2017/4/18  22:09

東邦亜鉛安中製錬所で4月8日に開催された第26回工場視察会で分かった驚くべき新事実  東邦亜鉛カドミウム公害問題

■今年も恒例の東邦亜鉛安中製錬所の視察会が4月8日(土)午前9時半から正午にかけて実施されたので、昨年に引き続き当会も参加しました。
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毎年4月上旬に開催される工場視察会。悲惨な安中公害を語り継ぐためにも重要なイベントだ。
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4月2日(日)の道普請の時はまだ蕾だった桜がほぼ満開に。


<第26回東邦亜鉛安中製錬所視察会>
日時:2017年4月8日(土)09:30−
参加者(敬称略)
 東邦亜鉛:中島正宏、井出茂、秋山武郎、乙葉俊夫、吉村正晴、眞田淡史、石井光
 弁護団:4名(弁護士)
 緑の大地を守る会:約22名(高橋由信、櫻井ひろ江、金井久男ら3市議含む)。

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会社側の紹介と挨拶。

会社司会:皆さま、おはようございます。(場内一同:おはようございます)お足元の悪い中お集まりいただきまして、ありがとうございます。環境管理室を担当しております中島と申します。本日、工場視察会におきまして、会社側の司会を担当させていただきます。よろしくお願いをいたします。それではまず、会社側の出席メンバーのご紹介をさせていただきます。まず、本社からですが、総務本部長の乙葉取締役でございます。

会社取締役:乙葉でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

会社司会:隣が、総務部の吉村部長でございます。

会社総務部長:吉村でございます。よろしくお願いいたします。

会社司会:そして当社の顧問弁護士でございます眞田弁護士でございます。

会社弁護士:ああ、どうも。

会社司会:その次に本社環境管理部の石井部長でございます。

会社環境管理部長:石井でございます。よろしくお願いします。

会社司会:続きまして、安中製錬所のメンバーでございますが、所を代表します秋山常務執行役員・所長でございます。

会社所長:よろしくお願いいたします。

会社司会:次に事務部長の井出でございます。

会社事務部長:井出です、よろしくお願いいたします。

会社司会:それと私、環境を担当しています中島です。本日7名で会社側のメンバー、対応させていただきますので、どうぞよろしくお願いをいたします。では続きまして、朝の代表挨拶を頂戴したいと思います。安中緑の大地を守る会会長、藤巻千浪様、よろしくお願いをいたします。

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守る会会長:紹介をいただきました、私、藤巻千浪でございます。今日はよろしくお願いします。今日の視察会に際しまして、弁護士の先生方、市の議員の皆さん方、また代表の皆さん、ご苦労さま。また、会社の皆さん、ご苦労さま。議会の真っ最中、忙しい最中にも議員さんには来ていただきありがとうございました。今回の視察会は、雨に打たれているけれども、まあ、有益に過ごしていただきたいと思います。私は、はあもう、年をとったから、文章が下手だから、上手には言えないんだけれども、益々皆様のご繁栄をご祈念いたしまして、私の簡単な初めの挨拶とさせていただきたいと思います。大変ありがとうございました。お世話になります。

会社司会:ありがとうございました。続きまして、会社を代表しまして所長の秋山よりご挨拶を申し上げます。

会社所長:皆さん、おはようございます。所長の秋山でございます。視察会に当たり、ちょっとご挨拶を申し上げさせてもらいます。この視察会は、平成4年から始まりまして、安中緑の大地を守る会と東邦亜鉛が協議会、それと視察会を通し、皆様との信頼関係の維持の拡大、公害防止に関する相互理解などを目的にして、今回で26年目を迎えております。長きに亘り大変ありがとうございます。さて、会社の操業においては大変順調に推移をしております。昨年で、大きい部分で変わったのは収支面でございまして、当社の亜鉛価格の大幅な上昇により、大きく改善をされております。オーストラリアの鉱山も昨年、負担を軽く致しまして、これにより収益をあげることができるようになっております。一方、会社の環境面についても順調でございまして、関連する法規制を問題なく遵守しております。今回の視察会を基礎に、これまで同様、皆様がたのご指導ご協力を頂きますようお願いいたしまして、簡単ではございますけれども、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

会社司会:続きまして、本日の視察会の日程につきまして、事務部長の井出より説明をさせていただきます。

会社事務部長:事務部の井出でございます。よろしくお願いをしたいと思います。例年と同じくですね、製錬所内の製造工程、それから公害防止施設を中心に本日もご案内をさせていただきたいと思っております。昨年大きな天災もなく操業も順調でございますので、例年と比べて大きな変化はないようですが、安定した状態を視察いただければありがたいと思っています。一応今年もマイクロバスを、2台用意をさせていただきました。お手元のコースを見ていただくと分かりますが、健脚コースと、楽々コースということで2班に分かれております。1班の健脚コースについては、視察場所ごとにバスを降りてからのご案内ということになりますので、この班のかたについてはヘルメットの着装をお願いしたいと思っております。案内は製造部の森田のほうから行います。よろしくお願いいたします。楽々コースの2班については、バスの中からの視察という形になります。バスから降りることはしませんので、乗り降りが大変な方については、というふうに思っております。案内は、私、井出が担当させていただきます。注意事項として、毎年お願いしていることでございますが、場内での写真撮影は原則禁止ということで、よろしくお願いしたいと、ご協力をいただければというふうに思っております。それから1班の健脚コースのかたについては、バスを降りて場内、工場内を歩いていただくわけでございますが、安全確保を最優先に、特にちょっと今日は雨で道路が濡れたりしておりますので、乗り降りの際に注意をしていただきたいということと、あと、設備や製品に手を触れないで、ということを、お願いをしたいというふうに思っております。一応コースの方は見ていただければ、あとはバスの中でご案内しながら、案内させていただきますので、これから視察会のほうに入らせていただきたいというふうに思います。一応、雨の方が酷ければ、ちょっと、集合写真はですね、やめようと思ったけれども、雨さえ降らなければ、ちょっと下りていただいて、集合写真を撮ってからバスで行かせていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。それでは移動の方お願いいたします。

会社司会:それでは、工場視察に出発したいと思います。(雨)大丈夫そう? そうしましたらですね、大丈夫そうなので、出発前の玄関のところで記念撮影をさせていただきたいというふうに思います。トイレ、大丈夫ですかね。もし、トイレを使い方がいれば、済ませていただいて、玄関のフロアへ移動いただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。

 霧雨のぱらつく中、玄関前の広場の桜の並木の脇で、安中製錬所をバックに恒例の記念写真を撮影しました。

 その後、2台のマイクロバスに分乗して、事務棟を出発し、正門から製錬所内に入りました。

会社案内担当:あらためまして、おはようございます。本日この1班のバスの担当をさせていただきます、製造部の森田と申します。どうぞよろしくお願いいたします。(車内から:よろしくお願いします)
まずここからですね、例年同じように参りますが、一番山の上の方に、これからご案内させていただきますので、よろしくお願いいたします。
安中製錬所につきましてですね、ご承知のとおり東邦亜鉛の中では、亜鉛の製品をここで主に作っておりまして、今年度は、今年の生産量につきましては、年間約10万トンの生産量で考えております。最大のキャパシティは12万トンのキャパシティでございますが、いろいろ諸事情等もありまして10万トンということで、今年はそういう生産計画をしております。
安中製錬所では主に亜鉛の製品と申しますか、亜鉛の地金、そして亜鉛の合金、また、亜鉛の鉱石中にいろいろ入っております希少金属の回収などもして、その製造をしております。それにつきましては、各工程のなかでまたお話をさせていただければというふうに思います。
今日は生憎雨でございますので、1班の健脚コースでございますが、乗り降りがございますので、階段等を上ったり下りたりするところもございます。滑り易いので、どうぞ足元を注意しながら、皆さん、安全で歩行等をしていただければと思います。よろしくお願いいたします。
この安中製錬所はですね、一番下の総合事務所があったところからですね。これから上がるところの、イチイ広場というところまで上がりますが、そこまで大体標高で言いますと80メートルございまして、以前からですね、ここに鉱石でも出ているのではないかというお話をよくされるのですが、ここはですね、その当時いいポンプ等がございませんでしたので、この斜面を利用して、いろいろとモノは高い所から低い所に流れますので、そういうことで、ですね、この斜面を利用したと、いうことでございます。今年で、昭和12年に操業をさせていただくようになりましてから、80年ということで、今年がちょうど創立80周年ということでございます。

