょう。同じ財布から出ている。税金を投入していることになるのではないか。要望として、説明会を開催してこれで終わりだというようにしてもらいたくない。

6 ■■■■■■■■■■■

Q 広報2月号払記事を載せるとあるが、松井田町民についてはどういう事件であったのか、また、それ以降の経過についてはっきり書いてもらいたい。
  当時の多胡の上司の責任処分についても書いてもらいたい。公社の健全経営で債務をこなしているが、どういう条件なら債務が免除になるのか交渉している.のか。
A 不良債権として受け入れてもらえるならばよいが、健全経営のため認めてもらえない。(建設部長)

Q いっそ、再建団体になって免除してもらったらどうだ。
A お気持ちはよくわかります。(市長)
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■このように、12月17日(水)の安中市文化センターでの報告会では、挨拶しただけで、まったく質疑応答に参加しなかった岡田市長ですが、19日(金)の松井田文化会館での報告会では黙っているわけには行かず、いくつかの発言をしました。しかし、自ら公社の理事、監事として、タゴの業務のウラもオモテも知り尽くしているはずの岡田市長が、「使途不明金の行方を徹底追及してほしい」という住民の要請に対して「気持ちはよく分かる。百条委員会を設置しないと調べることが出来ない」とか、「タゴが勝手に買った秋間の山林を市の税金で買取るのは辞めてほしい」という住民の依頼に対して、「事務的な不備があったので、一昨年議会の議決をもらった」とか、群銀に対して手も足も出ずなかった交渉結果に「いっそ、債権団体になって免除してもらったらどうか」という住民の切実なコメントに対しても、「お気持ちはよく分かる」とだけしか発言できませんでした。

 岡田市長は、タゴの置き土産である秋間の山林取得のためには、さっそく議会の議決を求めたのに、タゴを喚問して使途不明金の行方を徹底追及するための百条委員会の設置について、まったく議会に求めようとしません。これは、明らかに、タゴ事件の真相には触れたくないという気持ちの表れでしょう。

 結果的に、昨年12月の住民報告会は、群馬銀行への和解金支払の継続を正当化するために形式的に開催しただけのものでした。しかし、参加した市民の皆さんは、理不尽な和解金の支払いについて、誰も岡田市長にお墨付きを与えたわけではありません。やはり、群馬銀行ともういちど和解条項見直しのための裁判を行なうべきでしょう。

 しかし、岡田市長をはじめ、安中市の行政関係者や議会関係者らのなかには、未だにタゴ事件に関わった人物が相当数おります。群銀を相手に、タゴ事件で事を荒立てては、返り血を浴びかねません。こうした関係者にとって最善の方法は、ひたすら頭を低くして、タゴ事件が名実共に風化して、時効になり、真相を闇に葬ることだからです。うっかり、市民の要請を受けて、群銀にもの申したりすれば、群馬銀行が永久保存している当時のタゴ事件関係の預金情報をちらつかせられかねません。まさに「沈黙は金なり」なのです。

 当会は、引き続き、群馬銀行との和解条項見直しを、安中市および安中市土地開発公社、そして群馬銀行に求めてゆきます。

【ひらく会情報部】

参考:このほか、開示された関連情報として、旧安中市民向けの説明会の質疑応答要旨もあります。当会のこのブログでも詳細に報告しましたが、市役所作成の書類は、実際のやりとりとは若干ニュアンスが異なるようです。

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【質疑応答要旨(旧安中地区)】
         日 時:平成20年12月17日(水)午後7時〜8時
         場 所:安中市文化センターホール
         出席者:32名

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Q 資料の中で、これまでの10年で終わりにできないかと交渉を行ったとあるが、これを群馬銀行側が受け入れなかったということか。
A そうです。(建設部長)

Q 4億円+(2千万円×10年)と計6億円を返済しているが、ここで発生すべき利息についての記述がないが。現在、18億円残りであり社会ルールでは返済していくこととなると思うが、106年ローンであれば後世の者に現世代の付けを残すことになる。
 これは評価はできるが、一方で公社が返すこととなっているが、当時の市長より公社が返す、市民に迷惑をかけないと発言していたが、税金から出たのか、公社利益から出たのか、また、元職員からどのように回収してきたのか。
A 平成7、8年に6億1,200万円余りを多胡から返還してもらい、そういうものを踏まえ群馬銀行の債権を当初被害額から差し引き24億5千万円にしてもらった。その後、平成17、18年に多胡本人の土地を処分し、また、税金についても一部を公社に補填している。(建設部長)

Q 今後の返済金の捻出はどのようにするのか。
A 公社の利益、経営努力の中で捻出してきた。今後も公社の努力の中で支払っていく。(建設部長)

Q 今後の返済計画のメドはたっているのか。
A 公社のプロパー事業等の経営努方で今後10年間の返還を算出している。(建設部長)

Q この詐欺事件は金額的にも全国的にトップクラスの事件であり、その後、青森県でも小型の公社詐欺事件があったがこの際の上司等の責任者への追求はすさまじいものがあった。当時、安中市でも声があったが、なされなかった。今後、責任者の追及はどうするのか。支払いが106年も続くということなので、記念碑的なものを市役所前に建ててほしいくらいである。106年後の人がなぜ支払いをしなくてはならないのか私共も迷うところである。
A 質問者より回答不要とのこと。

