2016/9/30  23:36

大同有害スラグ問題を斬る!・・・豊洲の土壌汚染問題で都知事が所信表明!群馬県との大違いを徹底検証(1)  スラグ不法投棄問題

■知事は知事でも、同じ首都圏で100キロしか離れていないのに、こうも違い過ぎると、いくら政治に無関心な住民でも違いを感じざるをえません。東京都の小池知事は所信表明で、豊洲市場の問題について「都政は都民の信頼を失ったと言わざるを得ません」と指摘するとともに、信頼回復のために「誰が、いつ、どこで、何を決めたのか。何を隠したのか。原因を探求する義務が私たちにはある」と述べ、公約である「都民ファースト」の都政実現へ、情報公開などを進めることを改めて都民にむけ決意を発しました。

**********朝日新聞デジタル2016年9月28日13時31分
小池知事、初の都議会開会 所信表明で豊洲問題に言及
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都議会で所信表明演説をする東京都の小池百合子知事=28日午後1時19分、関田航撮影


 東京都の小池百合子知事が初めて臨む都議会定例会が28日午後、開会した。小池知事は所信表明で、施設下の盛り土をめぐる問題が発覚した豊洲市場(江東区)の安全性の検証や、情報公開などの都政改革を進める意欲を示した。知事選で対立した自民党など各会派との論戦が注目される。
 小池知事は所信表明で、豊洲市場の問題について「都政は都民の信頼を失ったと言わざるを得ません」と指摘。信頼回復のために「誰が、いつ、どこで、何を決めたのか。何を隠したのか。原因を探求する義務が私たちにはある」と述べた。また、「都民ファースト」の都政実現へ、情報公開などを進めるとした。
 小池知事は7月の都知事選から、敷地の安全性や施設の使い勝手などについて検証が必要と主張し、先月末に築地市場(中央区)からの移転延期を表明した。その後に土壌汚染対策の盛り土がされていないことが発覚し、調査結果を月内にまとめる方針を示している。
都はこれまで都議会で、「敷地全体で盛り土をしてきた」などと実態と異なる答弁を重ねてきた。都議会各会派はこうした対応などについて厳しく追及する方針。石原慎太郎元知事らの参考人招致や、調査権限の強い調査特別委員会(百条委員会)の設置を求める動きもある。
 このほか、小池知事は「身を切る覚悟を示す」として、自身の給与を年約1448万円に半減させる条例案を提出した。実現すれば都議の報酬を下回る減額となるだけに、各会派の対応が注目される。
 待機児童対策を盛り込んだ126億円の補正予算案も提出された。また、2020年東京五輪・パラリンピックの開催計画について、小池知事が依頼した外部有識者らの調査チームが29日に大幅な見直しを含む提言を示す予定で、議論が交わされる見通しだ。
 会期は来月13日まで。代表質問は同4日、一般質問は同5日にある。
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■一方、我らが“群馬ちゃん”における土壌汚染対策への対応はどうでしょうか?

 大同特殊鋼渋川工場の鉄鋼スラグから、環境基準を超える有害物質が検出された問題が県議会で明らかにされた際、県議会議員の質問に答えた大沢群馬県知事は、「鉄鋼スラグの一部から有害物質が検出されたことは極めて遺憾。調査に万全を期すとともに、一日も早く問題の全容を解明し、県として必要な対策を取る」と述べていました。

 その後2年が経過しましたが、原因者のブラック大同・佐藤連合を刑事告発したものの、廃棄物と認定した有害スラグは撤去させず、汚染された土壌さえ何もせずに放置したままという、環境基本法・廃棄物処理法・土壌汚染対策法を無視した状況に陥っています。

 我らが大沢知事の場合、明らかにやる気のない、スピード感の見られない、「群馬県民レイト」の県政を実現していると言えるでしょう。県議会の最大会派である自民党なども、原因追及に及び腰であるといえるでしょう。

 群馬県でも「誰が、いつ、どこで、何を決めたのか。何を隠したのか。原因を探求する義務が」知事・県議会にはある、のではないでしょうか?