 急斜面の道路をマイクロバスがエンジン音も高く鳴り響かせて、左右にカーブしながら上がっていく時に、道路沿いの上方向に真新しいベルトコンベアが左下から左上に連なっているのが見えました。50mごとにブルーの支柱が建っており、かなりの投資額です。このベルトコンベアがロータリーキルンの排出部分まで繋がっており、新しくできたスラグ置き場にキルンから排出されたスラグ(東邦亜鉛ではクリンカー原料だとして、「K砕(ケーさい)」というブランド名を付けて呼んでいる)を連続的に運搬できるようにしてあります。

会社環境担当:(マイクロバスの運転手に)精鉱鉱舎のところを左へお願いします。このまま上っていただいて、そこに入るとことに(バスの)頭を突っ込んでいただきます。

会社案内担当:えー、こちら向かって左手に見えますところが最終処分場でございます。ここにつきましては、平成23年の4月に、ここを申請したいということで、1年後の24年の6月に許可をいただきまして、それから工事を始めています。25年の1月より一応使用可能ということになりますんですが、ご覧のとおりまだ使っておりません。出て来る廃棄物につきましては、(ここ以外で)すべて処理をしてしまうということで、現在もここは使用しておりません。ここは一応この下に防水シートが敷いてありまして、そこで集水される水につきましては、(工場の一番低いところにある)排水処理の工程に流して処理をしておるということで、現在このような状況で維持しております。はい。

 最終処分場では、参加者をマイクロバスから下ろすことなく、バスを方向転換させました。その際、傍らにあった最終処分場の標識を見ると、いくつも白ペンキで消した跡がありましたが、対象の廃棄物として「廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、コンクリートくず、陶器くず、がれき」と書いてありました。東邦亜鉛は当初、アスベストも対象の廃棄物に入れるはずでしたが、当会が群馬県と同社に抗議をしたところ、東邦亜鉛側が渋々アスベストを引っ込めたという経緯があります。また、群馬県も東邦亜鉛に「アスベストも対象品目として入れておいたらどうか」と勧めた経緯もありました。官業癒着の様子がうかがえるエピソードです。

 貯鉱舎を左手に見ながら少し下ると、排ガス処理施設があり、ここではバスを降車して視察しました。

会社案内担当:そうしましたら、ここで一旦下りていただきたいと思います。

 この現場はモーターやファンの唸り音などがやかましい場所です。

会社案内担当:それでは、説明させていただきます。ここにあります設備はロータリーキルンの排煙脱硫工程装置でございます。ロータリーキルンと申しますと、亜鉛の鉱石をまず酸化鉱にして焙焼します。それを発生します副生品の硫酸で溶解したところ、それの溶け残りがまだ多少亜鉛を含んでおります。大体亜鉛の比で5パーセントを切るくらいですが、それをまたロータリーキルンということで、この下に45mくらいの、径が大体3mくらいの、まあドラム缶を横にしたようなロータリーキルンがございまして、それが一番高温の部分で1300〜1350度の温度に上げまして、亜鉛を揮発するということでございます。で、その揮発したのが、一応、ガスが高温ですので、ガスクーラーというところで温度を落としまして、さらにはバグフィルターというところで酸化亜鉛が飛んでおりますので、それを全部吸引して、濾過をしております。それからそういうダストを全部取りまして、今度は排ガス処理をすると、いうことでございます。で、除塵後のキルンの排ガスが、このラインからですね。で、この1番目、これが亜鉛華TCAと申しまして、いわゆる乱流の霧接触でですね、ガスが下から入りまして、上から亜鉛華といいまして、要は乳液ですね、乳液をこう落としまして、それを接触させまして、ガスのアルカリ性だということで、酸性で中和させることについて、この塔がございます。それがちょうどここにあります。これから、亜鉛華TCAを通りまして、次はさらに苛性(ソーダ)でですね、また中和処理をしております。それがあそこの苛性TCA。ここも同様な霧接触が起きまして、最後には水できれいにガスを洗浄しております。これでガスのSS分を除いて、酸性度を下げて、水できれいに洗って、それからここの大気放出塔ということでございます。常時ですね、この亜鉛華の入り口のところでは大体2000ppmが、ここではさらに下がって20ppmのSO2という流れで来ております。まあこのあたりの、特に亜鉛華の吸収したやつは、さらにここで、排ガス等から溶解をして、最終的には造液工程のところでまた亜鉛の原料としてですね、回収をしております。はい。以上でございます。

当会:ロータリーキルンに入れる時の、亜鉛のパーセントは10パーセントとおっしゃいましたが?

会社案内担当:いや、もうちょっとありますけど。今は低くて、ちょっと低すぎるくらいなんですけど、16パーセントくらいです。

当会:すいません。ここだけ写真とってもいいでしょうか?記憶ができないので。これ別にノウハウではないでしょう?

会社案内担当:別に撮ってもかまわないでしょ?

会社司会:いえいえ、場内撮影は原則禁止ということでやらさせていただいておりますんで。

当会:いえいえ、開かれた工場でやりましょう。いや、この辺が頭に入らないのでね。スケッチしたいくらいだ。

会社案内担当:じゃあすいません、次の場所へ移動します。

 車は旧スラグ置き場を迂回する形で下っていき、スラグ運搬用コンベア設備を頭上に見ながら、進みました。旧スラグ置き場は空っぽです。

会社案内担当:先ほど言いましたロータリーキルンの側から亜鉛を取って、最終的には鉄が濃縮します。クリンカーと申します。鉄滓ですね。そこの出荷場のところに新しく新設したところを皆さんに見ていただくために、そちらの方に移動させていただきます。よろしくお願いします。

 旧坂を下り降りると新電解工場の東端の広場につきました。

会社案内担当:それではここで降りていただければと思います。

 下りてみると、スラグ置き場から随分離れた進入道路の入口に、バリケードの通行止めがおいてありました。50mほど先に見えるスラグ置き場のコンクリート舗装された床面には水が溜まっている様子が見えました。また、真ん中に変電所の古い建物がそのまま残されています。

会社案内担当:よろしいでしょうか。こちらがですね、新たに設置させていただきましたクリンカーの出荷場でございます。平米数では1万2000uということで、ご覧のとおり、いろいろ仕分けをしてございます。一応ですね、出荷に向けて、向け先によって、あのように仕分けをしておると、いうことでございます。で、どのようなところに出荷しているかと申しますと、ひとつは鉄滓として鉄の原料として使用いただける、鉄関係、鉄鋼メーカーさんなんかの原料がひとつ。で、もう一つはですね、今、機械がこう回っておりますが、あの辺のところに磁石で磁選をしております。で、鉄品位の高い方はさきほど言いました鉄鋼メーカー。鉄の品位の低い方は、実はキルンの操業では、還元材としてコークスをたくさん入れております。そのコークスを入れる・・・コークスを今度、原料として、セメントメーカーさんがこれを受け取っていただいております。まあ、そういうことで、それぞれの向け先に向けまして、場所の手狭なところを広くこういうふうに分割してですね、お客さまのほうに引き取っていただけると、いうような形をですね、今回取らさせていただいております。で、この青い、このベルトコンベアが旧の手狭なクリンカー置き場から、この一本ずつが全部で2本、一本が200mで、400mのラインを作りまして、こちらまで運んできて、ここから出荷をしていると。で、フェンスは高さが4mございます。さらにはその上にですね、鉄柵の塀を2m足し込んでおります。で、外部との遮断をしてと、いうことで、またあの、現在のところにおいておるのが、大体今バランスしておるところでございまして、奥にはまだずっとあるんですけれども、奥の方は一切使っておりません。えー、まあそういう形で、この設備を使っているということでございます。

当会:なんでこんな広いのが必要だとお考えになったのですか?

