2017/3/23  22:23

【速報】大同スラグを斬る!・・・住民からの情報提供「スカイランドパークの浸出水が怪しい」と館林スラグ問題  スラグ不法投棄問題

■大同有毒スラグ問題では、群馬県による廃棄物処理法違反容疑告発に対して前橋地検が不起訴処分にしてしましたが、大量に不法投棄された有毒なサンパイによる影響は厳然と続いています。折から、3月21日の午後、市民オンブズマン群馬事務局に次の情報提供がありました。

「スカイランドパーク地面から湧き出た水を汲み取って大同に運んでいる。この水は一見透明だが汚水に間違いない。その水をタンクローリーで大同に運び、大同で処理して利根川に垂れ流しています。処理しているかどうかも疑わしい」

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【参考写真】2016年5月に当会の誇るリットン調査団が撮影したスカイランドパーク脇の処分場のピットの汚染水を運んで大同特殊鋼渋川工場に搬入している最中のタンクローリー。


 これは、おそらくスカイランドパークの隣にある小林製工運送鰍フ処分場(=実質的に大同特殊鋼鰍フ処分場)から、有害物質を含む水が出て問題となっている件のことだと思われます。この処分場では、天地返しをして、さらに多くの大同スラグを処分できるようにするため、長期間改修工事でしたが、大量のスラグが長年にわたりいい加減に処分されてきたため、かなり掘削してもまだ土中からスラグが出ており、いまだに改修工事が終わっていない様子です。改修工事中も、有毒スラグから滲出した汚染水が出ているため、大同特殊鋼のタンクローリーで、大同特殊鋼渋川工場に運搬している有様です。本来は、処分場にきちんと排水処理施設を設置しなければならないはずですが、群馬県ではこうしたイレギュラーな方法がまかり通るようです。

 この件は当会のブログでも、かつて取り上げたことがあります。
〇2014年6月16日:有害スラグの公共使用時期と建設中の大同特殊鋼スラグ最終処分場の拡張工事期間との相関関係に係る考察
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1319.html
〇2016年5月24日:大同有毒スラグ?を斬る!・・・シリーズ赤い水H「有害スラグ混合所」
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2010.html#readmore


■ところで読者の皆様は、群馬県の館林市でもスラグの不法投棄事件が発覚したことを覚えておられますか? 当会の次のブログをご覧いただき思い出してください。
〇2016年10月25日:館林市内の湿地の埋め土にスラグ状の物質が大量投入?
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2153.html#readmore
〇2016年11月15日:館林市内の湿地の埋め土に使われた溶融スラグについて排出元のJFEグループがオンブズマンの質問に回答拒否
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2164.html#readmore

 この件は、当会会員を通じて、群馬県環境森林部廃棄物・リサイクル課「産業廃棄物110番」に直ちに通報しましたが、結局、群馬県は現場を1回見ただけで、「面積3000平米に満たない埋め立てなので、群馬県の土砂条例には該当しておらず問題ない」と判断し、肝心のスラグ(鉱滓)の不法投棄の観点からは全く捜査をしようとしませんでした。

 面積500平米以上3000平米未満の埋め立ての場合、市町村における条例が適用されるケースが一般的ですが、館林市の場合、土砂条例あるいは残土条例の類の条例が制定されていないため、全く野放図のままです。

 原因者である千葉県千葉市にあるJFEスチール鰍フスラグ事業推進部傘下のジャパン・リサイクル鰍ノ事実関係を確認しようとしましたが、顧客との守秘義務により一切情報開示を拒否されました。おそらく、群馬県および館林市の不作為体質を十分に調べ上げたうえで、直線距離で85キロも離れた場所に溶融スラグを持ち込んで不法投棄したものと思われます。

 地元の周辺住民らが、「すわっ、大同の有毒スラグがここにも持ち込まれたか!」と心配したのも無理もありません。そうした市民の声を無視できなかったのでしょう。2016年10月24日、館林市地球環境課が市民の血税を使ってサンプリングして、第三者機関に分析試験を委託しました。

 このたび、当会会員が情報開示請求をしたところ、検査報告書が開示されました。
※2016年11月10日付の分析試験検査報告書:PDF ⇒ p12.pdf

■この開示された資料を見ると、JIS K 0102に基づく計量分析を行ったところ、いずれも環境基準値以下であるとの結果が出たとされています。しかし、環境基準値以下としても、ヒ素と鉛は定量下限値すれすれで検出されており、全シアン、有機リン、アルキル水銀そしてPCBは不検出物質であるべきところ、定量下限値ながら検出されていることがわかります。

 毒物の心配は特段なさそうですが、そもそも溶融スラグであっても、産業廃棄物の「鉱滓」に分類されるはずです。千葉市の工場から直線距離で85kmも運んで果たしてペイするのかどうか。

 既に当会のブログでコメントしたとおり、この館林におけるスラグ投棄事件の結論としては、「逆有償」取引そのものということができます。遠く群馬県まで持ってきたのは、JFEグループとその取引先の完全な「失敗」だったと言えるのではないでしょうか。

 あとは群馬県のサンパイ110番次第ですが、これまで当会が何件か通報しても、一度も動きませんでした。その意味では、JFEグループが溶融スラグの投棄先と群馬県にしたのは、「成功」だったかもしれません。

 なぜなら当時、群馬県の「サンパイ110番」にうかがってこの事件についての対応をヒヤリングしたところ、「現場に行って調べてはいる」とのことでした。しかし、当会が、「鉱さいの処分先は原則、遮断型産業廃棄物処分場しかないはずだと思いますが、溶融スラグをそのまま農地に搬入することはできるのでしょうか?」との問いに対しては、明確な回答が得られなかったからです。

■このほか、桐生市内における太陽光発電施設の造成工事に紛れて、埼玉県から大量の得体の知れない残土が持ち込まれて埋めたてられました。この事件を報じた当会のブログを読み直してみてください。
〇2016年8月26日:太陽光発電施設を巡るサンパイ不法投棄問題・・・桐生市新里町奥沢のソーラー施設造成事件の場合
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2108.html#readmore
〇2018年11月24日:桐生市新里町奥沢のソーラー施設造成事件に対する群馬県サンパイ110番の対応における不完全燃焼
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2175.html#readmore

 この事件も、関係者からの告発情報をもとに群馬県廃棄物・リサイクル課のサンパイ110番に通報して情報提供をしました。

 しかし、結局、群馬県は土砂条例を盾に、「3000平米未満の埋め立てだから桐生市のマターだ」として身に染みた捜査をせず、桐生市も「群馬県が廃棄物かどうか判断するので」といって、こちらは土砂条例ではなく廃棄物処理法による県のマターだとして、お互い責任をなすりあうだけでした。

■こうして見てくると、やはり群馬県は、スラグ等産業廃棄物の不法投棄のメッカ、あるいはタックスヘイブンということができるでしょう。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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