2 ■■■■■■■■■■

Q 当時の組織の体制はどうであったのか。不祥事件等の危機管理マニュアルはあったのか。また、現在はあるのか。コンプライアンスとして法令遵守、職員心得を作成すべきである。
 人的不祥事は前兆がある。この前兆を管理職は見抜く必要がある。また、金銭チェックは二重、クロスチェックをするべきである。職員を同一職務に長く置かないこと。
A 法令遵守、コンプライアンス。これはいまや民間企業も含め、当然我々官庁にも一番重要なことである。
  事件が発生した背景につきましてはたぶん時代背景があると思います。さらにはその辺の危機管理につきましては行政に少しは落ち度があったと反省させていただきます。
  事件を受けまして、市としてもダブルチェック体制として公社でも証書なども今までは一箇所でやっていましたが、再発防止策につきましては非常にきついものを作り、危機管理に関しては非常に機能していると思います。機能していると思うのではなくて、そういう問題に対して、職員全員がそういう意識で取り組んでいこうとしていますので、今のご質問を受けまして、今以上に気をつけます。(建設部長)

3 ■■■■■■■■■

Q 群馬銀行と協議をし、もうこれでチャラにしてくれということで協議されたと思いますが、群馬銀行はどんな理由でダメだと言うのか。
 資料には公社も市も健全経営が行なわれているとあるが、もう少し詳しく敢えていただきたい。
A 和解の条項は非常に重いとの指摘が群馬銀行からあり、和解条項が基本にあるとのこと。それはうちのほうも分かっているが、子々孫々まで続きますので、私共といたしましてはそういう提案を群馬銀行に行いました。
 しかし、群馬銀行からは裁判の結果の和解条項の全9条があり、今後10年については今後、改めて協議するという条項が入っているので裁判の結果は非常に重いとし、今後も10年間、前どおり債務金の支払は、毎年2,000万円という結果となりました。(建設部長)

Q 群馬銀行は10年前の和解条項に固執して今後、10年間それでいくということなのですか。和解条項を見直す姿勢は群馬銀行にはないということですか。
A はい。(建設部長)

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Q 毎年2,000万円を公社の経営努力で支払っていくということですが、もしその2,000万円を今回の事件に対して使わないとすれば、その2,000万円はどのような使いみちになるのか。
A 公社の経営する事業のための原資として使われると考えます。(建設部長)

Q 市民のために使われる事業なのか。
A まさに、市のため市民のためである。ただ、どういう事業が市のため市民のためかというのが非常に難しいですけども。公社のプロパー事業等々が市民の要望にあっているかどうか、その辺の判断が難しいが、公社として経営する中での原資として使います。(建設部長)

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Q 公社に毎年2,000万円ずつ返す能力があったのか。また、これから土地開発公社自身が利益を生み出していけるのかというところが私には理解できないが、その点を理事長から何か示していただきたい。
A 公社にはプロパー事業があり、企業誘致を行うため、企業訪問を行い工業団地を造成する等の営業活動を行い、その実績で毎年2,000万円を支払うという公社の経営努力として、現れているものがほとんどと思います。(建設部長)

Q この10年間に公社としてその利益がいくらあったか。
A 19年度のキャッシュフローでは3億円という数字であった。(建設部長)

Q この利益は返済に充てられるのか。
A そうである。(建設部長)

Q 公社が利益を生み出すこと自体に疑問がある。公共用地の先行取得を行っている中で何故利益が生まれるのか、また、今後の見通しについて聞かせてもらいたい。
A 20年度から23年度くらいまではある程度、数字を推測している。ただ、それ以降につきましては、不透明である。ただ、債務金の支払い2000万円については公社が経営する中で、その債務については十分公社の体力で返せるという判断である。
 今後、これ以上先の経営は非常に不透明ですけれども。一応その2債円という、その辺についてはある程度うちのほうで数字を把握した金額になります。(建設部長)

Q 税金から補填はされていないのか。
A この事件が発生した時から、市民の方に迷惑をかけない、税金は一切それはしないということが一番大事になっていますので、公社が非常に厳しい経営の中でも経営努力をして、その申で利益を生み出して今までもやってきていますし、今後10年間もその基本方針には一切変わりがない。(建設部長)

6 ■■■■■■■■■

Q 最近は市議会でも取上げないように、この開発公社の不祥事が結局100年を過ぎるような借金ということで、また、岡田市長も前任者の尻拭いというようなことでご努力されていると思いますが、市長がこれから先、辞めても借金だけが残るという大変な借金である。このような説明会においても、興味がある方はたぶんいっぱいいると思いますが、こう見ますと、これだけの方しか集まっていない状況ですので、今後お願いできれば公社の返済の大変さだとか、市が保証人になっているわけですから、いろいろな広報等を通じて、何らかの形で、市はこういう借金があるので大変なんだというようなメッセージを定期的に流していただけるとありがたいが。
A 広報等で、今回のこの群銀との話し合いの結果につきましては、1月1日号には間に合いませんので、今回、明後日の市民報告会を踏まえて、2月1日号で詳しくこの辺については報告をするつもりである。
 それから市民の関心がだんだん薄らいでくる中で、定期的ということなので、それについても充分に市側と調整させてもらって情報の共有が当然必要ですので、それにつきましても、市側と充分調整していきたい。(建設部長)
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