フランスの日本人留学生行方不明事件のチリ人容疑者について語るアニータと14億円横領夫の出所  土地開発公社51億円横領事件

■安中市土地開発公社を舞台に発覚した地方自治体としては空前の51億円余りの巨額詐欺横領事件は、昨年末のクリスマスの日も、元職員タゴの尻拭いの和解金2000万円が、安中市・公社から群馬銀行に支払われました。今回が103年ローンの16回目の支払いで、あと87年間に亘り、87回の支払いが行われることになります。
 そうした中、2017年1月19日発売の週刊新潮に、最近メディアの関心の高いフランスにおける日本人留学生行方不明事件のチリ人容疑者が逃亡中のチリの事情を、青森県住宅供給公社を舞台にした14億円の巨額横領事件で一躍有名になったチリ人妻のアニータに取材した記事が掲載されました。
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週刊新潮2017年1月26日号(同1月19日発売)


■まずは週刊新潮の記事をご覧ください。

**********週刊新潮2016年1月26日号(同年1月19日発売)
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PDF ⇒ 20170119tv126.pdf
「アニータ」が語った「チリの事情」と「14億横領夫の出所」
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 日本一有名なチリ人といえばこの人だろう。夫が引き起こした「巨額横領事件」で日本中を敵に回したチリ人妻のアニータ・アルバラード(44)。筑波大生殺害容疑でチリ人の男が国際手配された今回の事件、そして横領夫の現在について彼女が語った内容とは――。
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 今回の事件については、報道されていることしか知らないけれど、全くひどい話ね。あってはならないこが起こってしまった……。
 ⇒そう語るアニータ・アルバラードの名が突如として日本で知られるようになったのは、2001年のことだった。青森県住宅供給公社(09年解散)に勤めていた夫の千田郁司氏(59)が14億円を横領したとして逮捕。アニータがそのうち8億円を貢がせ、母国チリにプール付きの豪邸を建てていたことが発覚したのだ。“もらったお金を返すつもりはない”――アニータはそう嘯(うそぶ)いたが、結局その後、豪邸は競売にかけられ、約7000万円が弁済にあてられた。この事件で日本中を敵に回した彼女は、なぜかチリでも一躍有名人となり、タレントデビュー。現在もテレビ番組やイベントの司会に引っ張りだこだという。無論、横領事件の関係者にとって、アニータは今も忌々しい存在であるに違いない。が、彼女が日本とチリ、双方の事情に通じているのも事実。フランスの大学に留学中だった筑波大生の黒崎愛海さん(21)を殺害したとの容疑でチリ国籍のニコラス・セベダ・コントレラス(26)が国際手配された今回の事件、彼女はどう見ているのか。
 ニコラスが犯人だという証拠がはっきり出たとしても、もしかしたら彼は逮捕されないかもしれないわね。残念ながらチリって未だにそういう国なのよね。一部の特権階級の人たちは、みんな裏で繋がっていて、本人や、その親族が何か悪事を働いたとしても、お互いにかばい合うの。
 今から2年前かしら、こんなことがあったわ。ある政治家の息子が、飲酒運転のあげく、人をはねてしまった。そして、はねられた人は亡くなってしまったのでも彼は、書類に署名をしただけで、お咎めなし。もちろん彼のお父さんもそのまま政治家を続けているわ。
⇒アニータヘのインタビューは、サンティアゴにある彼女の母親の自宅で行われた。そこは、ニコラスが住んでいた高級住宅地から車で30分ほどの距離にある低所得者の居住区域だった。
 容疑者のお父さんはチリで一番大きな携帯電話会社の幹部でしょう?超のつく富裕層よ。警察や政治家とも間違いなく繋がっている。どんな証拠が出てこようとも、チリの警察が彼を積極的にフランスの警察に引き渡すなんてことはないでしょうね。日本では信じられないかもしれないけれど、それがこの国の現実。
 でも、ラ・セレナにある彼のファミリーが住むマンションには、今も日本のマスコミが大勢押しかけて、張り込んでいるんでしょう?それが唯一の希望じゃないかしら。日本のマスコミがそうやってプレッシャーをかけ続ければ、いかに特権階級といえども、国としてきちんと対応しなければならないという空気になるでしょう。日本のマスコミが頑張っているうちに、何らかの決定的な証拠が見つかれば、逮捕の可能性も出てくるかもしれない。それは時間との戦いね。
 ⇒フランスの検察当局はニコラスを「極めて危険な人物」としており、ストーカーのように黒崎さんに付きまとっていた、との証言もある。また、昨年9月にはネット上に一方的に動画を公開、「代償を払え」などと彼女を脅迫していた
 チリ人の男って、本当に束縛してくるのよ。とにかく、付き合っている女性は自分のものだという感覚。それが勝手なことをしようものなら、カンカンに怒り出して、暴力を振るうこともある。私もそういう男と何度か付き合ったことがあるわ。その彼が知らない男、といっても単なる仕事関係の人、と会っただけで暴力を振るわれたこともあった。ただ、私は気が強い女だから、殴り返してやったけどね。でも大半の女性は、男のいいなりになってしまう。
 特に女を束縛したがるのは、富裕層の男よ。彼らは幼い頃から、お母さんにめいっぱい甘やかされて育っているから、とってもワガママなの。とにかく何でも、自分の思い通りにならないと気が済まない。自分が付き合っている女が、自分が知らない男と話すだけでも、激高するのよ。
 ニコラスなんて、まさにその典型じゃないかしら。報道を見ていると、行方不明になっている日本人の女の子は、賢くて、社交的で、活発な子だったんでしょう?フェイスブックにもたくさんの友達がいたんじゃないかしら。
 おそらくニコラスが知らない男とも、交流がいっぱいあったのでしょう。そういうことの一つ一つが、彼を怒らせたのよ。独占したくてしょうがなかったのよ。でも彼女は彼のお母さんじゃないもの、全部いいなりになんてならない。彼はそれがどうしても我慢できなかったのよ。
 付き合っているだけでそうなんだから、結婚したらもっとひどいわよ。基本的にチリでは、男が家計を仕切っているの。だから女が自分の好きなようにお金を使うことは許されない。例えば、友達とお茶に行きたいからお金を下さい、と頼んでも、その相手は誰だ、いつ帰ってくるのか、何を話すのか、と執拗に聞いてくるわけ。それで気に食わなければお金を渡さない。ね、ひどいでしょう?私、日本にいた時に驚いたのが、日本の女性たちって、奥さんどうしでカラオケに行ったりしているでしょう。ビックリしちゃったわよ。そんなことが許されるんだって。チリだったら絶対に許されないと思ったわ。