会社案内担当:あのですね。まあ、基本的にはここを広げるということで、まあ、ここにどんどん溜めていくという・・・

当会:わけではなくて?

会社案内担当:わけじゃあなくて、

当会:新しい設備をどんどん増設できるような余地ということね?

会社案内担当:いや、そういうことでもないんですけれど、例えば新設の設備を作るということになりますとですね、これは許認可の問題とか、いろいろまた、地域住民の皆様にもご相談しなくちゃいけない手続きがございますので、ここに何か作るというのは一切考えておりません。

当会:今、いくつ仕分けのヤードというか、仕分けのあれ・・・3つくらいですか?

会社案内担当:今ですね、こっちに4つと、こっちに、えーと今3つですか、(全部で)7つですかね。

当会:はーん。

参加者A:鉄が一番成分比としては多いんでしょうけれども、それ以外の金属の成分比はどれぐらいですか?

会社案内担当:そうですね、鉄が大体40から上、ございまして、亜鉛が3パーセントくらいございます。あとは酸化物でございますので酸素がくっ付いておりますので、その比になってくるんですけれど、あとはもう微量金属ということでありますけど、そういうところは受け入れ先の方とちゃんと契約してですね、確認をしながら出させていただいております。

参加者A:それの排水系統というのはどうなっていますか?

会社案内担当:ここは基本的に水は使いませが、あのう道路のところには常時、あのう、なんというか、持ち込んで外に出ないようにとか、発塵がございますので、今もこういうふうにシャワーを掛けながら発塵を防止して、それは全部集水するようになっておりまして、で、水がどんどんと濃くなってまいりましたら、これは排水処理の方に流すと、いう系統になります。ここでは何か、水処理の何かをしているというわけでは一切ございません。

当会:雨水はどういうふうに?あのふつうの、あそこの最終の集水池に集めるんですか?

会社案内担当者:もちろんそうです。ええ。そういうルートになっております。

参加者A:溜まったら排水をするということですけれど、pH調整等は、そういうのはどうしていますか? 

会社案内担当者:そうですね、pHが上がるということはほぼないですね。

参加者A:ないですか。

当会:クリンカーを作るときに、石灰とかね、あるいはクリンカーの融点を下げるために蛍石とか、そういうものはお使いになっています?

会社案内担当:蛍石は一切使いません。

当会:じゃあフッ素は入っていない?

会社案内担当:はい。

当会:ゼロ?

会社案内担当:ええ。ありません。

当会:あと微量金属で取り切れないやつで亜鉛が3パーセントとおっしゃいましたけれども、当然ながら、ヒ素とかですね、鉛、水銀類も若干は残るわけですね?

会社案内担当:そうですね。そこのところは・・・。

当会:検出限界でどうなるかわかりませんけれども、その辺のコントロールはきちんとやられていますか?

会社案内担当:それはでうね、一応あのう、キルンの操業のなかでですね、やっぱし考えておりまして。そういう対応で、やはりここは、製品の置き場でございますので、お客さんのところに出るような形をとっておかないといけないんです。

当会:今100パーセント製品としてお出しになっているわけ?

会社案内担当:そうですね、あのう、今は出ています。

当会:今はね、まあ、あとでこの辺は詳しくお聞きします。

会社案内担当:これからどんどんまた環境のあれが変わりますとですね、それは我々は行政とともに、指導のなかでやっていく必要があると、それも考えております。

当会:後で詳しく聞かせてください。

会社案内担当:じゃあ、次に新電解(工場)のほうへ。

 それからすぐわきの新電解工場に向かって徒歩で移動しました。この辺の敷地が全部かさ上げになっているのは鉱滓を捨てた跡地となっています。新電解工場はその上に立っています。だから周辺の地形からものすごく地盤が上がっているのです。視察会の参加者らは、新電解工場に入る階段のタラップを上り2階の電解槽のデッキに上りました。大容量の電流を通電しているためか、ブーンというハム音があたりに満ちています。

会社案内担当:それでは説明させていただきます。こちらが新しくできた新電解工場でございます。平成23年に出来上がりまして、現在に至っております。こちら左右ございますが、系列としましてはこれが2系列でございます。で、2系列の中にこの1槽ずつ槽がありますが、全部で1系列に72槽ございます。で72槽の中に、プラス極とマイナス極がございまして、マイナス極のアルミ板が全部で108枚、ここに入っております。で、剥離するときは、この左側の後ろにございます。これが極板を自動に搬送しますので、引揚機でございます。これがずっと自動で順番に取ってまいります。それで半分の54枚を取ってですね、一気にここで剥離をして、アルミ板に電着しました亜鉛のほう、カソード板と我々申し上げておりますが、そのカソード板を電解採取をしております、ということでございます。えー、ここの環境としましては、常に集塵をしてですね。それを今度、また、亜鉛電解は電気をかけますと温度が上がりますので、その温度を冷やすためにその集塵の風を冷却に使って、温度をキープしながら電解できる条件を整えてやっています。だいたいここで、年間で6万トンくらいの生産量を。実際にここに常時、オペレータをしているのは2人です。大型の機械は全部自動で動きまして、それを剥離したやつを管理し監視するということで業務を進めてございます。で、順番には向こうに電解槽がございまして、まず水洗をしまして、その後ろ側にございますのが、剥離機でございまして、そこでカソードと剥離した極板をまた、そのすぐ前にございますが、これはアルミ板をもう一度きれいに電着させるためにブラッシングをしてですね、それから電着に入るという繰り返しでずっとやっています。じゃあ、次に参りますのでよろしくお願いします。

当会:6万トンは定格設計能力ですね?

会社案内担当:そうですね。

当会:実際には、今おっしゃったように12万トン?

会社案内担当:ここはフルに使っている。

当会:なるほど、古いほう(電解工場)の操業を減らしているわけね。効率を落としたくないからね。

 今度はそこから車で新電解工場と銀滓置き場の間の道路を移動し、今度は製品を鋳造している溶解工場に向かいました。最初には、溶解炉工程にあるバグフィルターの視察です。

会社案内担当:それでは説明させていただきます。まずあのう、さきほどご覧いただいた電解工場でのカソード、電着しましたカソードをこちらまでコンベアで運んできまして、溶解をしながら、主に、鉄鋼メーカーさん向けに亜鉛のいろいろな形状を鋳込でいます。そういうところで、やはり乾式でございますので、排ガスが発生します。そういう灰をまず検知します。こちらで出ておりますのが検知器、デテクターと申します。これはここにございます装置で、容器がございまして、それぞれが、バグフィルターで集塵をして、そういうダストを回収いたしておるところでございます。で、この煙道でですね、少し、こういう煙道がございますとですね、警報音が出るということで、常時監視しておると言うことでございます。ちょっと簡単な機械がありますので、ちょっと実演をしたいと思います。これを見てください。(担当者のかたが、灰に見立てた砂を容器に入れると、光を遮断して、センサーが感知して警報音のピーピーと言受けたためしい音が鳴りました)

 このシステムの欠点は、穴が開いて実際に重金属を含む粉塵が外に飛び出していてからようやく感知するという原理です。穴が開いた時点で、検知するのがベストですが、そうにはなっていません。

会社案内担当:それでは引き続きまして鋳造工程へ参ります。

 この辺りは騒音が酷く、参加者の間から、「こんなところで働いていたら難聴になってしまうのではないか」と声が出るほどだった。

会社案内担当:まずはここがですね、亜鉛のジャンボインゴットでございます。亜鉛の鋳造としてアルミとかほかの金属、各社さんそれぞれ合金成分がありまして、その指定によってこれを鋳込んでおります。目の前に見えております細長いインゴットはですね、あれで大体1トンございます。それで、鋳込みのケースがいろいろ色分けされたものが、各社さん向けの金型が違う選別でございまして、この鋳造工程では、大体ここだけで120の、代表して、いろいろな形を作っています。金型と合金成分が違いますので120くらいの対応を常に注文ごとに切り替えて製造しております。もっと細かな20キロくらいのスラブもあります。これはこの後ご案内させていただきますが、そういうのも入れますと、大体200くらいの仕分けをしながら、最終的にこういう亜鉛の製品、亜鉛の合金をいろいろ製造しているということでございます。
で、あそこの多分高い吸引装置がございますが、あの下に親炉がございまして、カソード亜鉛を溶かす溶解炉がございます。そこから溶けた溶融亜鉛が、手前のところにちょっと中段が見えますがあそこに3基調合炉と申しまして、炉がございます。そこにまず元湯を流しまして、で、その後アルミを入れたりマグネシウムを入れたりしながら、合金の調整をしています。そこで失敗をやりますと製品が(企画から)外れてしまうということになり、非常に重要な個所ではございますが、要するに上からカソードが来まして、それを溶解して次に調合して最終的に金型で鋳ると、いうような形でここの工場のレイアウトはなってございます。続きまして、隣に行きます。

当会:微量元素を入れるときに、誘導炉だからかき混ぜているうちに均質に溶解するんですか?時間がかかりかかるとちがいます?