 大同有害スラグ問題では、群馬県が「有害スラグを使用しても良い」とする『お墨付き』が県土整備部より発出されています。有害スラグ問題の検証にはもってこいの通達ですので、もう一度見ていきましょう。

*****監理課通知(一部省略)*****
                       監第647−003号
                       平成22年6月11日
県土整備部内所属長
土木事務所長    様
関係機関の長
                       県土整備部監理課
                       建設政策室長倉嶋敏明
砕石骨材(クラッシャラン:C−40及びC−100)にクラッシャラン鉄鋼スラグ(CS−40)をブレンドした骨材の取扱いについて(通知)
 本県では、再生資源の利用及び再資源化施設の活用を図ることを目的とした「再生資源の利用に関する実施要領」及び「建設副産物から生産した再生材の使用に関する仕様書」を定め運用しているところであり、工事目的物に要求される品質等を考慮したうえで、原則として再生骨材を利用することとなっております。
 近年、中毛地区及び北毛地区において砕石骨材(クラッシャラン:C−40及びC−100)に電気炉クラッシャラン鉄鋼スラグ(CS−40)をブレンドした骨材が流通しており、国、県、市町村が発注する公共工事での使用実績も多数あるとの報告を受けております。鉄鋼スラグの使用も再生資源の有効活用に繋がることから、下記のとおり取扱いを定めます。
 なお、土木事務所におかれましては、管内市町村への参考送付をあわせてお願いします。
※以下略(末尾参考資料に全文を掲載
**********

 監理課通達の説明文を、読んでいただきましたが、この説明文は群馬県で「誰が、いつ、どこで、何を決めたのか。何を隠したのか。」を解くカギとして大変興味深い文章となっています。

■まずは、第一段落について改めて考察してみましょう。

**********
本県では、再生資源の利用及び再資源化施設の活用を図ることを目的とした「再生資源の利用に関する実施要領」及び「建設副産物から生産した再生材の使用に関する仕様書」を定め運用しているところであり、工事目的物に要求される品質等を考慮したうえで、原則として再生骨材を利用することとなっております。
**********

 冒頭に、「本県では、再生資源の利用及び再資源化施設の活用を図ることを目的とした」と述べています。原則として再生骨材を利用することを説明しています。日本ではリサイクル社会を目指し、公共工事から出た建設廃材は砕いて優先使用することが法律で決められています。特に下層路盤材については、原則として再生砕石が使用されることが多くなっているそうです。

■しかし第二段落に入ると、わざわざ説明した再生資源の利用を無視して、とんでもない事が書いてあります。

**********
 近年、中毛地区及び北毛地区において砕石骨材(クラッシャラン:C−40及びC−100)に電気炉クラッシャラン鉄鋼スラグ(CS−40)をブレンドした骨材が流通しており、国、県、市町村が発注する公共工事での使用実績も多数あるとの報告を受けております。鉄鋼スラグの使用も再生資源の有効活用に繋がることから、下記のとおり取扱いを定めます。
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 「近年、中毛地区及び北毛地区において砕石骨材に電気炉クラッシャラン鉄鋼スラグをプレンドした骨材が流通しており、」として、天然石と有害スラグがブレンドされた骨材が流通しており、とこの問題の端緒を証する説明書きが始まっているのです。「再生資源の利用」とは真逆な有害スラグブレンド骨材が、突然、「流通している」などというトンデモナ話を持ち出し、冒頭の段落とは18度違う方向に振ってしまっています。

■当会では、「なぜブレンドした骨材が流通しているのを実施機関は知っているのか?」、また、「なぜ流通していてよいと判断したのか?」、これらの点について、当然に群馬県県土整備部が事前に調査をして、有毒スラグ混合骨材が「再生資源の利用に関する実施要領」及び「建設副産物から生産した再生材の使用に関する仕様書」に合致した製品であることを確認したはずであるので、その経緯が分かる情報があるはずだ、と考えて、群馬県に情報公開請求をしましたが、何も示されませんでした。

 東京都の小池知事なら、こう発言するのではないでしょうか? ⇒ “何を隠したのか”

 このことについて、群馬県・答申第147号をご覧ください。↓↓
http://www.pref.gunma.jp/07/bj0100005.html

■もう少し第2段落を見ていきましょう。今度は、
「国、県、市町村が発注する公共工事での使用実績も多数あるとの報告を受けております。」
と書かれている部分に着目しましょう。

 なぜ監理課は「流通している」だの「国、県、市町村が発注する公共工事での使用実績も多数あるとの報告を受けております」というふうに判断したのでしょうか? その流通実績や使用実績の報告をもとに、判断した経緯がわかる内部資料があるはずですが、当会の情報公開請求に際し何も示されませんでした。

 東京都の小池知事ならこう発言するでしょう。⇒ “何を隠したのか”

 電気炉クラッシャラン鉄鋼スラグをブレンドした骨材(=○○有毒スラグ混合骨材)に関する規定は、群馬県工事必携に記載されていません。無記載であるにもかかわらず、「使用実績が多数ある」と判断した根拠を示す内部資料が存在しなければなりません。