千田氏からの手紙の中身

 ⇒話が一段落したところで、アニータが“ねえ、あなたタバコ吸う?”と聞いてきた。頷くと、“じゃあ一緒に行きましょう”と言って灰皿があるテラスに案内された。
 実は今年の3月、久々に日本に行くのよ。何年ぶりかしら。彼(夫の千田氏)に会うために(山形)刑務所に行って以来だから、たぶん、10年ぶりかな。彼、去年、もう出所したのよ。去年、彼からもらった手紙にそう書いてあったわ。
 手紙のやり取りは、彼に会うために刑務所を訪れた時から始めたの。最初、会いに行ったら、なかなか会ってくれないのよ。何回か行ってようやく会えたけれど、彼はただ私に「すまなかった」と言うばかり。顔もやつれちゃって。でもその時に刑務所の住所を聞いたので、手紙を書いたの。そして、彼はお金がないから、返信用のスタンプ(切手)も同封したわ。
 それから1ヵ月くらいして、彼から返事が来た。日本語で書いてあるので、友達に訳してもらって。そこには、私に対する謝罪の言葉がたくさん並んでいたわ。それと、刑務所での仕事の話。いろんな小物を作っているんだ、という話とか。それから年にI回か2回、ずっとやり取りをしていたのよ。その手紙は大切にとってあるわ。
 去年、彼から来た手紙で出所したことを知ったけれど、そこには出所した後の住所が書かれていなかった。手紙には、どこか誰も知らない山奥でひっそりと1人で暮らす、ということが書いてあったの。そして今後、手紙は、まだ服役中の彼の友人宛に送ってくれれば、時々、刑務所まで受け取りに行くから、とも。
 それを読んでどうしても彼に会いたくなって、何とかして居場所を探そうと思っているのよ。とりあえず、彼がいた刑務所にまず行こうと思っているの。彼は出所した後も定期的に刑務所に来て、私が送った手紙が届いていないか確かめているわけだから、出発前に手紙を書いて、それが届く頃に刑務所を訪ねて、彼が取りに来るところを待ち構えるつもり。でも、日本には10日くらいしかいられないから、彼に会うのは難しいかもしれない。