会社案内担当:そうですね。熱の温度とかですね、バランスがあるんですね。

当会:偏析しないようにしているんですね。

会社案内担当:こちらがですね、亜鉛の粉を作っているところでございます。方法としてはアトマイズ法と申しまして、亜鉛の溶湯をポトポトと垂らしまして、そこを高圧のコンプレッサーで吹き飛ばして、細かくチリと申しますか、そういう感じで細かい粉を作っています。ほとんどが、製錬の自消用で、工程内で使う亜鉛でございます。この左にございますが、これは工程内で使います亜鉛粉末を作っていますが、一部、お客さんでこの粉がほしいというところにはですね、篩分けをして出荷させていただいておるということでございます。

当会:これなに、自社用?

会社案内担当:自社用にも使っています。

当会:タイヤにも入れるんと違います?

会社案内担当:タイヤにも入れるのも出しておりますし。

当会:今おっしゃったのは自分のところにも何か使うんですか?

会社案内担当:ええ、使います。化学反応をさせるときに使います。

当会:触媒みたいな感じで?

会社案内担当:はい。

 亜鉛の粉末は、これまでタイヤの中に入れてあり、ゴムの重合を強くするのに役立っていることを聞いてありました。

会社案内担当:ここからがですね、今度はあのう、一枚20キロのスラブの鋳造家庭です。こちらの鋳造工程は、先ほどのジャンボインゴットの鋳込みと異なり、こちらではこのうしろに金型が一連のなんというか、タイヤのようにつながっていまして、そこにどんどん移動しながら連続して鋳造しております。そこで、金型からロボット設備で取り出しております。

 ここは本当にやかましくて説明がよく聞き取れないほどでした。続いて浄水工程に移動しました。

会社案内担当:それではここで降りていただければと思います。

 なんども視察で見に来た場所ですが、相変わらず錆が目立っています。すぐ隣が硫酸工場だからでしょうか。すると当会の参加者の耳元で、会社側の司会をしている中島環境室長が、「大変たくさんの質問を書いていただいたんですが、工場視察会の(時間の)中では全部やり切れないので、時間の配分を図ってほしい」とささやきました。当会は「午後に別途打ち合わせたい。だが、既に質問項目としてメンバーにも配布しているので、さわりのところだけは質問したい」と回答しました。

会社案内案等:それでは浄水工程の説明をさせていただきます。まず浄水工程の配置図でございますが、1番から5番までございますが、5番はちょっと離れたところでございますが、いちおう浄水におけます抽出水、いわゆる雑排水ですね。工程内の液は全部工程内でずっと回しているんですが、たとえば道路とか床とかそういうところ洗浄したやつとか、そういう雑排水は全部この集水池に来ます。この集水池は全部で1万6000㎥ございましてそれぞれ各工場の系統で入れる場所を分けてございます。で、排水処理につきましては集水池からまず苛性ソーダで中和しまして、大体10〜11ぐらいまでのpHになりまして。そのときに水酸化物が出てきますので、それを自動フィルターで濾過する。特に沈殿物はですね。で、沈殿物を溶解しまして、これはまた亜鉛の原料として、一番上の溶解工程、電電系のほうに戻しております。
で、オーバーフローしたこの液は一旦沈殿池に参りますが、そこでさらに微量のSSが出てばならないということで、ここで砂ろ過機を通しております。で、砂ろ過機で、微量のSSも除去した中で、最終的に希硫酸で逆中和をしまして、河川の水と同じようなpH8ぐらいにして、これを最終的には延長放流で金ケ崎のところまでもっていって、碓氷川に放流させていただいておる、というふうな流れになっています。それで、このシックナー、この苛性ソーダのところもですね、沈降をしっかりさせるために人工の素材も使ってしっかり沈降させて、捕集して、それらはずべてまた系内に戻すということで行っております。

参加者A:苛性ソーダを入れ過ぎていることはないのでしょうか? もし、そうで、適量であれば、逆の形で希硫酸を入れなくても済むのではないのでしょうか?

会社広報担当:重金属の回収で、沈殿するpHのゾーンがあってそこにちゃんと合わせるように、どっちかと言うと、pH管理をしておりまして、pH管理を逸脱しないような苛性(ソーダ)の投入ということでやっている。苛性を一定量水量に対して入れるということではなくて、pHの検知器のほうできっちりと抑えている形になっております。最終的にこの逆中和をして、実態の排水に見合うものにしていくという形のことが我々そういう形でとっております。じゃあよろしいでしょうか? はい。足元、ちょっと危ないのでお気をつけてください。

 錆だらけのグレーチングの上を歩いて、錆びの浮いたステップの階段を下りて、バスに乗り最後の視察場所である硫酸工場に移動しました。

会社案内担当:少し車が移動するのでこちらのほうに来ていただければと思います。
どうぞこちらのほうに。えー、ここは硫酸工場でございまして、亜鉛の石ですね、硫化鉱でございまして、その硫化鉱を、このちょうど山の上のところで流動焙焼炉という焙焼炉で、だいたい940度くらいの温度で、よくボール球を下から風を吹かせて浮くようなおもちゃがございまして、それと同じような原理で吹き上げると。火種さえ入れれば硫化物が酸素とくっついて、燃えます。それで温度が上がらないように水のパイプを入れてそこで蒸気を回収すると、いう形でその蒸気はこの工場の中のいろいろな液の加温とか、そういう面で使うということで利用しておりますが、その際に、焼いたやつの硫化鉱が亜鉛精鉱、が亜鉛焼鉱になります。ZnSがZnO、酸素が付きまして、その酸素が付いたときに、それを硫酸で溶かすために、・・(硫酸に)溶けやすいものですから。それを回収するということで、この上のところにいろいろ、電気集塵機等で最終的には回収して、そのガスをさらに、冷却洗浄塔というものがありまして、それで冷やしてまたガスをきれいに洗う。そういうふうにきれいに洗ったガスを、SO2ガスですので冷却洗浄で洗ったガスがここにやってまいります。塩ビのパイプで、ずっとここの下までやってくるわけですが、そこに見られるのがミストコットレルと言いまして、湿式の電気集塵機でございます。水を含んだガスの中から水分とSS分、ガスの細かい粒子をさらに電気で除去する。この中で、だいたい99パーセントくらい除去しまして、この後乾燥塔と言いまして、その高い所にある一番左手前のところが乾燥塔でございます。その乾燥塔で、硫酸の濃い、濃硫酸をかけてやりますと、そのガスと硫酸を接触させることによって、どんどんと水分が硫酸のほうに吸われるということで、そういう原理で乾燥塔ということでございます。その後SO2ガスを、こうどんどんSO3にして、最終的にはH2SO4という硫酸にしますが、その時重要なのがこの転化器でございまして、この転化器でSO2に酸素を付けてやる。SO3にする薬剤があります。五酸化バナジウムというやつですでございますがそれをこの転化器の中に加えて反応させる。その反応させるときに、440度の温度が必要でございますで、それでこの熱交換器がたくさんございます。熱を440度に反応する熱をキープするために、この熱交換器が設置されています。で、それからは、硫酸にしていきますので吸収塔。先ほど言いました乾燥塔とよく似ていますが、濃い硫酸のところに、まず水を加えて、調湿塔というところで水を加えたりしながら硫酸を作っていく。最終的に、排ガスのSO2ガスを最後まで下げなくてはいけないということで、まずここで減らして、もう一度この奥に同じようなミストコットレルがございます。ここでまた99(パーセント)の集塵をして最初、焙焼炉からだいたい出てくるSO2がだいたい7パーセントくらいございます。それが硫酸に作られて、まあこのあたり、2000ppmくらいになりますが、最終的には20ppmくらいまで下げるということで、一応大気放出に問題がない形でですね。そこにグレーと言うか黄土色の煙突がございますが、あれが最終の排気塔ということになっています。以上、硫酸工場については焙焼炉から経由しまして、こういう形の設備でございます。以上でございます。では、バスにお乗りください。

参加者:ところで硫酸はどこに持っていくのですか?