 「使用実績が多数あるとの報告を受けております」のであれば、その○○有毒スラグ混合骨材なる代物の中身を予め吟味するのが、県民の安全・安心な暮らしを守る実施機関の責務であるはずです。したがって、実施機関による○○有害スラグ混合骨材なる代物の調査分析結果に関する情報があるはずです。ところが当会の情報公開に際し、群馬県県土整備部からは何も示されませんでした。

 東京都知事ならこう発言するでしょう。 ⇒ “何を隠したのか”

■第二段落の最後には、更に愕然とする不正の事実が述べられています。
「鉄鋼スラグの使用も再生資源の有効活用に繋がることから、下記のとおり取扱いを定めます。」
とするくだりです。

 「再生資源の有効活用に繋がる」として、鉄鋼スラグが再生資源であると強引に宣言しています。これは完全に誤った記述です。故意に誤っているので、詐欺と同様に、不正と呼べる驚愕の失態です。

 言うまでもなく「再生資源」とは、公共工事などの建設工事から出るコンクリートやアスファルト等と定義されています。天然石と鉄鋼スラグは間違っても「再生資源」ではありません。有害スラグ混合砕石は「再資源化施設の活用」とは全く異なる大同特殊鋼から排出されることを考えても、お分かりいただけると思います。大同特殊鋼及び佐藤建設工業は「鉱さい」に分類される鉄鋼スラグをリサイクルする許可を持っていないので、リサイクル工場ではありません。それぞれ製鉄会社と砕石・土建業者です。ブレンドしていた東吾妻町の場所は、決して「再資源化施設」ではありません。

 東京都知事ならこう発言するでしょう。 ⇒ “誰が、いつ、どこで、何を決めたのか。何を隠したのか”

■この監理課通達は「県土整備部 監理課 建設政策室長 倉嶋 敬明」のお名前で平成22年6月11日に発出されています。当時、倉嶋氏は平成22年4月に監理課 建設政策室長に就任したばかりですので、前任者である古橋勉・前々県土整備部長がこの通達の作成に深く係った?ものと思われます。

 東京都知事ならこう発言するでしょう。 ⇒ “誰が、いつ、どこで、何を決めたのか”と。

 古橋・前々県土整備部長の発言についてはこちらを参照してください。↓↓
9.22県議会で本質を露呈した群馬県環境・土木行政…有毒スラグ問題はさながら県行政のリトマス試験紙
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1405.html
9.22県議会一般質問でわかる有毒スラグ推奨「倉嶋通知」を正当化したがる県土整備部長の真意
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1408.html

■このいかがわしい監理課通達は平成27年末に凍結されたようです。

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※PDF ⇒ wmo.pdf

 公共団体で“凍結”とはなんなのでしょうか?この通知は正しいが、ひとまず“使用を凍結”するのでしょうか?ほとぼりが冷めたころ、春の雪解けを待つように解凍されてまた、有害スラグ不法投棄の悪夢が始まるのでしょうか?

 東京都知事ならこう発言するでしょう。 ⇒ “何を隠したのか”

■最後にこの監理課通達が発出された平成22年6月11日より前に、有害スラグ混合砕石を使用した建設会社は、スラグの素性を知っていた可能性を指摘できます。群馬県の建設工事のマニュアルである、群馬建設工事必携に記載されていない有害スラグ混合砕石を使用した責任は重大であると言えます。もし佐藤建設工業に騙されたのなら、詐欺の被害届が提出されているはずです。

 大同スラグ事件の闇は底知れません。いったい誰が悪いのでしょうか? それはやはり政官業の癒着に慣れ切った行政の堕落と怠慢が、最大の元凶だと見るのが妥当でしょう。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】

※参考記事
**********2014年9月23日 毎日新聞群馬版
 http://mainichi.jp/area/gunma/news/20140923ddlk10040048000c.html
ー有害物質:鉄鋼スラグ問題 県「厳正に対処」 /群馬ー
 大手鉄鋼メーカー・大同特殊鋼渋川工場の鉄鋼スラグから、環境基準を超える有害物質が検出された問題で、県の青木勝・環境森林部長は22日、県議会で「全容解明を急ぐのと併せ、法令の適用について環境省と慎重に協議を進めている。法令違反があれば厳正に対処していく」と答弁した。伊藤祐司議員(共産)の「県は刑事事件として告発して群馬の環境を守る毅然(きぜん)とした姿勢を示すべきだ」との一般質問に答えた。
 これまでに、大同製のスラグが使用された渋川市内の国道や市道など計29カ所で土壌から環境基準を超える六価クロムやフッ素が検出されている。
 一般質問で大沢正明知事は「鉄鋼スラグの一部から有害物質が検出されたことは極めて遺憾。調査に万全を期すとともに、一日も早く問題の全容を解明し、県として必要な対策を取る」と述べた。【角田直哉】