チリで一緒に暮らしたい

 懲役14年という長い刑を受けた彼は、ついに罪を償って出所した。もう彼を責めることは誰にもできない。彼は堂々とこの後の人生を送っていいはずなのに、隠遁生活を決め込んでいる。それっておかしいじゃない? だから、私はどうしても彼に会いたいと思っているのよ。だって、まだ私たちは夫婦の関係のままだし、確かに彼は悪いことをしたけれど、貧乏な売春婦だった私の人生をすくい上げてくれたのは、他ならぬ彼なのよ。でも、手紙の感じだと、隠遁生活をしたいという彼の意思は固いみたい。だから、とにかく1度でいいから彼に会って、話だけでもしたいのよ。
 ⇒確かに、千田氏は長い服役期間を終えた。しかし、現在は青森県に引き継がれている約14億円の債権に対する弁済義務は一生ついて回る。今も妻の立場にあるアニータは、本来、夫と協力して弁済の努力をすべきだが、彼女が口にしたのは、事件発覚当初と同様の主張だった。
 あの事件のことは、未だに、本当にビックリしている。ただそれだけです。私はお金持ちと結婚したと思っていた。ところが、彼はお金持ちではなく、そのお金は横領したものだった。そして、逮捕されてしまった。チリに帰っていた私のところにまで関係者がやってきて、ハーバード大出身の弁護士を雇い、私からも何とかお金を取ろうとした。でも結局、大したお金は取れなかった。弁護士費用が莫大にかかったと聞いているわ。バカみたいな話よ。
 今の私の仕事は、テレビ出演はたまにで、メインでこなしているのは司会業。自分で言うのもなんだけど、結構人気があるのよ。仕事の発注元が私に求めるのは、ちょっと変なことを言うおバカなキャラクター。例えば、父の日のイベントに司会で呼ばれた時には、第一声で、「今日は父の日ですが、ここに集まったお父さん方、みんな浮気していますからね!」なんて言うと、会場が大盛り上がりになるのよ。みんな私に、そんなおバカな毒舌ギャラを求めているの。そういう仕事だけで、十分に暮らせるわ。
 プライベートでは、カナダ人地理学者のパートナー、そして、9人の子どもがいるわ。長男は養子だけど、その下は全員私が産んだのよ。パートナーは今の人が6人目。みんな外国人よ。できれば私は日本で彼を説得して、チリで一緒に暮らしたいと思っている。そして、私の9人の子どもたちを見守っていて欲しい。最後まで一緒に暮らしたい。心からそう思っているの。
 彼がチリに移住してきたら、今のパートナーが嫉妬するんじゃないかって?それはないわ。だって彼はカナダ人だもの。嫉妬深いチリ人とは違うから。
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■14億5900万円の横領額だった青森県のアニータ事件と51億1250万円の横領額の安中市のタゴ事件とでは、事件の規模が違いすぎますが、同じ職場に長期にわたって配置していたなど、2つの事件には共通性もあります。これらについては当会でも検証してきましたので、次のブログをご覧ください。
○2008年4月16日:アニータ事件とタゴ事件、こんなに違う責任追及のやり方
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/223.html#readmore
○2008年4月19日:アニータ事件とタゴ事件、比べてみるとわかる共通性と特異性
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/226.html#readmore

■ところで、週刊新潮の記事にもあるとおり、青森県住宅供給公社の元経理担当(当時44歳)は2002年12月12日に懲役14年の判決を受け服役中でしたが、計算上から言えば2016年に出所したことになります。

 一説には山形刑務所を出所後、神奈川県にいるという未確認情報もありますが、アニータに手紙でしたためたように、丹沢の山地で隠遁生活を送っているのでしょうか。

 一方、安中市土地開発公社51億円事件では、元職員タゴは既にとっくに出所して、現在は高崎市内の安中市側に近い場所に住んでいるという未確認情報があります。アニータ事件と異なり、安中のタゴ51億円事件の場合は、14億3445万円という莫大な使途不明金があります。

 しかし、このカネは既に元職員とその取り巻き連中で山分けされてしまったことでしょう。にもかかわらず、前述のとおり安中市民は子々孫々に亘りあと87年間、支払う血税から毎年2000万円ずつ群馬銀行に支払わなくてはならないのです。

【ひらく会情報部】
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