会社案内担当:一番近いところは、そこのP&Gということで、(硫酸を)洗剤(の製造)に使うんですね。

当会:今は、あまり引きとってくれないのでは?

会社案内担当:もともとそんなにたくさん作っているわけではないので、なんとか近くにP&Gさんがあるので助かっています。

当会:あと硫酸石膏などいろいろ(硫酸の商品利用について)お考えになっておられたようで、結局その後どうなったのかなあ、と心配しているんです。

会社案内担当:一応は出ているんです、今。バランスはしているんです。

 視察会関係者一同を載せたマイクロバスは、工場の正門を出て、事務棟に戻りました。事務棟の2階の大会議室において、しばし小休止してから、11時になって恒例の意見交換会が開催されました。

会社司会:御視察たいへんご苦労様でございました。スケジュールでは、視察が終わった後10分間休憩ということになっているのですが、皆さんお揃いのようなのですので、この後、このまま意見情報交換会ということで、そちらに移らせてもらいたいというふうに思います。意見情報交換会で会社側の司会を引き続きさせていただきます中島でございます。よろしくお願いをいたします。それではですね、平成28年度の経過と、29年度の設備計画等につきまして、所長の秋山よりご報告をさせていただきます。

会社所長:工場視察大変ご苦労様でございました。それでは早速ですが、私のほうから製錬所の28年度の近況と、29年度の設備改善計画を合わせてご報告させていただきます。28年度、環境面につきましては問題なく推移しております。一方操業面においても安定したものとなっております。実施した大型更新工事といたしまして、キルンの函体、シェルですね。この製作。同じくキルンの受けローラー、函体を受けるローラーですね。この製作。それから前工程のドライヤーの駆動部のギア、これも大きなギアですけれどもこの製作をしております。まあ、キルンに関するものが殆どであります。さらに見ていただきましたK滓の出荷場。これを建設いたしております。29年度につきましては引き続いて設備の老朽化に対応する工事として、まあ、大きなものとしましては焙焼、一番上の工程なんですけれども、これ前処理、鉱石の前処理工程ですね。焙焼炉の排熱ボイラーの水管更新工事。それから今説明しましたキルンの函体、この交換工事を実施いたします。さらにキルンの今度は駆動部ですね。この大きなギアを製作することになっております。まあ、大きな高額のものについて述べさせていただきましたけれども、今後とも、安中製錬所の設備を計画的に良いものにしていく所存でありますので、地元の皆様のご理解の程をよろしく御願い申し上げます。引き続きまして、懸案事項となっております畑地の土壌改良事業、それからコメの中のカドミウムにつきまして環境の井出よりご報告させていただきます。

会社司会:では続きましてですね、事務部長の井出のほうから懸案事項についてご報告をさせていただきます。

会社事務部長:それでは私のほうから今出た懸案事業、2点について報告をさせていただきます。
まず公(害)特(別)事業の関係でございますが、当社のほうは毎年行政の窓口であります群馬県の農業政策技術支援課、それから安中市の産業部の農林課と、定期的に情報交換を実施させてもらっていますけれど、28年度については5月と9月に実施をしております。議題の中心につきましては、野殿地区の委員会で、公特の事業で出る排土をですね、工場内で処理できないかという意見に基づいての対応でございました。工場内を視察していただいたんですけれども、場内に候補地がないことを、確認をしていただいております。このほかに、会社として把握している情報としては以下の3点でございます。一つは岩井地区については、原状回復工法で実施することを地区の委員会で決定したことをうかがっております。それから野殿地区のほうについては役員会と4回にわたる地権者との会議において区画整理工法を実施する上での意見集約と、いうことで計画図面の修正を行っていると、いうこと。それからあと、全体的には事業計画に基づき準備を進めています、とこういうことを伺っております。まあ、会社としても今後の推進委員会の協議を見据えた努力に期待を寄せながら、引き続き関心を持って注目をしていきたいというふうに思っております。
それからもう1点、28年度のコメのカドミウムの濃度調査の結果でございますが、ご案内のとおり23年度から作付けの基準が0.4ppmと、いうことで、また、さらに国の買取制度がなくなったということから、調査結果の動向が注目されたところでございますが、28年度も6年連続で問題ない、ということで報告を受けております。安中市のほうからも、毎年対象者に対して要検査を始めるということですが、結果もいずれも基準値を下回る内容だということで報告を受けております。また、高崎市のほうからも、農協が実施していた対象地の28年度の調査結果については0.1ppm以下ということで問題ないという報告を受けているところでございます。一応会社が把握している28年度の情報について報告をさせていただきました。

会社司会:そうしましたらですね、これ以降の進行につきましては、高坂先生にお願いをしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

弁護団長:皆様、ご苦労様でした。そうすれば今度は、大地を守る会のほうから、あるいは他の支援のかたのほうから、いろいろご質問なり、ご意見がありましたら、賜りたいと思います。いかがでしょうか? はい、どうぞ。

参加者A:市民の会のメンバーです。今回はじめて工場視察をさせていただいたんですが、一番最初にですね、場内の写真撮影の禁止という形で、撮影をさせてもらえなかったんですよね。今日説明された方は東邦亜鉛のみなさん、専門家でいらっしゃって、僕らは素人です。で、今日見せていただいたところで、一番最初のロータリーキルン(の排煙脱硫工程)のところ、そこから浄水の施設、それから最後の硫酸工場、こう図解があるんですね。でも僕らはあれをみてもすぐにはわからないんですよ。そしてそれが時代とともに変わっていく。そうすると僕ら、写真なりを撮らせていただいて、そして今こう変わっているんだと、じゃあここのところはどうなっているんだということで、やはり僕らも、きちっと情報を入手していないと論議が深まらないんですね。で、もう今は、情報開示、情報公開の時代だと思っているので、東邦亜鉛さんも、かつてはまあいろいろな形があったんですけれども、今は、公害先進企業、環境に非常に力を入れている企業としては、むしろ、そういったものをきちっと、僕らにもわかるように開示をされて、何も隠すことはないはずなので、その点のところは来年以降、写真撮影という点ではどうですか?要望なんですが。

弁護団長:はい、その点どうでしょうか。会社のほう?

会社側:・・・いちおうあのう、要望と言う事なので、承って勉強はさせていただこうと思っていますけれども・・・。

参加者A:ですから、僕らのほうには制約をしていただいて結構です。僕らが撮った写真はネット等には公開しないとか、第三者には配信をしない、閲覧をさせないということで。ほかでやはり、いろんな今まで公害を出された企業は、本来であれば今日のこういう場面にマスコミを同道させて、そしてマスコミの取材、逆にマスコミが東邦亜鉛という会社は、公害にこういう点に配慮しているよ、ということを、宣伝をしてもらえれば企業のプライオリティが上がるわけですから。そしてなおかつ、たとえば今ちょうど橋を渡ってきたけれども、碓氷川なり柳瀬川にやはり水を流している。そうしていると(市政をひらく安中)市民の会や(安中の緑の)大地の会のほかにも、安中市民等も例えば年に1回なり、この中に入れていただいて、そして東邦亜鉛は今こうやっているよ、という形で安中市民の方、もしくは群馬県民のかたに工場内を見ていただくと。そして企業としてこういうふうに取り組んでいるよと、いうことを宣伝をされたらさらにいいんではないかと思っているものですから、重ねてぜひ会社の幹部の方にお願いをいたします。

弁護団長:そうすると今の(提案)は、会社のほうでご検討していただくということでよいわけですか? よろしいですか?