※参考資料:群馬県監理課通達
**********
                監第647−003号
                平成22年6月11日
県土整備部内所属長
土木事務所長    様
関係機関の長
              県土整備部監理課
              建設政策室長倉嶋敏明
砕石骨材(クラッシャラン:C−40及びC−100)にクラッシャラン鉄鋼スラグ(CS−40)をブレンドした骨材の取扱いについて(通知)
 本県では、再生資源の利用及び再資源化施設の活用を図ることを目的とした「再生資源の利用に関する実施要領」及び「建設副産物から生産した再生材の使用に関する仕様書」を定め運用しているところであり、工事目的物に要求される品質等を考慮したうえで、原則として再生骨材を利用することとなっております。
 近年、中毛地区及び北毛地区において砕石骨材(クラッシャラン:C−40及びC−100)に電気炉クラッシャラン鉄鋼スラグ(CS−40)をブレンドした骨材が流通しており、国、県、市町村が発注する公共工事での使用実績も多数あるとの報告を受けております。鉄鋼スラグの使用も再生資源の有効活用に繋がることから、下記のとおり取扱いを定めます。
 なお、土木事務所におかれましては、管内市町村への参考送付をあわせてお願いします。
       記
1.砕石骨材(クラッシャラン)にクラッシャラン鉄鋼スラグをブレンドした骨材は、積算基準(地区単価)、出来高管理基準、品質管理基準を再生骨材と原則同様に取扱う。
@構造物の基礎工及び裏込材:C−100とCS−40のブレンドした骨材はRC−100と同様に取扱う。
A車道用下層路盤工:C−40とCS−40のブレンドした骨材はRC−40と同様に取扱う。
B当初設計では構造物の基礎工及び裏込材(RC−100)、車道用下層路盤工(RC−40)で積算し、工事請負業者が実施工でブレンド材を使用した場合にも変更設計の対象としない。
2.CS−40がブレンドされていることから、ブレンドされる前のCS−40について下記の膨張性試験結果@を提出させる。(鉄鋼メーカーの試験成績表での代用も可とする。)
@品質管理基準及び規格値(ブレンドされる前のCS−40、使用1ケ月以内)
 下層路盤工:鉄鋼スラグの水浸(蒸気)膨張性試験1.5%以下
     (道路用スラグの呈色判定試験は電気炉スラグの場合は必要無し)
また、土壌汚染対策法における鉄鋼スラグに残留のおそれのある5品目についてブレンドした後の下記のA溶出・含有試験結果を提出させる。(骨材プラントの試験成績表での代用も可とする。)
A5品目の溶出・含有試験結果(ブレンドした後、使用1年以内)
5品目成分名/土壌環境基準値【溶出量(mg/|)注1・含有量(mg/kg)注2】
六価クロム化合物  /  ≦0.05 ・≦250
セレン及びその化合物/  ≦0.01 ・≦150
鉛及びその化合物  /  ≦0.01 ・≦150
ふっ素及びその化合物/  ≦0.8  ・≦4,000
ほう素及びその化合物/  ≦1 ・≦4,000
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※参考資料:建設副産物から生産した再生材の使用に関する仕様書 (抜粋)
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http://www.dobokunews.pref.gunma.jp/cgi-bin/cbdb/db.exe?page=DBRecord&did=420&qid=1424&vid=472&rid=22&Head=62&hid=1529&sid=1371&rev=&ssid=2-369-2524-g103

第 1 条 目的
この仕様書は群馬県県土整備部が使用する再生材(再生骨材、再生加熱アスファルト混合物)に 関する取扱い基準を定めることにより、建設副産物の適正処理ならびに省資源化を図り、もって公 共事業の円滑な推進に寄与することを目的とする。
第 2 条 用語の定義
用語の意義は次の当該各号に定めるところによる。
(1)建設副産物 建設工事に伴い生じたセメントコンクリート塊及びアスファルトコンクリート塊等をいう
(2)再生材 建設副産物を再利用する目的をもって加工生産した再生骨材、再生加熱アスファルト混合物をいう
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