会社側:・・・

参加者A:はい。

弁護団長:他には何かご質問はありますか?はい。

当会:小川です。すいません。いろいろ聞きたいことが山ほどあって、だけど例年限られた時間なんでまた別途工場側の技術担当者の皆さんにお聞きしている、あるいは営業担当者にはお聞きしているんですけれども、とりあえず今日、レジメと言いますか、今私が質問したい事項をそこに書きました。
1番は要するに、昨年どのくらい操業して、亜鉛を出して、その後の鉱滓スラグ、あといろいろ副産物が出るようですがそういうのを知りたいなと思って、HP見ても、出ていないですよね? これの安中精錬所のデータというものが。それを知りたいんですけれども、これはまた後でお願いします。
で、2番目なんですが、一番これがポイントなんですが、K滓、スラグというやつです。今回、去年突如として、前、私ども(子供のころ)通学路だったところが、いろいろな経緯でついにタテの坂のところの向こう側に1ヘクタールほどの、今日見せていただきましたけれどもね、遠くからね、K滓置場というのが作られました。そこに至る200mコンベアが2基。まあ立派な施設ができているわけですよね。これはやっぱりスラグと言う問題は、私はいろいろ市民活動をしていまして、某特殊鋼会社のスラグには非常に関心をもって、注視をしているわけですが、あちらは年間2万5000トンの鉄鋼スラグですね。東邦亜鉛さんは、その倍の5万数千トンを下回らない、いわゆる倍以上のスラグをお出しになっていると、いうことで、今回、あれだけ投資をした背景には製品、出荷置場という名称も今回の見学コースには付けられていますが、これですね。今日ご説明いただいた時にはいくつかセメント原料とかね、いくつか教えていただきましたが、非常に気になる情報も、私、入手したので。といいますのは、ですね、スラグの問題についてはご案内のように、昨年の12月に某特殊鋼のスラグについては前橋地検がまあ不起訴処分にしたと。あちらはフッ素とか六価クロムがだいぶ入っていて、それを環境基準の10倍の濃度でコントロールして、それを天然砕石と10倍に混ぜてフッ素に関しては80ppmを超えないと、いうことにコントロールしていた。実際にはコントロールしていないんですけれども、生スラグを捨てていたんですけれどもね。こういった事情があるので、おそらく東邦亜鉛さんの排出するスラグも、そうした新用途が開発された。だから、あのような投資をされたんではないかと思います。で、その場合ですね。向こうのほうはフッ素が入っているんですけれども、こちらは先ほどお聞きしたら、クリンカーの融点を下げるためにフッ素などは入れていませんという話だったので。しかしながら重金属はもともと亜鉛の関係する金属としてですね、昔からカドミウムというのは一番の元凶ですけれども。その他、ヒ素とか水銀とか鉛とか若干入っているわけなんでも、その辺を再利用されるときにどういうふうにされているか、私は非常に関心がありますので、これは午後にですね、かなり多分に技術的なところがあると思うんです。これは午後、しっかりとお聞きしたいと思います。皆様には別途いろいろな手段でお伝えしたいと思います。
それから3番目はですね、工場周辺の新たな土地取得状況。あのう、実際に私が偶然ですね、関東財務局に手続きをしたところ、3年ぐらい前に東邦亜鉛さんは、野殿の北浦のカクレのところを、面積はさほどではないのですが、前、社宅があったところをね。あそこを、いわゆる里道というか、公共用地を払い下げた、というデータが見つかりまして、だからあそこに塀をお作りになったんだなということが分かりました。ということはまあ、どんどん北浦のほうに拡張されているということで、受け止めております。で、私もあそこに桑畑、今は山になって栗林になっているんですけども、あの周辺でも、例の土地改良で、残土置き場で、とりあえず公共事業でできた残土を、どこか仮置きするスペースがないだろうか、ということでいろいろ調べました。そうしましたら、あのあたり、だいぶ安中運輸さんの名前で東邦亜鉛さんが買い占めをしているという話もききました。その辺、どの程度、公表していただけるかわかりませんけれども、土地改良の絡みもありまして、どの程度(土地を)お持ちになっていて、それを緩衝帯から外れるのかどうかわかりませんが、今の現状についてですね、お聞きしたいと思っています。それから、名義は安中運輸で、今言ったか・・・安中運輸で購入されているということで、それなぜ東邦亜鉛さんの名前でなくて、なぜ子会社の名義で購入されているのかということも、出来れば聞きたいところですね。
ということでまあ、3、4番はそういうことで国有地払下げの実態ということで申し上げました。
それから、5番目のね、騒音なんですけれど、実は私のブログのところに、中宿のかたから騒音について非常に言いたいことがあると。で、私のブログを見たら、「東邦亜鉛 安中 騒音」のキーワードで検索したら、ここにたどり着いたということで、中宿にお住まいの方は、こういうことを言っているんです。
「最近気になって仕方ないのですが、東邦亜鉛の騒音がひどくなっています。この頃365日24時間操業しているので、夜間から朝の時間帯に特に騒音がひどく喧しいです。何の音かわかりませんが、低周波騒音で非常に耳ざわりです。騒音ストレスになりそうなので工場側に防音対策を要求してください。工場のホームページでは『ソフトカーム事業』という防音製品を製造しているとのことですが、防音製品製造しているので有ればまずは、自社工場の防音を優先するように話をしていただけませんか。どうぞよろしくお願いします」
と言うコメントがありましたので、この場をお借りしてですね、申し上げておきたいと思います。騒音につきましては私も低周波の騒音がうるさいということで、3年ぐらい前かな、コメントを申し上げましたら、御社の副社長になられた方が、わざわざ畑まで来て、いや、あれは、新電解工場の排気ファンではなくて、むしろロータリーキルンのですね、送風するドラフトファンのほうの音じゃないか、ということをおっしゃったので、いずれにしても、音がするということは事実なので、なるべく低騒音用の、設計されたファンをですね、設備投資、更新をする際にはそういうふうなところも十分留意されて優先的に対策を取ってほしいというふうに思います。
それから、先ほど硫酸工場のところで、排ガス・・。最終的な処理をした後の硫酸、だからSOXの混じった排気が出るところで、20ppmで出すと言っているのですが、私は冬場、畑に出て作業をしているときに、(北風に乗って)臭いが出ます。で、この臭いが出た時にいつも携帯で電話をするんですよ。環境室にね。そうすると誰も出てこないのね。土日だから。これ、なんとかして留守電でも録音でもいいから、いちおうそういう連絡が付くような形。あるいはメールとかね。簡単にコンタクトできるような、そうすれば一応ISOの9000番とかね、そういったところに報告を挙げていただいて、そうすれば御社としてもああこういうクレームと言うか、事象ができたんだ、ということでレポートにまとめられるための一つの有益なデータになるのではないかと思います。これはぜひどういうふうにコンタクトを土日にしていいか、私の幼いころから慣らされた鼻、鼻覚によれば、確かにこれはSOXの、亜硫酸ガスの臭いなんですけれども、そこのニッポウ、日本鋪道のアスファルト工場のせいだというふうに、(御社では)今までおっしゃっているんですけれど、この辺はしっかりと電話のときに、今排気塔のセンサーで連続計測しているという話なんで、いや、今25ppmくらいになっているから、少し北風に乗って野殿のほうに行くかもしれないから、というふうなところで対策の一つになるのではないかと思います。
あと、先だって大雪が降った時に、潰れたやつは、今は直してますけれども、古い施設がやっぱりたくさんあって、皆さんはスクラップ・アンド・ビルドをしていないんですよね。古い、とくに焙焼炉の完全密封型ではない昔から黄色いガスが出たようなやつは今もってあります。で、そういうのを放置したまま、あそこに置いておくと、例えば一番心配なのは、地震が起きた時にね、崩れたりしてホコリが上がってですね、再度汚染物質がまき散らされるのではないかという、そういった心配もありますんで、これもですね、後ろ向きな投資だとお考えにならずに、積極的に対策を講じていただきたいと思います。
あと、余談になりますけれども、最近のご時世ですと、ニュースで見たんですけれども、東邦亜鉛さんの筆頭株主は日銀だという事なんですけれども、とくに経営上への影響があるのかどうか、もしお時間があったらお聞かせください。以上です。あの、詳しい話は午後お聞きしますから。

弁護団長:どうしますか。まあ、要望と言うのが、幅広く出ましたけれども、どうしても今日今のこの場で、回答してもらいたいこととかは何かありますか?たとえば、午後検討してあとで回答ということでいいんですか?

当会:「お時間がないから、こんなに(質問が)テンコ盛りだとね、できません」というふうに、さっき中島さんから、ちょっと時間的な有効な使い方で考えてほしいということを言われたんです。えーと、時間がいつまでか、わかりませんけれども、まずはほかの人にもしご意見があるんだったら言ってもらって、で、私が今質問したことは、先年もそうですけれども、いちおうあとで、きちんとお聞きした結果は、事務局のほうにもお伝えして、皆さんにも情報共有をしていただくという配慮はしたいと思います。特に、このスラグの問題については、私のまあライフワークの一つに今なっちゃったんですけれども、これがもし有価物でまわりに環境に問題なく本当に捌けるのであれば、これは御社にとっても福音になるわけですよね。ただ非常にこれは問題があってですね、例えば逆有償取引にならないかとかね。もともとこれ要らない物質を引き取ってもらうんでね、どうしてもね、運賃とか、裏で補助金を付けてですね、引き取ってもらってね、表面上はまあ少額のお金をもらうという体裁を整えながら実際には、ごみを押し付けると、捌いてもらうと、危ないやつは捌いてもらうと。それには裏でおカネが動くわけですけれども、そういったことがないようにお願いしたい。某特殊鋼のところはですね、それがあからさまに出ているんですけれども、なぜか知らんけれども、前橋地検は不起訴処分にしました。しかも嫌疑不十分なんですよね。もうびっくりしました。それはある意味では、東邦亜鉛さんにとっては、そういう判決も、ああ判断もね、福音になるのかもしれませんが、この時期にそういったK滓について、どういうふうに処理をされているのか、というところで、要はですね、某特殊鋼と同じような用途を開発されたのではないかと私は見ているわけです。この辺についてきちんと認識しておいておきたいんです。心配の要らないやつをちゃんと、リサイクル品として有価物としてさばけるんだというところの担保となる情報をね、今日お聞きしたいんです。申し訳ありません。専門的なことになったかもしれませんけれどもね。ほかの方にとってはですね。

弁護団長:それでは、ほかにご質問があれば、それを優先してお受けしたいと思いますが、守る会のほうからはなにか質問あり意見がありますか?

守る会参加者ら:・・・・

弁護団長:よろしいですか?

参加者A:じゃあ、いいですか?

弁護団長:はい。

参加者A:じゃあ、最終処分場について教えてください。まだ稼働していないということなんですが、あそこでは、こちらの、当工場から出る商品のみを処分する形なんですね?それで、私が見た限りではプレートで4つくらい、消してあったんですね。当初処分をするんだろうという品物がですね。その辺のところで、まあ、よもや外部から持ち込むという事ではないんだろうというふうに僕は思うんですが、その点が1点ですね。
そして、場所ですけれども、なんであんな高いところに処分場を作ったのか。まあ、工場内に敷地がないということなんですが、先ほど小川さんが言われたように、スクラップ・アンド・ビルドをすれば、できるだろうと。当然、あそこに(廃棄物を)積んだ時には浸透水なりが出てくるわけですから、それはpH調整なりをして川に排水をするわけでしょうから、そういう点ではあんな上に作って、さきほど一番高いところ80mというお話がありましたけれども、川までもっていったら、えらい長い距離を排水管なり排水設備を作らなくちゃならないわけですけれども、なぜあんな高い位置に作ったのか、という点がひとつ、私、今日見た中ではわかりませんでした。
それと、まだ稼働していないということなんですが、例の福島のほうで中間処理施設があるんですが、防水シート等でも破れているところがあるんですよね。そういった点では、あのところを遠くからしか見えなかったので、そういう形でその地下水に汚染水が流れ込むような形ではない処理にされるのではないかと思うんですが、できれば直ぐ傍までいって、あの構造をもう少し側面と底面を見せていただけるとありがたいなと。その3点です。

弁護団長:今の点はどうですか?

会社側:環境管理室の中島でございます。今のご質問の1点目は外部からの持ち込みということですが、今日ご覧いただいた一番上にございます最終処分場は、群馬県の設置許可をいただいてあそこに作ったものです。その設置許可の要件と言いますか、その中に、自己処理、自己処理施設ということで、安中製錬所以外のものは入れない、ということで許可をいただいたものでございます。ですので、当然安中製錬所から出る者以外は、あそこには入れない、こういうことになります。当然これを守っていくということでございます。それから、もう1点、高い場所にということなんですが、今日工場の中の全部は見てもらえなかったのですが、かなりの範囲を見ていただいたかと思うんですが、おっしゃるとおり、あそこにしか場所がないんです。だから、そうことになると思います。すいません。私が担当したのはあれを作った以降の話しか、ちょっと分からないんですが、想像するにあそこの場所しかなかったのかなと。もう一つは排水のことがあったと思うんですが、あそこには、一番下に遮水シートがあって、その上に集水管、水を集める集水管があって、その上に、今日見ていただいた土砂が最終土砂ですね、触接廃棄物が配管なり、もしくは防水シートに当たらないように、土砂が入れてあって、まあ使うとなればあそこの土砂の上に廃棄物を入れて、覆土をしながら使っていくという形になります。ですのて、とりあえずご安心をいただきたい。水については、当然工場内に降った雨水、もしくは製錬工程で使った汚水等に関しましては、まあ、濃度の低いものですね。こういうものについては今日見ていただいた排水処理工場にすべて集めて排水処理をしてますので、それらの水と一緒に排水処理をしていくということになります。ですからこちらも安心をしていただきたいということでございます。そうですね、遮水シートをということだったので今の回答でよろしいでしょうかね。

参加者A:じゃあもう一つ加えて。稼働したら耐用年数はどのくらいで見ておられるんですか?

会社側:当初、許可を取った時に、正確には覚えていないんですが、24年から44年と言うことで20年ということでいただいております。それは、でも、実績、要はあれを作るまでの実績で廃棄物がそれくらいあそこに埋められるのかなと。工場で足りるのかなというところで、算出をした年限でございます。ただ、現実的には今まったく使っていないということで、まあ、ちょっと読めないところがございます。はい。

参加者A:はい、わかりました。

弁護団長:他に何かご質問がありますか?それで小川さんのほうから出されたK滓について会社のほうで今答えられることがあればお答えしていただくし、いままだ、よろしければ質問を検討して小川さんに回答していただきたいと思いますどうですうか?

会社側:あの、細かいあれなんで、できれば後でいろいろご説明させていだければというふうに思います。

当会:そうですか、とりあえず1点だけ、問題になるところを申し上げます。私が調べたところ御社でK滓を、ある一カ所のところにね、納めているという形跡があるんですよ。で、どうもそこでですね、二次加工をしてね、ちょうどさきほど言った大同特殊鋼とね、おなじような感じで、土木資材として使っているケースがあるんですけれども、これはきちんと、なんというか公表されているんですか? あるいは役所には届けているんでしょうか? それとも、こそこそやっているんでしょうか? そこのところをとりあえず即答していただけるとありがたいですね。

会社側:・・・土木関係については、もうあのう、取り扱っていないというふうに聞いております。

当会:ああそうですか、わかりました。午後また詳しくお聞きします。私は取り扱っているというふうに調査結果を得ているんですけれどもね。

弁護団長:それはまた別途回答していただくということでよろしいでしょうか?

当会:はい、皆さんには後ほど情報共有化させていただきます。

弁護団長:他にはもう質問はないでしょうか?

参加者B:はい。

弁護団長:はい。

参加者B:3点ほどなんですけれども。K滓の出荷場というところに、以前建設された変電設備といいますか、そのままになっていますよね。あればどうしてそういう形になっているのか、まあ、以前のそういう設備ですとPCBとか、トランスのですね、PCB、そういったものが保管されているのか。まあ、こちら側にも変電設備で遊休というか停止中の設備がありましたけれども、ああいうものもそうだと思いますが、PCBの取り扱いですね。日本の大きな企業というか、みんな、なかなか処理が進まなくてですね、別途保管されているのが実情だと思うんですけれど、まあそういうのが、ちょっと違和感がありますよね。あそこに設備がそのまま残っているというが、それはどんな理由なのか? それからですね、排水ですけれども、ここの場内の排水はたぶん、いろいろしっかり集められていると思うんですけれども、(工場周辺の)直近の水について、たとえば、雨が降った時に、すぐ直近のですね、隣接するところのそういった排水については、どんな対策が為されているのか? 排水というのではないけれどもね、要するに、雨水というか、ここでいうと例えば、東西に隣接するところに山からこうに流れている雨水があると思うんですよね。その濃度というのは、まあ重金属の濃度が比較的高いのではないかと思われるんですけれども、そういったものに対する対策は何か講じているのか?
それから、先ほど、キルンの改修というのが出ましたけれども、これについて、今熱源がたぶん重油を使われているんじゃないかと思うんですけれども、まあ、環境と言うことで、ガスにしたり、いろいろありますけれども、その辺は検討はされていないんでしょうか? 私は以上3点、ちょっと質問です。

弁護団長:はい、会社側のほう、どうでしょうか?

会社側:ええ、すいません。環境の中島です。3点。K滓の出荷場のところの、たぶん、旧変電室のこと、真ん中にあるやつ、こちらの油の関係、あと所内の古いトランスの油の関係、PCBの関係ということがひとつ、ご質問だと思う。まず1つ目、トランス室のあそこの撤去というか、またあの残した理由ですね、ざっくり言ってしまうと、おカネがなかったということ。撤去には結構お金がかかるというのが、ひとつ。またそういうものがあることによって、見ていただいた通りまず西側から使い始めをしておりまして、西側から、なんというか、防音、防塵というか、それと防音というところで、そういうことであそこに残した。それも有りかなといことであそこに遺した、という経緯があります。PCBの処理についてはですね、2年前かな。北海道のほうに、この辺の関東については北海道でやることに決まっていまして、こちらに運搬をしていただいて、高濃度のPCBのトランス等については処理が終わってございます。あと、低濃度のPCBのトランス等についてはまだ残っております。こちらについては管理をしてまして、使用中のものに関してはこれから更新をして、廃棄物として管理をして処分、というふうな手順になると思います。こちらの処分の期限が決まっておりますので、それまでには処理をしたいというふうに考えております。えー、2点目、排水の関係で、雨水、これちょっと外部の雨水というご質問だったと思いますが、すいません、工場外の雨水については管理をしておりません。対策もとっておりません。

参加者B:これは行政とかがやるべきだというか、そういうふうにお考えでしょうか?

会社側:・・・ではないのかなあと。あのう、弊社の工場の中の一番外側には全部側溝がありますので、こちらの中に降った雨水、工場の敷地の中に降った雨水は設備に関係なく処理をしております。それから外というのはちょっと、我々の範疇ではないのかなと思います。それと廃熱利用の関係で、最後のご質問だと思いますが・・・

参加者B:というか、熱源をガス化とか、そういう検討をされているかどうかっていう話。

会社側:去年か一昨年のこの会のなかでも同じようなご質問があったかと思うんですが、弊社は重油を使っております。とくにガスへの切り替えという計画はございません。もうちょっと言いますと、焙焼炉というところ、今日ちょっと見に行けなかったんですけれど、こちらには排熱ボイラーと言うのがございまいて、ここでは排熱を回収して、基本的には工場内で使っている蒸気等はすべてまかなってございます。そういった排熱利用もしてはございますが、当初の質問の重油を切り替えるという面ではまったく計画を考えていないということでございます。

弁護団長:そうすれば、あのう、大変充実した質疑が為されたと思うんですけれども、引き続き会社のほうでは、検討していただくものは検討していただいて、整理等したあと回答していただくことにしたいと思います。そうしたら、今日の協議はこれで締めにしたいたいと思います。どうもご苦労様でした。

会社側:たいへんありがとうございました。そしたらですね、工場視察会終了にあたりまして、代表の挨拶を頂戴したいと思います。それでは、安中緑の大地を守る会の副会長でございます白石さん、お願いいたします。

守る会副会長:お世話になります。本日は第26回工場視察会ということで、開催いただきまして大変ありがとうございました。昨日と変わって随分長くなってしまったんですけれども、ちょうど桜も咲いて、ちょうどよかったのではないかと思います。また、今後は、より良き関係が保たれますようにご努力いただきたいと思います、本日は大変ありがとうございました。

会社司会:どうもありがとうございました。それではですね、私ども会社のほうから、会社の環境関係の責任者でもあります乙葉(おとは)取締役からご挨拶をさせていただきたいと思います。

会社取締役:本社総務の乙葉でございます、会社を代表してご挨拶をさせていただきます。日ごろから安中製錬所並びにその社員、家族ともども皆様に大変お世話になっておりまして、誠にありがとうございます。また本日はいろいろと貴重なご意見ご指摘を賜りまして、誠にありがとうございます。重ねて御礼を申し上げます。本日ですね、こういうようなかたちで、日ごろお世話になっております地元のかたがたにですね、私ども安中製錬所をご覧いただきまして、ま、忌憚のないご指摘ご意見を賜りまして、そういうような大変貴重な機会と考えておりますので、今後ともまたどうかよろしくお願いしたいと思っております。また、現在の弊社の状況について若干ご説明申し上げますと、弊社はこの安中製錬所を中心として展開しております亜鉛製錬事業、こちらのほうはですね、一昨年来亜鉛の価格が非常に低い水準になったということ等を中心として大変苦しい状況が続いておりましたが、まあ、亜鉛価格が若干上昇してきましてですね、少し一息ついているというふうな状況でございます。けれどもこの4月から始まったこの29年度新年度でございますけれども、原料不足からですね、原料鉱石が非常に高くなっている。それから、亜鉛製錬のコストの中で大きな割合を占めます電気代、電力代のほうも非常に高騰していると、いうことでございまして、なかなか厳しい環境というのは続いている、というふうに考えております。ただですね、弊社、この創業の地、安中においてですね、製錬業を続けていくべく、努力を続けております。この地でですね、この事業を続けて参りますには、地元の皆様がたの、要するに共存共栄というようなかたちで、ですね、事業を続けていかなければ、ですね、この事業の継続というのはあり得ないことでございますので、ぜひとも、今後皆様のご指導を、ご支援を賜りますよう、ここで切にお願いを申しあげます。そこで、最後になり大変恐縮ですけれども、ここに列席の皆様方、および皆様方のご家族のご健勝と弥栄をお祈りいたしまして、本日の挨拶とさせていただきます。本日はどうもありがとうございました。

会社司会:それではですね、以上をもちまして第26回工場視察会を終了させていただきます。どうも大変ありがとうございました。なお、少しですが弁当とお菓子を用意させてもらっていますので、忘れずにお持ち帰りいただきたいと思います。それとお帰りの際、正面玄関の所で花の苗をお渡しいただきたいと思います。それもお持ち帰りいただきたいと思います。それでは気を付けてお帰りを下さい。ありがとうございました。

**********

■解散時に参加者Aのかたから感想をいただきました。いわく、「自分の近くの太田市の鉱毒関係で古河鉱業の工場視察会は、弁当持参である」とのことです。東邦亜鉛の説明会と古河鉱業の説明会における会社側の違いが顕著すぎるとのことでした。

【ひらく会情報部】

※関連資料
(1) 当会質問票
questionnairelist.pdf
(2) 住民騒音クレーム
noiseclaimforannakasei...
(3) 会社配布レジメ
20170408regimep1.jpg
20170408regimep2.jpg
20170408regimep3.jpg
20170408regimep4.jpg
(4) 会社配布パンフ
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(5) 工場視察介護、当会が東邦亜鉛に提出した説明用資料
20170409mhczz.pdf
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